ネットワークスペシャリスト試験対策におすすめの7冊の参考書を紹介!

ネットワークスペシャリストとは?

ネットワークスペシャリストとは、国家試験である情報処理技術者試験の1つです。

試験内容は、ネットワークシステムの構築、運用や保守に関する知識と技能が求められ、その難易度は情報処理技術者試験の中でも最高難度であるスキルレベル4とされています。

令和元年で見てみると、合格率は14.4%と大変低く、かなり難関な試験であることが分かります。

ネットワークスペシャリストの勉強期間はどれぐらい?

ネットワークスペシャリスト試験に合格するための勉強時間は、試験項目である午前1の免除を受けられるか否かで大きく変わってきます。

ネットワークスペシャリスト試験を受ける場合、「応用情報技術者試験に合格する」「いずれかの高度試験又は支援士試験に合格する」「いずれかの高度試験又は支援士試験の午前1試験で基準点以上の成績を得る」のいずれかの条件を2年以内に満たしていれば、午前1が免除されます。

まずは自分が免除の条件を満たしているかを確認しておきましょう。

午前Ⅰ免除がない場合

ネットワークスペシャリスト試験の午前1試験の免除がない場合、およそ半年から1年以上の勉強時間が必要であるとされています。

IT関連の知識を持っていたとしても、午前1試験では、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系とネットワーク技術に関する幅広い知識が問われるため、基本知識をしっかりと頭に入れておかなければなりません。

また、出される問題は、応用情報技術者試験の午前問題の流用が多いため、繰り返し過去問を解くことも必要となってきます。

午前Ⅰが免除されている場合

ネットワークスペシャリスト試験の午前1試験が免除されている場合、数か月から半年の勉強時間が必要であるとされています。

午前1試験が免除されていた場合、試験項目が1つ減る分、他の試験項目に勉強時間を充てることができます。特に午後試験では、時間内に問われている解答を導き出せる国語力を養っておく必要があるため、午後試験対策を重点的に学習することをおすすめします。

ネットワークスペシャリスト試験対策におすすめの参考書7つ

ネットワークスペシャリスト試験には、公式のテキストは出版されていません。受験者のレベルにあわせて様々な参考書が出版されています。

ここからは、ネットワークスペシャリスト試験対策におすすめの参考書を紹介していきます。

おすすめの参考書1:徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書 令和2年度

ネットワークの基礎から午後対策までが一冊でまとめてあり、初心者にも比較的分かりやすい内容となっています。

また、電子版や単語帳アプリ、過去問のダウンロード特典が付いているため、移動中にスマホやパソコンでの学習を進めることができます。

出版社インプレス
難易度★☆☆(初心者向け)
参考価格3,058円(本体2,780円 + 消費税)

おすすめの参考書2:情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2020年版

ネットワークスペシャリスト試験対策としては、定番の参考書です。内容はネットワークの基礎・応用技術の解説、午後問題の徹底解説と3部構成となっており、特に午後の試験対策に特化した内容となっています。

特典として、基礎解説をPDFとしてダウンロードできるため、場所を選ばずに学習をすることが可能です。

出版社翔泳社
難易度★★☆(中級者向け)
参考価格3,168円(本体2,880円 + 消費税)

おすすめの参考書3:マスタリングTCP・IP 入門編

図解やイラストを用いてTCP/IPの基本を押さえた、ネットワークに関しての理解が深まる1冊です。このような副読本を読んでおくことは、午後試験への対策としても重要とされています。

時代の変化にも対応した内容を加えた最新版は、2019年12月に第6版となって発売されています。

出版社オーム社
難易度★★☆(中級者向け)
参考価格2,420円(本体2,200円 + 消費税)

おすすめの参考書4:令和02年 ネットワークスペシャリスト合格教本

この参考書は、幅広い午前問題の出題範囲をカバーし、豊富な図解によって文章だけでは理解しにくい技術の仕組みを説明しています。

また、午後試験対策として、問題文の分析や解答の導き方を徹底解説しています。特典として、自己採点機能と分析機能が付いているアプリを利用することができるため、効率良く試験対策を行える1冊です。

出版社技術評論社
難易度★★★(上級者向け)
参考価格3,278円(本体2,980円 + 消費税)

おすすめの参考書5:左門至峰による ネスペ教科書 改訂第2版

この本は、ネットワークスペシャリスト試験のための基礎知識を学ぶための入門教科書です。初心者向けに覚えてほしい内容を抜粋し、解説しています。ネットワークスペシャリスト試験に興味を持った人が初めて購入するのにおすすめの本です。

初版に改訂が加えられた第2版が、2020年1月に発売されています。

出版社ブイツーソリューション
難易度★☆☆(初心者向け)
参考価格2,178円(本体1,980円 + 消費税)

おすすめの参考書6:要点早わかり ネットワークスペシャリスト ポケット攻略本

ネットワークスペシャリスト試験の要点が見やすく分かりやすくまとめてあります。試験合格に必要な重要事項を厳選し、項目ごとに短くまとめてあるため、短い時間で復習したい時に便利な1冊です。

ネットワークスペシャリスト試験への学習が進んだ人向けといえるでしょう。

出版社技術評論社
難易度★★★(上級者向け)
参考価格1,848円(本体1,680円 + 消費税)

おすすめの参考書7:2020 ネットワークスペシャリスト「専門知識・午後問題」の重点対策

アイテックが出版した、ネットワークスペシャリスト試験の午後試験を重点的に解説している参考書です。

掲載されている過去問が多く、問題文のポイントや解説を分かりやすく掲載しており、午後試験を突破するための考え方や解き方を学ぶことができます。

出版社アイテック
難易度★★☆(中級者向け)
参考価格4,070円(本体3,700円 + 消費税)

ネットワークスペシャリスト試験に向けた効率の良い勉強方法3つ

ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の中でも難易度の高い試験であるため、学習計画をきちんと立てて勉強していかないと合格には繋がりません。

特に受験者が社会人の場合は、限られた時間の中でいかに効率的に学習していくかがポイントとなります。

ここからは、効率の良い勉強方法をいくつかご紹介します。

効率の良い勉強方法1:まず自分の知識量を把握しておく

まずは自分の苦手分野がどこか、知らない知識がどれくらいあるか過去問を実際に解いて確認することが必要です。その上で、自分がどの分野をどの程度学習する必要があるかを絞って学習計画を立てましょう。

ある程度基礎知識がある場合は、午後試験に学習時間をかけることをおすすめします。特に午後2試験に関しては、確かな知識と技術、応用力がないと解答を導き出すのは困難です。

何度も過去問に取り組み、問題に慣れておきましょう。

効率の良い勉強方法2:自己流で勉強しない

ネットワークスペシャリスト試験は、年齢や国籍等を問わず誰でも受験できる試験であるため、独学で勉強し受験することも可能です。

しかし、試験の傾向と対策を知らずに自己流で勉強をした場合、無駄な時間になってしまう懸念が出てきます。

要所を押さえた学習時間にするためにも、参考書の購入はもちろん、通信教育などの学習コンテンツを利用することを考えてみても良いでしょう。

効率の良い勉強方法3:参考書を上手に使う

ここまで、ネットワークスペシャリスト試験対策として、いくつかお勧めの参考書を紹介してきました。ここでは更に上手に活用するためのポイントをいくつかご紹介します。

別冊子の問題集と併用する

ネットワークスペシャリスト試験対策には、過去問を繰り返し解いて理解を深めていくことが有効とされています。

参考書でネットワーク技術の基礎知識や試験傾向を学ぶとともに、問題集で答えを導き出せる思考力を身につけることが大切です。

とはいえ、過去実施された問題と解答は試験を主催している情報処理推進機構のホームページからダウンロードが可能なため、あくまで解説と解き方について学べる問題集を選ぶことをおすすめします。

問題集は複数持たない

複数の問題集を所持してしまうと、費用がかさむことは勿論、どの問題集を参考にして良いのか分からなくなり、結果的に勉強効率が下がるデメリットが生じます。

ネットワークスペシャリスト試験対策として出版されている問題集は、テキスト同様さまざまな種類がありますが、複数購入する必要はありません。それよりも1冊の問題集の解説や解き方を隅々まで熟読し、理解することが大切です。

参考書を活用してネットワークスペシャリスト試験に挑もう

今回は、ネットワークスペシャリスト試験におすすめの参考書をご紹介しました。

ネットワーク技術は変化が著しいため、試験内容も毎回出題範囲が変わります。それに対応して年に1回は最新・改訂版を出す出版社がほとんどです。

参考書や問題集を購入する際は、最新の書籍を選ぶようにしましょう。