Skype for Business Server 2015について

最終更新日:2026年8月7日

重要:Skype for Business Server 2015の延長サポートは2025年10月14日に終了しました。また、Skype for Business Onlineも2021年7月31日にサービスが終了しています。後継サービスのMicrosoft Teamsへの移行を推奨します。

はじめに

「Skype for Business Server 2015」はMicrosoftがオンプレミス(自社サーバー)環境向けに提供していた法人向けコミュニケーションプラットフォームです。クラウドサービス版の「Skype for Business Online」とは関連があるものの別のサービスです。本記事ではSkype for Business Server 2015の概要と、現在の移行先について解説します。

Skype for Business Serverとは

Skype for Business Serverは、セキュリティ・法令遵守・統制を確保しながらコミュニケーションとコラボレーションを実現するオンプレミスプラットフォームです。機能としては以下の通りです。

機能 概要
オンプレミスでチャット・会議・通話 社内の統合コミュニケーションのワークロードを全て自社サーバーで実行
自社サーバー上での管理 クラウドを使わず自社サーバー上で全てのものをセキュリティで保護
最新インフラのサポート 自社データセンター内の最新のWindowsとSQL Serverで稼働
独自クラウドサービスの選択 通話品質報告・会議・ボイスメールのうちクラウド経由で強化する機能を選択可能

オンプレミスのメリット

クラウド化が進む中でも、オンプレミスには以下のようなメリットがあります。

  • 独自のセキュリティ対策:設置場所・インフラレベルから独自のセキュリティを施すことができ、自社の要件に合わせたアクセス制限・監視が可能
  • 月額コストの固定化:いったんシステムを構築すれば毎月ほぼ一定額での運用が可能で、予算を把握しやすい
  • 高いカスタマイズ自由度:社員の要望・既存システムとの連携など、エンジニアリソースの許す限り自由なカスタマイズが可能

Business Serverのメリット

総合コミュニケーション機能

インスタントメッセージ・プレゼンス・会議・Enterprise Voice(企業向け音声通話機能)がiOS・Mac・Windows・Webブラウザで利用できます。(Enterprise Voiceとは、IPネットワーク上でVoIP技術を用いて仕事仲間や外部電話番号への発信が可能な機能です。)

高いセキュリティ制御

コミュニケーションのセキュリティ強化のために暗号化が組み込まれており、アクセス許可はMicrosoft Entra ID(旧Azure Active Directory)を通して行います。自社のデータセンターに展開したものを自社で管理します。

充実した相互運用性

サードパーティPBXシステムとのダイレクトSIP・ゲートウェイの相互運用が可能で、従来型の遠隔会議システムとも相互運用できます。通話受付管理(QoS)もサポートしています。

Microsoft Teamsとの併用

従業員の一部はSkype for Business Serverを通話・インスタントメッセージに使用し、別の従業員はTeamsを会議に活用するというハイブリッド構成も可能でした。

Business Server 2015について

Business Server 2015は2015年にリリースされた、Business Serverとしては初めての製品です(それ以前はLync Server 2010/2013という名称でした)。Business Serverには2015の他に2019があります。

サポート終了と移行先

サポート終了状況(2026年8月時点、Microsoft Lifecycle公式情報に基づく):

  • Skype for Business Server 2015:メインストリームサポート 2020年10月13日終了・延長サポート 2025年10月14日終了(終了済み)
  • Skype for Business Server 2019:メインストリームサポート 2024年1月9日終了・延長サポート 2025年10月14日終了(終了済み)
  • Skype for Business Server Subscription Edition(2025年7月提供開始、2019からのインプレースアップグレードのみで導入可能):サポート中(終了日未定のモダンライフサイクル)
  • Skype for Business Online:2021年7月31日終了(終了済み)

Skype for Business Server 2015・2019はいずれもサポートがすでに終了しています。MicrosoftはMicrosoft Teamsへの移行を推奨しており、Teamsへのアップグレードにより最新のコミュニケーション・コラボレーション機能が利用できます。

Microsoft Teamsは:

  • 通常会議の最大参加人数が最大1,000人(Townhall/ウェビナーは最大10,000人)
  • チーム・チャネル機能でプロジェクト単位のコミュニケーションを整理
  • SharePoint/OneDriveとの深いファイル共有・共同編集の統合
  • Outlookカレンダーとの連携でスケジュール管理が容易

よくある質問(FAQ)

Q. Skype for Business Server 2015と2019の違いは?
A. Skype for Business Server 2015は2015年にリリースされた初代Business Serverです。2019はその後継で、より新しいWindows Server/SQL Serverのサポートや機能改善が加わっていますが、2019も延長サポートは2015と同じ2025年10月14日に終了しており、現在はどちらもサポート対象外です。オンプレミス運用を継続する場合は2019からのインプレースアップグレードのみで導入できる「Skype for Business Server Subscription Edition」への移行、それ以外はMicrosoft Teamsへの移行を検討してください。
Q. Skype for Business ServerからMicrosoft Teamsへ移行する際の注意点は?
A. 主な注意点は「ハイブリッド構成期間の設計(完全移行か段階移行か)」「既存のPBX電話システムとの統合(Teams電話機能の利用検討)」「ユーザー向けのTeams操作研修」「移行期間中の二重管理コスト」です。Microsoftパートナー・SIerと連携して移行計画を立てることを推奨します。
Q. オンプレミスのSkype for Business Serverを維持し続けることはできますか?
A. Skype for Business Server 2015・2019はいずれも延長サポートが終了しており(2015は2020年10月13日にメインストリーム終了・2025年10月14日に延長サポート終了、2019は2024年1月9日にメインストリーム終了・同じく2025年10月14日に延長サポート終了)、セキュリティ更新は提供されません。オンプレミスを維持したい場合、2019からのインプレースアップグレードのみで導入できる「Skype for Business Server Subscription Edition」(2025年7月提供開始、サポート継続中)が現行の選択肢です。ただしMicrosoftは新規機能開発をTeamsに集中しており、長期的にはTeamsへの移行が現実的です。
Q. Microsoft Teamsのオンライン会議はSkype for Business Serverと比べて何人まで参加できますか?
A. Microsoft Teamsの通常会議は最大1,000人(Skype for Business Online/Serverの250人から大幅拡張)、Townhall形式のウェビナーは最大10,000人まで対応しています。大規模な全社説明会・ウェビナーにも対応できる規模に拡張されました。

まとめ

  • Skype for Business Server 2015はオンプレミスで稼働するMicrosoftの法人向けコミュニケーションプラットフォームで、チャット・会議・VoIP・独自セキュリティ管理が特徴
  • Skype for Business Server 2015の延長サポートは2025年10月14日に終了しており、現在はサポート外となっている
  • 後継のSkype for Business Server 2019も延長サポートは同じく2025年10月14日に終了済みで、現在サポート対象の後継製品はSkype for Business Server Subscription Edition(2019からのインプレースアップグレードのみ)
  • Skype for Business Online も2021年7月31日にサービスが終了しており、後継はMicrosoft Teams
  • Microsoft Teamsはチーム/チャネル/スレッド/メンション機能が追加され、会議の最大参加人数も1,000人(ウェビナーは10,000人)に大幅拡張されている
  • 引き続きオンプレミス構成が必要な場合はSkype for Business Server Subscription Editionへの移行を検討するか、Microsoft Teamsへの移行計画を立てることを推奨

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