SharePointを利用したSNSの構築
最終更新日:2026年8月7日
この記事でわかること
社内SNSの構築に活用できるSharePoint。今回はSharePointを使って社内SNSを構築する方法とメリットについて解説します。SharePointの基本からSharePoint Server・SharePoint Onlineの違い、Viva Engage(旧Yammer)との連携まで整理してご紹介します。
SharePointとは
SharePointとは、Microsoft(マイクロソフト)社が提供するコラボレーションプラットフォームです。2001年にリリースされて以来、数多くの企業に利用されており、ファイルや情報の共有・業務プロセスの自動化・イントラネット(社内ポータル)の構築などに活用されています。Microsoft 365(旧Office 365)に含まれるクラウド版「SharePoint Online」と、オンプレミスサーバーにインストールして使う「SharePoint Server」があります。
SharePoint Online
SharePoint OnlineはMicrosoft 365(旧Office 365)のサービスの一部として提供されるクラウド版です。Microsoft側でサーバーを管理するため、自社でサーバーを用意する必要がありません。月額サブスクリプション料金を支払うだけで利用でき、常に最新機能が使えます。Teams・OneDrive・Power Automateとの統合も深く、リモートワーク対応やコスト削減を重視する企業に向いています。
SharePoint Server
SharePoint Serverは自社のオンプレミスサーバーにインストールして運用するバージョンです。SharePoint Server 2019・2022などのバージョンがあります。クラウドに依存せずに社内ネットワーク内で運用できるため、厳格なデータ主権要件がある企業や高度なカスタマイズが必要な企業に向いています。ただし、サーバーの構築・維持費用や専任エンジニアが必要になるなどのコストがかかります。
| 項目 | SharePoint Online(クラウド) | SharePoint Server(オンプレミス) |
|---|---|---|
| 運用形態 | クラウド(Microsoft管理) | オンプレミス(自社管理) |
| 初期コスト | 低い | 高い |
| カスタマイズ性 | 範囲に制限あり | 高い(自由度が高い) |
| リモートアクセス | ブラウザ・アプリでどこでもアクセス可 | VPN等の設定が必要 |
| バージョン更新 | 自動(常に最新) | 手動アップグレードが必要 |
SharePointを社内SNSとして活用する
SharePointは本来コラボレーション基盤ですが、その機能を活用することで社内SNSのような情報発信・コミュニケーション環境を構築できます。
社内SNSとしてのSharePoint活用方法
- コミュニケーションサイト:ニュース・お知らせ・社内レポートを掲示板スタイルで発信できる。全社向けポータルとして機能する
- チームサイト:部署・プロジェクト単位の情報共有スペースを作成。ドキュメント管理・タスク管理も同一環境で行える
- ニュース投稿機能:ブログ・お知らせ投稿機能で社内ニュースを発信し、「いいね!」や閲覧数を確認できる
- Viva Engage(旧Yammer)連携:Microsoft 365のエンタープライズSNS「Viva Engage」をSharePointに埋め込み、よりSNSらしい投稿・返信・コミュニティ機能を実現できる
以前は「Yammer」という名称でしたが、2023年以降はViva Engageに名称変更されています。SharePointのコミュニケーションサイトにViva Engageのコミュニティを埋め込むことで、Facebook風のSNSインターフェースを社内で利用できます。
社内SNSとしてのメリット
- メールに比べて情報の共有・発見がしやすい
- Microsoft 365の他サービス(Teams・OneDrive・Power Automate)と連携できる
- 管理者が全体のガバナンスを保ちつつ、各部門が自由に情報発信できる
- スマートフォン・タブレットからもアクセス可能
SharePoint ServerとSharePoint Onlineの比較
社内SNSの構築においては、多くのケースでSharePoint Online(クラウド)の導入が推奨されます。SharePoint Onlineであれば自社でサーバーを管理する必要がなく、常に最新のUI・機能が利用できます。Viva Engage(旧Yammer)との連携もSharePoint Onlineを前提に設計されています。
ただし「社内ネットワーク内でのみ情報共有したい」「クラウドへのデータ保存が規制上できない」という場合はSharePoint Serverの選択が適切です。その際もSharePoint Server 2019以降はモダンUIをサポートしており、コミュニケーションサイトやチームサイトを利用できます。
よくある質問(FAQ)
まとめ
- SharePointはMicrosoftのコラボレーション基盤で、クラウド版(SharePoint Online)とオンプレミス版(SharePoint Server)がある
- SharePointのコミュニケーションサイト・チームサイト・ニュース投稿機能を活用することで社内SNSとして機能する環境を構築できる
- Viva Engage(旧Yammer)をSharePointに埋め込むと、SNSらしい投稿・返信・コミュニティ機能が追加できる(YammerはViva Engageへ名称変更済み)
- 社内SNS構築を手軽に始めるにはSharePoint Onlineがおすすめ。クラウドのためサーバー管理不要で常に最新機能が使える
- Microsoft 365環境(Teams・OneDrive・Power Automate)との統合が深く、組織全体のデジタルワークプレースとして機能する
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