Azure~入門編~

最終更新日:2026年8月6日

「Azure(アジュール)」という言葉を人気のあるクラウドサービスの1つとして聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。中身まではよく知らない、あるいは全く聞いたことはないけれど新しい知識をどんどん詰め込みたいという方のために、入門編としてその概要を紹介していきます。

Azureとは(クラウドサービスについて)

Azure(アジュール)とはMicrosoft Azureのことを指しており、Microsoft社が提供するクラウドサービスの集合体です。クラウドサービス(別名:クラウドコンピューティングサービス)は簡単に表すと、インターネット等のネットワークを介して外部から情報を受け取れるサービスです。処理の大半を担うサーバーなどはサービス提供側に設置しているため、自身のコンピューターのハードドライブに保存する代わりに、オンラインで保存できます。ユーザーが接続環境を整えてサービス料などを支払えば、比較的容易に利用できる利便性の高いサービスです。

Azureのサービス4つの特長

Azureは大きく分けて4つの特長があります。

継続的なイノベーション

自然なコミュニケーションをとることが可能なAIを活用しながら、発展していくシステムが存在しています。コスト効率に優れ、データを分析情報に変える際には高速のパフォーマンス、セキュリティ、スピードを実現します。また、広範なIoTエコシステムにより、埋め込みコードを書くことなくIoTデバイスをクラウドに接続することができます。

ビルドの選択肢の豊富さ

好きな方法でビルドし、好きな場所へのデプロイができます。また、好きな言語とプラットフォームでアプリケーションを管理することが可能です。SQL・Postgres・MySQLデータベースを無制限規模で提供する柔軟性も備えており、様々なスキルレベルに合わせた機械学習のモデルやツールも提供されます。

多彩なハイブリッド環境

オンプレミス・クラウド・エッジのどれにも対応できるハイブリッド環境を有しています。単一のIDプラットフォーム(世界中の90%のエンタープライズから信頼される)によってアクセスを簡易にし、異なる環境間でもセキュリティを強化します。

信頼のおけるセキュリティ

Azureの基盤となる物理的に多層で徹底したセキュリティが存在します。3,500名以上のサイバーセキュリティエキスパートが常に監視と保護を行っており、Microsoft の長年にわたるセキュリティ経験から得られた大規模なインテリジェンスを利用しています。

Azureのメリット

Azureを他のクラウドプロバイダーと比較した際、データセンター設置地域の多さが目を引きます。このデータセンター設置地域の多さこそが、世界規模での展開を可能にしています。また、Microsoft社は明確なセキュリティやプライバシーの要件を定義しながら確実に遵守し続け、業界をリードしていることが強みです。

Azureで解決できる企業課題

Azureには様々な魅力的な点があります。具体的にどのような場面で役立つのか、企業が抱えている課題の例を3つ挙げて紹介します。

課題1:サーバーの設置場所の確保・管理が大変

自社でシステムを開発・運用管理する場合、社内のサーバールームを確保し、サーバーを購入から開発・運用環境をゼロから構築する必要があります。このような社内に置かれた物理的サーバーのことを「オンプレミス」と言います。運用管理にはウイルス対策・社内の問い合わせ対応・老朽化したサーバーの買い換えなど、専任の管理者が必要で膨大な時間とコストがかかります。

Azureで解決できること:クラウドサービスのため物理的なサーバー設置スペースが不要になります。ネットワークのアップデートやセキュリティ対策はAzureのクラウドが担うため、運用管理者の負担が大幅に軽減できます。

課題2:データベースの容量不足

企業が成長しファイルの保存や顧客データが増えると、新しい機器を購入する必要性が出てきます。新しいサーバーの購入やデータベースの拡張には費用と時間が大幅にかかります。

Azureで解決できること:仮想化技術を基盤としているため、インターネット経由でストレージやデータベースの容量を増減できます。使用した分だけを支払う「従量課金制」のため、コストを必要最低限に抑えられます。

課題3:サイバー攻撃・自然災害によるセキュリティ問題

テレワーク・在宅勤務が推進される今、自宅のネット環境がウイルスに感染していた場合、会社のネットワークに接続することでデータの改ざんや情報漏洩のリスクがあります。また、日本は地震や台風など自然災害が多く、BCP(事業継続計画)の観点からも対策が重要です。

Azureで解決できること:多重構造のセキュリティによりデータを保護します。日本では東日本と西日本のデータセンターでデータを複数コピーして備えることも可能です。東日本のデータが失われても、西日本のバックアップデータを利用して事業を継続できます。

クラウドの利用形態:SaaS・PaaS・IaaS

クラウドサービスの利用形態は「SaaS」「PaaS」「IaaS」に分類されます。Azureはこれらすべての形態でサービスを提供しています。

種類 読み方 概要 代表例
SaaS サース ソフトウェアをインターネット経由で提供。データをクラウドに保存し、端末を選ばずアクセスできる Gmail・Salesforce・Microsoft 365
PaaS パース OSやデータベースなどのプラットフォームをサービスとして提供。コストを抑えて素早いシステム開発が可能 Microsoft Azure・Google App Engine
IaaS イアース 仮想サーバーやネットワークなどのインフラをサービスとして提供。スペックやOSを自由に選定できる Azure Virtual Machines・Amazon EC2

よくある質問(FAQ)

Q. AzureはAWSやGCPと何が違いますか?
A. Azureの最大の特徴はMicrosoftのソフトウェア(Office 365・Windows Server・Active Directory等)との高い親和性です。AWSは世界シェアNo.1でサービス数・エコシステムが豊富、GCPはデータ分析・機械学習分野に強みがあります。既存のMicrosoft環境がある企業ではAzureが連携しやすい選択肢です。
Q. Azureを無料で試すことはできますか?
A. はい、「Azure Free Account」を使えば最初の30日間$200相当のクレジットが付与され、12ヶ月間の人気サービス無料利用と、期限なしの常時無料サービス(65以上)を利用できます。クレジットカードが必要ですが、自動課金はオプトインが必要なため安心して試せます。
Q. Azureを学ぶにはどこから始めればいいですか?
A. Microsoft公式の無料学習プラットフォーム「Microsoft Learn」がおすすめです。Azure Fundamentalsのラーニングパスは初心者向けで日本語で学べます。また「AZ-900:Azure Fundamentals」という資格試験(受験料約13,200円)は入門レベルの認定資格で、学習のロードマップとして活用できます。
Q. Azureのデータはどこに保存されますか?セキュリティは大丈夫ですか?
A. Azureは日本に東日本(東京)と西日本(大阪)の2つのリージョン(データセンター群)を持っており、日本国内でのデータ保存が可能です。各データセンターは3コピーのデータ冗長化(LRS・ZRS・GRS等)を提供しており、自然災害やシステム障害に対する高い可用性を実現しています。

まとめ

Azureについてのポイントをまとめます。

  • AzureはMicrosoft社が提供するクラウドサービスの集合体。AWS・GCPと並ぶ「3大クラウド」の一つ
  • 4つの特長(AI・イノベーション/ビルド選択肢の豊富さ/ハイブリッド環境/セキュリティ)を持ち、あらゆる規模の企業に対応
  • オンプレミスからの移行でサーバー管理コスト削減、従量課金でデータ容量を柔軟に増減できる
  • クラウドの利用形態はSaaS(ソフト提供)・PaaS(プラットフォーム提供)・IaaS(インフラ提供)の3種類があり、Azureはすべての形態でサービスを展開
  • まずは無料アカウント(Azure Free Account)で試し、Microsoft Learnや「AZ-900」資格試験で体系的に学ぶのがおすすめ

▼ アクロビジョンについて

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