DeepSeek R1の主要APIプロバイダー価格比較

以下では、DeepSeek R1を利用する際の主要APIプロバイダー比較やDeepInfraの企業情報、そしてDifyへのDeepInfra(DeepSeek-R1)設定手順を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


DeepSeek R1を利用できるAPIプロバイダーには複数あります。各プロバイダーでの価格を比較すると以下のとおりです。

プロバイダー入力コスト (/100万トークン)出力コスト (/100万トークン)
DeepSeek公式$0.55$2.19
Nebius Base$0.40$1.20
Together.ai$1.20$1.20
Fireworks$1.20$1.20
Deepinfra$0.85$2.00

DeepInfraについて

DeepInfraは、主にAIモデルの推論ホスティングサービスを提供する企業です。推論処理を高速かつ低レイテンシーに行えるインフラを構築しており、規模の大きなユーザー数(数億人)にも対応できる点が特徴です。

企業情報

  • 本社:カリフォルニア州パロアルト(米国) [2]
  • 設立:2022年 [2]
  • 従業員数:2〜10名 [6]
  • 資金調達:800万ドル(シードラウンド) [2]

インフラ構成

  • GPU:H100またはA100 GPUを採用 [5]
  • 特徴:高速な推論処理と低レイテンシーに最適化されたインフラ [5]

特徴

  • 主にAIモデルの推論ホスティングサービスを提供
  • 数億人のユーザーに対応できる堅牢なインフラ [3]
  • 週単位での請求システムを採用 [5]

物理的なサーバー設置場所は公表されていませんが、米国を拠点にしていることから米国内に主要インフラが設置されていると推測されます。


トークン単価比較

ここでは、DeepSeek R1に加えて、OpenAIやAnthropicのサービス(Claude Sonnet 3.5など)のトークン単価も比較します。

モデル入力コスト(/100万トークン)出力コスト(/100万トークン)
DeepSeek R1$0.55$2.19
OpenAI o1$15.00$60.00
Claude Sonnet 3.5$3.00$15.00

特徴と料金体系

DeepSeek R1

  • 料金:3つのモデルの中で最も安価な設定 [4]
  • 機能:コンテキストキャッシュ機能による追加のコスト削減が可能 [1]
  • コンテキストウィンドウ:128Kトークン [1]

OpenAI o1

  • 料金:3つの中で最も高額 [4]
  • プラン:ChatGPT Plus(月額$20)でプレビュー版にアクセス可能 [5]
  • o1 proモード:ChatGPT Pro(月額$200)で利用可能 [8]

Claude Sonnet 3.5

  • 料金:DeepSeek R1より高額だが、o1よりも大幅に安価 [6]
  • コンテキストウィンドウ:200Kトークン [6]
  • プロンプトキャッシュ:最大90%のコスト削減が可能 [6]

DifyにDeepInfraのDeepSeek-R1を設定する手順

DifyでDeepInfraのDeepSeek-R1を利用するための手順を説明します。

事前準備

  1. DeepInfraアカウントの設定

Difyでの設定手順

  1. モデルプロバイダーの追加
    • Difyの管理画面を開く
    • 右上の「設定」をクリック
    • 左メニューから「モデルプロバイダー」を選択
  2. API設定
    • 「モデル追加」をクリック
    • プロバイダータイプ:OpenAI互換を選択
    • Base URLhttps://api.deepinfra.com/v1/openai
    • APIキー:DeepInfraで取得したAPIキーを入力
  3. モデル設定
    • モデル名deepseek-ai/DeepSeek-R1
    • コンテキスト長:128K
    • 入力コスト:$0.85 / 100万トークン
    • 出力コスト:$2.00 / 100万トークン

利用上の注意点

  1. セキュリティ
    • APIキーは安全に保管し、第三者に漏れないようにする
    • 機密情報をやり取りする場合は、暗号化やアクセス制限に注意
  2. コスト管理
    • 利用量に応じて課金されるため、定期的なトークン使用量のチェックを推奨
    • 必要に応じてコンテキストキャッシュ機能などでコスト削減を検討

これらの設定を完了すると、Difyのアプリケーション作成画面で「DeepSeek-R1」を選択できるようになります。最適なコストとパフォーマンスを両立するため、定期的な利用量のモニタリングを行いながら運用するとよいでしょう。


まとめ

DeepSeek R1は、OpenAI o1やClaude Sonnet 3.5と比較して大幅に安価でありながら、十分なコンテキストウィンドウ(128Kトークン)とコンテキストキャッシュ機能によるコスト削減を提供します。また、DeepInfraを利用する場合はDifyで簡単に設定が可能です。コスト面やパフォーマンス面での最適化を考えている方は、ぜひDeepSeek R1の導入を検討してみてください。