【職種別】ITエンジニアのキャリアプランの立て方13選を紹介!

エンジニアの転職でキャリアプランは立てるべきなの?

5年後10年後の展望を明確にしひとつひとつ夢を叶えていきます。目標達成は長期的な収入増に繋がりますから、キャリアプランを立てた上での転職は10年後の勝敗を分かつことになります。

長期的なビジョンを持つことの大切さはエンジニアに限ったことではありませんが、特に技術革新の中で活躍するエンジニアは技術力を身に着け幅を広げていくことで先細りが心配される将来に可能性が広がります。

キャリアプランを立てるメリットとは?

長期的中期的な目標ができる

5年後10年後の中長期的なビジョンを明確にすると、その目標を達成するためにすべきことが見えてきます。

新しいテクノロジーは日々生まれていきますから、ひとつでも多くの技術を身に付けられることがエンジニアとしての成長を助けます。

目標をもつことは成長への近道

転職を見据えた場合に限ったことではありませんが、目標を明確にしておくことは成長を確実なものにします。

エンジニアとして成長しつづけることは収入増に繋ります。短期的・中期的・長期的な目標をそれぞれに立て、設定した目標に対する達成度を定期的に振り返り都度目標を見直すことが大切です。

課題が明確なら多くの技術を身に付けられる

転職を機に高い年収を求めるには、より多くの技術力が必要です。

常に新しい技術は生まれ、より効率のよい方法が求められる世界です。プログラミングのセンスだけではなく、使用できる言語の種類を増やしたり、サーバーやインフラの知識、また顧客ニーズを読み取る感受性も同時にはぐくんだりする必要があります。

【職種別】ITエンジニアのキャリアプランの立て方13選

ITエンジニアの仕事内容は細分化されていて種類は豊富にあります。自分がどの分野で活躍したいかによってキャリアプランの立て方は変わってきます。

こちらでは主な13種に転職することを想定して、キャリアプランを立てる際に準備することや手順、および注意点を解説します。

キャリアプランの立て方1:システムエンジニアの場合

今後需要が高まる領域を想定しその分野に注力しても、予期せぬ出来事により市況は変動します。長期的に関わるためには自分が興味を持ちやすい業界や分野に焦点をおくことをお勧めします。

システムエンジニアは活躍する業種によって仕事内容が大きく異なります。どのような仕事をして行くのかビジョンを持つことが大切です。

主にプログラマーと顧客の橋渡し的な役割であるとか、社内で立案されたプロジェクトの調整を担うことが多い職種ですから、コミュニケーション能力の向上も課題になります。数年後の自分はどの姿になっていたいのかを明確にすることが大切です。

キャリアプランの立て方2:プログラマーの場合

未経験でも実力があれば挑戦しやすい職種のため、転職でも間口は広いですがプログラマーの仕事を理解したキャリアプランが必要です。

需要が高く経験が浅くても成功を手にしやすい職種ですが、新しい技術は日々出てくるので新しい技術の取得や「次に何が来るのか」先を見通す力も必要です。

プログラマーとしてどのように活躍したいのか、プログラマーとして何をするのかを明確にしないで闇雲に手を出すのは非効率です。目標を見失わないためにもしっかりとキャリアプランを立てることが大事です。

キャリアプランの立て方3:サーバーエンジニアの場合

サーバーエンジニアも需要の高い職種といえるでしょう。大きく分けるとサーバー構築と保守の仕事に分けられます。

どちらに進むかによって経験すべきことや獲得したほうがいい知識が異なりますのでキャリアプランを立てる際に注意しましょう。

サーバーには種類があり、設置される目的により扱うOSもセキュリティ対策等の課題も異なるので、転職の際にはどの方面に進んでやっていくつもりなのか明確にした長期的ビジョンが必要です。

キャリアプランの立て方4:Webエンジニアの場合

WebサイトやECサイトなどで活躍するWebエンジニアの主な仕事はシステムの設計をはじめ開発・運用・保守となります。

時代と共に日々変革していく顧客ニーズを的確にとらえ、最新の技術をもってユーザビリティの高いサイトを構築することが必要です。また、長期的な運用が必要なため、コストを削減できることも求められていきます。先を見る力と技術力の向上が不可欠であることを念頭におきキャリアプランを立てます。

複数のプロジェクトを同時に進めたり、デザイナーやプログラマーとの綿密な打合せ、顧客との打合せもあったりするのでコミュニケーション能力も必要です。

キャリアプランの立て方5:フロントエンドエンジニアの場合

フロントエンジニアはデザイナーと連携する機会が多く、HTMLやCSSなどWeb構築に必要なソフトの技術に限らずPhotoshopやIllustratorが操作できるとスキルアップに繫がります。

起動力のあるフロントエンジニアは技術力も高いことが多く、その技術力が高いことは評価され収入増になります。画像編集の技術など一見、自分の範囲を超えた技術を習得していくことも念頭に入れたキャリアプランが大切です。

キャリアプランの立て方6:データベースエンジニアの場合

ビッグデータの重要性が認識され始め、データベースエンジニアの需要が高まっています。業務は設計に始まり運用となります。

顧客の必要とするデータをどのように格納し利用していくと顧客にとって有益となるのか、設計の段階から考える力が必要です。またそれを運用していくアイデアを出せる力も必要です。

実務面で携わる内容は多岐にわたりますので、キャリアプランを立てる際に考慮したい部分はOracle、Microsoft SQL Serverなどデータベース管理システムの技術力はもちろん、時代のニーズをくみ取る感受性の高さ、現状を変えていける瞬発力の高さも求められる能力です。

キャリアプランの立て方7:ネットワークエンジニアの場合

企業のIT化が定着し、ネットワークエンジニアの仕事は需要が高くなっています。個々のPCがそれぞれネットワークに繫がっていてサーバーにアクセスできることは日常業務で不可欠です。ネットワークが繫らなければ、仕事ができないという職種も多々ありネットワークエンジニアの担う責任も大きくなります。

それぞれの企業においてニーズが異なりますので、どのようにネットワークを設計するとクライアントにとって有益であるのか、ヒアリングに始まり実際の設計はクライアントの要望を反映させていく必要があります。

トラブルが発生した際に解決する技術力、状況を専門的知識に乏しいクライアントにわかりやすく説明できる力も備えていきます。TCP/IPやルーティングの設定などの知識は必須となり、アプリケーションサーバーに関する知識も必要です。

今後はクラウドの利用も増えるので、キャリアプランを立てる際には、クラウドに強いネットワークエンジニアになるビジョンを盛り込むと長期的な展望が明るくなります。

キャリアプランの立て方8:セールスエンジニアの場合

エンジニア職の中でも馴染みの少ないセールスエンジニアですが、駆け出しのエンジニアが目指すキャリアプランとして注目すべき点がいくつかあります。転職を考える際にも興味深い選択肢といえます。

セールスエンジニアはクライアントに自社製品を案内したり、有益な技術やソフトを提案したりします。時には瞬時に簡易なプログラムを起こして見せたりするので、感受性、共感力、傾聴する力、そしてそれを形にする技術力が必要です。

対話が苦にならないのであれば、クライアントとの対話のなかでも成長も期待できます。

キャリアプランの立て方9:サポートエンジニアの場合

クライアントからの問い合わせに対して対応することが主な仕事になります。クライアントは業態によって個人か企業かになります。主にメールや電話、チャットなどで対応します。時にはクライアント先に訪問し問題を再現したり、解決の手立てを提案したりすることもあります。

クライアントはITの知識が豊富なケースばかりではありません。誰にでもわかる言葉で伝える力も必要です。

自社製品への理解はもちろんのこと、クライアントのニーズを想像したり受け取ったりする力も技術力のひとつとなります。

キャリアプランの立て方10:セキュリティエンジニアの場合

IT化が進む中で不正アクセスによる情報漏洩などセキュリティに関する事故は企業の社会的信用を一瞬にして失墜させてしまいます。信頼を取り戻すには大変な苦労と時間が必要になるのでサーバーやインターネットのセキュリティに注力する必要性が出ています。

その背景をうけ、セキュリティエンジニアの需要も高まっています。ベースにITの幅広い知識がなくては成り立たない職種ですので、ITエンジニアとしての経験を生かしセキュリティエンジニアの道を目指すキャリアプランを持つ人も増えています。

キャリアプランの立て方11:ブリッジエンジニアの場合

経費削減、人材不足などの問題を解決するためにオフショア開発する企業が増えています。海外の優秀な開発力を安価で手に入れられる利点がありますが、それを実現させるためにはブリッジエンジニアの存在が明暗を分けます。

そのような背景があり需要も高まり高収入が狙える職種ですが、エンジニアとしての技術力だけではなくマネジメント力、言語力、コミュニケーション力が求められるためどのようにそれらを高めていけるのかキャリアプランで明らかにしていく必要があります。

キャリアプランの立て方12:テストエンジニアの場合

開発者とは違う目線でテストすることが求められる仕事です。テストエンジニアはテスト計画、設計、実行、結果のレポート作成が主な業務です。自社製品を世に出す前にテストをして結果を開発者にフィードバックします。

ベースとなる開発スキルがあり、どのようなテストが必要なのか把握できプログラミングの技術があれば修正の提案などもしやすくなります。

プログラマーからテストエンジニアにキャリアアップしていく方法もあります。

キャリアプランの立て方13:社内SEの場合

社内SEは自社システムにかかわる業務を一手に引き受けます。ヘルプデスクとして社員からの問い合わせを受けたり、故障した場合の対応や自社システムの運用保守に関わったりする業務になります。

仕事内容はエンジニアですが、社内のことに特化する必要があります。サーバー、インターネットに関する基本的な知識と技術力は必須です。エンジニアとしてスタートしたあとのキャリアプランとして転職を考えている若手も増えています。

面接官にキャリアプランを聞かれる理由3つ

面接ではキャリアプランを聞かれることが増えています。その理由は明確な将来への展望を持てているか、またそれを自社で発揮できる環境があるかでマッチングを見るために重要な質問となり得るからです。

IT化が進みエンジニア市場の人材の慢性的な不足は今後も続くと予想されています。人材が不足する中で、自社にとって有力な人材の確保は企業の死活問題となりえます。そこで注目されているのがキャリアプランです。

キャリアプランを聞かれる理由1:考え方のミスマッチの防止

安定した企業の経営には企業にとって人材が必要です。それを選考書類と短時間の面接で見極めることは極めて難しいですが、非常に大切です。

採用企業にとって転職者の意向が企業のニーズとマッチしているかはキャリアプランを聞くことで把握しやすいため、面接で聞かれることが増えています。採用後に長く勤務してくれて、さらに描いているキャリアプランと企業側のニーズがマッチしていれば双方にとって得るものが大きくなります。

そもそも転職者の描いているキャリアプランを叶えづらい環境であれば、よい人材であっても採用を見送る企業も増えています。

キャリアプランを聞かれる理由2:目標に向けた実行力を見るため

過去にしてきた仕事から一貫性があれば、キャリアアップと判断してもらえることが多くなります。10年後など先を見据えた長期的ビジョンを持ち、新しい環境で活躍したい意思を見て取れます。

一貫性がない場合には目標に向けた実行力がないと判断されることもあります。そのためそれまでの経歴に一貫性がない場合や他業種に転職を考えるときにはその仕事についた経緯や事情などバックグラウンドも説明すると良い印象を持たれやすいでしょう。

キャリアプランを聞かれる理由3:具体的な目標設定があるかを確認するため

転職後に仕事を通して成長してくれることは企業にとってもプラスになります。具体的な目標設定が持てるということは、採用後に自分のすべきことが見えていることになります。一貫性のない目標設定を見せられてしまうと採用側は不安しかありません。

長期的な目標を持つことができる人材は、それを叶えるためにすべきことが中期的・短期的な目標としてみえてくるからです。最終的な着地点を示した上でそこを目標とした通過点を述べられるようにキャリアプランを立てます。

面接でのキャリアプランの答え方

では、実際に面接でキャリアプランを聞かれた際に答えるコツはなにがあるでしょうか。

具体的な目標設定があるのか、その目標が自社のニーズにマッチしているかを見ています。また、応募者が自社の業務内容やニーズを把握しているかも見えてしまうのですが、答えるコツを抑えてしまえばうまくいきます。

目標設定は明確なことを示すため、最終的な目標を述べ、それを達成するためにすべきことを述べます。例えば、ソフト開発企業の面接で「最終的にはテストエンジニアの管理職を目指しています。まず、プログラムの技術を理解し開発のおける基本を身に着け、開発に関わる技術を理解します。」など、最終的な目標を掲げ、それを叶えるために自分は何をするのかを明確にします。

そして今、将来的な目標を叶えるために何をしているのかを伝えることも大切です。また、プログラムの技術力の向上、そして今までの経験を転職先で活かせるかどうかも大切になってきます。

コミュニケーションスキルの向上、顧客ニーズをくみ取る力、テストエンジニアとして成功をおさめることが転職先のメリットとなることも併せて説明できると良いと思います。

エンジニアの転職を考えるときはキャリアプランを立てよう

IT化が進み様々なデータがインターネットにつながりました。エンジニアに対する社会的ニーズは高く、慢性的な人材不足が懸念されている現状です。人材不足が慢性化している状況下でよりよい人材を採用することが企業の明暗を分けてしまいます。そのためキャリアプランを尋ねる面接が増えています。

エンジニアにもさまざまな種類があり、細分化された中で自分がどの分野でどんな風に仕事を積み重ねていくかを考えることはキャリアップにおいて大切です。

長期的な目標を設定しそれを達成するための10年後の中期的な目標、また今後数年間にすべきことを明確にし、転職者、採用者双方にとって有益な採用にするためにキャリアプランが大切になります。

どこの企業でも達成できるようなキャリアプランではなく、その企業で達成することに意義があるキャリプランが立てられるとより有利なアピールをすることが可能です。