Google Apps ScriptとGoogleフォームで掲示板を作成する方法
最終更新日:2026年8月7日
はじめに
| 項目 | Google Apps Script | Excel VBA | Python |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | Google Workspace自動化 | Excel業務自動化 | 汎用自動化・データ分析 |
| 学習難易度 | 低(JavaScript系) | 中 | 低〜中 |
| 実行環境 | クラウド(無料) | Windows/Excel必須 | ローカル or クラウド |
| Googleサービス連携 | 最高 | 低 | API経由で可 |
Googleが提供しているサービスは数多くあり、以前はGoogleサイトで「お知らせ」機能を使ってプログラミングの必要なく簡単に掲示板を作成することができました。しかし、バージョンアップによりその機能は使えなくなり、代わりにGoogleキープというサービスで代用できそうでしたが、学校や町内会にあるような一方的にお知らせをする掲示板のようで、コメントを残す機能がありません。コメントを残せるような掲示板はないかと探していましたが結局見つからなかったため、簡易的ですが作ってみることにしました。
この記事でわかること
掲示板を作成するために使用するもの
掲示板を作成するにあたって完成図がどんなものか気になると思うので一応載せておきます。こんな感じです。

コメントと投稿フォームが同じ画面になるように作成しています。今回は見栄えはあまり気にしていません。気になる方はCSSで編集をお願いします。完成図がわかったところで、今回の掲示板作成で使用するものを紹介します。すべてGoogleのサービスで完結するのでご安心を。レンタルサーバーもDBサーバーも必要ありません。
- Googleフォーム
- スプレッドシート
- Google Apps Scriptエディタ
この3つを使います。以下、手順通りに進めていけば今すべてを開かなくても大丈夫です。では、次から早速掲示板を作成していきましょう。
Googleフォームで投稿ページを作成
まずはGoogleフォームを利用してコメントが投稿できるフォームを作成していきます。「Googleドライブ」→「新規」→「その他」→「Googleフォーム」で開けます。「無題のフォーム」とあるので「掲示板」とでも変更しておきましょう。その下の「フォームの説明」も任意で入力してください。
次にその下の「無題の質問」の欄をクリックし「名前」と入力します。右の「ラジオボタン」と記載している欄をクリックし、「記述式」を選択してください。「コピーを作成」もしくは「質問を追加」をクリックし、もうひとつ入力項目を増やします。「コメント」と入力すれば自動的に「段落」に切り替わります。切り替わらない場合は「段落」を選択してください。以下のようになっていればOKです。

作成できたら、右上の「プレビュー」もしくは「送信」ボタンからリンクを取得し、作成したGoogleフォームから「名前」と「コメント」を入力し「送信」ボタンを押しましょう。これでGoogleフォームで投稿ページの作成が完了しました。
次はDB代わりに使用するスプレッドシートを使っていきます。スプレッドシートを開けるために、次の操作を行ってください。Googleフォームの作成ページに戻り、「回答」タブをクリックします。右側にスプレッドシートのマークがあるのでクリックしてください。

「新しいスプレッドシートを作成」にチェックが入っていることを確認し「作成」を押しましょう。
スプレッドシートをDBとして使用
Googleフォームからスプレッドシートを開けると以下のようになっています。

このままでも良いですが、A1セルの「タイムスタンプ」を「投稿日時」に変更し、シート名を「フォームの回答 1」から「投稿内容」に変更しておきます。これでDBとしてスプレッドシートを利用できます。Googleフォームから送信された内容がスプレッドシートに反映され、1行ずつ書き込まれます。では次はこの書き込まれたデータをWebページに出力していきましょう。出力するためにはGoogle Apps Scriptを使用します。
Google Apps Scriptでコードを記述
Google Apps Scriptのエディタを開くには、今開いている「スプレッドシート」の「拡張機能」→「Apps Script」の順にクリックします(以前は「ツール」→「スクリプトエディタ」というメニュー名でした)。プロジェクト名を任意で入力してください。ここでは「掲示板」としておきます。まずはHTMLファイルを作成するので、「ファイル」→「新規」→「HTML」をクリックし、ファイル名を入力します。ここでは「board」とします。「board.html」に以下のコードを入力します。

次は「コード.gs」を以下のように記述していきます。
function doGet() {
return HtmlService.createTemplateFromFile("board").evaluate();
}
function getData() {
var ss = SpreadsheetApp.openById("スプレッドシートID");
var values = ss.getSheetByName("投稿内容").getDataRange().getValues();
return values;
}
上記コード内の「board」「投稿内容」はそれぞれ設定したものに適宜修正してください。「スプレッドシートID」はDBとして使用しているものを入力してください。コードが書けたらいよいよWebアプリとして公開していきましょう。
掲示板をWebアプリで公開しよう
Apps Scriptエディタの右上、「デプロイ」→「新しいデプロイ」をクリックしてください(旧エディタでは「公開」→「Webアプリケーションとして導入…」という表記でした)。種類の選択で歯車アイコンから「ウェブアプリ」を選び、説明・「次のユーザーとして実行」・「アクセスできるユーザー」は任意で設定し「デプロイ」を押しましょう。許可を求められるので許可確認をしてください。そして表示されたURLにアクセスすると・・・

Googleフォームから名前とコメントを追加で入力してみてください。公開したページのコメントも増えていきます。ですが、現状だと投稿フォームとコメント一覧ページがばらばらな状態なので、GoogleフォームをWebページに埋め込んでみましょう。Googleフォームの作成ページの右上の「送信」ボタンから埋め込みリンクをコピーします。

幅や高さは任意で設定してください。埋め込みリンクは「board.html」内の好きな箇所に挿入し、更新してください。これでWebページ上で投稿と掲示板の閲覧ができるようになりました。
この記事のポイント
- Googleフォーム・スプレッドシート・GASの3つを組み合わせるだけで、サーバーやDBを用意せずに簡易掲示板を作成できる
- スプレッドシートを簡易DBとして利用し、GASの
getData()でデータを取得してWebページに表示する仕組み - 公開は現行のApps Scriptエディタでは「デプロイ>新しいデプロイ」から行う
よくある質問
- Q. コメントを投稿してもすぐに反映されません
- A. 本記事の簡易的な実装では、投稿後にページをリロードしないと最新のコメントが表示されません。リアルタイム反映には別途仕組みの追加が必要です。
- Q. コード.gsを修正したのに反映されません
- A. GASのWebアプリはコードを修正しただけでは反映されず、「デプロイ>デプロイを管理」から新しいバージョンとして再デプロイする必要があります。
- Q. スプレッドシートIDはどこで確認できますか?
- A. スプレッドシートを開いた際のURLの
/d/と/editの間にある文字列がスプレッドシートIDです。
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おわりに
今回作成した掲示板は簡易的なものなので、多くの人に実際に使用してもらうにはまだまだ追加や修正箇所があります。コメントを投稿したあとリロードしなければいけない点、コメント数の表示制限、編集機能などなど…それでもGoogle Apps ScriptとGoogleフォーム、スプレッドシートだけでも掲示板は作成可能なので、興味がある方は作ってみてください。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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