Microsoft Azureの主な機能について
最終更新日:2026年8月12日
この記事でわかること
はじめに
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
本記事では、AmazonのAWS(Amazon Web Service)や、GoogleのGCP(Google Cloud Platform)と並ぶ人気のクラウドサービスであるMicrosoft Azureが提供するサービスについて、主なものを中心に解説していきます。
プラットフォームサービス
データベース
このカテゴリでは、データベースに格納されたデータを必要な時にどこからでも引き出すことができるサービスを展開しています。データベースは世界中に分散されているため高度な耐障害性を有しており、また高い可用性を有していることからダウンタイムなどに苛まれることなく安定した利用をすることが可能です。
このカテゴリに分類される主なサービスは以下の通りです。
【要注意】サービス名称の変更について
「Azure SQL Data Warehouse」は2019年に「Azure Synapse Analytics」へ統合・改称されています。以下では現行の名称で記載しています。
・Azure Synapse Analytics(旧称:SQL Data Warehouse):高セキュリティ性とサーバ運用に関するすべての作業代行を提供するフルマネージドサービスを提供しています。
・Azure Data Explorer:高速でスケーラビリティの高いサービスを提供しています。
・Azure Cosmos DB:短期間で高可用性のデータベースがビルドできるサービスを提供しています。
DevOps
アプリのビルドやリリース、テスト、監視を簡潔かつ簡単に行うことのできるサービスを提供しています。自社の特徴に合わせた開発環境の構築を行うことが可能です。
このカテゴリに分類される主なサービスは以下の通りです。
・Azure DevOps:共同でのコード管理を行いながら、テスト、リリース支援するサービスを提供しています。
・Visual Studio App Center:アプリのビルドやテスト、監視、デプロイを一貫して行うことのできるサービスでしたが、2025年3月31日をもってサービス終了となりました。後継としてGitHub ActionsやAzure Pipelinesなど、他のCI/CDサービスの利用が案内されています。
【要注意】サービス終了について
Visual Studio App Centerは2025年3月31日にサービスを終了しています。アプリのビルド・テスト・配布・監視には後継サービスの利用をご検討ください。
AI
このカテゴリでは、最先端の機械学習機能を利用することで、高度な機械学習の構築やトレーニング、デプロイといったサービスを提供しています。
このカテゴリに分類される主なサービスは以下の通りです。
・Azure Machine Learning:アルゴリズムのライブラリを利用して、予測ソリューションを迅速にデプロイできるサービスであり、予測モデルの作成/テスト/運用/管理が行えるサービスを提供しています。
・Azure Databricks:Apache Sparkをベースとした分析基盤であり、先に記載したAzure Machine Learningと連携してビッグデータ処理を行うことができるサービスです。
IoT
このカテゴリでは、IoT機器の接続や管理、保護といった、IoTを利用する際に必要な機能をまとめたサービスを展開しています。
このカテゴリに分類される主なサービスは以下の通りです。
・Azure IoT Hub:デバイスの接続状況や状態などの様々なイベントを監視し、システム全体の正常性を管理するサービスを提供しています。
・Azure IoT Edge:基本的なサービスは、Azure IoT Hubと同じですが、データの解析をIoTデバイス側で実施します。
インフラストラクチャサービス
コンピューティング
このカテゴリでは、Azure VM(Azure Virtual Machines)を利用するための幅広いサービスがラインアップされています。Azure上でアプリケーションやサービスを利用するために必須のサービスであり、仮想マシンを必要な時に必要な分だけ利用できる、仮想マシンの規模の拡大や縮小が容易にできるといった、クラウドサービスならではの便利さを備えています。
このカテゴリに分類される主なサービスは以下の通りです。
・Azure VM (Azure Virtual Machines):クラウド上でLinuxやWindowsの仮想マシンを作成・更新したり、規模の拡大縮小を行うことができます。
・Azure VMSS (Azure Virtual Machine Scale Sets):Azure VMで作成した複数の同じ構成の仮想マシンを一度に展開し、まとめて管理することができます。
ネットワーク
このカテゴリでは、Azureのクラウドサービス内で仮想マシンや各種リソースの間を接続したり、Azure上で管理されたアプリケーションやサービスへのアクセス手段を提供したり、自社のプライベートなネットワークを構築することを可能とする様々なネットワーク関連のサービスが提供されています。
このカテゴリに分類される主なサービスは以下の通りです。
・Azure VNet (Azure Virtual Network):仮想マシンがほかのリソースと安全に通信するためのネットワーク環境を提供します。
・Azure Load Balancer:ネットワークにかかる負荷を分散させる機能を提供するサービスです。このサービスを利用することで、負荷や障害に強く、仮想マシンの規模を自動的に変更できるシステムを簡単に構築できるようになります。
ストレージ
このカテゴリでは、下に記載する4種類のサービスが主に展開されています。いずれのサービスも保存されたデータは、複数のデータセンターやリージョンに自動的にコピーされる仕組みとなっており、高度な耐障害性や可用性、セキュリティ、拡張性を備えています。
このカテゴリに分類される主なサービスは以下の通りです。
・Azure Blob Storage:非構造化データ向けのストレージであり、拡張性が非常に高いため、動画や画像といった大容量のオブジェクトを大量に扱うことが可能です。
・Azure File Storage:Windowsのファイル共有プロトコルに対応したファイルサーバーのように使用することができるサービスです。
・Azure Queue Storage:アプリケーションどうしでやり取りするメッセージのキューと確実な配信を実行するためのデータストアを提供するサービスです。
・Azure Table Storage:スキーマレスな設計により、大規模な半構造化データを柔軟に格納できるNoSQLデータストアを提供するサービスです。
押さえておきたいポイント
- Azureのサービスは大きく「プラットフォームサービス」(データベース・DevOps・AI・IoTなど)と「インフラストラクチャサービス」(コンピューティング・ネットワーク・ストレージ)に分類され、目的に応じて組み合わせて利用する。
- サービス名称や提供形態は改称・統合・終了されることがある(例:Azure SQL Data WarehouseはAzure Synapse Analyticsへ改称、Visual Studio App Centerは2025年3月にサービス終了)。導入前には必ずAzure公式サイトで現行の名称・提供状況・最新料金を確認することが重要。
- 各サービスは単体ではなく組み合わせて利用することを前提に設計されているため、自社の目的(データ分析基盤の構築、開発フローの効率化、IoT機器の管理など)を明確にした上で必要なサービスを選定することが導入成功のポイントとなる。
よくある質問
Q. Microsoft AzureとAWS、GCPの違いは何ですか?
いずれも世界的に利用されているクラウドサービスで、仮想マシンやストレージ、データベースなど基本的な機能構成は共通しています。Azureは特にMicrosoft製品(Windows Server、SQL Server、Microsoft Entra IDなど)との親和性が高く、既存のオンプレミス環境をMicrosoft製品で構築している企業にとって移行・連携がしやすい点が特徴です。
Q. Azureのサービスを利用するにはどのくらいの費用がかかりますか?
利用するサービスの種類や規模、稼働時間によって費用が変動する従量課金制が基本です。具体的な料金は改定される場合があるため、最新料金はAzure公式サイトでご確認ください。
Q. Azureの機能を使いこなすにはどのような知識が必要ですか?
基本的なネットワークやサーバーの知識に加えて、利用するサービスごとの特性理解が必要です。まずはAzure VMやAzure Blob Storageといった基本的なインフラサービスから触れてみて、必要に応じてデータベースやAI、DevOps関連のサービスへと知識を広げていくのがおすすめです。
最後に
Microsoft Azureでは、企業活動の役に立つ様々なサービスを提供しています。自社のニーズとAzureの機能を正しくマッチさせることで最大限の効果を引き出せるのではないでしょうか。
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