未経験からAIエンジニアに転職するには|転職に必要なスキル6つ

AIエンジニアとは


一言でエンジニアと言っても、エンジニアリングに関する専門的な知識やスキルを持った人材全般を指す言葉なので、実際には様々な種類があります。その中でAIエンジニアとは、AIと呼ばれる人工知能の開発に関わる技術者のことです。そして、AIエンジニアの仕事内容としては、要素技術の研究や開発をする、AIを使ってデータ解析をしたりシステムの開発や実装をするなど定義には幅があるので、転職の際などは注意が必要です。

どんな人が向いているの?

エンジニアに向いていると言われるのは、コンピュータの仕組みやプログラミングへの関心が高い人です。プログラミングに関する技術は日々進歩や変化をしているので、常に情報収集や勉強を続け、どんどん新しい知識を増やしていくことが好きな人が向いていると言えるでしょう。また、集中力や1人でコツコツと作業することも大事ですが、クライアントや他のメンバーとの円滑なコミュニケーションをとれることも重要です。

AIエンジニアの需要

近年、AI開発経験や必要な技術を持っているエンジニアの需要は高まってきています。多くの企業がAIを利用した事業開発を行い始めているからです。しかし、日本ではまだまだエンジニアの数は足りていません。また、一般的なITエンジニアよりも高い技術や知識が求められるため、高待遇でありながら非常に需要が高い職種と言えるでしょう。そんな高需要のAIエンジニアに未経験からなるにはどうすれば良いのでしょうか。

AIエンジニアを目指すために必要なスキルとは?


AIエンジニアとして大成するには、即戦力としてAI技術の向上に携わる人材としての高いスキルが求められます。即戦力を求められる理由としては、AI技術にはすでに実用化しているものとまだ研究や何かに応用できないか検討中のものが存在しています。そして、研究や応用実現化の先には特許取得などの商用利権があるので、その利権を得るためには、スピード感を持って遂行する必要があるのです。

必要なスキル1:Pythonなどのプログラミングスキル

未経験からエンジニアになるための最優先スキルはプログラミングの知識です。AIエンジニアが主に使用しているのは、書き込んだプログラムの順に処理でき人間の論理的思考に近い、汎用的プログラム言語のPythonです。現在では、AIによる機械学習の多くはエンジニア達によってPythonライブラリとして提供されています。オープンソースとして公開されている技術を利用すれば、新たなアイデアにも繋がるでしょう。

必要なスキル2:機械学習に関する知識

機械学習とは、開発者から与えられた情報を元に、機械自身が膨大なデータの中から法則性を見つける技術のことです。機械学習の中にディープラーニングという分野がありますが、それは人間の神経を真似て作ったニューラルネットワークを利用し、データに含まれる特徴を段階的により深く学習する機械学習のことを指します。機械学習にも様々な段階や手法があり、その知識を身につけることでシステムの適切な活用に繋がるのです。

必要なスキル3:数学知識


人工知能のアルゴリズムには、微分・積分のような数学の計算式が使われていることが多いです。そのため、微分・積分だけでなく、線型代数、統計、確率などの数学的知識が必要になってきます。もちろん、数学の問題を解くのではありません。未経験でもそれら数学の知識があることで、AIのシステムを作ったり活用したりするための骨組みを理解できるようになり、人工知能の性能を最大限に活用することができるでしょう。

必要なスキル4:データ分析


AIエンジニアのスキルの中でもとても重要な要素になるのは、データ分析でしょう。そのため、データ分析を専門に担当するポジションを置き、その人のことをデータサイエンティストと呼んだりもします。データ分析はAI技術を発展・開発するためには必要不可欠なスキルなのです。

必要なスキル5:データベース運用知識

ここでAIエンジニアに求められるのは、膨大なデータや統計から必要な情報を抜き出してデータベース化し、AIのシステムに学習させるスキルです。そのシステムをどんな課題に活用できるかを考え、必要な情報を取捨選択します。そしてその厳選した情報をコンピュータに学習させることで、初めて情報がデータベースとして機能するのです。

必要なスキル6:ビジネス・コンサルスキル

どんなに優れたシステムやたくさんの情報を持っていても、それがどんな課題にどう生かせるのかを理解して、さらに他者に対してわかりやすく説明できないと意味がありません。そのため、AIエンジニアにはビジネス・コンサルスキルも求められます。AIエンジニアはまずシステムについて熟知した上で、ビジネス上の課題を解決する手助けの提案をもしなければならないのです。

未経験からAIエンジニアになるためには?


プログラミング未経験の人でもPythonは比較的学習のしやすい言語です。しかし、プログラミング未経験者には挫折しやすいポイントがいくつもあり、そこを理解し上手くモチベーションを維持していかなければ学習を続けていくことは難しいでしょう。特に、未経験の状態からAIエンジニアを目指すのであれば、最終的なゴールを明確にし、そのゴールに向かってどのような学習プランで進めていくべきかのプラン形成が大事です。

プログラミングスクールに通う

AIは広く深い分野であり、また日々進化しているため、未経験であるならばスクールに通うのが最善でしょう。現在では、専属講師によるマンツーマンレッスンで効率よく学べるスクールも多く存在します。また、スクールであればいつでも質問ができる環境があるので未経験でも理解度も上がり、最短での学習が可能です。未経験で不安な人は、まずは無料相談会から雰囲気を確認するのも良いでしょう。

大学院に通う

大企業でAIエンジニアと呼ばれる人たちの多くは、大学院で情報科学を専攻して修士、博士号を取得してから就職しています。学歴もスキルの証明の1つになるので大手の企業にも歓迎されるでしょう。ただし、大学卒業後、修士課程2年、博士課程3年の合計5年の履修が必要となるので、他の方法に比べると社会に出て活躍できるまでの年月が桁違いに長くなることも覚悟しなければなりません。

オンライン講座・書籍で学ぶ


オンライン講座や書籍などの独学で学習するメリットは、未経験でも自分の生活スタイルに合わせて自分のペースで学習を進められることです。また、比較的低コストで学習ができるので、未経験でもとりあえずと言った気軽な気持ちで取り組むこともできます。逆にデメリットとしては、やはり他の人に質問することが簡単にはできないので、未経験の人にはモチベーションを維持しにくく挫折する可能性が高いことでしょう。

資格を取得する

AIエンジニアには必須の資格は存在しません。そのため、未経験でも目指しやすい職種であると言えます。しかし、スキルの向上や証明、また学習のモチベーションにも繋がるので、ジェネラリスト検定、エンジニア検定、Pythonエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、統計検定、ITパスポートの以上6つの資格を学習し取得しておくのも良いでしょう。

未経験でも大丈夫!AIエンジニアに強い転職エージェント


求人を探す場合、「未経験OK」などで闇雲に探すのではなく、IT業界に特化したエージェントを複数活用しましょう。そうすることで職場環境を比較できたり、非公開案件を紹介してもらえたり、面接のサポートなどのバックアップも手厚くしてもらえます。しかし注意が必要なのは、エージェントによってサポートスキルに差があったりする点です。未経験であっても自分に合ったエージェントを見つけるため、必ず複数活用しましょう。

AIエンジニアの年収は?


ビジネスを飛躍的に延ばす可能性が秘められていると言われるAIエンジニアは市場ニーズも非常に高い職種と言えるでしょう。しかし、日本では人材不足のため他のエンジニアよりも年収は高く設定している企業が多いのが現状です。またその他にも、未経験からAIエンジニアを養成する学校などもまだまだ少なく、高度な専門知識や技術が求められる点や、国内外問わず活躍の場がある点も踏まえて、年収は桁外れとも言われています。

未経験からでもAIエンジニアに挑戦できる!


高需要のAIエンジニアは、未経験からなるのは難しいと思われがちです。しかし、自分に合った学習方法を見つけ、頼れるエージェントを見つけられれば、未経験でもAIエンジニアの夢を叶えることは可能です。ぜひ自分の目指すゴールに向けて、スキルを高めていきましょう。