Microsoft Azureを無料で試用できるサービス4選
最終更新日:2026年8月5日
目次
はじめに

Microsoft AzureはMicrosoft社が提供するクラウドプラットフォームです。
社内環境のバックアップや開発・テスト環境・ファイルサーバーとして目的に合わせ利用することもでき、豊富な製品群によりAIや機械学習といった流行の技術に触れることもできる非常に柔軟性・安全性の高いサービスです。ですが、従量課金制のため利用するには高額の費用がかかりそうだと躊躇している方もいるのではないでしょうか。そんな方向けにMicrosoft Azureの機能を無料で試用できるサービスをこれから紹介していきます。
Microsoft Azureの無料試用サービス紹介
1.Microsoft Azure無料アカウント

特徴
必要なもの
どちらも公式サイトからアカウントが作成できます。その際にメールアドレスが必要なので準備しておきましょう。
SMSの入力が必要になるので、SMSの受け取りが可能な電話番号を準備しましょう。
本人確認のために必要です。無料枠を全て使い切っても、自動的に課金されることはないので安心して使えます。
機能
12か月間無料の製品
※以下は2020年公開時点で紹介していた対象サービスの例です。12ヶ月無料の対象サービス・無料枠の数値は変更される場合があるため、最新の一覧は公式サイトでご確認ください。
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| Linux Virtual Machines | 750時間 | オンデマンド機能を備えたLinux仮想マシンを作成可能 |
| Windows Virtual Machines | 750時間 | オンデマンド機能を備えたWindows仮想マシンを作成可能 |
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| Managed Disks | 64GB×2 | Azure Virtual Machines向けの保護されたディスクストレージ |
| Blob Storage | 5GB | あらゆる種類の非構造化データに対応するストレージ |
| File Storage | 5GB | コードの変更をせずに分散型クロスプラットフォームファイルストレージに移行できる |
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| SQL Database | 250GB | インテリジェンスが組み込まれたSQL Databaseを作成 |
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| Bandwidth | 15GB(受信データ転送は無料) | 送受信データの転送 |
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| Computer Vision | 5,000件のトランザクション | 画像から情報を抽出し視覚化データを分類して処理 |
| Personalizer | 50,000件のトランザクション | 機械学習を使用しコンテンツの最上位のアクションを予測 |
| Translator | 2,000,000文字 | 複数言語のテキスト翻訳をリアルタイムでアプリ、Webサイト、ツールに追加 |
| Anomaly Detector | 20,000件のトランザクション | データの異常を検出・特定してトラブルシューティングを行う |
| Form Recognizer | 500ページ | ドキュメントからのテキスト、キー/値のペア、テーブルの抽出を自動化 |
| Content Moderator | 10,000件のトランザクション | テキストや画像をモデレートし、より安全で好ましいユーザーエクスペリエンスを提供 |
| Custom Vision | 10,000回の予測 | ユーザー固有のユースケースに合わせてコンピュータービジョンモデルを簡単にカスタマイズ |
| Face | 30,000件のトランザクション | 画像内の人物とその感情を検出して識別 |
| Ink Recognizer | 2,000件のトランザクション | 手書きの文字、図形、ドキュメントのレイアウトなどのデジタルインクコンテンツを認識 |
| Language Understanding | 10,000件のテキスト要求トランザクション | 自然言語を解釈する機能をアプリ、ボット、IoT デバイスに組み込む |
| QnA Maker | 3日 | 既存のコンテンツから、会話形式で質問に回答するボットを作成 |
| Text Analytics | 5,000件のトランザクション | テキストからセンチメント、キーフレーズ、固有表現、言語などの情報を抽出 |
※上表のAI系サービスの一部(QnA Maker・Language Understanding・Personalizer・Content Moderator・Anomaly Detector・Ink Recognizer等)は、2026年8月現在すでに提供終了または後継サービスへ統合されています。詳細は後述の「4.Cognitive Services」内の注記をご確認ください。
いつでも無料の製品※無料アカウントを含む任意のAzureサブスクリプションで試用可
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| App Service | 10まで(Web、モバイル、APIアプリ) | Node.jsやPHPなど好きなツールに使用でき、 どんなプラットフォームに対応したアプリでも作成可能 |
| Functions | 要求数1,000,000 | サーバー不要のコードアーキテクチャを使用し、イベントを処理 |
| Azure Kubernetes Service (AKS) | 無料 | 使い慣れたツールでコンテナーをデプロイ・管理できる |
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| Azure Cosmos DB | 400RU/秒 | オープンAPIを使用し高速のNoSQLデータベースサービスで 最新のアプリをあらゆる規模で構築可能 |
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| DevTest Labs | 無料 | 高速で簡単な、無駄のない開発およびテスト環境を扱える |
| Azureサービス | 無料枠 | 機能 |
|---|---|---|
| Event Grid | 操作数100,000 | 信頼性の高い大規模イベント配信を実現可能 |
まとめ
無料のクレジット枠と12か月間の期間内であればIaaS、PaaS環境で検証、開発、テストまで一通りのAzureの機能を試用することができます。
無料期間が終了した場合は、Azure無料アカウントを解約するか、従量課金プランのサブスクリプションとして継続することもできます。
また「いつでも無料」の枠内であれば無料のまま一部のAzureサービスを使うことも可能です。
注意すべきこととして、
の2点があります。
2.Microsoft Learn

特徴
必要なもの
Microsoftアカウント
どちらも公式サイトからアカウントが作成できます。その際にメールアドレスが必要なので準備しておきましょう。
※アカウントなしでも利用できます。ですが、アカウントがあれば
ので、学習しやすくなります。
機能
製品・ロール・レベル・種類で検索し、自分の状況や学びたいことにあったコースを選ぶことができます。掲載コース数は年々増加しており、AI関連の学習パスも大幅に拡充されています。
実際の画面は以下のようになっています。


フィルタの内訳
※モジュール:単体の学習コース(組み合わせるとラーニングパスに)
ラーニングパス:同テーマの学習コースを複数組み合わせ体系的にまとめたもの
例:Azure初級者向けのコースを検索する場合
画面左のフィルタで製品:Azure、レベル:初級を選択すると、以下のように「Azureアカウントを作成する」「クラウドの概念 – クラウド コンピューティングの原則」などAzureをこれから始める人向けのコースが表示されます。

まとめ
Microsoft Azure無料アカウントと異なり、アカウントもクレジットカードも必要なく、期間の定めもないので気軽に始めることができます。
また、環境構築や製品の購入をしなくとも実務でも使われているクラウド環境をそのまま学習に使うことができるので、「Microsoft製品に少し興味が湧いた」方から、「Microsoft製品への理解をもっと深めたい」「資格を取得したい」方まで間違いなくお勧めできるサービスです。
3.Azure Machine Learning Studio (クラシック)

特徴
必要なもの(当時)
機能(当時)
実際の画面は以下のようになっていました。

対話型ワークスペースが提供されていて、データセットとモジュールを視覚的に繋ぎ、直感的に予測分析モデルを作成できました。
また、テスト・反復作業、Webサービスとしてのデプロイまで行うことができました。
まとめ
後述するCognitive Servicesと比べ学習コストは大きくなりますが、予測分析モデルのカスタマイズができ、データを用意することで独自の学習モデルを作成することもできるのが特徴のサービスでした。現在同等のことを行いたい場合は、統合後の「Azure Machine Learning」をご検討ください(無料アカウントのクレジット枠内での試用が可能です)。
4.Cognitive Services

特徴
→活用することでAIエンジニアの不足問題を解決できるかもしれない、と言われています。
必要なもの
が必要です。
機能(一例・2020年公開時点の紹介内容)
※以下は当時の紹介内容です。QnA Maker・Language Understanding・Personalizer・Anomaly Detector・Ink Recognizerは前述のとおり提供終了または後継サービスへの統合が進んでいるため、現在同等の機能を使いたい場合はAzure AI Language等の最新サービスをご確認ください。
Vision API
イメージ内のコンテンツを分析することができます。無料枠では5,000トランザクション (1分あたり20回)まで利用できます。
イメージから顔や感情を検出・識別することができます。無料枠では30,000トランザクション (1分あたり20回)まで利用できます。
コンテンツのデジタルインクを認識します。無料枠では月ごとに2,000トランザクションまで利用できます。
Language API
感情・キーフレーズ・言語・エンティティを検出することができます。1か月あたり5,000トランザクションまで利用できます。
Decision API
異常検出の機能を埋め込めます。無料枠では月に20,000トランザクションまで利用できます。
パーソナライズされたユーザーエクスペリエンスを作成できます。無料枠では月に50,000トランザクションまで利用できます。
まとめ
Cognitive Services(現Foundry Tools)ではMicrosoftが構築したAIモデルを利用できるので、機械学習やディープラーニングなどの知識やスキルがなくてもAIを扱うことができます。
反面、すでに構築されたモデルを使用する為にやや自由度は低くなってしまいますが、個人レベルでは到底集められない量のデータを基にしたAIを利用できること、学習にかかるコストを大幅に削減できることは大きなメリットです。
よくある質問(FAQ)
Q. Azure無料アカウントは無料期間が終了すると自動的に課金されますか?
いいえ。Azure無料アカウントは、30日間の200米ドル分のクレジットや12ヶ月間無料サービスの枠を使い切っても、自動的に有償プランへ移行して課金されることはありません。引き続き利用したい場合は、自分の意思で従量課金プランへアップグレードする必要があります。
Q. クレジットカードなしでAzureを試すことはできますか?
Azure無料アカウントの作成には本人確認のためクレジットカード情報の登録が必須ですが、無料枠を使い切っても自動課金されることはないので安心して利用できます。一方、本記事で紹介したMicrosoft Learnはクレジットカードの登録なしで利用できます。
Q. Azure無料アカウントの特典は何度でも受けられますか?
いいえ。Azure無料アカウントの無料特典は、原則として同一の個人・Microsoftアカウントにつき1回限りです。過去に無料アカウントを作成したことがある場合、再度サインアップしても同じ無料特典は適用されません。
Q. 学生向けにさらにお得な無料プランはありますか?
学生の方向けには、クレジットカードの登録なしで無料クレジットを利用できる学生向けプランが別途用意されています。在学状況の確認が必要になりますので、詳しくはAzure公式サイトの学生向けページをご確認ください。
Q. 無料枠を使い切った後の料金はどのサービスも同じですか?
いいえ。従量課金の単価はサービスの種類・リージョン・SKU(プラン)によって異なります。想定外の課金を避けるためには、Azure Portalの予算アラート機能を設定したり、使わなくなったリソースをこまめに停止・削除したりすることが重要です。
まとめ:Azureの無料試用サービスを活用しよう
この記事のポイント:
- Azure無料アカウントは、登録後30日間の200米ドル分のクレジット、12ヶ月間の主要サービス無料枠、65以上のいつでも無料サービスの3段構えで利用できる
- クレジットカードの登録は必須だが、無料枠を使い切っても自動的に課金されることはない
- Microsoft Learnはクレジットカード・アカウントとも不要で、実際のAzure環境を使ったハンズオン学習ができる
- Azure Machine Learning Studio(クラシック)は提供終了済み。機械学習を試したい場合は統合後の「Azure Machine Learning」を利用する
- Cognitive Services(現Foundry Tools)は用途別のAI APIを手軽に試せるが、個別サービスの名称・提供状況の変更が多いため利用前に最新情報の確認が必須
ここまでMicrosoft Azureを無料で試用できるサービスを紹介してきました。どれも無料枠が定められていますが、Microsoft Azureの機能を幅広く体験できる優れたサービスです。興味がある方はぜひお試しください。
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