データサイエンティストとは?新卒でも働ける?

最終更新日: 2026年8月7日

就活生からの人気が高まっている「データサイエンティスト」という仕事をご存じですか。今回は、データサイエンティストとは何か、向いている人材、新卒でデータサイエンティストになるために求められることについてご紹介します。

データサイエンティストとは?

データサイエンティストとは、ビッグデータという膨大なデータ群を分析・解析し、その結果をビジネスに活用する職業です。データに基づいた合理的な判断をし、統計解析やIT技術、さらには市場のトレンド、ビジネスなど、多くの知識が求められます。データサイエンティストは、ITとビジネス、どちらにも精通しているので、引く手数多で高収入が見込める職業です。

データサイエンティストが注目される背景には、AI技術の発展と、ビッグデータの成長があります。AI技術の発展により、ビッグデータを効率的に扱えるようになってきた現在、企業においてもビッグデータを活用しようという動きがあります。AIの技術を用いて、データを分析・解析をおこなうことで、企業の収益増に役立ったり、新しいビジネスのチャンスにつながります。

データサイエンティストに向いているひと

それでは、データサイエンティストになるには、どのようなひとが向いているのでしょうか。

数学・プログラミングが好き

データサイエンティストの主な仕事内容は、データの収集、分析・解析です。データの処理を効率的行うためには、PythonやRなどのプログラミングの技術が必要です。また、数値の計算もよくおこないます。そのため、プログラミングや数学を好きなひとが業務をおこないやすいでしょう。

データに興味を持てる

データサイエンティストという職業名を見てわかるように、データを扱う仕事です。そのため、データに対して興味を持てるかどうかも大事な要素になってきます。データに興味がなければ、仕事自体が苦痛になります。逆に興味が持てれば、楽しみながら仕事ができます。扱っているデータにはどのような意味があり、そのデータをどう活かせば会社の利益に繋がるのか、新しいビジネスのチャンスはないか、などを興味を持って考えることができれば、やりがいも見いだせるでしょう。

学習意欲がある

自ら学習を積極的におこなえることができるひともデータサイエンティストに向いていると言えるでしょう。AIやデータ処理などの技術は日々進化しています。データサイエンティストはそれらを用いて業務をおこなうため、常に新しい知識をつけるための学習意欲が求められます。

新卒でデータサイエンティストになるために

新卒でデータサイエンティストになることは可能なのでしょうか。答えは「可能」です。新卒採用では、経験ではなくポテンシャルを重視されます。そのため、キャリア採用枠とは異なり、知識や経験がない状態からでもデータサイエンティストとして採用されることはできます。それでは、新卒でデータサイエンティストになるには、どのようなことが求められるのでしょうか。

理系の場合

データサイエンスでは、機械学習の理論を用います。そのため、大学で数学やデータ処理などの授業を受講し、知識をつけておくと、データサイエンティストの仕事内容の基礎が理解できているとみなされるようです。また、研究者を目指すのであれば、機械学習やディープラーニングを学べる情報系の大学院への進学も考えるとよいでしょう。大学院でそれらについて研究しておくと、就職後の仕事内容もより専門的になり、給与アップにもつながるでしょう。

文系の場合

データサイエンティストには、理系出身のひとが多いのは事実です。しかし、文系だからといって、データサイエンティストになれないということは全くありません。データサイエンティストは、データの収集や分析だけではなく、分析結果をもとに経営陣へ提案をおこないます。文系科目である経済学や社会学、心理学などの知識はデータサイエンティストの仕事に通ずるものがあります。そのため、それらを学んでおけば、仕事をするうえでも役に立つでしょう。

プログラミングを学ぶ

理系・文系に関わらず、新卒でデータサイエンティストとして働くのであれば、AIで必要なPythonやデータ解析や統計で使用されるRなどのプログラミングスキルを磨いておくと強い武器になります。大学の授業でプログラミングがなくても、未経験から気軽に受講することができるオンライン講座や、短期間でプログラミングを学べるスクールなどもあります。

インターン

在学中に、データサイエンス系の企業でインターンをするのも、データサイエンスになる近道のひとつでしょう。インターンとして働きながら学ぶことができるので、どのようなスキルや能力が必要なのか実際に知ることができますし、採用後にすぐに活かせる知識や経験を積むことができます。

理系・文系別 データサイエンティストへの道 比較表

項目 理系の場合 文系の場合
強み 数学・統計・プログラミングの基礎が授業で習得済み。機械学習の理論理解が早い 経済学・社会学・心理学の知識がビジネス課題理解に直結。コミュニケーションと提案力で強みを発揮できる
補うべきスキル ビジネス理解・マーケティング・プレゼンテーション力 Python/R・統計学・機械学習の基礎(独学 or スクールで補完可)
在学中の推奨行動 情報系大学院進学・データサイエンス系インターン・Kaggle参加 Pythonオンライン講座・統計検定・データサイエンス系インターン
採用可能性 大学院修了で研究職・専門職求人が開く。学部卒でも基礎力があれば十分 プログラミングスキルを実証できれば理系と同条件で採用可。ポテンシャル採用枠を狙う

よくある質問

Q. 新卒でデータサイエンティストとして採用されやすい企業はどこですか?
A. IT・Web系(ヤフー・楽天・LINE・DeNA等)、コンサルティングファーム(アクセンチュア・PwC・デロイト等)、金融(銀行・証券・保険のデジタル部門)、製造業(トヨタ・パナソニック等のDX部門)が新卒データサイエンティストを積極採用しています。最近はスタートアップも多く、データ分析職として入社し実務経験を積む方法もあります。インターンを経由した内定が多いため、在学中のインターン参加を強く推奨します。
Q. データサイエンティストの平均年収はどのくらいですか?
A. 新卒の場合400〜500万円が目安ですが、スキルと企業により大きく異なります。経験3〜5年で600〜800万円、シニアレベルで800〜1,200万円以上を狙えるポジションです。外資系コンサルやGAFAMでは新卒でも700〜900万円の事例があります。Pythonと機械学習スキルに加え、英語力・ビジネス理解・成果実績があると年収交渉力が上がります。
Q. Kaggle(カグル)とは何ですか?データサイエンティストに役立ちますか?
A. KaggleはGoogleが運営するデータサイエンスコンテストプラットフォームです。企業が実際のデータを提供し、最も精度の高い機械学習モデルを作ったチームが賞金を獲得する競技が開催されています。Kaggleに参加することで実際のデータ分析の経験が積め、上位に入れるとポートフォリオとして就職活動に非常に有効です。Kaggle ExpertやMasterというランクを取得すると、採用担当者への強いアピールになります。
Q. データサイエンティスト向けの資格はありますか?
A. 主な資格として「統計検定(2級以上推奨)」「データサイエンティスト検定(DS検定)」「G検定(AI・ディープラーニング基礎)」「E資格(AIエンジニア向け)」「AWS Certified Machine Learning Specialty」「Google Professional Data Analyst」などがあります。新卒では統計検定2級とDS検定が取得しやすく評価されます。ただし資格よりもKaggleやポートフォリオの方が実力証明として重視される傾向があります。

まとめ

  • データサイエンティストとはビッグデータを分析・解析し、ビジネスに活用する職業。ITとビジネス両方に精通しているため引く手数多で高収入が見込める
  • 向いている人の特徴は「数学・プログラミングが好き」「データへの興味がある」「学習意欲がある」の3つ。技術の進化が著しい分野のため継続的な学習が欠かせない
  • 新卒採用では経験よりポテンシャルを重視。理系・文系を問わず採用されるケースがある。文系は経済学・社会学・心理学の知識がビジネス提案力として活きる
  • プログラミング(Python・R)スキルは理系・文系問わず必須。オンライン講座やプログラミングスクールで未経験からでも習得可能
  • 在学中のインターン参加が最も効果的な近道。実務で必要なスキルを学びながら採用後に即活かせる経験が積める

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