アプリケーションエンジニアの仕事内容とおすすめの言語3つ紹介

アプリケーションエンジニアってどんな仕事?

アプリケーションエンジニアとは、システム開発に携わるシステムエンジニアの中でも特に、アプリケーション開発に携わるエンジニアのことを指します。

アプリケーションエンジニアは、アプリケーション開発の設計・構築を行なう仕事で、利用者のニーズを反映してシステムを設計することからプログラムの開発、アプリケーションの動作確認(テスト)まで担います。

アプリケーションの種類3つ

アプリケーションエンジニアが携わるアプリケーションの種類として、スマホアプリ、Webアプリ、業務系アプリがあげられます。

かつてはアプリケーションエンジニアの仕事といえば、企業の業務アプリケーション開発が中心でしたが、最近はスマホやWebのウェイトが増えています。

アプリケーションの種類1:スマホアプリ

スマホで動作するアプリ開発においても、アプリケーションエンジニアが設計・構築・テストを行ないます。

スマホは、普段あまりパソコンを使わない人でも頻繁に使うので、もっとも需要のあるアプリケーション分野といえます。

スマホアプリを担当するアプリケーションエンジニアには、パソコンを使わないコンピューターに不慣れな人が使うことも想定して、使い勝手を設計できる技術が必要になります。

アプリケーションの種類2:Webアプリ

Webのブラウザ上で動作するアプリケーションを設計・構築をするのも、アプリケーションエンジニアの仕事になります。

ブラウザの種類によって動作が異なるので、どのブラウザを対象として設計するのかを検討していくことも、アプリケーションエンジニアの仕事です。

Webアプリとは、インストールせずにブラウザを介して利用できるアプリケーションで、ショッピングサイトやSNSのブラウザサイトなどがあります。

アプリケーションの種類3:業務系アプリ

企業が日々営業していく中で、作業効率化を図るために導入するのが業務アプリケーションです。業務アプリケーションには、経理システムや人事・給与システム、生産管理システムなどがあります。

業務系システムの設計・構築を行なうことや、クライアントの業務に合ったパッケージソフトの導入支援もアプリケーションエンジニアの仕事です。

アプリケーションエンジニアの業務内容3つ

アプリケーションエンジニアは、スマホやWebなどのアプリケーションを作る場面で必要とされる技術者ですが、実際にどのような業務を行なっているのかご存じでしょうか。

ここでは、アプリケーションエンジニアと呼ばれる技術者が、実際に行なっている業務内容について紹介します。

アプリケーションエンジニアの業務内容1:開発

開発作業は、アプリケーションエンジニアの主業務といっても過言ではありません。アプリケーション開発とは、アプリケーションの動きをどう制御するかを決めていく作業です。

アプリケーションエンジニアは、アプリケーションに求められるニーズを分析し、どのようにプログラムを動かすのか設計します。

開発作業には、ニーズを分析する力と、分析した内容をシステム化できる技術が必要になります。

アプリケーションエンジニアの業務内容2:テスト

アプリケーションエンジニアの仕事は、システムの設計構築から導入まで担うことです。アプリケーションエンジニアは、開発したアプリが設計通りに動作するか、導入目的通りに動作するかのテストを実施します。

プログラマは設計通りにプログラミングしますが、設計書に過不足があれば、本来意図した動作とは異なることもあります。アプリケーションエンジニアは設計担当として、本来の目的どおりの動作ができているかを確認します。

アプリケーションエンジニアの業務内容3:運用・保守

アプリケーションエンジニアは、アプリケーション導入の最初から最後まで面倒をみるのが仕事です。

実際にアプリが導入され、企業業務や個人利用のアプリとして稼働を始めたあと、アプリのメンテナンスを行なったり、障害対応をしたりする必要もあります。

多くの場合、運用・保守の実作業は運用・保守系のエンジニアが行ない、アプリケーションエンジニアは、運用・保守の計画を立てたり、仕組みを構築したりします。

アプリケーションエンジニアの仕事におすすめの言語7選

アプリケーションエンジニアの仕事は分析と設計が中心であり、実際に自分ではプログラミングはしないという人も多くいます。

アプリケーションエンジニア自らプログラミングすることは少なくても、プログラミング言語について知識があるかないかは、設計精度に影響することもあります。

ここでは、アプリケーションエンジニアの仕事をするなら、学んでおくとよいプログラミング言語を7種紹介します。

アプリケーションエンジニアの言語1:C

C言語は、多くのプログラミング言語のベースともなっている言語で、学んでおけば応用が効く言語です。

C言語は主に業務系アプリで使われますが、Webやスマホなどの最近のアプリでは、C言語そのものが使われることは少なく、C言語をベースにした新しい言語が使われています。

多くの言語の基本ともいえるC言語を覚えておくと、いろいろな種類のアプリケーション開発に役立てることができます。

アプリケーションエンジニアの言語2:C#

C#はマイクロソフト社がC言語をベースに作ったプログラミング言語で、Windows環境で使うことができ、C言語に比べると難易度も高くありません。

C#はWindowsの統合開発環境で使えるプログラミング言語なので、Windowsのアプリケーションを作成できます。業務アプリケーションだけでなく、Webアプリやスマホのゲームアプリにも使われています。

アプリケーションエンジニアの言語3:Java

JavaはC言語に比べると新しいプログラミング言語といえますが、活用範囲が広く、業務アプリにもWebアプリにも使われています。

Javaはアプリケーションを提供するサーバーのOSを選ばずに動作します。Windows機でもLinux機でも、Javaを使ったシステムを構築できます。

アプリケーションエンジニアとしてJavaを学んでおけば、異なるOSのサーバー構成によるシステム開発にも力を発揮できます。

アプリケーションエンジニアの言語4:Ruby

Rubyは、日本生まれで、近年のアプリケーション開発で人気の高いプログラミング言語です。

オブジェクト指向のスクリプト言語なので、コンパイルなしですぐに実行させられます。アプリケーションエンジニアとしてRubyを学んでおけば、Webアプリケーションの構築に役立つことでしょう。

アプリケーションエンジニアの言語5:PHP

PHPはWebアプリ開発に多用されている、HTMLと組み合わせて使われることの多いプログラミング言語です。

PHPはC言語やJavaに比べ、初学者でも理解しやすいプログラミング言語です。アプリケーションエンジニアに必要な知識のひとつとして学ぼうと考えている人にも取り組みやすい言語です。

PHPで開発されている代表的なアプリには、ショッピングサイトのショッピングカートやWordpressなどがあります。

アプリケーションエンジニアの言語6:Swift

Swiftは、Apple社から発表されたプログラミング言語で、主にiPhone用のスマホアプリ開発に使われています。

もともとiPhoneのアプリ開発にはC言語をベースとした独自言語が使われていましたが、C言語をベースにしていることもあり初心者には扱いにくい言語でした。それに代わる言語として考案されたため、Swiftは初心者でも取り組みやすい言語となっています。

アプリケーションエンジニアの言語7:Kotlin

Kotlinは、Android用のスマホアプリ開発に使われることの多いプログラミング言語です。KotlinはJavaを簡潔に使いやすくした形の新しい言語です。Yahoo!やLINEの開発にも使われています。

Javaやほかのオブジェクト指向言語を理解している人にとっては、使いやすくなった言語といえますが、オブジェクト指向になじみがない人には、少し難しい言語といえます。

アプリケーションエンジニアの労働事情

アプリケーションエンジニアの仕事に興味が湧いてきたでしょうか。業務内容に興味が持てたら、アプリケーションエンジニアとしての業務内容以外の「働き甲斐」についてもみてみましょう。

ここでは、アプリケーションエンジニアと呼ばれる技術者の置かれている労働環境について紹介します。

アプリケーションエンジニアの労働事情1:年収

アプリケーションエンジニアの年収は平均450万円くらいです。この年収は、アプリケーションエンジニアとして活躍する人が多い「アプリケーションスペシャリスト」資格を持つ人の平均年収を参考にしています。

IT資格を持たない人や、アプリケーションスペシャリストより上位の資格を持つ人もアプリケーションエンジニアとして活躍しているので、平均値としても考えて大きな乖離はないでしょう。

アプリケーションエンジニアの労働事情2:労働時間

アプリケーションエンジニアの労働時間は、携わる仕事の種類によってまちまちです。全業種の平均的な残業時間と同等というデータもあれば、激務を訴えるエンジニアもいます。

アプリケーションエンジニアは、激務のイメージがありますが、納期間近やテスト期などは残業がかさむものの、全工程を平均するとほかの仕事とかわらない労働時間とも捉えられます。

アプリケーションエンジニアのキャリアプラン例

アプリケーションエンジニアになるために、「この資格が必須」とか「この資格さえあれば大丈夫」という資格はありません。

じっくりと社員を育成する企業の場合は、プログラミングを学び、経験を積むことから始め、アプリケーションエンジニアに移行します。

即戦力として活躍したいなら、アピール材料として情報処理のスペシャリスト系資格を取得し、資格にともなった技術も身につけておく必要があります。

業務内容を理解してアプリケーションエンジニアになろう!

アプリケーションエンジニアは、特別な資格が必要なわけではなく、興味があれば十分チャレンジできる職種です。

アプリケーションエンジニアの業務内容を理解したうえで、必要な知識や技術を身につけて、チャレンジしてみましょう。