セキュリティエンジニアの年収比較をジャンル別に4つ紹介!年収を上げる方法は?

セキュリティエンジニアの全体的な平均年収

セキュリティエンジニアの全体的な平均年収は、30歳で600万円前後という場合が多いです。セキュリティエンジニアは新卒の場合も初任給が20万円以上ということが多く、ほかの業界よりも稼げるイメージを持っている人も少なくありません。

セキュリティエンジニアと言っても、働いている会社や年齢、役職によって年収は大きく異なります。セキュリティエンジニアに憧れている人は、年収についても知っておきましょう。

【ジャンル別】セキュリティエンジニアの年収比較4選

ここからは、ジャンル別にセキュリティエンジニアの年収を比較していきます。セキュリティエンジニアの年収比較を確認すれば、どのような企業に就職すればいいか参考になるでしょう。

実際に就職活動をしている場合は、希望している企業の年収を調べて比較することもおすすめです。年収はセキュリティエンジニアとして活躍する際のモチベーションにつながりますので、特に詳しく調べておきましょう。

セキュリティエンジニアの年収比較1:企業別のセキュリティエンジニアの年収

まずは、企業別のセキュリティエンジニアの年収を紹介していきます。大企業のセキュリティエンジニアの年収は約640万円、中小企業のセキュリティエンジニアの年収は480万円から530万円です。

ベンチャー企業はその会社によって年収が大きく異なりますが、大手と中小企業の間であることが多いです。企業の求人情報を確認して、実際の年収を把握しておくといいでしょう。

セキュリティエンジニアの年収比較2:年代別のセキュリティエンジニアの年収

セキュリティエンジニアの年収は、年代によっても大きく異なります。50代の平均年収は602万円、40代の平均年収は522万円、30代の平均年収は410万円、20代の平均年収は351万です。

日本で就職すると、現在のところは年齢に比例して年収が上がっていきます。さらに20代のセキュリティエンジニアであっても資格保有者は高い年収を受け取っている人もいます。

セキュリティエンジニアの年収比較3:地域別のセキュリティエンジニアの年収

ここからは、地域別のセキュリティエンジニアの年収を紹介していきます。地域によっても格差があるため、地元で働くか就職のために移住するか考えるといいでしょう。

北海道は495万円、東北は440万円から550万円、関東は495万円から770万円、関西は495万円から660万円、九州では440万円から550万円です。

一番年収が高い地域は東京で770万円ですので、参考にしてみてください。

セキュリティエンジニアの年収比較4:役職別のセキュリティエンジニアの年収

セキュリティエンジニアは、役職別の年収も大きく変わります。主任は472万円、係長587万円、課長776万円、部長は858万円です。

同じ会社で年収を上げたい場合は、役職につくことを目指してみるといいでしょう。就職や転職する際は、興味がある企業にどのような役職が用意されているかを調べることをおすすめします。

セキュリティエンジニア の年収を上げる方法4つ

ここからは、セキュリティエンジニアの年収を上げる方法を4つ紹介していきます。すでにセキュリティエンジニアとして活躍されている人や、これからセキュリティエンジニアとして働こうと考えている場合は参考にしてみてください。

また年収を上げるために努力することは、生活の質を上げるために大切なことです。年収に悩みがある場合は、自分だけで悩まずに転職エージェントに相談するなど実際に行動していくといいでしょう。

年収を上げる方法1:PCセキュリティに関する情報収集を怠らない

PCセキュリティに関する情報収集を怠らないことは、年収を上げるために大切なことです。セキュリティに関する事象は日々変化を続けているので、PCセキュリティに関する情報収集を就職後も続けていくことで、盛り上がっている企業や製品などを調べられます。

セキュリティに関する統計データをチェックしたり、セキュリティの関連団体の資料をこまめに見たりすることがおすすめです。

年収を上げる方法2:常に新しい技術を身に付ける

常に新しい技術を身につけることは、年収を上げることにつながります。現在は、さまざまな会社からセキュリティ関連製品が販売されています。

選ばれるセキュリティエンジニアとは、それぞれの製品の新しい知識を身につけ、複数のセキュリティ用品の選択肢の中から、機能やコストに配慮した最適な製品を選び使いこなせる人材と言えるでしょう。

また、役職につけるチャンスにもつながりますので勉強を続けることをおすすめします。

年収を上げる方法3:転職も視野に入れる

転職することは、手早く年収を上げることにつながります。転職するときは知識やスキルを磨いたり、ITエンジニア専門の転職エージェントを利用したりすることがおすすめです。

また転職する際は、現在勤務している会社に転職することがばれないように慎重に行うことをおすすめします。転職先がばれてトラブルになるケースもあるので注意しましょう。さらに転職が決まってから辞職する方が、金銭的な心配をしなくても済みます。

年収を上げる方法4:おすすめの資格をとる

年収を上げる方法の4つ目は、おすすめの資格をとることです。今回紹介するおすすめの資格以外にも、会社で推奨されている資格があれば勉強を開始していくといいでしょう。

資格によって難易度はまちまちですので、まずは簡単な資格からステップアップしていくことがおすすめです。資格を取得すれば、役職につくことも、転職することも有利になる場合があるでしょう。

CCIE

CCIEは、ベンダー資格であるシスコ技術者認定の上位資格のことです。CCIEはエキスパートレベルの技術者を認定する資格で、難易度が高いです。

CCIEは受験の前提条件はないため、18歳以上であれば誰でも受けることができます。受験料は筆記試験が税抜き54,000円、ラボ試験税抜き192,000円と高額です。

試験コースは6種類ありますので、セキュリティエンジニアはCCIE Securityを受験するといいでしょう。

CISM

CISMは、日本語では公認情報セキュリティマネージャーと訳される情報セキュリティの国際的資格試験です。セキュリティマネージャーやセキュリティコンサルタントをフォーカスしているため、やや難しいでしょう。

受験条件はありませんが、認定されるには情報セキュリティ管理に関する5年以上の実務経験が必要です。申し込みは国際本部のため受験料はドルとなりISACA会員が575USドル、非会員は760USドルとなります。

情報セキュリティスペシャリスト

情報セキュリティスペシャリストは、高度情報処理試験に分類される資格です。高度情報処理試験のため難易度が高いですが、年2回受験できる資格なので、モチベーションが保てると評判です。

情報セキュリティスペシャリストの受験料は税込み5,700円です。四肢択一と記述式の問題があり、また実際の会社のセキュリティ対策にもつなげることができると人気の高い資格です。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、サイバーセキュリティ分野の国家資格です。難易度は高く、情報セキュリティスペシャリストの資格があれば、受験せずに情報処理安全確保支援士になることができます。

受験手数料は非課税5,700円で、比較的手軽に受験できる点が魅力的です。情報処理安全確保支援士試験を取得しておけば、活躍の場も広がり転職や就職で役立つことでしょう。

ネットワーク情報セキュリティマネージャー

ネットワーク情報セキュリティマネージャーは、ハッカーや不正アクセスから情報を守るために2001年に作られました。ただし、残念ながら2021年3月末に廃止される予定ですので、受験するか悩んでいる場合は受験しておくことをおすすめします。

受験料は64,800円からです。合格するには講習会を受講して、最終日に行われる試験をパスする必要があります。

アメリカのセキュリティエンジニアの年収について

アメリカのセキュリティエンジニアの年収は、1,000万円を超える人が多くいることで知られています。語学力に自信がある人は、実際にアメリカのセキュリティエンジニアを目指したり、外資系企業に就職や転職を検討したりしてみることがおすすめです。

また、国内の企業で働いて経験や知識を得てからアメリカのITエンジニアを目指すという人も少なくありません。

アメリカのセキュリティエンジニアの年収が高い理由とは?

ここからは、なぜアメリカのセキュリティエンジニアの年収が高いのかを紹介していきます。アメリカのセキュリティエンジニアの年収が高い理由を知れば、外資系の年収が高いことに納得できるでしょう。

アメリカのITエンジニアは社会的地位がとても高い

アメリカのITエンジニアは、社会的地位がとても高いと言われています。アメリカでは、そもそもITが企業の経営や戦略に大きく関わると知られています。

また未経験でエンジニアになる人も多い日本とは違い、アメリカでITエンジニアになることは狭き門で就職するだけで優秀な人物だと認識されています。

大学や大学院でコンピューターサイエンスについて深く学べる

大学や大学院でコンピューターサイエンスについて深く学べることは、アメリカのセキュリティエンジニアの年収が高い理由の1つです。

アメリカでは日本とは違い、講義といった授業よりも実技形式が多く、役に立つコンピューターサイエンスを学ぶことができます。そして、大学卒業後はエンジニアの道に進む人が多いです。

セキュリティエンジニアの年収を把握しておこう

セキュリティエンジニアの年収を把握しておくことは、転職や就職の際に役立ちます。年収をアップするには、自分に合った資格を取得してスキルアップしたり、外資系の転職を考えたりしてみることがおすすめです。

自分が興味のある会社のセキュリティエンジニアの年収をチェックして、理想の年収を手に入れましょう。