Pythonのメリットとデメリット10選|できることや将来性もご紹介

Pythonはどんな言語か?

Pythonとはコードがシンプルでわかりやすい汎用プログラミング言語です。

Pythonはさまざまな種類があるプログラミング言語の中でも非常に人気の高い言語です。C言語などと比べてコードがシンプルでわかりやすく、少ない行数で記述することができます。

また、わかりやすい言語となっているため初心者でも学びやすい言語です。

Pythonのメリット6選

Pythonのメリットをご紹介します。

Pythonは他のプログラミング言語と比較してもコードが短いため覚えやすく、はじめてプログラミングを勉強する初心者にも適しています。また、さまざまな分野で利用できる汎用性の高い言語なので、習得しておくと役に立つでしょう。

ここではPythonのメリット6選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

Pythonのメリット1:オフサイドルールが適用されている

Pythonにはオフサイドルールが適用されているというメリットがあります。

Pythonのコードをシンプルにしている理由の1つがオフサイドルールです。オフサイドルールとは、処理のまとまりをブロックごとに字下げすることで範囲を指定するものです。

たとえばif文やforループなどの処理を書くと字下げが強制されるため、誰が書いてもわかりやすいソースコードになります。

Pythonのメリット2:実用的なライブラリで円滑に開発できる

Pythonには実用的なライブラリで円滑に開発できるというメリットがあります。

Pythonの魅力の1つが、実用的で機能的なライブラリが豊富に揃っているという点です。ライブラリとは役立つプログラムをまとめたもので、ライブラリを活用することで実際に記述するコードは少なくシンプルにすることができます。

また、コードをゼロから記述する必要がないため、非常にスムーズな開発が可能となります。

Pythonのメリット3:文法がシンプルで読み書きしやすい

Pythonには文法がシンプルで読み書きしやすいというメリットがあります。

Pythonの大きな特徴は文法のシンプルさです。シンプルで書きやすい文法になっているため誰が読んでも読みやすく、他人が書いたコードを修正する場合もコードのわかりにくさでバグを発生させるといったケースが少なくなっています。

また、コードがわかりやすいことから初心者でも学びやすい言語となっています。

Pythonのメリット4:色々なコンテンツを簡単に作れる

Pythonには色々なコンテンツを簡単に作れるというメリットがあります。

PythonはWebアプリケーションや組み込みアプリケーション、AI開発や機械学習、ゲームなどさまざまなものが開発できる非常に汎用性の高い言語です。

また、世界的に有名なYouTubeやInstagramもPythonで開発されており、さまざまなコンテンツが作れる点は大きなメリットです。

Pythonのメリット5:専門分野において高い実績を誇っている

Pythonには専門分野において高い実績を誇っているというメリットがあります。

PythonはAI開発で豊富な実績を持っている言語です。ライブラリも統計処理に使えるものやAI開発に活用できるものが用意されており、AI開発が行いやすいことから、さまざまな企業がPythonを利用しています。

また、YouTubeなどの有名なWebサービスがPythonで構築されているといった実績もあります。

Pythonのメリット6:ソースコードが少ない

Pythonにはソースコードが少ないというメリットがあります。

PythonはC言語などの他のプログラミング言語と比較して、ソースコードが少ない言語です。そのため、わかりやすいコーディングができ、読みやすいことから記述ミスによるエラーの発生を防ぐことができます。

また、コードが少ないため簡単なプログラミングであれば非常に短時間で完了する点もメリットだと言えるでしょう。

Pythonのデメリット4選

Pythonのデメリットをご紹介します。

ここまでご紹介したように、Pythonはさまざまなメリットのある優れたプログラミング言語です。しかし一方でいくつかのデメリットもあります。

ここではPythonのデメリット4選をご紹介しますので、メリットだけでなくデメリットについても知っておくようにしましょう。

Pythonのデメリット1:実行速度の遅さ

Pythonは実行速度が遅いというデメリットがあります。

Pythonはインタプリタ言語かつ動的型付き言語なので、他のインタプリタ言語と比較しても実行速度が遅いです。そのため基幹システムなどの重要なシステムでは利用しにくく、実際に導入されている例はほぼありません。

Pythonは非常にさまざまな分野に対応できる言語ですが、その分実行速度が遅くなった点は押さえておく必要があるでしょう。

Pythonのデメリット2:日本語でのサポートが少ない

Pythonは日本語でのサポートが少ないというデメリットがあります。

Pythonは世界的には以前から非常に人気の高い言語でしたが、日本でPythonが使われるようになってきたのは最近です。

そのため、まだ日本語でのサポートが少なく、日本語で読めるPythonのサイトも他のプログラミング言語と比較すると多くはありません。

Pythonのデメリット3:インデントが必要

Pythonはインデントが必要というデメリットがあります。

前述のとおり、Pythonでは字下げによりそのブロックを1つの処理だと判断しているため、インデントが必須になります。

たとえばインデントなしで記述したり、インデントがずれたりすると正しく処理のまとまりが判断できず、エラーが発生してしまいます。そのためインデントには注意しましょう。

Pythonのデメリット4:メソッドの引数に必ずselfが必要

Pythonはメソッドの引数に必ずselfが必要というデメリットがあります。

Pythonはメソッドを定義する場合、第一引数にselfを使う必要があります。なぜなら、オブジェクトからメソッドにアクセスする場合、オブジェクトは省略されていますが、実際には引数としてオブジェクトが必要なためです。

しかしPython以外の言語ではselfを加える必要はないため、Python特有のデメリットであると言えます。

Pythonでできること5選

Pythonでできることをご紹介します。

ここまでご紹介したとおり、Pythonは多くのメリットがある優秀なプログラミング言語です。また、Pythonはその汎用性の高さから、さまざまなことに用いられます。

ここではPythonでできること5選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

Pythonでできること1:デスクトップアプリケーション

Pythonではデスクトップアプリケーションの開発が可能です。

Pythonはさまざまな用途で用いられるデスクトップアプリケーションの開発が可能です。

デスクトップアプリケーションというと一般的にはC言語やJavaなどが用いられるケースも多いですが、Pythonでは豊富なライブラリが使用できることもあり、C言語やJavaなどよりもスピーディな開発が可能です。

Pythonでできること2:ゲーム開発

Pythonではゲーム開発ができます。

Pythonはゲーム開発も可能な言語です。Pythonのコードのみでゲーム開発を行うこともできますが、Panda3Dというゲームエンジンを用いることで本格的なゲームが作れます。

また、ライブラリの中にもPyGameやArcadeなどゲーム開発を効率化できるものがあるため、Pythonでゲーム開発を行うのも良いでしょう。

Pythonでできること3:Webアプリケーション

PythonではWebアプリケーション開発ができます。

Pythonがもっとも利用されているのはWebアプリケーション開発だと言われています。PythonはWebアプリ開発によく用いられるPHPよりも読みやすく、Javaなどと比べてもコードが少なく済みます。

Pythonで開発された有名なWebアプリには、「YouTube」や「Instagram」、「Dropbox」などがあります。

Pythonでできること4:AIや機械学習

PythonではAIや機械学習ができます。

Pythonの人気の高さの理由の一つに、近年積極的に開発が進められているAIやディープラーニング、機械学習を利用したソフトを開発できるという点があります。

Pythonには人工知能の開発専用のライブラリも用意されており、AI開発における標準的なプログラミング言語とされています。そのため、PythonはAI開発を行なう多くの企業で利用されています。

Pythonでできること5:組み込みアプリケーション

Pythonでは組み込みアプリケーションの開発ができます。

組み込み系の開発ではC言語やC++などがよく用いられますが、PythonはC言語との相性も良いため、一緒に利用されることが多くあります。

たとえば、PythonからC言語の処理を呼び出すことも可能となっています。

Pythonの将来性4選

Pythonの将来性についてご紹介します。

Pythonは多くのメリットがあり、幅広い分野で活用されている言語です。特に海外では人気が高く、日本国内でも徐々に需要が伸びてきています。

ここではPythonの将来性4選についてご紹介していきますので、Pythonの将来性や需要について興味がある方は参考にしてみて下さい。

Pythonの将来性1:多くの企業で採用されている

Pythonは多くの企業で採用されているため、将来性があると言えます。

Pythonは世界的に広く採用されている言語で、GoogleでもPythonを使用した開発が進められています。また、近年増加しているデータを活用するサービスの開発にもPythonは利用されています。

さらにWebアプリやWebサービスでもPythonを利用して開発している企業は増えてきているため、将来性は十分だと言えるでしょう。

Pythonの将来性2:統計解析分野

Pythonは統計解析分野で活用できる言語のため、将来性があると言えます。

Pythonは統計処理や分析、解析などが得意な言語です。統計解析に活用できるライブラリも多いため、今後も統計解析分野で活用されていく言語だと言えるでしょう。

Pythonの将来性3:AI開発への使用

PythonはAI開発で使用できる言語のため、将来性があると言えます。

Pythonは、現在非常に注目されているAI開発やディープラーニングの分野で活用されている言語です。今後もAI開発やIoTの発展により、Pythonの需要は高まっていくことが予想されます。

Phtyonの将来性4:データサイエンティストの間での需要

Pythonはデータサイエンティストの間での需要が増加していくため、将来性があると言えます。

近年は企業が自社で蓄積してきたさまざまなデータを分析、活用することが多くなり、それに伴いデータサイエンティストの需要も高まってきています。

Pythonは統計解析やデータ解析、ビッグデータを扱う機械学習にも利用される言語のため、今後はデータサイエンティスト間での需要が増加していくでしょう。

Pythonはメリットが多い

Pythonはさまざまなメリットがある将来性の高い言語です。

Pythonはシンプルな短いコードが特徴で、便利なライブラリを活用することでスピーディな開発ができるプログラミング言語です。

ぜひこの記事でご紹介したPythonのメリットやPythonでできることなどを参考に、Pythonを習得してみてはいかがでしょうか。