Microsoft Azure〜クラウドでできること〜
最終更新日:2026年8月10日
Azureってなに?
Microsoft Azureとは、Microsoft社が提供しているクラウドプラットフォーム(パブリッククラウド)です。
Azureは世界各国の多数の拠点に設置されている膨大なサーバーのデータセンターと強力なWANバックボーン回線を持ち合わせています。
Microsoft Azureが提供するクラウドプラットフォームには「IaaS」と「PaaS」の2つのタイプがあります。
クラウドの利用タイプ
前項目で記載した「IaaS」と「PaaS」はクラウドサービスの利用タイプです。
正確には利用タイプは「IaaS」「PaaS」「SaaS」の大きく3つに分けられます(細かく分けるとタイプは3つ以上あります)。Microsoft Azureではその内の「IaaS」と「PaaS」の2つのクラウドサービスを提供しています。この項目では3つの利用タイプについて説明していきます。
・IaaS
「Infrastructure as a Service」の頭文字をとった略語。
ハードウェアなどの基盤をインターネット経由で提供するサービス。
・PaaS
「Platform as a Service」の頭文字をとった略語。
プラットフォーム(アプリケーションソフトウェアを動かすための土台)をインターネット経由で提供するサービス。ハードウェアやOSなどのプラットフォームをまるごとインターネット上で提供。
・SaaS
「Software as a Service」の頭文字をとった略語。
アプリケーションソフトウェアをインターネット経由で提供するサービス。今までパッケージ製品として提供されていたソフトウェアをサービスとしてインターネット上で提供。
Microsoft Azureでできること
Microsoft Azureが提供しているのはIaaSとPaaSですが、その中にクラウドコンピューティング、データベース、レンタルサーバーなどの複数のサービスがあります。
・Azure DevOps
Azure DevOpsは開発「Dev」と運用「Ops」を組み合わせたサービスです。
サービスの開発からリリースまでのソフトウェア開発を支援するプラットフォームです。
【Azure Boards】
プロジェクト内の作業を一括で管理するツール。
現時点で誰がどの作業を行っているのか把握することが出来ます。
【Azure Pipelines】
Azure DevOpsのメイン機能。
プログラムの*ビルド・テスト・*デプロイを実行することが出来ます。
更にAzureやAWSなどのクラウドへのデプロイも可能としています。
(*ビルド:プログラマが作ったプログラムのソースコードを元に、実際に稼働するプログラムを作る作業のこと)
(*デプロイ:作ったプログラムを必要な場所へ配置して使える状態にすることで、テスト環境から本番環境へ反映させるときにも使う言葉)
【Git/GitHubとの連携】
Git/GitHubはソースコード管理サービスです。これをプロジェクトに連携するだけで*リポジトリを検索できるようになります。
(*リポジトリ…情報やデータの保管場所のこと)
・Azure Functions
Azure Functionsはサーバーの構築なしでプログラムを実行出来るサービスです。
サポートしているプログラミング言語は、C#、Java、JavaScript、TypeScript、Python、PowerShellなど複数の言語から選択することが出来ます。プログラムの実行に必要なメモリ容量は最初に設定するのではなく、使用量に応じて容量が自動拡張されます。
・Azure Storage
Azure StorageはAzure用のストレージサービスです。
保存するデータの特性に合わせて4つのストレージサービスがあります。
【BLOBストレージ】
VHD、ドキュメント、メディアファイル、アプリケーションインストーラー、テキストデータやバイナリデータなどの非構造化オブジェクトデータを格納・保存。
【テーブルストレージ】
NoSQLキー属性データストア、構造型データセットを格納・保存する。
【キューストレージ】
非同期タスクの管理とプロセスワークフローに利用。
クラウドサービスのコンポーネント間通信により信頼性の高いメッセージング機能を提供。
【ファイルストレージ】
SMBプロトコルを使用し共有ストレージを提供。
ファイルサービスのREST APIを介して共有ファイルデータにアクセスを可能とする。
・Azure Virtual Machines
Azure Virtual Machinesは仮想マシンを提供するサービスです。
Ubuntu ServerやSUSE LinuxなどのMicrosoft社以外のOSも対象となっています。
【要注意】
CentOSはプロジェクト自体が2021年末で「CentOS Linux」としての提供を終了しており、Azure Marketplace上のCentOS系イメージも順次終了・リダイレクトが進んでいます。CentOSを前提とした構成を検討する場合は、後継となるAlmaLinuxやRocky Linux、あるいはUbuntu Serverなど現在サポートされているディストリビューションを利用してください。
Microsoft Azureの特徴
Microsoft Azureはパブリッククラウドのため従量課金制を採用しています。そのため必要なサービスを必要なときに必要な分だけ利用することが出来ます。企業利用を想定した料金形態もあり長期契約割引などが用意されています。
またAzureはOracleに対応しているため、OSがLinuxでオープンソースのデータベースが使えないような場合でも問題なく利用することが出来ます。
【要注意】
以前はGCP(Google Cloud)のマネージドデータベースはMySQLのみ対応とされていましたが、現在はCloud SQLでMySQLに加えPostgreSQLやSQL Serverにも対応しています。クラウド各社のデータベース対応状況は変化が早いため、比較検討時は各社の公式サイトで最新の対応状況をご確認ください。
Microsoft Azureを使ってみよう
MicrosoftとAzureの無料のアカウントを作成する必要がありますが、Microsoft AzureはMicrosoft社の高い技術と豊富なリソースを最大限に利用することの出来るクラウドサービスです。
クラウドサービスには他にもAWSやGCPなどがありますが、各サービスにそれぞれ強みがあるため自分の利用したい機能・サービスに注目して最適なサービスを選択し、是非有効的に利用してみてください。
この記事でわかること
押さえておきたいポイント
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
- Microsoft Azureは「IaaS」「PaaS」を中心に、Azure DevOps・Azure Functions・Azure Storage・Azure Virtual Machinesなど幅広いサービスを提供しているクラウドプラットフォームである。
- 料金体系は従量課金制が基本で、企業向けの長期契約割引なども用意されているが、具体的な料金は変動するため最新情報はAzure公式サイトで確認することが望ましい。
- OSやミドルウェアの対応状況(CentOSの終了、他社クラウドのデータベース対応拡大など)は年々変化するため、構成検討時は各サービスの公式情報を必ず確認する。
よくある質問
Microsoft AzureとAWS・GCPはどう違いますか?
いずれもIaaS/PaaSを中心としたパブリッククラウドですが、Microsoft製品(Windows Server、SQL Server、Active Directory系サービスなど)との親和性の高さがAzureの特徴です。各社ともサービスラインナップや強みが異なるため、自社が利用したい機能・既存システムとの連携性を基準に選ぶとよいでしょう。
Azureの利用にはどれくらい費用がかかりますか?
基本的に従量課金制で、利用したリソースの分だけ費用が発生します。仮想マシンのスペックやストレージ容量、データ転送量などによって費用は大きく変動するため、具体的な金額はAzure公式サイトの料金計算ツールなどで最新の情報を確認してください。
Azure Functionsではどのプログラミング言語が使えますか?
C#、Java、JavaScript、TypeScript、Python、PowerShellなど複数の言語がサポートされています。対応言語やバージョンは随時追加・更新されるため、最新の対応状況はAzure公式ドキュメントで確認することをおすすめします。
▼ アクロビジョンについて


