SharePointへの移行について

最終更新日:2026年8月7日

はじめに

ファイル共有・情報共有を目的としたMicrosoft社のSharePoint Online。これを利用するにあたって、オンプレミス環境から各ファイルの移行を行う機会があるのではないでしょうか。今回はオンプレミスからSharePoint Onlineへの移行に関して解説します。

移行元 推奨ツール 主な特徴
SharePoint Server SPMT(SharePoint移行ツール) Microsoft公式・無償・GUI操作
ローカルファイル共有 SPMT(ファイル共有モード) NASや共有フォルダから直接移行可能
大量ファイル(一括) SPMT(CSV/JSONモード) 移行リストをファイルで指定して自動処理

SharePoint移行ツールの種類

オンプレミス環境からSharePoint Onlineへの移行を行う前に、移行ツールのインストールが必要です。移行ツールは有償のものも含め複数存在しますが、今回はMicrosoft公式の標準的な「SharePoint移行ツール(SPMT)」での移行を中心に解説します。SPMTはMicrosoft公式サイトから無償でダウンロードできます。

SharePoint Serverからの移行手順

SharePoint Serverからの移行手順は以下の通りです。

  1. SharePoint移行ツール(SPMT)をインストールする
  2. SPMTを起動して、Microsoft 365またはSharePoint Onlineのユーザー名とパスワードを入力する
  3. 「最初の移行を開始」を選択後、コンテンツの選択ウィンドウで「SharePoint Server」を選択する
  4. ソースの選択ウィンドウで、コンテンツが格納されているSharePoint ServerのサイトURLとアカウント情報を入力し、「サインイン」→「次へ」を選択する
  5. ドロップダウンメニューから移行したいファイルが格納されているドキュメントライブラリを選択する
  6. 移行先となるSharePoint OnlineサイトのURLと、転送先ドキュメントライブラリを選択する
  7. 「追加」を選択。他に移行したいファイルがある場合は「ソースの追加」を選択する
  8. 「次へ」を選択し、設定を確認して問題がなければ「移行」を選択する

なお、移行できるSharePoint Serverのバージョンは以下の通りです。

  • SharePoint Server 2016
  • SharePoint Server 2013
  • SharePoint Foundation 2013
  • SharePoint Server 2010
  • SharePoint Foundation 2010

ローカル環境からの移行手順

ファイルサーバーやNASなどのローカル共有環境からの移行手順は以下の通りです。

  1. SharePoint移行ツール(SPMT)をインストールする
  2. SPMTを起動して、Microsoft 365またはSharePoint Onlineのユーザー名とパスワードを入力する
  3. 「最初の移行を開始」を選択後、コンテンツの選択ウィンドウで「ファイル共有」を選択する
  4. ドロップダウンメニューから移行したいファイルが格納されているドキュメントライブラリを選択する
  5. 移行先となるSharePoint OnlineサイトのURLと転送先ドキュメントライブラリを選択する
  6. 「追加」を選択。他に移行したいファイルがある場合は「ソースの追加」を選択する
  7. 「次へ」を選択し、設定を確認して問題がなければ「移行」を選択する

JSON/CSVを使った一括移行

大量のファイルを一度に移行する場合、CSVまたはJSONファイルで移行リストを指定して一括処理が行えます。

  1. SharePoint移行ツール(SPMT)をインストールする
  2. SPMTを起動して、Microsoft 365またはSharePoint Onlineのユーザー名とパスワードを入力する
  3. 「最初の移行を開始」を選択後、コンテンツの選択ウィンドウで「一括移行用のJSONまたはCSVファイル」を選択する
  4. ファイルが格納されているCSVまたはJSONファイルのパスを入力して「追加」を選択する
  5. 移行先のSharePoint OnlineサイトのURLを入力し、「一括移行用のJSONまたはCSVファイル」を選択する
  6. ファイルの場所を入力するか「ファイルの選択」を選択して「追加」を選択する

よくある質問(FAQ)

Q. SharePoint移行ツール(SPMT)は無料ですか?
A. はい、SPMTはMicrosoftから無償提供されているツールです。Microsoft公式サイトからダウンロードできます。有償のサードパーティ製ツール(Metalogix・AvePoint等)もあり、より高度な移行管理が必要な場合はこれらの検討も有効です。
Q. 移行前に何を準備すればよいですか?
A. 移行前に「誰がどのファイルを必要とするか」を整理し、不要なファイルは移行対象から除外することが重要です。フォルダ構造・権限設定・バージョン履歴の引き継ぎ要否なども事前に確認しておきましょう。また、移行後の動作確認計画を立てておくとスムーズです。
Q. 移行中に業務が止まることはありますか?
A. SPMTを使った移行は段階的に実行でき、移行中も元のファイルサーバーにアクセスできます。ただし移行完了後の切り替えタイミングでは一時的なアクセス制限が発生する場合があります。業務への影響を最小化するために、夜間・休日を利用した移行スケジュールを組むことを推奨します。
Q. ファイルサーバーからSharePointに移行するメリットは何ですか?
A. 主なメリットは「場所を問わずアクセスできるリモートワーク対応」「同時編集によるコラボレーション向上」「バージョン管理・変更履歴の自動保存」「アクセス権限の細かい制御」「Teamsとの連携によるチャット・会議との統合」などです。ハードウェア維持費の削減にもつながります。

まとめ

  • SharePoint Onlineへの移行にはMicrosoft公式の無償ツール「SPMT(SharePoint移行ツール)」が利用できる
  • 移行元に応じてSharePoint Serverモード・ファイル共有モード・CSV/JSON一括移行モードを選択できる
  • 移行前に「誰がどのファイルを必要とするか」を整理し、不要なファイルは移行しないことがコスト・容量の最適化につながる
  • 移行後はSharePointの機能(同時編集・バージョン管理・検索・ワークフロー)を活用して業務効率を高めることが重要
  • 大規模移行や複雑な権限要件がある場合は、有償のサードパーティ製移行ツールや専門コンサルタントの活用も検討する

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