SEのキャリアパス例12選|キャリアパスを設定する必要性とは?
SEとは?
SEとはシステム開発の上流工程を担う職業です。
SEはシステム開発を行う際に、システムの要件定義を行なって設計書を作成したり、開発チームやプロジェクトを管理したりすることが主な業務になります。
システム開発の仕事には上流工程と下流工程がありますが、下流工程のプログラミングはプログラマーが担当するのに対し、SEは上流工程を担当するという特徴があります。
SEがキャリアパスを設定する必要性3つ
SEがキャリアパスを設定する必要性をご紹介します。
SEが将来的にキャリアアップしていきたいのであれば、現在だけでなく5年後や10年後のキャリアプランまで見据えることが重要です。
ここではSEがキャリアパスを設定する必要性3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
キャリアパスを設定する必要性1:SEの様々な職種が増えたため
SEがキャリアパスを設定する必要性は、SEのさまざまな職種が増えたためです。
従来のSEであれば、SEからプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャへとキャリアアップしていくのが主流のキャリアプランとなっていました。
しかし近年はSEの職種も増えてきたため、さまざまな職種の中からキャリアパスを設定するようになりました。
キャリアパスを設定する必要性2:30代が重要な時期であるため
SEがキャリアパスを設定する必要性は、30代が重要な時期であるためです。
SEにとって30代は非常に重要な時期です。SEの求人では一般的に35歳以下という年齢制限が設けられているケースが多いですが、それはSEが20代での経験をもとに30代でキャリア形成を行うことが重要になってくるからです。
そのため、SEは30代までにさまざまな経験を積み、キャリアプランの方向性を見極める必要があります。
キャリアパスを設定する必要性3:ワークライフバランスを考えるため
SEがキャリアパスを設定する必要性は、ワークライフバランスを考えるためです。
女性のSEの場合、将来出産や子育てなどを踏まえたキャリアプランを確立させる必要があります。そのため、女性SEは男性SE以上に将来のキャリアプランを考えておくことが重要になります。
将来的に出産するのかしないのか、出産する場合は子育てをどうするのか、育休はどうするのかなど、キャリアプランに影響する要素は十分に検討しましょう。
SEのキャリアパス例12選
SEのキャリアパス例12選をご紹介します。
SEとして働くのであれば、女性SEも男性SEも、今後20代、30代、40代のキャリアパスを確立することが重要です。
将来のキャリアパスを確立するにはどのような例があるのでしょうか。ここではSEのキャリアパス例12選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
SEのキャリアパス例1:AIエンジニア
SEのキャリアパス例にはAIエンジニアがあります。
AIエンジニアは人工知能の開発に特化したエンジニアで、主にプログラミング分野とデータアナリティクス分野の2つにわかれます。
SEのキャリアパスとしてAIエンジニアを目指すなら、20代でプログラマーとしてシステム開発の知識や経験を積み、30代でSEとして上流工程を担い、40代でAIエンジニアとして人工知能分野の開発に携わるというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例2:IoTエンジニア
SEのキャリアパス例にはIoTエンジニアがあります。
IoTエンジニアはIoT製品やIoT技術を駆使したシステムの開発を行うエンジニアで、近年注目されはじめた分野でもあります。
SEのキャリアパスとしてIoTエンジニアを目指すなら、20代でIoTに関する知識を身につけ、30代でスキルを磨き、40代でIoTエンジニアとしてIoTの開発に携わるというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例3:AR・VRエンジニア
SEのキャリアパス例にはAR・VRエンジニアがあります。
AR・VRエンジニアはARやVRのコンテンツ開発を行うエンジニアです。新しい分野のエンジニアですが、将来的には新しい市場が確立されると言われています。
AR・VRエンジニアを目指すなら、20代でARやVR分野の知識を学習し、30代でSEとして上流工程を担い、40代でAR・VRエンジニアとして開発に携わるというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例4:セキュリティエンジニア
SEのキャリアパス例にはセキュリティエンジニアがあります。
セキュリティエンジニアはサーバーに関連する業務やセキュリティを専門するエンジニアです。
SEのキャリアパスとしてセキュリティエンジニアを目指すなら、20代でプログラマーとしてシステム開発やサイバーセキュリティを学び、30代でSEとして上流工程を担い、40代でセキュリティエンジニアに転職するというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例5:インフラエンジニア
SEのキャリアパス例にはインフラエンジニアがあります。
インフラエンジニアはITインフラの設計構築や運用保守を担うエンジニアです。SEのキャリアパスとしてインフラエンジニアを目指すなら、20代でプログラマーとしてシステム開発やインフラ周りの知識を身につけましょう。
さらに30代でSEとしてシステム開発の上流工程を担い、40代でインフラエンジニアに転職するというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例6:データサイエンティスト
SEのキャリアパス例にはデータサイエンティストがあります。
データサイエンティストはビッグデータを活用し、情報を収集やデータ分析を行う専門職です。
SEのキャリアパスとしてデータサイエンティストを目指すなら、20代でプログラマーとして経験を積み、30代でSEとして上流工程を担いながら統計学やパターン分析などの知識を身につけ、40代でデータサイエンティストに転職するというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例7:プロジェクトマネージャ
SEのキャリアパス例にはプロジェクトマネージャがあります。
プロジェクトマネージャはプロジェクトの全体を統括する管理職で、高いスキルや経験、マネジメント力が必要です。
SEのキャリアパスとしてプロジェクトマネージャを目指すなら、20代はSIerで知識やスキルを積み、30代で自社製品を開発する企業に転職し、40代でプロジェクトマネージャの業務に就くというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例8:セールスエンジニア
SEのキャリアパス例にはセールスエンジニアがあります。
セールスエンジニアはエンジニアの知識を持った営業職となるため、知識だけでなくプレゼン能力なども必要になります。
SEのキャリアパスとしてセールスエンジニアを目指すなら、20代でプログラマーやプロジェクトリーダーとしてのスキルを積み、30代でSEとして顧客との交渉経験を積み、40代でセールスエンジニアに転職するというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例9:ITコンサルタント
SEのキャリアパス例にはITコンサルタントがあります。
ITコンサルタントは企業の経営課題などを、IT技術を利用して解決するための方法を提案することが主な仕事です。
SEのキャリアパスとしてITコンサルタントを目指すなら、20代でプログラマーやプロジェクトリーダーのスキルを積み、30代でSEとして顧客との交渉経験やビジネススキルを積み、40代でITコンサルタントに転職するというキャリアパスがあります。
SEのキャリアパス例10:1級スペシャリスト
SEのキャリアパス例には1級スペシャリストがあります。
1級スペシャリストのSEは第一線で活躍する存在です。SEのキャリアパスとして1級スペシャリストを目指すなら、20代はSIerで知識やスキルを積みましょう。
30代では資格を取得しながら自社製品を開発する企業に転職し、40代以降も第一線で活躍するというキャリアパスになります。
SEのキャリアパス例11:管理職
SEのキャリアパス例には管理職があります。
SEとしてキャリアを積み、将来的に課長や部長などの管理職を目指すのも良いでしょう。SEのキャリアパスとして管理職を目指すなら、20代で資格取得をしながらスキルを積みましょう。
また、30代でリーダー業務やマネジメント業務に従事し、実績を積み上げながら、40代で課長などの管理職への昇進を目指しましょう。
SEのキャリアパス例12:半管理職
SEのキャリアパス例には半管理職があります。
SEであれば、リーダーとエンジニアを兼任する半技術者半管理職を目指すことも可能です。SEのキャリアパスとして半管理職を目指すなら、20代でプログラマーとしてスキルを積みましょう。
また、30代でSEをしながら幅広い知識を身につけ、40代で特定分野のスペシャリストとして活躍しながら管理者業務を兼務することで、半管理職に就くというキャリアパスがあります。
【職種別】SEのキャリアパスに必要なスキル10個
SEのキャリアパスに必要なスキルをご紹介します。
ここまでSEのキャリアパスについてご紹介してきましたが、ここでご紹介したキャリアパスを目指す場合、どのようなスキルが必要になるのでしょうか。
ここではSEのキャリアパスに必要なスキル10個をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
キャリアパスに必要なスキル1:AIエンジニア
AIエンジニアには機械学習やデータ分析のスキルが必要になります。
AIエンジニアはAI言語のプログラミング技術や機械学習、ディープラーニングの知識が必要になります。また、データサイエンティストとしての側面もあるため、統計学についても知っておくようにしましょう。
資格としてはG検定やE資格、Pythonエンジニア認定データ分析試験などがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル2:IoTエンジニア
IoTエンジニアには組み込みソフトウェアやハードウェアの知識が必要になります。
IoTエンジニアにはセンサー側で使用する組み込みソフトウェアの知識やスキル、ハードウェアの知識が必要です。また、インターネットを経由するシステムなので、セキュリティに関する知識も重要です。
資格としてはIoT検定やIoTシステム技術者検定試験などを取得するのがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル3:AR・VRエンジニア
AR・VRエンジニアには3DCGデザインスキルや映像制作のスキルが必要になります。
AR・VRエンジニアには高度な3DCGデザインスキルが求められます。また、映像制作やそれらをプロデュースするスキルなども必要です。
資格としては、CGクリエイター検定やIllustrator®クリエイター能力認定試験、Photoshop®クリエイター能力試験などがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル4:セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアには3DCGデザインスキルや映像制作のスキルが必要になります。
セキュリティエンジニアにはセキュリティに関する知識はもちろん、インフラやネットワークなどIT全般の知識やスキルが必要になります。
資格としては、シスコ技術者認定のセキュリティ分野の資格や、ネットワーク情報セキュリティマネージャなどがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル5:インフラエンジニア
インフラエンジニアにはサーバーやネットワークに関する知識が必要になります。また、クラウドに関する知識も必要です。
資格としては、ネットワークスペシャリスト試験やAWS認定などがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル6:データサイエンティスト
データサイエンティストには統計学やデータマイニングに関する知識が必要になります。また、機械学習についての知識も必要でしょう。
資格としては、統計検定やデータベーススペシャリスト試験、オラクルマスターなどがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル7:プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャには管理スキルやビジネススキルが必要になります。
プロジェクトマネージャには管理職としての高い管理スキルやビジネススキル、コミュニケーションスキルが必要になります。
資格としては、PMPやプロジェクトマネージャ試験、P2Mなどがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル8:セールスエンジニア
セールスエンジニアには営業力や技術力が必要になります。具体的には、製品に関する技術的知識やプレゼンテーション能力などが求められるでしょう。
資格としては、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、ITストラテジスト試験などがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル9:ITコンサルタント
ITコンサルタントにはコミュニケーション力やマネジメント力が必要になります。さらに、関わる業種に関する専門知識などさまざまな知識やスキルも必要とされます。
資格としては、ITコーディネータやプロジェクトマネージャ、ITストラテジスト試験などがおすすめです。
キャリアパスに必要なスキル10:1級スペシャリスト
1級スペシャリストにはコミュニケーションスキルや技術力が必要になります。
1級スペシャリストのSEにはコミュニケーションスキルやマネジメント力、技術力などが必要です。
資格としては、基本情報技術者試験やオラクルマスターなどがおすすめです。
SEのキャリアパスを設定する3つのコツ
SEのキャリアパスを設定するコツをご紹介します。
SEとしてキャリアパスを設定したい場合、どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか。
ここでは最後にSEのキャリアパスを設定する3つのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアパスを設定するコツ1:今後の需要を把握する
SEのキャリアパスを設定する場合、今後の需要を把握するようにしましょう。
SEとしてキャリアパスを設定し、これからも活躍するためには、先端技術や既存技術それぞれで将来的に需要が高まりそうな領域を把握することが重要です。
たとえば人工知能やIoTの分野など、今後も需要の伸びる領域を把握することで、安定したキャリアパスを築くことができるでしょう。
キャリアパスを設定するコツ2:自分自身を分析する
SEのキャリアパスを設定する場合、自分自身を分析するようにしましょう。
キャリアパスを設定するためには、将来の自分をイメージしながらどんな仕事をして、どんな業務に関わりたいのかといった計画を立てる必要があります。
そのためには、過去にさかのぼって自分自身の価値観や仕事観、プライベートを振り返り、自己分析を行うのがおすすめです。
キャリアパスを設定するコツ3:目標達成までの期間を設定する
SEのキャリアパスを設定する場合、目標達成までの期間を設定するようにしましょう。
自己分析によって目標が決まったら、目標を達成するまでの期間を設定しましょう。たとえば、1年後、3年後、5年後、10年後と区切って、達成しやすい目標を設定するのがおすすめです。
さらに目標を達成するために必要なことを期間ごとに書きだして、優先順位を決めておくと良いでしょう。
SEのキャリアパスを考えよう
自分自身を分析して将来のキャリアパスを設定しましょう。
SEのキャリアパスには非常に多くの選択肢があり、それぞれ身につけておくべきスキルや資格なども異なります。また、キャリアパスを設定する場合は自分自身を分析し、将来需要のある領域を選択することが重要です。
ぜひこの記事でご紹介したSEのキャリアパス例やキャリアパスに必要なスキルなどを参考に、SEのキャリアパスを考えてみてはいかがでしょうか。