プログラミングコンテストとは?代表的なコンテスト5選や参加のメリット

プログラミングコンテストって何?

プログラミングコンテストとは、様々な分野のコンピューター向けプログラミング技術を競う大会です。

世界各地でいろいろなプログラミングコンテストが開催されています。小学生や中学生向けから、プロの人が集まるプログラミングコンテストなど、幅広く開催されています。

AIやセキュリティといった、様々な分野でプログラミングコンテストが開かれ、その分野に特化した人たちが競い合う大会となっています。

プログラミングコンテストに参加するメリット

プログラミングコンテストに参加することで、自分自身のスキルアップに役立つだけではなく、賞金が出るコンテストもあります。

プログラムを学んで、すぐできるようになる方は少ないでしょう。色々なプログラムを作り、プログラミングコンテスト用の練習をすることで経験を積むことができます。

プログラミングコンテストの中には、参加費が無料に関わらず賞金が出るものもあります。自身のスキルアップと賞金を得られるのです。

プログラミングコンテストの種類5つ

プログラミングコンテストには、いくつか種類があります。AI・アルゴリズム・セキュリティ・作品・若年層向けの5つの種類について解説していきます。

5つの種類のプログラミングコンテストについて解説すると共に、それぞれの代表的なコンテストについてもご紹介します。

プログラミングコンテストの種類1:AI系

AI系のプログラミングコンテストは、人工知能に関するプログラミングで競い合います。

AI系のコンテストでは、出題されたテーマに沿ってAI系のプログラムを組み、他の参加者とゲームのように戦わせて競い合います。

このコンテストではAIの開発技術と、AIをどのように利用すればいいのかという2つが大切になる分野です。

AI系の代表例:SamurAI Coding

SamurAI Codingは、情報処理学会が開催している国際人工知能プログラミングコンテストになります。

こちらのプログラミングコンテストは、最先端の研究者や世界に通用する人材を育成する事を目的として、2012年から毎年開催されています。

ゲームに関するテーマが出題され、プログラミングと人工知能の技術を競い合うコンテストとなります。決勝まで勝ち残ると、スポンサーから企業賞などがでる場合もあります。

プログラミングコンテストの種類2:アルゴリズム系

アルゴリズム系のプログラミングコンテストは、出題された問題をプログラミングで解いていくコンテストです。

出題される問題は数学に関する問題が多く、制限時間内に少しでも早くプログラムを完成させなければいけません。

メモリや処理速度の制約といった問題があるので、プログラミング技術の他にも知識が必要となってきます。別名として、競技プログラミングといいます。

アルゴリズム系の代表例:AtCoder

AtCoderは、日本でも最大級のプログラミングコンテストです。

色々なIT企業と繋がっており、プログラミングスキルによってランク分けされます。そのランクによっては、就職活動などで様々な企業に役に立つことがあります。

その他にもソフトウェアエンジニアや、才能ある学生などを各企業に採用させる事業をしています。

プログラミングコンテストの種類3:セキュリティ系

セキュリティ系のプログラミングコンテストでは、主にハッキングといった外部からの攻撃を防ぐプログラミングを競い合います。

競い合うテーマとしては、CTF(キャプチャー・ザ・フラッグ)形式が有名です。

2つのチームに別れ、自分のサーバーを守りながら相手のサーバーを攻撃し競い合う「攻防戦形式」と、コンピューターの中や、WEBサイトに隠されているキーワードを見つけ出す「クイズ形式」があります。

セキュリティ系の代表例:SECCON

SECCONは様々な情報セキュリティを競い合い、実践的な人材を見つけ出すことやスキルアップを目的としたコンテストです。

色々な国からの参加者もおり、サイバーセキュリティ戦略本部や警察庁・総務省などといった行政機関も後援にいる、日本最大級のコンテストになります。

高等専門学校等の学生から、大学生、社会人まで幅広い年齢層の情報セキュリティに関する人材の育成と輩出を目指しています。

プログラミングコンテストの種類4:作品系

作品系のプログラミングコンテストは、ソフトウェアでオリジナルの作品を作る事に自信がある方におすすめです。

作品系ではテーマに沿ったものだけではなく、自由にソフトウェア作品を作るコンテストもあります。自由にソフトウェアを作るコンテストでは、最先端などの技術がなくても、オリジナル性があれば入賞する事も可能です。

経験の浅い方や、ソフトウェアを覚えて間もない方などで、発想力に自信がある方にはいいでしょう。

作品系の代表例:HSPプログラミングコンテスト

HSPプログラミングコンテストは、技術を競い合うのではなく、プログラミングの楽しさを広めつつ、作品の発表の場を提供する事を目的としています。

使用するプログラム言語はHSP(Hot Soup Processor)です。初心者や上級者、年齢制限もないので誰でも参加する事ができます。

応募された作品は、公式ページからすべて無料でダウンロードする事ができます。技術の向上だけではなく、楽しさも感じることもできるでしょう。

プログラミングコンテストの種類5:若年層向け

プログラミングコンテストには、大学生や社会人だけではなく、小学生から参加できるコンテストもあります。

小学生でプログラミング教育が必修科目になった事もあり、プログラミングに興味を持つ若年層も増えてくるでしょう。

小・中学生を対象としたプログラミングコンテストや、高校生、年齢制限を設けているコンテストがあります。若年層を対象としたコンテストに参加し、スキルアップしていきましょう。

若年層向け1:U-22 プログラミングコンテスト

U-22 プログラミングコンテストは、22歳以下を対象とした作品を提出して競い合うコンテストです。

最高賞である、「経済産業大臣賞」を受賞すると賞金は50万円です。さらに賞金だけではなく、未踏事業の推薦などスキルアップを促進させることができます。

コンテスト参加者のコミュニティもあり、受賞できなかったとしてもエンジニア同士の交流で、さらにスキルアップする事もできます。

若年層向け2:全国小中学生プログラミング大会

全国小中学生プログラミング大会は、テーマの指定がないので参加しやすいコンテストです。

PCだけではなく、スマホやタブレットで動くプログラムから、アプリ・ゲームといったソフトウェア、ロボット、電子工作のハードウェアであれば、どれでも参加できます。

審査基準は技術力・発想力・表現力になるので、特別な技術力がなくてもいいのです。小学生でも遠慮せずに、参加してみましょう。

プログラミングコンテストのためのスキルアップの仕方

プログラミングコンテストで上位を狙うなら、スキルアップが必要になります。

どうやってスキルアップをしたらいいのか、悩んでいる方もいるでしょう。これから2つの方法についてご紹介します。

プログラミング学習サイトで常に勉強する

プログラミング学習サイトで勉強すれば、独学よりも早くスキルアップすることができます。

学習サイトであれば、プログラミングの環境構築をする必要もないので、すぐに学習する事ができます。

環境構築の必要がないので、ノートパソコン1台あればどこでも勉強する事ができます。時間さえあれば、いつでもプログラミングの勉強ができるので、スキルアップにはおすすめです。

プログラミングコンテスト攻略本を参考にする

プログラミングコンテストに特化した書籍を参考に勉強しましょう。

プログラミングコンテストの為に勉強するのには、その分野に適した書籍があります。AIやセキュリティなど、もっと深く学びたい時は自分にあった書籍を参考に勉強しましょう。

プログラミングコンテストに参加して賞金を獲得しよう

プログラミングコンテストに参加し、スキルアップと同時に賞金も獲得しましょう。

コンテストに参加するメリットはたくさんあります。スキルアップに繋がったり、就職活動や転職活動にも繋がったりします。

さらにスポンサー賞などを受賞すれば、賞金を獲得する事も可能です。プログラミングコンテストに参加し、スキルアップしながら賞金を狙っていきましょう。