MATLABとは

最終更新日: 2026年8月7日

近年IT技術の進歩が進み人工知能が話題です。テレビをつけると人間対AIの勝負をしており、AIの方が優秀じゃないかとまで言われる始末です。ただやはり複雑なことでは人間の脳の方が優秀でAIが人に勝つまで発展するには、まだ10年以上かかると言われていました。2015年以前のAIはアマチュアの知能レベルに達するのがやっとでした。AIのこの急激な発展を支えたのが、AIに「学習」させる技術の進化だと言われています。そのAIを学習させると言うときに「機械学習」と「ディープラーニング」と言う言葉が出てきました。MATLABは深層学習(ディープラーニング)、人工知能(AI)などのキーワードで調べた時によく出てくる単語で一体何?と感じたこともあると思うので実際にはどのように使用しているのか紹介していきます。

MATLABとは

MATLABはデータ分析が得意な言語になります。MATLAB(マトラボ)は、MathWorks社が開発している数値解析ソフトウェアで、その中で使うプログラミング言語の名称でもあります。販売を行う日本法人があり、日本語の公式ページもかなり充実しています。

工学、理学、経済学などの分野で使われており、世界でのユーザー数は300万を超えていると言われています。人気プログラミング言語ランキングでは14位と、専門的な処理を行うための言語としてはかなり上位に食い込んできている言語です。MATLABには様々なツールがありデータ分析に欠かせないツールがたくさん用意されています。標準搭載されているものに追加で導入することができる「Toolbox」と呼ばれる拡張パッケージがあるぐらいデータ分析に役割をさいています。

MATLABの特徴

MATLABがなぜここまで「機械学習」と「ディープラーニング」に人気かと言われるとデータ分析の他にも特徴があります。まず一つ目はC言語などの汎用言語と違い、変数の型を宣言しなくて良いなど簡単な文法で書くことができる点です。変数を宣言しなくていいというのは他のメジャーな言語ではまず考えられませんよね。変数に値を入れて受け渡したりクラスを移動するので衝撃的です。コードを記入する方からするとかなりの短縮になるので「機械学習」と「ディープラーニング」に向いていると言えます。何万件のデータを扱う「機械学習」と「ディープラーニング」ではコードを少しでも簡易的で読みやすいコードにしておけば条件が変わったときでも柔軟に対応できます。

二つ目はグラフ等を描く関数が用意されているので複雑で長いコードを書かなくて良いことになります。こちらも先ほどのことと組み合わせて使うと手に入れた数値を関数だけでグラフを更新し続けることができ非常に使いやすい関数がそろっていると言えます。

MATLABでできること

MATLABの特徴を理解していただけたと思いますので、MATLABでできることについて紹介していきます。まずはMATLABでできることの一つであり大事な要素「ディープラーニング」について少し解説します。

「ディープラーニング」について紹介しておくと人間の脳の作りを参考にしてつくられた機械学習の作りのことになります。MATLABではこのディープラーニングを行うことができるため、人工知能の分野でも非常に注目されています。前述した関数でグラフ化できる点や変数に縛られない柔軟な処理ができるのでMATLABは非常にディープラーニングに向いています。ディープラーニングで利用されるものとしてPythonという言語も非常に人気があります。

もちろんまだまだ他にもできることはあります。画像に関する分野です。人が見たときと同じようにコンピューターでも自動で画像を解析できるようにするための技術に使用されていたりします。セキュリティ面でも画像認識を使用されるようになっているので制度がよくなればなるほど様々な技術に応用できるようになります。この技術のことを「コンピュータービジョン」と言います。

アルゴリズムに関する分野でも活躍しておりセンサー反応またはカメラの映像で、こんな動きをしてといった指示を、ロボットに与えることができ制御するシステムを作れます。MATLABではこのように様々な分野で活躍しています。

Pythonとの比較

PythonとMATLABが比較されるかと言うと、どちらの言語でもディープラーニング、データ解析を行うことができるためです。Pythonのほうがよく見かけるかと思います。理由はMATLABはかなり専門的な用語で、購入しなければ使用できないものになっています。MATLABはパッケージになっているため、導入は簡単で専門的な計算も簡単にできるようになっていますが、そこそこの費用を必要とする買い物になります。Pythonは無料で使用することができるので大きな違いはその点でしょう。MATLABとPythonは連携できるのでまずはPythonで学習する方がいいかもしれません。

MATLAB vs Python vs R 比較表

項目 MATLAB Python R
費用 有料(学術版あり・個人版¥3万〜) 無料(OSS) 無料(OSS)
ディープラーニング ○(Deep Learning Toolbox) ◎(PyTorch/TensorFlow等充実) △(Keras経由のみ)
統計解析 ○(Statistics Toolbox) ○(Pandas/SciPy/statsmodels) ◎(統計解析に最特化)
グラフ描画 ◎(組み込み関数で簡単) ○(matplotlib/seaborn等) ◎(ggplot2が強力)
主な用途 工学・制御・画像処理・科学計算 AI・汎用・Web・業務自動化 統計解析・学術研究・生物情報

よくある質問

Q. MATLABとPythonはどちらを学べばよいですか?
A. 目的によって異なります。機械学習・AIを独学する・コストを抑えたい場合はPythonがおすすめです。無料で使えて、PyTorch・TensorFlowなどの豊富なライブラリが揃い、求人数も圧倒的に多いです。一方、大学の研究室や企業の制御・工学エンジニアリングで使う場合はMATLABが主流で、環境が整っていることも多いです。MATLABとPythonは連携できるので、まずPythonで基礎を学んでから、必要に応じてMATLABに移行するのが現実的なアプローチです。
Q. MATLABは無料で使えますか?
A. 基本的には有料です。個人向けライセンスは年間数万円、エンタープライズ向けはさらに高額になります。ただし、大学・研究機関向けには教育ライセンス(学術版)が比較的安価に提供されており、学生なら大学経由で無料・格安で利用できるケースもあります。また、MathWorksは「MATLAB Online」(ブラウザで動作)の無料トライアルも提供しています。商用利用にはToolboxを含めたライセンス費用が発生するため、予算と用途を検討した上で選択することが重要です。
Q. コンピュータービジョンとはどういう技術ですか?
A. コンピュータービジョンは「コンピュータが画像や映像から情報を理解・解析する技術」の総称です。人間が目で見て判断することをコンピュータで実現します。顔認証・自動運転(車・歩行者の認識)・製造ラインの不良品検査・医療画像診断支援・防犯カメラの異常検知などに活用されています。MATLABはComputer Vision Toolboxを通じて画像の取得・前処理・特徴抽出・物体検出まで一貫して行えるため、この分野での利用が多いです。
Q. MATLABのToolbox(ツールボックス)とは何ですか?
A. Toolboxは、MATLAB本体に追加できる専門分野向けの拡張パッケージです。例えば「Deep Learning Toolbox」(ディープラーニング)、「Computer Vision Toolbox」(画像認識)、「Statistics and Machine Learning Toolbox」(統計・ML)、「Robotics System Toolbox」(ロボット制御)などがあります。Pythonで言えばライブラリ(NumPy・PyTorchなど)に相当しますが、Pythonのライブラリが無料なのに対し、MATLABのToolboxはそれぞれ別途ライセンス費用が発生します。

まとめ

  • MATLAB(マトラボ)はMathWorks社が開発した数値解析ソフトウェア兼プログラミング言語。工学・理学・経済学等で世界300万人超が利用する専門的な言語
  • 特徴:①変数の型宣言が不要でコードが短く書ける、②グラフ描画関数が標準搭載で可視化が容易、③「Toolbox」拡張パッケージでDL・CV・制御等の専門処理も対応
  • できること:ディープラーニング・コンピュータービジョン(画像認識)・ロボット制御・センサーアルゴリズム開発など多岐にわたる
  • Python vs MATLAB:どちらもDL・データ解析が可能。Pythonは無料・汎用・求人豊富。MATLABは有料・導入簡単・工学系専門性が高い。MATLABとPythonは連携可能なのでまずPythonで学ぶのも良い選択

▼ アクロビジョンについて

👔

一緒に働きましょう

一人ひとりのキャリアに向き合い、
活躍できる現場をご紹介します。

採用サイトを見る →
💻

システム開発のご依頼・ご相談

コンサルティングから運用保守まで、
ワンストップで対応します。

まずはお気軽にご相談ください →