Azure PowerShell、スタートまでの使い方
最終更新日:2026年8月10日
この記事でわかること
■Azure PowerShellとは
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
Microsoft Azureにより提供されているAzure PowerShellとは、PowerShellコマンドラインから
クラウド上のAzureリソースを直接管理することができるコマンドレットのセットです。
直感的にマウスでアイコンなどを活用して画面を操作するGUIと比較して、キーボード操作でマウスを使わずに作業ができる、
CUI(Character User Interface)を活用している開発者向けの機能であり、GUIで起こりうる、画面の誤操作によるミスなどを軽減することが可能です。
スタートまでの使い方をご紹介いたします。
Windows上の「PowerShell5.1」および、すべてのプラットフォーム上の「PowerShell6.x」以降で動作しますが、すべてのプラットフォームでAzure PowerShellが使用できる「Powershell7.x」以降が推奨バージョンとなります。
PowerShellのバージョンは「$PSVersionTable.PSVersion」のコマンドを実行して確認します。
【要注意】Windows PowerShell 5.1のサポートについて
Azモジュールは今後Windows PowerShell 5.1のサポートを段階的に終了し、PowerShell 7.x系への一本化が進められています。新規に環境を構築する場合はPowerShell 7.4以降(LTSバージョン)を利用することを推奨します。バージョンごとの正確な対応状況は、必ずMicrosoft公式ドキュメントで最新情報をご確認ください。
■Azure PowerShellのインストール
・「Windows Powershell 7.x」に更新します。
・「.NET Framework 4.7.2」以降をインストールします。
・最新バージョンの PowerShellGet がインストールされていることを確認します。
・Install-Module -Name PowerShellGet -Force を実行します。
■Azure PowerShellモジュールのインストール
・PowerShellGetコマンドレットを使用してインストールを行います。
「if ($PSVersionTable.PSEdition -eq ‘Desktop’ -and (Get-Module -Name AzureRM -ListAvailable)) {
Write-Warning -Message (‘Az module not installed. Having both the AzureRM and ‘ +
‘Az modules installed at the same time is not supported.’)
} else {
Install-Module -Name Az -AllowClobber -Scope CurrentUser
}」
・PowerShellギャラリーは、規定ではPowerShellGetの信頼できるリポジトリとして構成されません。
初回使用時には、以下の選択肢が表示されます。
「Are you sure you want to install the modules from ‘PSGallery’?
[Y] Yes [A] Yes to All [N] No [L] No to All [S] Suspend [?] Help (default is “N”):」
・インストールを続行するには、「Yes[Y]」もしくは「Yes to All[A]」を選択します。
※Windowsでは「PowerShell5.1」に対して、AzureRMとAzの両モジュールを同時にインストールすることは出来ません。
AzureRMを使用できるようにする必要がある場合は、「PowerShell6.2.4 以降用」のAzモジュールをインストールする必要があります。
【要注意】AzureRMモジュールは廃止(サポート終了)済みです
上記のコード例で参照されている「AzureRM」モジュールは2024年2月29日にサポートが終了しており、現在は新規インストール・利用ともに推奨されません。既存のAzureRMベースのスクリプトを運用している場合は、後継の「Az」モジュールへの移行を早めに進めてください。これから新規に環境を構築する場合はAzモジュールのみをインストールすれば十分です。
■サインイン
・PowerShellにて以下のコマンドを実行します。
「# Connect to Azure with a browser sign in token
Connect-AzAccount」
・「WARNING: To sign in, use a web browser to open the page」が表示されるため、
添付されているURLへアクセスし、「enter the code」以降のコードを入力後、Azure Portalへのサインインを行います。
※モジュールの自動読込を無効にしている場合、「Import-Module -Name Az」を使用してモジュールを手動でインポートします。
■Azure PowerShellの活用
AzureラーニングにてAzure PowerShellの基本的な使い方を学ぶことができます。
また、下記のようなAzure PowerShellクイックスタートを活用し、より便利に活用していくことが可能です。
・ストレージ アカウントの作成
・Azure Blob Storageとの間でのオブジェクトの転送
・Azure Key Vaultからのシークレットの作成と取得
・Azure SQLデータベースとファイアウォールの作成
・Azure Container Instancesコンテナーの実行
・仮想マシンスケールセットを作成
・Standardロードバランサ―の作成
GUIによる直感的な操作の排除、コマンドを事前に全部書き出しテスト環境でリハーサルをおこなう使い方、
Azureの最新機能が利用可能、業務の標準化を行えるなど、Azure PowerShellを導入することで、
様々なメリット存在します。
■押さえておきたいポイント
- Azure PowerShellは、GUI操作に頼らずAzureリソースをコマンドで管理できる仕組みで、作業の標準化・自動化・再現性の確保に役立ちます。
- 利用するモジュールは「Az」モジュールに一本化されています。旧「AzureRM」モジュールは2024年2月末でサポートが終了しているため、新規構築時はAzモジュールのみをインストールしてください。
- PowerShellのバージョンは7.x系(できれば7.4以降のLTSバージョン)を使用するのが推奨です。バージョン要件は変更されることがあるため、導入前にMicrosoft公式ドキュメントで最新の対応状況を確認しましょう。
■よくある質問
Azure PowerShellとAzure CLIはどちらを使えばよいですか?
どちらもAzureリソースをコマンドラインから操作できるツールです。PowerShellのスクリプト資産や.NETオブジェクトとの親和性を重視する場合はAzure PowerShell、シェルスクリプトやクロスプラットフォームでの簡潔な記述を重視する場合はAzure CLIが向いています。どちらも公式にサポートされているため、既存の運用環境や慣れているツールに合わせて選択して問題ありません。
AzureRMモジュールがインストールされている環境はどうすればよいですか?
AzureRMモジュールは既にサポートが終了しているため、可能な限り早期にAzモジュールへ移行することを推奨します。コマンドレット名の多くは`Add-Azure*`から`Az*`へと変更されているため、既存スクリプトの書き換えが必要になる場合があります。移行時はテスト環境で動作確認を行ってから本番へ適用してください。
Azure Cloud Shellでも同じことができますか?
はい。Azure Portalに組み込まれているAzure Cloud Shellでは、ブラウザ上でAzure PowerShell(またはBash)をローカル環境の構築なしにすぐに利用できます。Azモジュールも事前にインストールされているため、まず試してみたい場合はCloud Shellから始めるのも有効です。
是非活用されてみてはいかがでしょうか。
▼ アクロビジョンについて


