おすすめのIDE11選を紹介!IDEは効率的なプログラミングが可能?

IDEとはどんな開発環境のこと?

IDE(統合開発環境)とは、プログラミング開発に必要となるテキストエディタ、コンパイル、デバッガを1つにまとめた開発環境のことをいいます。

本来はテキストエディタとデバッガそれぞれのソフトをインストールしなければならないのですが、技術が進歩した今、それぞれのツールで管理するのは非常に効率が悪いです。

IDEはエンジニアの負担を少しでも軽減するために開発された画期的な開発環境といえます。

おすすめのIDE11選

プログラミング学習や作業の効率化を図れる、おすすめのIDEを11個紹介していきます。

使用しているプログラミング言語や制作したいプログラム、開発するOSによってIDEの選択は変わってきます。IDEを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

おすすめのIDE1:IntelliJ IDEA

IntelliJ IDEAは、JetBrainsが開発、販売しており、JavaやScala、Kotlin、TypeScriptといった言語での開発が可能です。特にScala開発ができる数少ないIDEとして2020年、注目を集めています。

公式サイトやヘルプが日本語対応となっていることから、初めてIntelliJ IDEAを導入するという方にも優しい使い勝手の良いIDEです。

おすすめのIDE2:Eclipse

Eclipseは、アメリカのIBM社が開発した、Javaに特化したIDEです。

JavaならEclipseと言われるほど有名なIDEですが、TeXやPerl、PHPなど多言語にも対応しているマルチIDEでもあります。

Eclipseは必要なライブラリをコンパイルや実行時に自動で参照してくれる機能があり、開発環境構築の手間がかなり省ける魅力があります。

おすすめのIDE3:NetBeans

NetBeansは、Oracleが開発しているIDEで、Javaの公式チュートリアルなどでも登場してきます。

C言語やC++、HTML、JavaScript開発が可能ですが、中でもLaravelを使用したPHP開発に力をいれています。

フレームワークやコードのテンプレート化といった強力なサポートが充実しており、初めてPHPを触る方におすすめできるIDEとなっています。

おすすめのIDE4:Visual Studio

Visual Studioは、Microsoftが提供する代表的な無料IDEです。

容量は少し必要で拡張機能も多く慣れるには少し時間がかかりますが、入れてしまえばPythonやNode.js、Unityなど今人気の言語を効率よく開発できます。

Visual StudioはWindowsのみですが、MacやLinuxでも開発できる「Visual Studio Code」もあわせておすすめします。

おすすめのIDE5:Xcode

Xcodeは、Apple社が開発したIDEで、MacやiPhone、iPad向けのアプリケーションを制作することができます。

C言語やJavaといった様々な言語に対応している中、一番の見所はSwift開発が可能なことです。MacやiOSが主流となってきている今、Swiftでのアプリケーション制作は需要が高いです。

Macユーザーの方がプログラミングを始めるのであれば、Xcodeの導入をおすすめします。

おすすめのIDE6:PyCharm

PyCharmは、Pythonに必要な開発機能を集約しているIDEです。

DjangoやFlaskといったフレームワークや豊富なライブラリにも対応しているので、Python開発なら迷わずPyCharmの導入をおすすめします。

また、Vue.jsやReactといったJavaScriptのフレームワークやライブラリにも対応していることから、JavaScript開発にも定評のあるIDEです。

おすすめのIDE7:SharpDevelop

SharpDeveropは、Microsoftが開発した.NET Framework開発のためのIDEです。

C#やVisual Basic.NET、Booといった言語に対応しており、パーサを通してIronRubyやIronPythonなど多言語を相互に変換できる特徴を持っています。

.NET系列は環境構築やコンパイルが非常に大変ですので、使用している方は少ないですが、.NET開発にはおすすめのIDEです。

おすすめのIDE8:Android Studio

Android Studioは、IntelliJ IDEAをベースとしたGoogle公式のAndroidアプリ開発IDEです。

Googleが開発したフレームワーク「Flutter」が使用でき、Androidアプリをより効率的に開発可能となります。

Androidアプリを開発したいと考えている方は、優秀な機能が備わっているAndroid Studioを導入することを強くおすすめします。

おすすめのIDE9:Aptana Studio

Aptana Studioは、EclipseをベースとしたWebアプリ制作に特化したIDEです。

HTMLやCSS、JavaScriptでの開発アシストはもちろんのこと、追加プラグインをすることでRuby on RailsやPHPでの開発も可能になります。

IDE自体少し重たいところがありますが、コーディングのサポートやIDEのカスタマイズ性、拡張機能が豊富なIDEとなっています。

おすすめのIDE10:XAMPP

XAMPP(ザンプ)は、Webアプリ開発に必要なソフトやサーバを無料でインストールできるソフトウェアです。

アプリ開発にはサーバ、DB、プログラム開発環境が必要不可欠ですが、XAMPPはそれらすべてを一括でインストールすることができます。また、オフラインでも使用できるのでテスト環境にも向いています。

PHP開発で人気の高い「CakePHP」を使用できるのもポイントで、PHP開発にはおすすめの環境です。

おすすめのIDE11:Oracle JDeveloper

Oracle JDeveloperは、EclipseやNetBeansと同じJava開発に特化した無料のIDEです。

認知度はそれほど高くありませんが、無料でJava開発に必要なツールが揃っています。また、Oracleということもあり、Oracle製品との相性は抜群です。

豊富な機能も魅力の1つで、Java開発におけるIDE内で勝るものはない、完成度の高いIDEです。

IDEを導入するメリット4つ

各IDEがどの言語に適しているのか、どの環境なら使用できるかが理解できたかと思います。では、なぜ今IDEが注目されているのでしょうか。

IDEにはどんな機能、特徴があるのか、IDEを導入するメリットを4つまとめていきます。

IDEを導入するメリット1:事前準備に手間がかからない

1つ目は、事前準備に手間がかからないということです。

どの言語においてもそうですが開発するにあたって、テキストエディタ、実行するためのコンパイル、確認するためのデバッガとそれぞれのソフトを導入する必要があります。探したりインストールしたりと手間だらけです。

しかし、IDEはテキストエディタ、コンパイル、デバッガが1つに揃っており、別ソフトを導入することなくIDEだけで処理できるメリットがあります。

IDEを導入するメリット2:チームでの開発を可能にする

チームで同じシステムを開発していく中で難しいのが、バージョンやソースコードの管理、連携です。1つでも違えばそれだけ手間が増え、時間を無駄にしてしまいます。

しかし、IDEの中にはソースコードの管理や連携、修正といったチームでの開発を可能にする機能が用意されています。

ミスの軽減や作業の効率化が図れるため、チームでの開発にIDEはかなりおすすめです。

IDEを導入するメリット3:効率的なプログラミングが可能

IDEには携帯の予測変換と同じように、一度使用したクラス名やメソッドを記憶する機能や、関数の自動読み込み、シンタックスなどが備わっています。

特に関数やクラス名の自動補完機能は、作業の効率化だけでなくコードの入力ミスを防ぐメリットもあります。少しでも効率化を図りたい場合は、IDEを検討してみましょう。

IDEを導入するメリット4:開発者の作業効率を向上できる

IDEにはテキストエディタ、コンパイル、デバッガなど、開発に必要なツールが1つになっているため開発者の作業効率を向上できます。

また、システム開発におけるファイル構築やコーディングの半自動化機能が付いているIDEもあり、時間の短縮や作業の効率化が期待できます。

IDEで作業効率を改善しよう

IDEは今回紹介した11個以外にも数多く存在し、使用する言語や環境によって選び方は様々です。導入したIDEが使用している言語に対応していない、またはサービスを終了している場合もありますので、導入の際は対応しているか確認することをおすすめします。

自分のスタイルに合ったIDEを導入して、少しでも作業効率を改善していきましょう。