Microsoft Sharepoint Server 2019について

最終更新日:2026年8月7日

Microsoft社が提供するSharePoint Serverという製品をご存じでしょうか。まだ馴染みのない言葉となっている方も多いのではないでしょうか。SharePoint Serverの概要と、2019年から追加された新機能についてご紹介します。

SharePoint Serverとは

SharePoint Serverとは、Microsoft社が提供する、情報やファイルなどを共有するエンタープライズ(企業)向けサーバー製品のことです。チームで共有して使うソフトウェアツールとして開発されました。以前は「MOSS(モス)」と呼ばれていましたが、現在はSharePointまたはシェアポイントと呼ばれています。

項目 SharePoint Server(オンプレミス) SharePoint Online(クラウド)
運用場所 自社サーバーにインストールして運用 Microsoft管理のクラウド上で提供
バージョン管理 2019、2016、2013などのバージョンあり 常に最新バージョンが自動更新
カスタマイズ性 高い 範囲に制限あり
サポート状況 バージョンごとにサポート期限あり(Server 2019は2026年10月まで主流サポート) サポート期限なし(継続的に更新)

SharePoint Server 2019の新機能

モダンなユーザーエクスペリエンス

SharePoint Server 2019では、モダンなユーザーエクスペリエンスへの移行が特徴です。魅力的で柔軟なモバイルで使いやすく設計された現代的なユーザーインターフェイスを提供します。ホームページ・リスト・ライブラリ・チームサイト・コミュニケーションサイト・ページなどがモダンデザインに刷新されています。

SharePointホームページ

SharePointのホームページは、組織内のSharePointサイトを簡単に見つけてアクセスできるモダンなエクスペリエンスを提供します。フォローしているサイトや提案されたサイトからニュースを確認でき、ページからサイトを作成することもできます(管理者が機能を有効にしている場合)。

リストとライブラリ

既存のリストとライブラリエクスペリエンスは、最も一般的なタスク用に最適化されています。コマンドバーを使ってファイルのコピー・移動、ドキュメントのピン留め、ファイルのリンク追加、フィルター・並べ替え、列への書式設定適用などができます。

チームサイト

モダンなチームサイトは、これまで以上に共同作業を行えます。モダンニュース・クイックリンク・サイトアクティビティが事前設定されており、すべてモバイルデバイスで最適な外観に対応しています。

コミュニケーションサイト

コミュニケーションサイトは情報を他のユーザーに伝えるのに最適です。ニュース・レポート・ステータスを視覚的に訴求力のある形式で共有できます。従来の発行サイトより作成が簡単で、発行サイトインフラストラクチャへの依存がありません。

Power Automate(旧Microsoft Flow)との連携

SharePoint 2019からPower Automate(旧Microsoft Flow)との連携が強化されました。SharePointワークフローとPower Automateはどちらも承認フローなどビジネスプロセスの自動化を担いますが、現在はPower Automateを使った新規ワークフロー構築が推奨されています。

ファイル共有の強化

アップロードできるファイルサイズの上限がSharePoint Onlineと同じく15GBまでに増加しました(従来は250MBまで)。またファイル名・フォルダ名での「#」や「%」もサポートされ、アプリ開発ファイルなども格納しやすくなりました。

よくある質問(FAQ)

Q. SharePoint Server 2019とSharePoint Onlineはどちらを選ぶべきですか?
A. 多くの企業には自動更新・コスト削減・リモートアクセス対応のSharePoint Online(クラウド)がおすすめです。一方、高度なカスタマイズが必要・既存の社内システムとの密な統合が必要・データを社内に保持する規制要件がある場合はSharePoint Serverが向いています。
Q. SharePoint Server 2019のサポート期限はいつですか?
A. SharePoint Server 2019の主流サポートは2024年10月まで、延長サポートは2026年10月までです。これ以降のセキュリティ更新を継続して受けるにはSharePoint Server 2022以降またはSharePoint Onlineへの移行が必要です。最新情報はMicrosoftのライフサイクルページをご確認ください。
Q. SharePoint 2019のクラシックワークフローはこれからも使えますか?
A. SharePoint ServerではクラシックワークフローをSharePoint Designer経由で引き続き利用できます。ただしSharePoint Online側ではクラシックワークフローの新規作成が終了しており、現在はPower Automateでのワークフロー構築が推奨されています。新規構築はPower Automateを選択することをおすすめします。
Q. SharePoint Server 2019へのアップグレードパスはどうなっていますか?
A. SharePoint Server 2019へは、SharePoint Server 2013/2016からの段階的なアップグレードが必要です(SharePoint Server 2010から直接2019へのアップグレードは非サポート)。移行計画を立てる際はMicrosoft公式のアップグレードパスドキュメントを参照してください。

まとめ

  • SharePoint Serverはオンプレミス環境で運用するMicrosoftのエンタープライズ向けコラボレーション製品で、SharePoint Onlineはクラウド版
  • SharePoint Server 2019ではモダンUI・コミュニケーションサイト・Power Automate連携・ファイルサイズ上限15GB拡張などが追加された
  • 新規ワークフローはPower Automate(旧Microsoft Flow)の利用が推奨されており、クラシックワークフローへの依存は将来的なリスクになる
  • SharePoint Server 2019の延長サポートは2026年10月まで。それ以降はSharePoint Server 2022またはSharePoint Onlineへの移行を検討する必要がある
  • 高いカスタマイズ性が必要ない場合は、常に最新機能が使えるSharePoint Online(クラウド)への移行が多くの企業に推奨される

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