Power Automate(SharePoint Flow)とは? 使い方も紹介します。

最終更新日:2026年8月6日

Power AutomateはMicrosoft社が提供するワークフロー自動化サービスです。以前は「Microsoft Flow」と呼ばれていましたが、現在は「Power Automate」という名称になっています。SharePointとの連携が強力なことから「SharePoint Flow」と呼ばれることもあります。日常で対応することが決まっている仕事の自動化・業務の簡易化に特化したサービスで、プログラミング知識がなくても選択肢を選ぶだけでワークフローを作成できます。

Power Automateとは

Power AutomateはMicrosoft 365(旧Office 365)に含まれるワークフロー・業務自動化サービスです。「ワークフロー(Workflow)」とは業務の一連の処理手続きをシステム化・図式化したもので、書類の申請→承認→印刷といった日常の定型業務を自動化するために使われます。

SharePoint・Teams・Outlook・OneDriveなど多数のMicrosoftサービス、さらにX(旧Twitter)・Slack・Salesforceなどサードパーティサービスとも「コネクタ」を通じて連携できます。

よく作られるフローのテンプレートも豊富に用意されているため、初めての方でも素早く自動化を始められます。

Power Automateでできること

Power Automateでよく使われる主な機能は以下のとおりです。

  • ファイル同期:特定フォルダのファイルをOneDrive・SharePointなどに自動コピー・バックアップ
  • データの取得・収集:フォームの回答やメールの内容を自動でExcelやSharePointリストに記録
  • タスク管理:メールやTeamsのメッセージをPlannerのタスクとして自動登録
  • メール送信・通知:特定の条件が満たされた際に自動でメール送信・Teams通知・プッシュ通知
  • 承認ワークフロー:経費申請・稟議書回覧など、承認が必要な業務フローを自動化

活用事例

承認ワークフローの活用

SharePointやTeamsと組み合わせた経費申請・稟議書の回覧などで広く使われています。

  1. 申請者がSharePointのリストまたはFormsから申請を送信
  2. Power Automateが上長にメール・Teams通知で承認依頼を送信
  3. 上長がメールまたはTeamsから承認/却下を選択
  4. 承認結果が申請者にメールで通知される

承認者が外出中でもスマートフォンのTeamsアプリから承認でき、申請の流れを可視化・追跡できます。

ヘルプデスクのタスク管理

メールや問い合わせの一覧化を手作業で行うと登録漏れが発生しやすいため、Power Automateで自動化するケースが増えています。

  1. 受付用メールボックスにメールが届いたらPower Automateが自動検知
  2. Microsoft Plannerにタスクを自動登録
  3. チームリーダーが担当メンバーにタスクを割り当て
  4. 割り当て通知がメンバーにTeams・メールで自動送信
  5. 対応期日が近づくとメンバーとリーダーに自動リマインド通知

この自動化により、手作業の登録漏れやリマインド忘れを大幅に削減できます。

SNS情報収集の活用

Power Automateは各種SNSや外部サービスとも連携できます。例えば、X(旧Twitter)で自社の製品名を含む投稿を自動収集してデータベースに格納し、マーケティング分析に活用するといった使い方が可能です。

主なコネクタ紹介

Power Automateから各種サービスに接続するための仕組みを「コネクタ」と呼びます。Microsoft製サービスとサードパーティサービスを含め、数百種類以上のコネクタが用意されています。

コネクタ 代表的な活用方法
Outlook Online 特定メール受信時に上司へ自動転送・カレンダー登録時に通知
OneDrive メール添付ファイルの自動保存・ファイル変更時に通知
SharePoint リスト/ライブラリのアイテム変更時に自動承認フローを起動
Microsoft Teams チームのチャンネルに自動投稿・承認依頼の送受信
Microsoft Forms フォーム回答をSharePointリストやExcelに自動記録
Notifications iOSやAndroidのPower Automateアプリへのプッシュ通知

よくある質問(FAQ)

Q. Power Automateはプログラミングの知識が必要ですか?
A. 基本的な自動化フローはプログラミング不要で作成できます。GUIのビジュアルエディタで「トリガー(きっかけ)」と「アクション(実行する処理)」を選択するだけでフローを組み立てられます。ただし複雑な条件分岐や外部APIとの連携には、一定の設定スキルが必要になる場合があります。
Q. Power AutomateはMicrosoft 365に含まれていますか?
A. はい。Microsoft 365 Business BasicやBusiness Standardなどのプランには、Power Automateの標準コネクタが含まれており、基本的な自動化フローは追加費用なしで利用できます。Salesforceなど「プレミアムコネクタ」を使う場合は別途Power Automateの有料プランが必要です。
Q. 「Microsoft Flow」と「Power Automate」は別サービスですか?
A. 同じサービスです。「Microsoft Flow」は2019年11月に「Power Automate」に名称変更されました。機能的には継続・拡張されており、以前Microsoft Flowと呼ばれていたものが現在のPower Automateです。なお「SharePoint Flow」はSharePointとの連携の強さから使われる呼称で、正式な旧名称ではありません。
Q. Power AutomateとSharePointはどう連携しますか?
A. SharePointのリストやドキュメントライブラリに対する「アイテムの作成」「ファイルの変更」「アイテムの削除」などをトリガーとして、Power Automateのフローを起動できます。これにより書類申請の承認通知・ファイル変更の自動アーカイブ・Teams通知などを自動化できます。SharePointの「自動化」メニューからPower Automateのフロー作成画面を直接開くこともできます。

まとめ

  • Power AutomateはMicrosoft 365に含まれるワークフロー自動化サービス(旧名:Microsoft Flow、SharePoint Flowとも呼ばれる)
  • プログラミング知識不要でGUI操作のみでフローを作成でき、初心者でもすぐに業務自動化を始めることができる
  • 承認ワークフロー・タスク登録・メール通知・SNS情報収集など幅広い業務の自動化に対応
  • SharePoint・Teams・Outlook・OneDriveなどMicrosoftサービスとの連携が特に強力で、数百種類以上のコネクタも利用可能
  • Microsoft 365の標準プランに含まれており、基本機能であれば追加費用なしで利用開始できる

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