SharePoint Designerとは?

最終更新日:2026年8月7日

重要:SharePoint Designer 2013のMicrosoftサポートは2026年7月14日をもって終了しました。新規利用・継続利用はPower Automate(旧Microsoft Flow)への移行を検討してください。

はじめに

テレワークが普及し遠隔操作や資料の共有に特化したツールをお探しの企業も多いのではないでしょうか。そんな遠隔操作・資料共有ツールの一つにSharePointというものがあります。Microsoft社がリリースしており、ファイル・情報の共有を複数のユーザーで閲覧・加筆修正ができるツールです。SharePointにファイルをアップロードすれば別々の端末から同じファイルが共有でき、自宅にいても会社と同じようにプロジェクトを進めることができます。本記事ではSharePointをさらに活用するためのツール「SharePoint Designer」について解説します。

SharePoint Designerとは

SharePoint DesignerはSharePointのサイトやアプリケーションを作成してカスタマイズするために使用されるWeb・アプリケーション設計プログラムです。簡単に言えばSharePointアプリケーションを迅速に開発するためのツールです。SharePoint Designerができることの中で特に有名なのが「自動ワークフローの設定」です。

サポート終了について:SharePoint Designer 2013(最終バージョン)のMicrosoftサポートは2026年7月14日に終了しました。今後の新規ワークフロー開発にはPower Automateへの移行を推奨します。

ワークフローの必要性

そもそもワークフローとはワークフローシステムのことで、一般的に「業務の流れを図式化したもの」と言われています。ワークフローシステムを導入することによって得られるメリットは以下の通りです。

メリット 内容
内部統制の構築 申請から承認への流れが可視化され、曖昧さによるトラブルを未然に防止できる
申請・確認作業の手間削減 書類の印刷・郵送・直接提出が不要になりペーパーレス・コスト削減を実現
申請完了までの遅延防止 現在どこで申請や承認が止まっているかが一目瞭然になり、承認者への催促が容易
テレワーク対応 出先や自宅からPCやスマートフォンで申請・承認が可能

稟議書・申請書の流れは「提出→受理→承認→返答」と予測可能なルーティンです。このような予測可能なプロセスは自動化に適しており、それを実現するのがSharePoint Designerです。

SharePoint Designerのセールスポイント

自動ワークフロー

SharePoint Designerを使用してワークフローを作成するとビジネスプロセス・アプリケーション・共同作業が両方自動化できます。ビジネスプロセスのワークフローは別のデータソースが変更されたとき自動でデータソースを更新し、共同作業プロセスのワークフローではドキュメントを上司に送信して稟議書・申請書の承認を受けることができます。

グラフィカルな操作

ワークフローの作成にコーディングは不要で、直感的に操作できるワークフローエディターを使用してビジネスプロセスにアプリケーションのロジックを導入できます。Microsoft Visioのフローチャートテンプレートを使用してワークフローをデザイン・共有することも可能です。

SharePointサイトのデザイン変更

ワークフロー機能だけでなく、SharePointサイトのデザインをすることも可能です。会社のロゴ・配色・ヘッダーフッターを組み込め、CSSを使用してページの構造・色・グラフィック・配置を適用できます。

サポート終了後の移行先:Power Automate

SharePoint Designer 2013のサポートが2026年7月14日に終了したため、今後のワークフロー自動化はPower Automate(旧Microsoft Flow)の利用を推奨します。

比較項目 SharePoint Designer 2013 Power Automate
サポート状況 2026年7月14日にサポート終了 現在も継続提供・機能拡張中
クラウド対応 一部(SharePoint Onlineのみ) Microsoft 365全体・外部サービス連携
コネクタ数 限定的 1,000以上のコネクタ(Salesforce・Twitter・Slack等)
操作方式 デスクトップアプリ Webブラウザ・モバイルアプリ
学習コスト 中程度(慣れている方は操作しやすい) 低〜中程度(Microsoft 365ユーザーに親しみやすい)

Power AutomateはMicrosoft 365に含まれており、SharePoint・Outlook・Teams・OneDriveなどと密接に統合されています。SharePoint Designer 2013のワークフローからのPower Automate移行ガイドはMicrosoft公式ドキュメントで提供されています。

よくある質問(FAQ)

Q. SharePoint Designer 2013はサポート終了後も使い続けられますか?
A. ソフトウェア自体は引き続き動作する可能性がありますが、2026年7月14日以降はMicrosoftからセキュリティ更新・バグ修正・技術サポートが提供されません。セキュリティリスクの観点からも、新規ワークフローの開発にはPower Automateへの移行を推奨します。
Q. SharePoint Designer 2013で作ったワークフローはPower Automateで動きますか?
A. SharePoint Designer 2013のワークフロー(2010形式・2013形式)はそのままPower Automateで動くわけではありませんが、Microsoftは移行ガイドを提供しています。Power Automateのフローとして再構築する必要がありますが、ノーコード/ローコードで同等以上の機能を実装できます。
Q. Power AutomateはSharePoint Designer 2013と比べてどんな点が優れていますか?
A. 主な優位点は「1,000以上の外部サービスとのコネクタ(Salesforce・Gmail・Slack等)」「AIを活用したフロー作成補助」「モバイルアプリでの監視・操作」「クラウドネイティブで常に最新機能が追加される」点です。SharePoint以外のMicrosoft 365サービス(TeamsやOutlook等)との連携も大幅に強化されています。
Q. ワークフロー承認フローを構築するにはSharePoint DesignerとPower Automateのどちらを使えばよいですか?
A. 現時点ではPower Automateの利用を推奨します。SharePoint DesignerはサポートEOS(2026年7月14日終了)のため、今後の継続開発・修正はできません。Power AutomateにはSharePointリストの承認フローのテンプレートが標準で用意されており、コーディング不要で稟議・申請フローを短時間で構築できます。

まとめ

  • SharePoint DesignerはSharePointのサイトカスタマイズ・ワークフロー自動化ツールで、コーディング不要で申請・承認フローを構築できる
  • ワークフロー導入により「内部統制の構築」「申請作業の手間削減」「承認遅延の可視化」「テレワーク対応」の4つのメリットが得られる
  • SharePoint Designer 2013のMicrosoftサポートは2026年7月14日に終了した。今後の新規ワークフロー開発にはPower Automate(旧Microsoft Flow)への移行を推奨
  • Power AutomateはSharePoint Designer 2013に比べ、クラウドネイティブ・1,000以上の外部コネクタ・AI補助機能など大幅に機能が拡張されている
  • SharePoint Designer 2013の既存ワークフローはPower Automateへの再構築が必要だが、Microsoftが移行ガイドを提供している

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