AIエンジニアの必要知識、未経験でも仕事はできる?

最終更新日: 2026年8月7日

「近い将来、AIに仕事を奪われる」とここ数年囁かれています。「すぐには変わらないでしょう?」と思う方も多くいらっしゃるかもしれませんが、店頭での接客がAIロボットになったり、問合せフォームはAIが回答している場面も昨今見かける様になり、着実にAIが対人の仕事を一部を担っています。では、AIを作る側の人間はどんな仕事をしているのか?未経験でも目指せるのか?本日はAIエンジニアの必要知識・仕事内容について簡単に解説していきます。

AIエンジニアが担う役割

AIエンジニアという職種自体、会社により仕事内容が違うことが様々です。一般的なイメージでAIエンジニアとITエンジニアの大きく違う点を挙げるとするならば、「AIに学習をさせて、課題を解決する」という点ではないでしょうか。

エンジニアとしてプログラミングやコンピュータサイエンス、GUIの使用はあれど、AIに学習をさせることがAIエンジニアが担う仕事です。そのため、ITエンジニアの様な「仕様書に沿った内容の実装」ではなく「どうすればAIが正確に処理できるか」を日々試行錯誤します。もちろん、AIは日々進化を遂げているためエンジニアも学習をし続ける必要があります。では、AIに学習をさせるためにはどの様な知識が必要になるでしょうか。

AIエンジニアの必要な知識5選

求められる知識として、大きく下記5つが挙げられます。

  • ビッグデータ解析
  • 数学知識
  • 統計学知識
  • 機械学習
  • プログラミングスキル

なぜ必要なのか、下記に詳しく解説していきます。

ビッグデータ解析

AIにどのデータを学習させるのかを導く際に必要です。結果から原因を推測する「ロジスティック回帰分析」や関連性のない事象から要因を見つけ出す「アソシエーション分析」等があります。

数学知識

AIの基礎・正確性を高めるために必要です。特に「線形代数」「微分積分」は必ずと言っていいほどAI開発に使われます。「線形代数」は人間が処理しきれないほどの大量のデータを処理し分類すること、「微分積分」は可能な限り誤差を少なくすることに使用されます。

統計学知識

データに基づいた新たな可能性を引き出す際に必要です。データ分析の中の一つの手法とも言えますが、例えば「6月にコーヒーが売れる理由を天気を使って説明したい」というときに統計学は用いられます。よく挙げる例としては「回帰分析」「標準偏差」です。そのため、ビジネスにおいて説明・提案をする際に説得力を持ちます。

機械学習

AIに法則を掴んで自動化してもらうために必要です。有名な話だと、最強の棋士に勝利した将棋AIは機械学習を用いて法則を掴み自動化することで最適な手法で対決に勝利しています。前段の「データ解析・数学知識・統計学知識を自動化すること」というイメージが近いかもしれません。

プログラミングスキル

今まで説明した知識をAIに教えるために必要です。AI開発でよく使われる言語といえば「Python」「C++」がメジャーです。ビッグデータ利用では「R」も使用されます。データ解析、統計学知識をプログラムとして落とし込めるプログラミング知識があることがAIプログラマーと言えるでしょう。

AIは奥が深く他にも必要スキルは様々ですが、代表例は上記の通りです。

未経験でもなれるのか

ここまでの説明で「数学は無理だ・・・」「文系を専攻していた自分には若干ハードルが高い」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、理系専攻ではなくても未経験でもAIプログラマーを目指すことは可能です。もちろん、学生時代から勉強していた人たちもいる中、社会人でのAIエンジニア転職を希望するなら相当な努力と覚悟が必要です。

勉強のステップは様々ですが、未経験からAIエンジニアを目指すことは若干ハードルが高くなる為、近しいスキルの職種を目指すことから始める方が将来的にAIエンジニアとして仕事ができる可能性は高くなります。下記は、AIエンジニアに近しい職種の一例です。

  • ITエンジニア(プログラミング基礎力を身につける最初のステップ)
  • インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク基盤の知識)
  • データアナリスト(統計・データ分析スキルを積む近道)

中でも「データアナリスト」をはじめとするデータ分析専門職種は、AI関連業界で注目されています。「データ」とつく職種では仕事内容は様々ですが、アルゴリズムの調整や統計を用いたデータ分析調査など、AIが行うこととと類似した仕事内容です。最初に数学的知識を身につけるのであればデータ系専門職種、最初にプログラミングの知識をつけるならITエンジニアを目指すことが、後々AIエンジニアを目指す際に役立ちます。

5つの知識まとめ表

必要知識 なぜ必要か 代表的なキーワード
ビッグデータ解析 AIに学習させるデータを選定・前処理するため ロジスティック回帰、アソシエーション分析
数学知識 AIの基礎・精度向上のため 線形代数、微分積分
統計学知識 データから新たな可能性・説得力ある提案をするため 回帰分析、標準偏差
機械学習 AIに法則を自動学習させるため 教師あり/なし学習、強化学習、ニューラルネット
プログラミング 上記4知識をコードで実装するため Python、C++、R

よくある質問

Q. AIエンジニアとITエンジニアは何が違うのですか?
A. 最大の違いは「AIに学習させる」という仕事があるかどうかです。ITエンジニアは仕様書に基づいてシステムを実装することが主な仕事ですが、AIエンジニアは「どうすればAIが正確に処理できるか」を試行錯誤しながらモデルを構築・改善します。AIは日々進化するため、AIエンジニアも継続的な学習が不可欠な点も特徴です。
Q. 文系・数学が苦手でもAIエンジニアになれますか?
A. 未経験・文系出身でも目指すことは可能ですが、AIエンジニアには線形代数・微分積分・統計学などの数学知識が必須のため、独学での習得に相当な時間と努力が必要です。現実的なルートとしては、まずデータアナリストやITエンジニアとして実務経験を積みながら数学・統計を学ぶ→機械学習・AIの実装スキルを追加する、という段階的なキャリアパスがおすすめです。
Q. AIエンジニアになるために最初に学ぶべき言語は何ですか?
A. PythonがAI・機械学習開発の事実上の標準言語です。scikit-learn(機械学習)、TensorFlow・PyTorch(深層学習)、pandas・NumPy(データ処理)など豊富なライブラリが揃っており、コードが読みやすく入門しやすい特性があります。まずPythonの基礎(文法・pandas・matplotlib)を習得し、次にscikit-learnで機械学習の基本(回帰・分類)を学ぶのが王道です。
Q. AIエンジニアの平均年収はどのくらいですか?
A. AIエンジニアの平均年収は600〜800万円程度で、機械学習・深層学習の実務経験があるエンジニアは1,000万円以上も珍しくありません。一般的なITエンジニアと比較して数学・統計・機械学習の専門知識が求められるため、スキルが高い分だけ市場価値・年収も高い傾向にあります。外資系企業やAIスタートアップではさらに高い報酬水準のケースも多いです。

まとめ

  • AIエンジニアはITエンジニアとは異なり「AIに学習をさせて課題を解決する」仕事。仕様書通りの実装ではなく、AIがどう正確に処理できるかを日々試行錯誤する
  • 必要な知識は5つ:①ビッグデータ解析、②数学知識(線形代数・微分積分)、③統計学知識(回帰分析・標準偏差)、④機械学習、⑤プログラミングスキル(Python/C++/R)
  • 未経験からでも目指せるが、高いハードルがあるため、まずデータアナリスト・ITエンジニアなどの近隣職種でスキルを積むルートが現実的
  • AIは日々進化し続けるため、AIエンジニアも継続的に学習することが求められる職種。その分、需要は安定して高く、年収も一般エンジニアより高水準

▼ アクロビジョンについて

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