5Gって何?どんなことができるの?

今年の春からサービスが開始された5G。みなさんはどれくらいご存じでしょうか?通信速度が早くなり、通信容量が無制限になる?それぐらいにしかわからない方も少なくないのではないでしょうか。
5Gとは何か、どんな便利なことができるのか技術なことにほぼ触れず簡単ではございますが、ご紹介していきます。

5Gまでの歴史

5GのGとは、generation(ジェネレーション)の略で和訳すると第5世代移動通信システムと言います。第5世代ということは第1世代、第2、第3、第4がありました。
・第1世代は1Gといい80年代にスタートし「ショルダーホン」という携帯電話が誕生しました。
・2Gは90年代にスタート、特徴は携帯電話でメールが送れるようになり、サイズも小さくなって皆さんも見慣れたガラケーが登場しました。
・2000年代では3Gが登場し簡単なWEBを観れるようになるiモードが登場。
・2010年代では4Gがスタートしアップル社が発売したiPhoneをはじめ様々なスマートフォンが登場しました。

5Gはなにができるの?

それでは5Gは何ができるのでしょうか?特徴としては「高速大容量通信」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」の3つが挙げられます。次世代の通信インフラとして社会に大きな技術革新をもたらすと期待されています。それではその特徴とはどんなものか詳しく見ていきましょう。

高速大容量通信

みなさん動画やゲームのダウンロードって時間かかるなと思ったことはありませんか?くるくると読み込みマークが回っていて一向に進まずイライラしたことはありませんか?5Gではそんなことはほぼ無くなるでしょう。
5Gではビームフォーミングという技術を使って、2時間の映画をダウンロードするのに3秒で済みます。これは4G開始当時と比べると約100倍で2019年にドコモが発表した「PREMIUM 4G」と比べても20倍の通信速度です。もうダウンロード待ちでイライラすることもないでしょう。

高信頼・低遅延通信

皆さんはテレビの番組で海外と中継をし遅延していて話が噛み合っていない場面をみたことはないでしょうか?5Gではそれらも無くなるでしょう。
具体的には4Gの10分の1になります。車の技術で言うと時速60kmの車両に遠隔でブレーキをかけた場合、4Gの空走距離は約1.7mなのに対し、5Gはわずか数cmになると言うことです。
実はこれが5Gの一番肝心なところで自動運転システムが飛躍的に精度が良くなるのです。

多数同時接続

皆さんはライブなどのイベントの時や災害時などにスマホがネットワークに繋がりにくいと思ったことはありませんか?5Gではこれらも解消されます。グランドフリーという技術でデバイスと基地局との通信をシンプルすることによって通信の混雑を軽減できます。
また用途によってデータの単位を変更させ、例えば自動運転なら高信頼・低遅延、4Kの動画などは高速大容量のネットワークなど、内容ごとに適切なネットワークを利用し、スムーズな通信を実現します。同時接続台数で言うと目標値は約100万デバイス/㎢で4Gの10倍になります。

いかがだったでしょうか?ここまで読んでいただいた読者なら5Gになるとただ通信速度が早くなったり通信制限がなくなるだけじゃないことはわかっていただけるはずです。これからは様々な物がインターネットに繋がるIOTがどんどん進むはずです。
スマホ一つで家中の家電や照明の操作ができるようになったり、出先で操作もできるようになったりするでしょう。これだけだと「いいことばかりではないか!」と思われるかもしれません。しかし悪い面もあるのです。
それでは続いて5Gのデメリットについて見てみましょう。

5Gのデメリット

ハッキングなどのサイバー攻撃

5GになりIOTが普及し家電や家そのものなど様々なものがインターネットに繋がる時代。インターネットに繋がっているということはサイバー攻撃に晒される危険性があるということです。例えばWEBカメラやホームルーターなどが狙われやすいそうです。
実際に現在でもIOT機器を狙ったサイバー攻撃は実在します。

プライバシー

様々なものがインターネットに接続されるIOTの時代。それはつまり自分が何をしているのか何を買ったのかがすべてビッグデータとして管理される時代でもあります。いつ何をしたのか、何を買ったのか、その人のすべての情報が管理されるのです。
それらのビッグデータを企業は利用しよりよい商品開発やサービスを作るのに使う分にはいいですが、悪用されないように監視しなければプライバシーは無くなるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。5Gになり私たちの生活はより豊かになり、より多様化していき暮らしやすくなるでしょう。しかしそれをただ受け入れるのではなく自分たちで考え、適応していかないと思わぬ被害にあったり犯罪に巻き込まれるかもしれません。
利便性とセキュリティは表裏一体で、利便性を手にするのであれば、同時にセキュリティに対しても意識する必要があるのです。