メモリ、ストレージ、GPUごとに選択可能なAzure VM

最終更新日:2026年8月12日

この記事でわかること

クラウド化の普及

項目 Microsoft Azure AWS Google Cloud
シェア(国内) 約30% 約35% 約15%
強み Microsoft製品連携 サービス数・実績 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 AZ-900 / AZ-104 CLF / SAA ACE / PCA

インターネットが普及した昨今では、音楽、動画、ゲーム等の様々サービスがCD、DVD、ブルーレイ等の「物」としてではなく、データとして販売されるようになりました。また、最近では販売ということすら行われず、月額料金による聞き放題、見放題、とういうサービスが注目されてきました。筆者もHulu、Spotify等に登録しておりゲームソフトを購入する際もデータとして配信されているものをよく購入しますが、物として購入しない分場所を取らないのでかさばらず、音楽、動画はスマートフォンを持ち歩けばいつでも何処でも観たり、聴いたりできるため大変重宝しています。(動画などはデータ通信が多いためwifiが必要ですが)

このようにインターネットの普及によりできることは年々増加しており、サーバーやソフトウェア、ストレージ等もインターネット経由で利用できるようになりました。これをクラウド化と呼び、Amazon、Microsoft等の大手企業はサーバーやソフトウェア、ストレージをクラウドサービスとして提供しています。Amazonが提供しているのがAWS、Microsoftが提供しているのがAzureというクラウドサービスなのですが、この記事でMicrosoftが提供しているAzureのAzure VMを利用することで利用可能な仮想マシンについて紹介したいと思います。

仮想マシンとは

まず仮想マシンについて簡単にどのようなものかを紹介します。仮想マシンはVM(Virtual Machine)とも呼ばれ、物理的な環境にとらわれることなく、ハードウェアに含まれるCPU、メモリなどのリソースを論理的に分割・統合する仮想化技術を用いてコンピューターを動作させることです。

簡単にいうと1台のコンピュータで複数のコンピュータを動かす技術のことで、例えばWindows PC上でMacを動かしたり、Linuxを動かすことをいいます。

Azure VMのクラウドサービスではその仮想マシンを利用することができ、本来はその仮想マシンの構築も行わなければいけないところを従量課金制で構築、管理された仮想マシンが利用可能になり、メモリ、ストレージ、GPUのサイズごとに様々な種類の仮想マシンを利用することができるようになります。

Azure VM

Azure VM は、ユーザの要求に応じたサービスが提供可能なクラウドコンピューティングリソースで、先ほど記述したように従量課金制で、コストに応じた柔軟な利用ができるためコスト軽減も見込めます。またMicrosoftが管理している仮想マシンなので機密データの暗号化、悪意のある脅威からのVMの保護などセキュリティ面も管理されています。

仮想マシンの種類は次のとおりです。
A シリーズ
Bs シリーズ
D シリーズ
DC シリーズ
E シリーズ
F シリーズ
G シリーズ
H シリーズ
Ls シリーズ
M シリーズ
Mv2 シリーズ
N シリーズ

と大変豊富であり、それぞれにあらゆるニーズを満たすための特徴があり、CPU のパフォーマンスやメモリ構成が異なります。これらの仮想マシンの特徴を簡単に紹介していきます。

シリーズごとの説明

【要注意】A シリーズ(Basic/Standard A0-A4)は提供終了済み
Basic Aシリーズおよび Standard A0〜A4 の旧世代VMは、2024年8月31日をもって提供が終了しています。同等の用途で新規に検討する場合は、後継世代にあたる Av2 シリーズや B シリーズ(バースト可能なVM)を利用してください。以下の説明は当時のシリーズ体系の紹介として残していますが、実際の導入検討時は必ずAzure公式ドキュメントで現行の提供状況・世代(v2/v3/v4/v5等)をご確認ください。

A シリーズ
開発とテストに適したエントリレベルの経済的な VM
開発とテストのような、エントリレベルのワークロードに最適なCPU のパフォーマンスとメモリ構成を備えている。

Bs シリーズ
経済的なバーストがあっても対応可能な VM
低から中程度のCPU使用率を基準にして実行するが、要求が増えた場合には非常に高いCPU使用率が求められるワークロードに適している。

D シリーズ
汎用コンピューティング
vCPU、メモリ、一時ストレージの組み合わせで、ほとんどの運用ワークロードに関連する要件に対応可能。
Dシリーズの中でもさらにコア数、メモリ容量、ローカルディスク容量、コストによって細分化されたプランがあるので汎用性が非常に高い。

DC シリーズ
使用中のデータを保護
セキュリティープロセッサーを使用してAzureで処理中のデータおよびコードの機密性と整合性を保護するために役立つシリーズ。顧客のコードやデータを使用中に保護するのに最適。

E シリーズ
メモリ内ハイパースレッド アプリケーションに最適化
SAP HANA のような高負荷のメモリ内アプリケーション向けに最適化されている。

F シリーズ
コンピューティングに最適化された仮想マシン
F シリーズの VM は、CPU 対メモリ比に優れている。バッチ処理、Web サーバー、分析、ゲーム等に適している。

G シリーズ
仮想マシンに最適化されたメモリとストレージ
D シリーズの 2 倍のメモリと 4 倍のソリッドステートドライブストレージ (SSD) が搭載されていて、大変高いコンピューティングパフォーマンス、メモリ、ローカルのSSDストレージを提供するため、負荷の高いアプリケーションに適している。

H シリーズ
ハイパフォーマンスコンピューティング仮想マシン
HBシリーズは流体動力学、陽的有限要素解析、気象モデリングなど、メモリ帯域幅を重視するHPCアプリケーションに最適化されている。
HCシリーズは、陰解法有限要素の分析、貯留層シミュレーション、計算化学など、集約型の計算が要となるHPCアプリケーション向けに最適化されている。(現在はHBv3/HBv4等の後継世代も提供されています)

Ls シリーズ
ストレージに最適化された仮想マシン
ストレージ最適化されているので短い待機時間、高いスループット、大きなローカルディスクストレージを必要とするアプリケーションに適している。

M シリーズ
メモリ最適化された仮想マシン
メモリ最適化済みであり、SAP HANA などの高負荷のメモリ内ワークロードに最適。

Mv2 シリーズ
メモリ最適化された最大の仮想マシン
ハイパースレッドで、Intel® Xeon® Platinum 8180M 2.5GHz (Skylake) プロセッサが搭載されておりAzureで提供される仮想マシンの中でも最大クラスのメモリ容量の仮想マシンでコンピューティング性能によって大規模なメモリ内データベースをサポートする。

N シリーズ
GPU が有効な仮想マシン
GPU 機能を持つ Azure Virtual Machines ファミリの1つ。
GPUはコンピューティング処理やグラフィック処理の負荷が高いワークロードに最適でハイエンドのリモート視覚化などに役立つ。

押さえておきたいポイント

  • 仮想マシン(VM)とは、物理的なハードウェアに縛られずCPUやメモリなどのリソースを論理的に分割・統合して動作させる技術のこと
  • Azure VMを使えば仮想マシンの構築・管理をMicrosoftに任せられ、従量課金でA/B/D/E/F/G/H/L/M/Nなど用途別のシリーズから選択できる
  • Basic/Standard A0〜A4のような旧世代シリーズは提供終了しているものもあるため、導入検討時は必ずAzure公式サイトで最新の提供状況・料金を確認する

よくある質問

Q. Azure VMのシリーズはどうやって選べばいいですか?

まずはワークロードの特性で絞り込みます。開発・検証用途ならB シリーズのようなバースト可能な汎用VM、一般的な業務システムならD シリーズ、SAP HANAなどメモリを大量に使うアプリケーションならE シリーズやM シリーズ、機械学習やグラフィック処理が必要ならGPU搭載のN シリーズ、というように用途とCPU・メモリ・GPUの要件を照らし合わせて選定するのが基本です。

Q. 古い世代のシリーズを使っていますが、そのまま使い続けても問題ないですか?

Basic/Standard A0〜A4のように既に提供終了しているシリーズも存在します。提供終了したVMサイズは新規作成ができなくなったり、既存VMもサポート対象外になる場合があるため、現在利用中のVMシリーズがまだ提供されているか、より新しい世代(v2/v3/v4/v5など)が出ていないかをAzure公式ドキュメントで定期的に確認することをおすすめします。

Q. Azure VMの料金はどこで確認できますか?

Azure VMの料金はシリーズ・サイズ・リージョン・利用形態(従量課金/リザーブドインスタンス等)によって変動し、改定されることもあります。最新料金はAzure公式サイトでご確認ください。

最後に

以上がAzure VMで利用できるサービスの種類です。用途に応じた様々なサービスが種類提供されているので、目的に応じた適切なサービスを利用することができます。あらかじめ管理されている仮想マシンを利用することで構築、管理の手間を省くことができ、作業の効率化も図れる可能性があるので興味がある方はぜひ導入を検討してみてください。

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