データアナリストってどんな人?

最終更新日: 2026年8月7日

データアナリストとは、その名の通り、データの分析を専門としている職業です。主に取り扱うのは「ビッグデータ」といい、テラバイトやペタバイトほどの膨大なデータ量で多種多様な特性を持ったデータの塊です。その種類は、売上データ、顧客データ、気象データ、SNSの書き込みデータなど様々な分野に存在しています。本記事では、データアナリストの仕事内容・2つのタイプ・年収・必要な資格・勉強すべき内容を解説します。

データアナリストの2つのタイプ

ビッグデータを解析してできることと言えば、何を思い浮かべるでしょうか。一例ではありますが、電子マネー決済やクレジットカードから顧客のニーズをはかったり、気象情報を元に冷暖房機器などの開発に力を入れるなど、様々です。データアナリストはこのようにデータから解決策・戦略を立てることが主な仕事ですが、大きく分けて2つのタイプに分類されます。

コンサル型

データ解析をもとに具体的な解決策を提案するのが仕事です。そのためコンサル型データアナリストは、主にマーケティング会社や経営コンサルティング会社に所属しています。特定領域のビジネス知識、ロジカルシンキング、高いコミュニケーションスキルが必要とされています。

エンジニア型

機械学習やデータマイニングといった手法を用いて、顧客の行動パターンを分析し、商品やサービスの開発・改善に活用できるデータを提供するのが仕事です。主にWebメディア、アプリケーション運用企業、SIerなどに所属しています。Python、R、SQLなどのテクニカルなスキルの他、統計学、機械学習の知識などが必要とされています。

両者ともゴールは同じですが、コンサル型はマーケティング主導、エンジニア型はより技術的な解析者と言えるでしょう。

データアナリストの年収

現在、データアナリストの平均年収は600万円以上、月収で換算すると約50万円以上と、日本の平均年収より高い傾向にあります。最も多い給料分布は646〜725万円、全体の給料幅は400万台〜1,000万円と広いため、勤務先やスキルによって大きな差があります。データアナリストの就職先としては、ビッグデータ分析を専門とするコンサル企業、通信会社、金融機関、食品メーカーなど様々な企業、取扱データが膨大な大学・民間・公営の研究所など多岐にわたります。なお、データアナリストの年収が高い地域は関東地方が最も多く、次いで近畿地方となっています。

取得すべき資格と学習内容

データアナリストは給料も高く、キャリアアップにも繋がる職業ですが、そのためには継続的な勉強が不可欠です。以下に有効な資格をご紹介します。

統計検定

統計学に関する知識や活用能力を評価する全国統一試験です。一般財団法人:統計質保証推進協会が運営しており、4級・3級・2級・準1級・1級の5段階に分かれています。履歴書に記入できるレベルは2級以上からと言われています。合格率は2級で45.6%、準1級で21%、1級(統計推理)23%、1級(統計応用)15.8%と難関試験です。

オープンソースデータベース技術者認定試験(OSS-DB技術者認定資格)

オープンソースデータベースの設計・開発・運用に関する技術力と知識を認定するIT技術者認定資格です。データアナリストとして必要なデータの収集・処理に関する知識を証明するために有効です。SilverとGoldのランクがあり、PostgreSQLを基準とした試験です。

基本情報処理技術者試験 / 応用情報技術者試験

IT業界で働く人に有益な資格の一つです。ビッグデータを解析する際などはシステム開発の知識も求められるので、情報処理に関する知識はデータアナリストの仕事にも応用できます。基本情報処理技術者試験の合格率は約26%、応用情報技術者の合格率は約21%程度です。

オラクルマスター

日本オラクル社が運営するOracle Databaseシリーズを扱う技術を問う資格で、Bronze・Silver・Gold・Platinumの4段階があります。

  • Bronze: 業務を行う上で最低限必要な知識を有しているか
  • Silver: バックアップやリカバリなどの技術、大規模データの管理者として必要な知識
  • Gold: 技術要素を包括的に理解し、状況に応じて構築・チューニングを行える知識
  • Platinum: エキスパートとして高度な技術を駆使し、最適な環境の構築や対応を行えるかどうか

統計データ分析士

一般財団法人実務教育研究所が制定する認定資格で、データを扱うスキルを判定します。出題内容は初歩的なものとなっていますが、「データアナリストになるために何から勉強したら良いか」という初心者が最初に挑む資格として最適です。統計の基礎的な技術や知識を得られるので、初心者の方は取得しておいて損はない資格です。

コンサル型 vs エンジニア型 比較

項目 コンサル型 エンジニア型
主な仕事 データから解決策・戦略を提案 機械学習・データマイニングで行動パターンを分析
所属企業 マーケティング会社・経営コンサルティング会社 Webメディア・アプリ運用企業・SIer
必要スキル ビジネス知識・ロジカルシンキング・コミュニケーション Python/R/SQL・統計学・機械学習
向いている人 ビジネス思考・提案・コミュニケーションが得意な人 プログラミング・数学・技術分析が得意な人

よくある質問

Q. データアナリストとデータサイエンティストはどちらが需要が高いですか?
A. どちらも需要は高いですが、データサイエンティストはより幅広いスキル(課題抽出〜予測モデル実装まで)を求められるため希少性が高く、年収も高い傾向です。データアナリストはデータ収集・分析・レポーティングを担当する職種で、データサイエンティストよりも入りやすいポジションとも言えます。キャリアの入口としてはデータアナリストから始め、機械学習・プログラミングスキルを積んでデータサイエンティストにステップアップするルートが現実的です。
Q. 未経験からデータアナリストを目指す場合、最初に取得すべき資格は何ですか?
A. 入門として「統計データ分析士」(初歩的な統計知識)から始め、次に「統計検定2級」(履歴書記載可能なレベル)を目指すのが王道です。並行してPythonの基礎(pandas・matplotlib)とSQLの学習を進めることで、データ収集・分析の実務スキルが身につきます。なお、IT系バックグラウンドがある方は「基本情報処理技術者試験」や「OSS-DB技術者認定資格」を先に取得するのも有効です。
Q. データアナリストが使うSQLとは何ですか?
A. SQL(Structured Query Language)はデータベースを操作するための言語です。データアナリストは「データを取り出す(SELECT)」「条件で絞り込む(WHERE)」「集計する(GROUP BY・SUM・COUNT)」「複数テーブルを結合する(JOIN)」などのSQL操作を日常的に使います。エンジニア型データアナリストにとってはほぼ必須のスキルで、無料の学習サービス(SQLite・MySQL Workbench・BigQuery無料枠)で手軽に練習できます。
Q. データアナリストになるのに文系でも大丈夫ですか?
A. コンサル型は文系出身者も多く活躍しています。ロジカルシンキング・マーケティング・コミュニケーション能力はビジネス学部・経済学部出身者が親和性を持ちやすいスキルです。エンジニア型は統計学・機械学習の知識が必要ですが、独学や通信教育で習得する文系出身者も増えています。統計学の基礎(回帰分析・確率)はPythonの学習と並行して身につけると効率的です。

まとめ

  • データアナリストはビッグデータを分析して解決策・戦略を導き出す職業。「コンサル型(提案重視)」と「エンジニア型(技術分析重視)」の2種類がある
  • 平均年収は600万円以上と日本の平均を大きく上回り、関東・近畿地方で特に高い水準。ただし、勤務先やスキルによって400万台〜1,000万円超と幅が広い
  • 入門資格は「統計データ分析士」、キャリアに活かせる資格は「統計検定2級以上」「OSS-DB技術者認定」「基本情報処理技術者試験」など
  • ビッグデータ・AI・IoTの普及でデータアナリストの人材不足は深刻化しており、今後も需要が続く職種。ただし未経験から直接転職するのは難しく、関連職種での実務経験が重要
  • ロジカル思考やマーケティングスキルは経験とセンスが必要な要素だが、やりがいと報酬の面で非常に魅力的なキャリアパス

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