Skype for Business Server 2015について
最終更新日:2026年8月7日
この記事でわかること
はじめに
「Skype for Business Server 2015」はMicrosoftがオンプレミス(自社サーバー)環境向けに提供していた法人向けコミュニケーションプラットフォームです。クラウドサービス版の「Skype for Business Online」とは関連があるものの別のサービスです。本記事ではSkype for Business Server 2015の概要と、現在の移行先について解説します。
Skype for Business Serverとは
Skype for Business Serverは、セキュリティ・法令遵守・統制を確保しながらコミュニケーションとコラボレーションを実現するオンプレミスプラットフォームです。機能としては以下の通りです。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| オンプレミスでチャット・会議・通話 | 社内の統合コミュニケーションのワークロードを全て自社サーバーで実行 |
| 自社サーバー上での管理 | クラウドを使わず自社サーバー上で全てのものをセキュリティで保護 |
| 最新インフラのサポート | 自社データセンター内の最新のWindowsとSQL Serverで稼働 |
| 独自クラウドサービスの選択 | 通話品質報告・会議・ボイスメールのうちクラウド経由で強化する機能を選択可能 |
オンプレミスのメリット
クラウド化が進む中でも、オンプレミスには以下のようなメリットがあります。
- 独自のセキュリティ対策:設置場所・インフラレベルから独自のセキュリティを施すことができ、自社の要件に合わせたアクセス制限・監視が可能
- 月額コストの固定化:いったんシステムを構築すれば毎月ほぼ一定額での運用が可能で、予算を把握しやすい
- 高いカスタマイズ自由度:社員の要望・既存システムとの連携など、エンジニアリソースの許す限り自由なカスタマイズが可能
Business Serverのメリット
総合コミュニケーション機能
インスタントメッセージ・プレゼンス・会議・Enterprise Voice(企業向け音声通話機能)がiOS・Mac・Windows・Webブラウザで利用できます。(Enterprise Voiceとは、IPネットワーク上でVoIP技術を用いて仕事仲間や外部電話番号への発信が可能な機能です。)
高いセキュリティ制御
コミュニケーションのセキュリティ強化のために暗号化が組み込まれており、アクセス許可はMicrosoft Entra ID(旧Azure Active Directory)を通して行います。自社のデータセンターに展開したものを自社で管理します。
充実した相互運用性
サードパーティPBXシステムとのダイレクトSIP・ゲートウェイの相互運用が可能で、従来型の遠隔会議システムとも相互運用できます。通話受付管理(QoS)もサポートしています。
Microsoft Teamsとの併用
従業員の一部はSkype for Business Serverを通話・インスタントメッセージに使用し、別の従業員はTeamsを会議に活用するというハイブリッド構成も可能でした。
Business Server 2015について
Business Server 2015は2015年にリリースされた、Business Serverとしては初めての製品です(それ以前はLync Server 2010/2013という名称でした)。Business Serverには2015の他に2019があります。
サポート終了と移行先
- Skype for Business Server 2015:メインストリームサポート 2020年10月13日終了・延長サポート 2025年10月14日終了(終了済み)
- Skype for Business Server 2019:メインストリームサポート 2024年1月9日終了・延長サポート 2025年10月14日終了(終了済み)
- Skype for Business Server Subscription Edition(2025年7月提供開始、2019からのインプレースアップグレードのみで導入可能):サポート中(終了日未定のモダンライフサイクル)
- Skype for Business Online:2021年7月31日終了(終了済み)
Skype for Business Server 2015・2019はいずれもサポートがすでに終了しています。MicrosoftはMicrosoft Teamsへの移行を推奨しており、Teamsへのアップグレードにより最新のコミュニケーション・コラボレーション機能が利用できます。
Microsoft Teamsは:
- 通常会議の最大参加人数が最大1,000人(Townhall/ウェビナーは最大10,000人)
- チーム・チャネル機能でプロジェクト単位のコミュニケーションを整理
- SharePoint/OneDriveとの深いファイル共有・共同編集の統合
- Outlookカレンダーとの連携でスケジュール管理が容易
よくある質問(FAQ)
まとめ
- Skype for Business Server 2015はオンプレミスで稼働するMicrosoftの法人向けコミュニケーションプラットフォームで、チャット・会議・VoIP・独自セキュリティ管理が特徴
- Skype for Business Server 2015の延長サポートは2025年10月14日に終了しており、現在はサポート外となっている
- 後継のSkype for Business Server 2019も延長サポートは同じく2025年10月14日に終了済みで、現在サポート対象の後継製品はSkype for Business Server Subscription Edition(2019からのインプレースアップグレードのみ)
- Skype for Business Online も2021年7月31日にサービスが終了しており、後継はMicrosoft Teams
- Microsoft Teamsはチーム/チャネル/スレッド/メンション機能が追加され、会議の最大参加人数も1,000人(ウェビナーは10,000人)に大幅拡張されている
- 引き続きオンプレミス構成が必要な場合はSkype for Business Server Subscription Editionへの移行を検討するか、Microsoft Teamsへの移行計画を立てることを推奨
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