エクセルでできるデータ分析
最終更新日: 2026年8月7日
データ分析というと専用のソフトを導入して行うようなイメージがありませんか?確かに世の中には様々なソフトがありますので、それぞれのソフトの強みに実現したいことが合致している場合は専用のソフトの導入も手でしょう。しかし、多くの人が使い慣れたエクセルでも十分に分析に必要な機能が備わっています。エクセルは社会人はもちろん学生にとっても馴染み深いソフトです。この記事ではエクセルに関する、便利な操作方法からデータの分析や解析に役立つ機能を紹介していきます。
エクセルで使えるデータ分析機能
エクセルには多くの機能が備わっており、データ分析に役立つ主な機能として以下の3つが挙げられます。
- ピボットテーブル:大量データのクロス集計・多角的分析に最適
- 条件付き書式:特定条件のデータを色分けして視覚的に把握
- フィルター:大量データから必要なデータだけを絞り込む
ピボットテーブル(ショートカット:Alt→D→P)
こちらは聞いたことがある人が多いと思いますが、意外と実際に使った経験のある人は少ないように感じます。
ピボットテーブルはクロス集計分析するための機能です。データ量や項目の量が増えれば増えるほどその便利さが感じられる機能です。
そもそもクロス集計とは「2つ以上のデータ項目を掛け合わせて結果を集計すること」を指します。例えば、Web広告の表示回数に紐づくダウンロード回数を集計したり、クリックに紐づく課金額を集計したり、複雑なデータから知りたい情報を得ることができます。
エクセルでは対象のデータのシートでピボットテーブルを作成すると自動で範囲を検知し作成してくれます。
項目の量が多い場合、表示する項目を選ぶことが出来たり、行の項目にするのか列の項目にするのかも自在に変更できるので簡単に様々な観点からデータの分析が可能になります。
何パターンか項目を変更したり、行と列の入れ替えなどを行いコピーして別シートに貼り付けていけばそれだけで立派な分析資料になります。
さらに便利な点として、一度作ったファイルを残しておくことで使いまわすことが出来るのです。使いまわすとはどのようなことかというと、集計対象のデータがいつも同じ形式の場合、一度作成したファイルのデータを貼り変えればよいだけなのです。データの貼り変えを行い、ピボットテーブルに更新をかけると最新のデータを分析した結果が表示されます。
条件付き書式(ショートカット:Shift+Ctrl+L)
こちらは使用したことのある人、使用しているデータを触ったことがある人は多いと思います。列に対してチェックボックスや条件で見えるデータを絞ることが出来ます。
条件付き書式というのは「10より大きい数値」であるとか、「内容にクリアという文字を含む場合」であるとか様々な条件を必要に応じて設定することができます。自分で関数を組んで条件として指定することもできますし、関数を組むのが苦手な人もエクセルに最初から分かりやすく条件の指定ができる設定が用意されています。
あくまでも見えるデータに違いが出ないので元のデータを壊すことはありません。見えない部分は折りたたまれているイメージです。
一つの列項目に対して何パターンか決まったデータが入る場合などはチェックボックスで絞りやすいですし、数値の場合は条件付き書式と同じく式で指定することもできます。
フィルター(ショートカット:Shift+Ctrl+L)
こちらも条件付き書式と同じく使用したことのある人、使用しているデータを触ったことがある人は多いと思います。列に対してチェックボックスや条件で見えるデータを絞ることが出来ます。
機能を組み合わせて使う
上記で紹介してきた3つの機能を組み合わせて使うことによってより分析がしやすくなります。例えば、1つのcsvファイルを分析する場合を考えます。
まず初めに元データをエクセルファイルに変更します。これは保存する際などcsvデータでは上記で紹介した機能や関数などが消えてしまうためです。
次に元データをピボットテーブル化します。抽出したい項目など必要に応じて変更したら、できた表ごとコピーします。元データはcsvが残っているのでいらない場合はその上に上書きしても良いですし、新しいシートに貼り付けても良いです。
そして今度はその貼り付けたデータを加工していきます。ここで条件付き書式の出番ですね。任意の条件でデータに書式をつけていきます。書式は複数条件も指定可能なので、色による違いなどを欄外にまとめるなどするとわかりやすくなりますね。
最後にフィルターです。これはかけた状態で保存するとそのまま違う人が開いてもフィルターがかかった状態で開くことが出来るので見せたい情報に絞っておくと良いでしょう。また、書式でフィルターをかけることも可能なので、先ほど条件付き書式で付けた色でデータを絞ることができます。
Excelデータ分析ツール比較
| 機能 | 主な用途 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ピボットテーブル | 大量データのクロス集計・多角的分析 | 一度作成したファイルを使い回せる。ドラッグ操作で自由に集計軸を変更可能 | 元データがエクセル形式でないと機能が使えない(csvは変換が必要) |
| 条件付き書式 | 特定条件のデータを色分け・視覚的強調 | 元データを壊さずに視覚化できる。複数条件を組み合わせて設定可能 | 印刷時に色が消える設定になっている場合がある。条件が多すぎるとファイルが重くなる |
| フィルター | 大量データから必要な行を絞り込む | かけた状態で保存でき、共有相手にも同じ表示で届く | フィルターをかけた状態でコピーすると見えている行だけコピーされる(意図しない結果になる場合も) |
よくある質問(FAQ)
まとめ
- エクセルにはデータ分析に必要な機能(ピボットテーブル・条件付き書式・フィルター)が標準搭載されており、専用ソフト不要で多くの分析が可能
- ピボットテーブルは大量データのクロス集計に有効で、一度作成したファイルを使い回せるため効率が高い
- 条件付き書式は元データを壊さずに視覚化でき、複数条件の組み合わせにも対応
- フィルターは共有時に絞り込み状態を保持できるため、報告書や資料作成との親和性が高い
- 3機能を組み合わせることで、CSVの生データから視覚的な分析資料まで一気通貫で作成できる
▼ アクロビジョンについて


