iPhoneアプリの開発の流れ5つ!アプリ開発に必要な開発ツール

iPhoneアプリの開発にはどのOSのパソコンが必要か?

iPhoneアプリの開発だけであれば、macOSでもWindowsOSでも作成可能です。

以前はWindowsではAndroidアプリの開発しか行えず、iPhoneアプリの開発はできませんでした。現在ではWindowsOSでも開発できるようになりましたが、Macが必要なアプリもあるので、用途によってはMacを用意しておくのも良いでしょう。

iPhoneアプリの開発の流れ5つ

アプリ開発をするにあたって、事前準備からiPhoneアプリが公開されるまでの流れをご紹介します。

実際にiPhoneアプリを開発する場合、企画を練り、画面を設計してから開発というのが一般的な流れです。ここでは、開発の前段階である、アプリを公開するために必要な作業を解説します。

iPhoneアプリの開発の流れ1:事前の準備

事前準備としてAppleのIDの取得、ソフトウェアのインストール、開発言語の知識が必要です。

作業に必要な機材(PC)の用意はもちろんですが、開発を行うには開発環境や知識、開発が終わってからのテスト環境などが必要です。

IDを取得する

iPhoneアプリをリリースするためにはAppleの開発者登録が必要です。開発最終段階に、実機でテストをするためのApple IDもあると便利です。

Apple IDはすでに所持していたとしても、開発用に新たにIDを取得することが推奨されています。アプリ開発をするのであれば、IDを取得しましょう。開発者登録やApple IDを取得するには、Apple Developer Programのサイトにアクセスし、必要事項を入力すれば完了です。

ソフトウェアをインストールする

iPhoneアプリ開発のためのソフトウェアをインストールしましょう。ソフトウェアはいくつか種類がありますが、何を選べばいいのか迷った場合は、macOSのXcodeがおすすめです。

無料で利用できるので費用を抑えられるという利点や、AppleがiPhoneアプリ開発用に提供しているソフトウェアという安心感があります。入手の際は、App storeからインストールできますが、利用にはApple IDが必要となります。

開発言語を決める

ソフトウェアや作成したいアプリによって開発言語が異なるので、必要な言語を選びましょう。

アプリにはWebアプリとネイティブアプリの2種類があります。Webアプリは文字通りWeb上で動作するアプリのことで、ネイティブアプリとはデバイスにインストールして利用するアプリです。

iPhoneアプリの開発には後者のネイティブアプリが必要なので、初めて開発する際は間違えないようにしましょう。

iPhoneアプリの開発の流れ2:機能・デザイン・実現方法の3面から設計を行う

自身のスキルに合わせて、機能・デザイン・実現方法から設計をしましょう。どんなアプリを開発しようとするかだけでなく、3面から詳細に設計します。

アプリの画面構成やタップした際の画面動作など、1面だけでなく3面からの検討が必要です。特にiPhoneアプリの開発初心者の方は、自身の持つスキルを考慮して無理のない範囲で作成できるアプリを設計しましょう。

iPhoneアプリの開発の流れ3:実際に開発に着手する

iPhoneアプリの開発はハードルが高いので、必要に応じて学習しながら開発をしましょう。初心者はいきなり開発に取り組むと挫折する可能性があります。わからないことがあれば、随時調べることも開発に必要な工程です。

とはいえ、事前に知識を習得している方が開発もスムーズに進められます。あらかじめ講座を受講したり、書籍を読んだりしながら知識を習得しておきましょう。実際の開発の前に、学んだ知識をチュートリアルアプリの作成で練習することがおすすめです。

iPhoneアプリの開発の流れ4:動作確認のテストを行う

iPhoneアプリはAndroidアプリよりも審査が厳しいので、ソフトウェアについているシミュレーターや実機を使用して動作確認をしましょう。アプリが完成してもAppleの審査に通らないとアプリを公開できないので、動作確認は重要です。

テストの際にはバグや未完成要素がないか、暴力や反社会的やアダルト要素が含まれていないかを確認しましょう。さらに、ストアに表示するアプリの説明文も不足していると通らないので気を付けましょう。

iPhoneアプリの開発の流れ5:正式に申請・公開を検討する

アプリの申請にはIDを取得するの段階で取得したiOS Developer Programの登録が必要です。登録後は、アプリのタイトルや説明文、アプリ内のスクリーンショットなどを準備しておきましょう。

先述した事項の不足がある場合や、Appleの審査基準に引っかかった場合は、審査が通らずアプリの公開ができません。また、審査結果が出るまでに、1週間から数週間程度かかります。承認され次第、開発したアプリはApp Storeで公開されます。

【対応OS別】iPhoneアプリの開発に必要な開発ツール

アプリ開発に必要なツールはパソコンのOSによって異なります。基本的に使用されているパソコンのOSはWindowsとmacです。

パソコンはiPhoneアプリの開発において最低限必要な機材です。しかし、アプリ開発のツールは対応するOSがあるので、用意したパソコンに合わせてツールを選びそのツールに合わせて開発言語を選びましょう。

macで必要な開発ツール

macOSに必要なツールには、xcodeとMonacaがあります。

ツールによって有料のものもあれば、無料で使用できるものもあります。そしてツール次第で必要言語が異なりますので、それぞれの特徴や必要な知識をふまえて選ぶとよいでしょう。

Xcode

Xcodeとは、Appleが無料で提供しているソフトウェアです。App Storeからインストールできます。

XcodeはObjective-CかSwiftの開発言語を使用します。Swift言語の方が現在では主流になっていますが、Objective-Cの言語で書かれたアプリも多数存在しています。特別な理由がない限りはSwiftを利用するケースが多いため、今から勉強するのであればSwiftがおすすめです。

Monaca

Monacaは、Swiftなどの言語が必要なアプリ開発をHTMLとCSS、JavaScriptを使ってアプリを作れるソフトウェアです。プログラミング学習の初期段階で習得する方が多い、HTMLやCSSで開発できるメリットがあります。

Monacaで開発したアプリはiPhoneだけでなくAndroidでも同じように動作するので、Androidでもアプリを申請する予定のある方にもおすすめです。

Windowsで必要な開発ツール

WindowsでiPhoneアプリの開発するには、Xamarinというツールが必要です。もともと、macOSでしか開発ができなかったiPhoneアプリですが、XamarinというツールによってWindowsでも開発が可能になりました。

Xamarin

Xamarinでの開発言語はC#です。

Xamarinの一番のメリットはiPhoneアプリとAndroidアプリの両方に対応しているという点です。WindowsでiPhone・Androidの両方のアプリを開発したい方には重宝するツールと言えるでしょう。

iPhoneアプリ開発を成功させるポイント

アプリ開発を成功させるためには「なぜそのアプリを開発するのか」という目的を明確にすることが大切です。なぜ、何のために、何の目的でというビジョンを描いて企画しましょう。

実際の開発では、やはりプログラミングとWebデザインのスキルが求められます。両者をどのように学習すればいいのかを見ていきましょう。

プログラミングの効率的な学習方法を見つける

プログラミング学習の方法は大きく分けて、独学とスクールに通う選択肢があります。最短で進めるのであれば、やはりスクールやセミナーの方が早いでしょう。不明点があっても現役のエンジニア講師に直接聞けるので、効率良く学習できます。

独学で勉強する場合は、一般的には学習サイトや書籍などで勉強になります。YouTubeなどでも参考になる動画が多数あるので、上手に活用しましょう。

Webデザインを学習する

より多くの人にアプリを使用してもらうには、アプリの内容だけでなくデザインも大切です。初めはシンプルな設計でも良いですが、余裕が出てきたらデザインの学習も始めると良いでしょう。

たとえばゲームアプリなど、「自分が使っていて楽しいと感じるアプリはどんなデザインなのか」を想像してみましょう。デザイン性の高いアプリの方が、ユーザがより使いやすく楽しいと思えるアプリだといえます。

iPhoneアプリを開発してみよう

必要なものがそろい次第、挫折しないためにも難易度の低いアプリ作りから取り組みましょう。スキルアップの近道としてアウトプット作業はとても大切です。

アプリ開発に本格的に取り組む前に、簡単なアプリを紹介するサイトや動画などを参考に、一つずつ知識を積み上げて難易度の高いアプリ開発に挑戦してみてください。