ネットワークエンジニアの知識を身に付けるための勉強方法4つを解説!

ネットワークを勉強する必要性とは?

ネットワークを勉強することで、良いシステムを作成することが可能になります。

近年、スマートフォンの普及にともない、子どもから高齢者までさまざまな層の人がネットワークを利用する機会が増えています。

また、スマホやパソコンで利用するアプリケーションやシステムを作成する際にも、ネットワークを理解することは重要です。ネットワークを勉強することでシステムの全体像を把握し、良いシステムを作れるようになるでしょう。

ネットワークエンジニアの勉強方法4つ

ネットワークエンジニアの勉強方法をご紹介します。

ネットワークに関する知識や技術が必要な職業に「ネットワークエンジニア」があります。ネットワークエンジニアとは、名前のとおりネットワークの設計、構築、監視や運用を主に担うエンジニアです。

ここではネットワークエンジニアの勉強方法4つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

ネットワークエンジニアの勉強方法1:ソフトウェアを活用する場合

ネットワークエンジニアの勉強方法にはソフトウェアを活用する方法があります。

ネットワークを効率的に勉強するならソフトウェアを利用するのも良いでしょう。ネットワーク・エミュレーターを利用すれば、実際にパソコンに仮想的なネットワークを構築して、テストすることが可能です。

ここではおすすめのネットワーク・エミュレーター2種類をご紹介します。

GNS3

GNS3はオープンソースのネットワークソフトウェアエミュレーターです。

GNS3は2008年に最初にリリースされたエミュレーターで、ネットワークのシミュレーションに使用される仮想デバイスと、実際のデバイスの組み合わせを実現することができます。

日本語の情報が少ないことや、環境設定が複雑といった理由から、初心者がいきなり利用するには少しハードルが高いエミュレーターだと言えるでしょう。

Cisco Packet Tracer

Cisco Packet Tracerはシスコシステムズが開発したネットワークソフトウェアエミュレーターです。

世界最大のネットワーク機器のベンダーであるシスコシステムズが提供しているエミュレーターで、無料で利用することができます。エミュレートできるのはシスコシステムズの製品のみとなっています。

しかし日本語での情報も豊富なため、利用しやすいエミュレーターだと言えるでしょう。

ネットワークエンジニアの勉強方法2:スクールに通う場合

ネットワークエンジニアの勉強方法にはスクールに通う方法があります。独学で勉強する自信がない人や、スケジュールを立てるのが苦手な人であればスクールに通うのも良いでしょう。

スクールなら講師によるレッスンを受けることができ、体系的に学ぶことができます。また、資格取得もサポートしてくれるでしょう。

さらに就職サポートも行っているスクールなら、受講料が無料というスクールもあるためチェックすると良いでしょう。

ネットワークエンジニアの勉強方法3:書籍を活用する場合

ネットワークエンジニアの勉強方法には書籍を活用する方法があります。

自分のペースで勉強したいという人なら、ネットワークが学べる書籍を利用して独学で勉強するのも良いでしょう。

完全な初心者の状態からネットワークを勉強するなら、まずはネットワーク用語についてしっかりと解説している初心者向けの書籍で勉強するのがおすすめです。

ネットワークエンジニアの勉強方法4:資格取得する場合

ネットワークエンジニアの勉強方法には書籍を活用する方法があります。

資格取得という目標を持って勉強すると、何となく勉強するよりもより効率的にネットワークの知識を身につけることができます。

ネットワークエンジニアにおすすめの資格はいくつかありますが、ここでは「CCNA」「CCT」「ネットワークスペシャリスト」「CCNP Enterprise」について解説していきます。

CCNA

CCNAはシスコ技術者認定の中でネットワークの導入や運用、トラブルシューティングに関する資格です。

ネットワーク系の資格であるシスコ技術者認定は、シスコシステムズが実施している試験ですが、世界共通基準の資格となっています。

CCNAはシスコ技術者認定の中ではアソシエイトレベルの資格となります。実務未経験でも取得可能な資格なので、資格取得を目指しながらネットワークの勉強を進めるのにおすすめです。

CCT

CCTはシスコ技術者認定の中でエントリーレベルの資格です。

シスコ技術者認定はエントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトという5つのレベルにわかれますが、CCTはその中でもエントリーレベルとなっているため、初心者向けの試験です。

ネットワークエンジニアが取得する資格としては、入門編と言える資格でしょう。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは国家試験である「情報処理技術者試験」の1つです。

ネットワークスペシャリストはネットワーク社会を牽引するエンジニアとして活躍するための高度情報処理技術者試験です。

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の上位に位置する資格で、情報処理技術者試験の中でももっとも難易度の高いスキルレベル4に相当し、合格率も14%程度となっています。

CCNP Enterprise

CCNP Enterpriseはシスコ技術者認定の中でプロフェッショナルレベルの資格です。

CCNP Enterpriseはシスコ技術者認定の中ではプロフェッショナルレベルとなっており、CCNAの上位資格です。ネットワークプログラミングや、Ciscoのサービスについて幅広い内容が問われます。

2020年に試験が改訂されたことで試験内容も変わり、より難易度が上がっています。

ネットワークエンジニアに必要な知識4つ

ネットワークエンジニアに必要な知識をご紹介します。

ここまでネットワークエンジニアの勉強方法や資格をご紹介してきましたが、ネットワークエンジニアになる場合、どのような知識が必要になるのでしょうか。

ネットワークエンジニアに必要な知識4つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ネットワークエンジニアに必要な知識1:OSI参照モデル

ネットワークエンジニアにはOSI参照モデルに関する知識が必要です。

OSI参照モデルは国際標準化機構によって制定された、コンピュータの通信プロトコルを第1層から第7層までの階層構造に分割したモデルです。

特にデータ転送に関する定義を行なっている第1層の物理層から第4層のトランスポート層までの機能を十分に理解しておくことが重要です。

ネットワークエンジニアに必要な知識2:論理設計と物理設計

ネットワークエンジニアには論理設計と物理設計に関する知識が必要です。

ネットワークの設計には論理設計と物理設計があります。論理設計は図面上に、IPアドレスなどの割り振りやゲートウェイの配置などの設計図を作ることです。

一方、物理設計は機器や配線などのすべての装置に関する設計のことで、どちらもシステム設計を行う上で必要な知識になります。

ネットワークエンジニアに必要な知識3:SDNやOpen Flowへの対応スキル

ネットワークエンジニアにはSDNやOpen Flowへの対応スキルが必要です。

SDNとは「ネットワーク仮想化」のことで、ソフトウェアを利用して仮想的なネットワークを構築することです。また、Open FlowはSDNを支える制御技術となっています。

SDNやOpen Flowを利用することでさまざまな物理的な作業をせずにネットワーク構築ができるため、ネットワークエンジニアにはスキルが必要になります。

ネットワークエンジニアに必要な知識4:TCP・IP全般の基礎

ネットワークエンジニアにはTCP・IP全般の基礎知識が必要です。

TCPは通信プロトコルを意味する言葉で、IPはインターネットに接続された機器が持っている固有のナンバーです。

TCP・IPはネットワークを扱うための基礎知識となっているため、ネットワークエンジニアには必須です。

ネットワークエンジニアとして活躍するために必要なこと

ネットワークエンジニアとして活躍するためには幅広い知識や技術が必要です。

ネットワークを扱うには幅広いスキルが必要です。そのため、既存の技術を身につけながらネットワークに関するさまざまなスキルを身につけていくようにしましょう。

勉強方法を参考にしてネットワークエンジニアを目指そう

幅広い知識やスキルを身につけてネットワークエンジニアを目指しましょう。

ネットワークエンジニアは非常に幅広い分野を扱うため、ネットワークエンジニアとして活躍するためには知識やスキルを身につける必要があります。

ぜひこの記事でご紹介したネットワークエンジニアの勉強方法やネットワークエンジニアに必要な知識などを参考に、ネットワークエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。