エクセルで株分析

最終更新日: 2026年8月7日

人生100年時代という言葉を耳にする機会が増えてきました。寿命が延びることはいいことですが、その分お金も多く必要になります。お金を増やす方法として、運用や投資があります。投資の代表例として株が挙げられるでしょう。その売買の判断基準として株の分析があります。本記事ではExcelを用いた株の分析方法(テクニカル分析・ローソク足・移動平均線)を初心者にもわかりやすく解説します。

⚠️ 本記事は情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。株式投資は元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。

エクセルと株の基本

エクセル(Excel)とは

エクセルとは、皆様おなじみのマイクロソフト社の表計算ソフト製品です。エクセルを用いることで、計算や表、グラフの作成・編集など様々なことができます。エクセルには様々なツールが用意されており、この中に株式の分析に役立つツールもあります。

株とは

株とは、株式会社が資金調達のために発行する株券のことです。この株式を保有することで、企業から配当を受け取ることができ、保有数によっては株主総会に参加することができます。また、株を売買することで利益(または損失)を得ることができます。株価は常に変化するもので、売買するタイミングが非常に重要になります。

株価に影響を与える要因として、景気状況や政治的要因、メディア情報などがあります。また、日経平均の値動きは、NYダウの動きに影響されることが多いと言われています。

株の分析手法

株の分析方法には、大きく分けて、テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つの手法があります。

テクニカル分析

テクニカル分析とは、過去の取引データや価格変動のチャートパターンから価格を予想する手法です。チャートの動きで過去に似たようなパターンがあれば、将来も似たパターンになる可能性が高いと予想します。チャートだけに注目すればよいので、視覚的にわかりやすく、経済に関する知識も特別必要なくできます。

一方、実際の値動きは必ずしも過去のパターンと合致しないことや、市場の動きへの反応が遅れがちになるといったデメリットもあります。

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは、景気動向・金融政策・財政政策などの経済指標の変化が市場に与える影響を分析することで相場の方向性を掴む方法です。また、個別銘柄を選定するために企業の立場から収益・将来性を分析してそれに対して、現在の株価は高いか安いかを判断する方法です。ファンダメンタル分析を活用するにあたって、BPS(1株当たり純資産)やPBR(株価純資産倍率)などの経済知識が必要となります。また、最新の経済指標を入手するまでに時間がかかることがあり、その場合にはファンダメンタル分析は活用しづらいことがあります。

項目 テクニカル分析 ファンダメンタル分析
分析対象 過去の株価チャートのパターン 企業業績・経済指標・財務情報
必要な知識 チャートの読み方 経済・財務(BPS・PBR・PER等)
向いている人 短期トレード・初心者 中長期投資・企業分析が好きな人
デメリット 必ずしも過去パターンと合致しない 最新指標取得に時間がかかる

Excelを使った株分析の手順

株式関連のデータを集める

分析を行うにあたって、データは必要不可欠です。少なくともデータの日付、始値、高値、安値、終値などのデータを集めるようにしましょう。日経平均やNYダウ平均、個別銘柄などのデータがあります。ExcelのデータメニューからデータソースとしてWebページを指定し、過去のデータを取り込むことができます。なるべく多くのデータを集めてから分析するようにしましょう。

ローソク足チャートを作成する

データをチャートにするのに、株価チャート(ローソク足)があります。このチャートは、一定期間の相場の4本値(始値、高値、安値、終値)を用いて一本のローソク足を生成するものです。このローソクを並べていくと相場の状態や流れが、視覚的にわかりやすくなります。このローソク足には、ひとつ前の足に対して上がったか下がったかで色が変わる2種類の色と、様々な形があり、その色と形が値動きの特徴を表しています。

Excelでは「挿入」→「グラフ」→「株価」からローソク足チャートを作成できます。

移動平均線を追加する

移動平均線は、一定期間の平均値をグラフでつないでみえる化したものです。ローソク足では日々の細かい値動きをとらえることはできても、視覚的にわかりやすい折れ線グラフを作ることはできません。移動平均線は日々の細かい株価の動きとは別に傾向をつかむのに役立ちます。移動平均線の特徴を見ることで相場の状況を知ることができます。

移動平均線とローソク足のチャートを組み合わせることで、買いシグナルや売りシグナルを把握でき、株の売買判断に役立ちます。Excelでは折れ線グラフに「近似曲線の追加」から移動平均線を追加できます。

よくある質問

Q. 株分析にExcel以外のツールはありますか?
A. はい。Pythonのpandasやmatplotlibライブラリを使うと大量データの処理・自動化が可能です。TradingViewは無料でチャート分析ができるWebサービスです。証券会社のツール(SBI証券のHYPER SBI・楽天証券のマーケットスピードなど)にも分析機能が内蔵されています。Excelは導入コストが低く汎用性が高いため入門に最適です。
Q. ローソク足の色の意味は何ですか?
A. 一般的に、始値より終値が高い(上昇)場合は陽線(白または赤)、始値より終値が低い(下落)場合は陰線(黒または青)で表示されます。ただし、証券会社のツールによって色設定が異なる場合があります。Excelのデフォルトでは白・黒で表示されます。
Q. 移動平均線は何日分を使うのが一般的ですか?
A. 短期では5日線・25日線、中期では75日線、長期では200日線がよく使われます。短期トレードには5日・25日線、中長期投資には75日・200日線が参考にされることが多いです。複数の移動平均線を重ねて見ることで、トレンドの転換点を判断しやすくなります。
Q. Excelで株価データを自動取得する方法はありますか?
A. ExcelのデータメニューからWebサービス(Yahoo!ファイナンスなど)のデータを取り込む機能があります。また、Power Queryを使えばデータの定期自動更新も可能です。さらに高度な自動化にはVBAマクロや外部APIの利用も選択肢です。

まとめ

  • 株の分析手法には「テクニカル分析(チャートパターン重視)」と「ファンダメンタル分析(企業業績・経済指標重視)」の2種類がある
  • テクニカル分析は経済知識なしでもできるため初心者向きだが、過去パターンが必ずしも再現するとは限らない
  • Excelでローソク足チャート(4本値:始値・高値・安値・終値)と移動平均線を組み合わせることで売買シグナルを把握できる
  • 移動平均線は日々の細かい株価の動きとは別に「傾向」をつかむのに有効
  • 株分析の予測に絶対はなく、分析を重ねることでより正しい判断に近づけるものとして活用することが大切

▼ アクロビジョンについて

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