Exchange Onlineでできること

最終更新日:2026年8月7日

はじめに

ビジネスにおいて、メールは電話と同様コミュニケーションに欠かせないツールです。多くの会社では自社でメールサーバーを運用したり、インターネットサービスプロバイダー(ISP)のメールを使ったりしています。ただ取引先がISPのメールアドレスである場合、会社の先進性や信用度を疑う場合もあるでしょう。電子メールは自社ドメインで運用したほうが信頼性が向上します。

また最近では社員が複数のPCを使い分けることも珍しくなく、PC1台1台にメールをダウンロードして管理するのは非常に手間がかかります。そこで注目されるのが、メールをオンラインサービスとして提供する「Exchange Online」です。

Exchange Onlineとは

Exchange Online(エクスチェンジ・オンライン)は、MicrosoftのメールサーバーシステムExchange Serverをクラウド上のサービスとしてインターネット越しに利用できるサービスです。自社でサーバーをセットアップ・メンテナンス・ウイルス対策する必要がなく、インターネット接続さえあれば利用を開始できます。Microsoft 365(旧Office 365)の多くのプランに含まれているほか、Exchange Online単体でも契約できます。

Exchange Onlineでできること

様々なデバイスからアクセス

Exchange OnlineはPCだけでなく、iPhoneやAndroidのスマートフォン・タブレットからも利用できます。デバイスにメールサーバーがあるのではなくインターネット上に環境があるため、ネットが使える状態であれば外出先でも手持ちのスマートフォンからメールや予定表を確認することができます。

予定表の共有

Exchange Onlineを使うことで自身の予定表の管理だけでなく、他のユーザーと予定表を共有することができます。同僚や上司と予定を共有して打ち合わせの空き時間を確認したり、会議室の空き確認・会議調整の時間を大幅に削減したりすることができます。

メールボックス容量の増量

自社メールサーバーの容量を増やすのはコスト・時間がかかる大変な作業です。Exchange Onlineではプランに応じて50GB(プラン1)または無制限(プラン2)のメールボックス容量が利用でき、容量が不足しても簡単にオンラインで増量申請できます。

高いセキュリティ

ウイルス・スパム・フィッシング対策がMicrosoft側で提供されます。プラン2やMicrosoft 365 Business Premiumでは、Microsoft Defender for Office 365によるより高度な脅威対策(悪意ある添付ファイル・リンクの検査等)も利用できます。

3つのプランと料金

注意:以下の料金は参考値です。Exchange Onlineの料金は改定されることがあります。最新の料金はMicrosoft公式サイトでご確認ください。
プラン メールボックス容量 主な追加機能 目安料金(ユーザー/月)
Exchange Online プラン1 50GB 基本メール・予定表・連絡先 約430円〜(参考)
Exchange Online プラン2 無制限(アーカイブ含む) 無制限ストレージ・呼び出し応答・自動応答・DLP 約870円〜(参考)
Microsoft 365 Business Standard 50GB(プラン1相当) フル機能Officeアプリ・OneDrive 1TB・Teams・SharePoint等 約1,874円〜(参考)

Exchange Online プラン1

ユーザーあたり50GBのメールボックスを使用でき、最大150MBのメッセージを送信できます。メール・予定表・連絡先の基本的な機能が含まれます。

Exchange Online プラン2

プラン1の全機能に加え、無制限のクラウドアーカイブ・呼び出し応答・自動応答機能・データ損失防止機能(DLP)が含まれます。大量のメール履歴保管やコンプライアンス要件がある企業向けです。

Microsoft 365 Business Standard(Exchange Online含む)

Exchange Online プラン1の機能に加え、フル機能のOfficeアプリ(Word・Excel・PowerPoint等)・OneDriveストレージ1TB・Microsoft Teamsなどが含まれます。Officeアプリも同時に必要な場合はこのプランが効率的です。

よくある質問(FAQ)

Q. Exchange OnlineとOutlookはどう違いますか?
A. Exchange Onlineはメールのサーバー側(バックエンド)のサービスで、OutlookはそのExchange Onlineに接続するメールクライアント(フロントエンド)のアプリです。Exchange Onlineを使うとOutlookアプリから会社メール・予定表・連絡先をどのデバイスからでも一元管理できます。OutlookはWebブラウザ版(Outlook on the web)でも利用可能です。
Q. 自社でメールサーバーを運用するより Exchange Onlineのほうがよいですか?
A. サーバーの購入・設定・メンテナンス・セキュリティ対応をMicrosoft側に委任できるため、IT担当者の負荷を大幅に下げられます。特にIT専任担当者がいない中小企業や、複数拠点を持つ企業にはExchange Onlineが適しています。セキュリティ更新もMicrosoftが継続的に提供するため、自社運用のリスクを軽減できます。
Q. Exchange Onlineでメールをメールサーバーから移行するにはどうすればよいですか?
A. 移行方法は移行元の環境によって異なります。オンプレミスのExchange Serverからはハイブリッド移行やステージング移行が一般的です。メールサービスの種類(Google Workspace・さくらメール等)によってはIMAPを使ったインポートも可能です。Microsoft 365管理センターの移行ウィザードを参照するか、専門コンサルタントへの依頼をお勧めします。
Q. Exchange Online プラン1とプラン2はどちらを選べばよいですか?
A. 一般的なビジネスメール利用ならプラン1(50GB)で十分なケースがほとんどです。大量のメール履歴を長期間保管したい・コンプライアンス上のデータ保管要件がある・DLP(データ損失防止)機能が必要な場合はプラン2を選択してください。Microsoft 365 Business StandardはOfficeアプリも合わせて必要な場合にコスパが高くなります。

まとめ

  • Exchange OnlineはMicrosoftのメールサービスをクラウド化したサービスで、自社でサーバーを管理・運用する必要がなく手軽に導入できる
  • PC・スマートフォン・タブレットなどマルチデバイスでいつでもどこでも利用でき、予定表の共有やスケジュール管理も可能
  • プラン1(50GB)・プラン2(無制限・DLP等)の2種類があり、Microsoft 365 Business Standardに含まれる形での利用もできる
  • 自社メールサーバー運用と比べ、セキュリティ管理・メンテナンス・容量拡張の手間を大幅に削減できる
  • 料金は定期的に改定されるため、最新料金はMicrosoft公式サイトで確認することを推奨

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