Microsoft Azureのサービス説明
最終更新日:2026年8月10日
この記事でわかること
Microsoft Azureとは
Microsoft Azureとは、Microsoft社が提供するクラウドサービスです。クラウドサービスとは、アプリケーションを実行するためのコンピューティング環境及びストレージ環境などを提供するサービスです。開発やサーバー管理が簡単に行えるのが特徴です。
Microsoft社は世界中に堅牢なグローバルデータセンターを持ち、多数のリージョンで数十カ国にわたりサービスを提供しています。日本国内でも東日本・西日本の2リージョンが提供されています(リージョン数・提供国数は年々拡大しているため、最新情報はAzure公式サイトでご確認ください)。
Microsoft Azureのサービス形態
Microsoft Azureが提供するサービス形態には「IaaS(Infrastructure as a Service:サーバーや記憶装置などのインフラ機能をネットワーク経由で提供するサービス)」と「PaaS(Platform as a Service:アプリケーションを構築して稼働させる開発環境を、ネットワーク経由で提供するサービス)」の2種類があり、これらはクラウドサービスの提供者であるMicrosoft社と利用者で管理する範囲が異なります。
Microsoft Azureの特徴
◆ クラウドサービスとオンプレミス
ITシステムを利用・提供する場合、ハードウェアやソフトウェアを購入してデータセンターに設置し、その後の運用までを自らで行う形態をオンプレミスと呼びます。一方、Microsoft Azure等のクラウドサービスでは、サービス提供者が必要なハードウェアやソフトウェアを用意し、サービス利用者は料金を支払ってそれらを使用します。クラウドサービスには柔軟なスケールアップ/ダウンが可能といった特徴があります。
◆ 料金について
Microsoft Azureのサービスの多くは、実際に使った分のお支払いのみ請求される従量課金制です。また、為替レートの影響を受けない「円支払い」の決済が可能です。具体的な料金は改定されることが多いため、最新料金はAzure公式サイトでご確認ください。
◆ オンプレミスとの比較からみるMicrosoft Azureの特徴
オンプレミスと比較して、クラウドサービスであるMicrosoft Azureには以下のような特徴があります。
1. 初期費用が抑えられる
オンプレミスのようにユーザーがサービスを所有するのではなく、必要な機能を必要なときに利用する仕組みのため、設備投資に伴う負担を抑えられ、初期費用を大きく削減できます。また、利用状況に応じて費用が発生するため、無駄なコストを省くことが可能です。Microsoft Azureはいつでも解約可能で契約解除手数料もありません。
2. 運用負担の軽減
クラウドサービスは運営元が管理およびメンテナンスを行っているため、ユーザーによるメンテナンスは不要です。また、それまで個別に管理していたソフトウェアやデータを、Microsoft Azureで一元管理することができるため、保守作業を効率的に行い運用コストも低く抑えることができます。
3. オンプレミスとの連携
Windows ServerなどMicrosoft社製品との親和性が高く、現状のシステム環境からスムーズな移行が可能です。また、既存のオンプレミスとクラウドサービスを組み合わせ、適切に使い分けるハイブリッド運用も可能です。オンプレミスとMicrosoft Azureを統合して管理することで、総コストを抑えられます。
4. セキュリティに強い
Microsoft社は、サイバーセキュリティの研究と開発に継続的に巨額の投資を行っています(投資額は年々増加しており、具体的な金額はMicrosoft社の最新の公式発表をご確認ください)。物理データセンターやインフラストラクチャ、Microsoft Azureでの運用に至るまで、多層型のセキュリティを提供しています。多層型の組み込みセキュリティコントロールとサービスを使って、ワークロードで ID、データ、ネットワーク、アプリをすばやく保護できます。「Microsoft Defender for Cloud」(旧称:Azure Security Center)からは詳細な分析情報が提供されるので、保護された状態を継続的に維持できます。保護の範囲をハイブリッド環境にまで拡大することも可能です。
【要注意】
クラウド統合セキュリティ管理サービスの名称は「Azure Security Center」から「Microsoft Defender for Cloud」へ変更されています。旧名称で検索・資料参照する際はご注意ください。
5. コンプライアンス対策
コンプライアンス対策として、Microsoft Azureは多数のコンプライアンス認証を持つ最新鋭のクラウドサービスでもあります。CISベンチマーク、ISO27001、SOCなどの国際的なコンプライアンスや国ごと(日本ではCSゴールドマーク、FISCなど)に適合しています(認証数は追加・更新されるため、最新の一覧はAzure公式サイトの「Microsoft Priva/Trust Center」等でご確認ください)。
6. ネットワークセキュリティ対策
ネットワークセキュリティ対策では、Microsoft Azureデータセンターの外/内からの想定される脅威・最新の脅威に対して、常に対策し、アップデートし続けています。人工知能を用いたサイバー攻撃対策(DDoS/DOS/IDS)機能にも対応しており、不正なトラフィックを自動検知・遮断する仕組みを導入しています。
オンプレミス環境で実現することはハードルが高いですが、その環境を利用できることもMicrosoft Azureならではのメリットです。
主な機能サービス
1、Webサイト
サイト構築をする際に必要な機能を取り揃えているサービスです。.NET/Java/PHP/Node.js/Pythonなどの環境が動作します。
2、仮想マシン(VM)
マイクロソフトのクラウド環境で、Windows/Linux/SQL Server/Oracle/IBM/SAP/BizTalkなど、自由にOSやソフトウェア構成を選択して利用することができるサービスです。
仮想マシンに接続するネットワークも柔軟に構成可能です。OSやソフトウェアのライセンスやサポートは、基本的にAzure VMの価格に含まれています。すでにオンプレミスで所有しているライセンスを適用できる低価格オプションも用意されています。
3、アプリケーション構築(App Service)
.NET、.NET Core、Java、Ruby、Node.js、PHP、Python などの言語を使用してアプリケーションを構築することができます。代表的な提供機能は以下の通りです。
①「Web Apps」 Webサイト/Webアプリケーションのホスティング
②「API Apps」APIの作成と利用
Azure App Serviceは、豊富なテンプレートや外部サービスへの接続を用意しているので、Microsoft Azureのプラットフォームで開発から管理まで、一貫して実施することができます。
【要注意】
かつてApp Serviceの一機能として提供されていた「Mobile Apps」は2022年9月末にサービス終了しています。また「Logic Apps」はApp Serviceの一機能ではなく、ビジネスプロセス自動化を担う独立したAzureサービスとして提供されています。モバイルアプリ開発やワークフロー自動化を検討する場合は、Azure公式サイトで現行のサービス構成をご確認ください。
押さえておきたいポイント
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
- Microsoft Azureは、コンピューティング・ストレージ・ネットワークなどをIaaS/PaaSの形で従量課金制で利用できるクラウドサービスで、Microsoft社が世界各地のデータセンターから提供している。
- 初期費用の抑制、運用負担の軽減、オンプレミスとのハイブリッド運用のしやすさ、多層的なセキュリティ対策、豊富なコンプライアンス認証が主なメリットとして挙げられる。
- サービスのラインナップやセキュリティ機能の名称、料金体系は継続的にアップデートされているため、導入検討時は必ずAzure公式サイト・公式ドキュメントで最新情報を確認することが重要。
よくある質問
Microsoft AzureとAWSの違いは?
両者ともIaaS/PaaSを中心に幅広いクラウドサービスを提供する点は共通していますが、AzureはWindows Server・Microsoft Entra ID(旧Azure AD)・Microsoft 365などマイクロソフト製品群との親和性が高く、既存のオンプレミス環境からの移行やハイブリッド運用に強みがあります。具体的な機能差や料金は年々変わるため、選定時は両社の公式情報を比較することをおすすめします。
Azureの利用に最低契約期間はありますか?
多くのサービスが従量課金制のため、最低利用期間の縛りや契約解除手数料はなく、必要なときに必要な分だけ利用し、いつでも解約可能です。ただしリザーブドインスタンスなど、一定期間の利用を前提に割引が適用されるプランでは条件が異なりますので、契約前に内容をご確認ください。
セキュリティ機能はどのように強化されていますか?
「Microsoft Defender for Cloud」(旧称:Azure Security Center)による統合的なセキュリティ管理をはじめ、ID・データ・ネットワーク・アプリケーションを多層的に保護する仕組みが標準で組み込まれています。また、ISO27001やSOCなど多数の第三者コンプライアンス認証を取得しており、業界・国ごとの規制対応にも活用できます。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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