エンジニアは目標設定が必要?エンジニアが目標設定するときのポイント4つ!

エンジニアが目標を立てる必要性は?

目標を立てるということは、自分がやっていることの目指すべき到達点が定められるため、行動のモチベーションとなります。

エンジニアも目先の仕事に追われてしまい、スキルアップや専門外の知識を広げることが後回しになりがちなので、目標として多角的な内容を盛り込んでおかないと成長が難しくなります。

直近で必要になる技術的な面だけでなく、一般知識や他分野への検知も目標にすることで、人間としての成長が見込めます。

エンジニアが目標設定をするメリット3つ

目標設定はビジネスに携わる人すべてに必要といっても過言ではありません。ここでは、エンジニアに焦点をあて、目標を設定することで得られるメリットを紹介します。

目標無しでただ業務に取り組む場合と比較してイメージしてみてください。

目標設定をするメリット1:年収を上げる好機ができる

目の前にある仕事をこなすだけでは、人並み程度の年収アップしか望めません。エンジニアとして目標設定することは、自分の年収をどう上げていくかを考える好機にもなります。

与えられたことだけをしていたら数年かかるスキルアップを、目標設定して計画的に向上させていくことで、同じスキルレベルに到達する年数を短くすることも可能です。スキルレベルが上がれば、年収アップの交渉もできるようになります。

目標設定をするメリット2:自分を客観視できる

目標を立てるときは、自分を客観視し、自分自身や自分の将来を見つめる機会になります。普段は業務に忙殺されていても、目標設定のタイミングで自分を見つめなおし、目標に対する軌道から外れていた場合は、冷静に軌道に戻せます。

自分を客観視することで、自分自身の技術に対する過大評価や過小評価なども見つめなおせるので、冷静な感覚でエンジニアとしてのスキルアップに取り組めます。

目標設定をするメリット3:主体的に取り組める

毎日の業務に忙殺されていると、自分で考えて取り組むことよりも、指示通りに作業したり、指示待ちになったりすることが増えます。取り組んでいる仕事について自ら考えることがなくなってしまうと、エンジニアとしての成長も望めません。

目標設定することで、業務に取り組む意欲も生まれ、目標達成に向かって自ら考えられるようになります。

エンジニアが目標設定する前にするべき準備2つ

エンジニアが目標設定することのメリットを理解できたら、さっそく目標設定に取り組んでみようと考えている人も多いでしょう。しかし、ただ「こんなエンジニアになりたい」「収入アップのための目標設定をしたい」と考えても、実現性と実益のある目標設定になりません。

ここでは、エンジニアとしての目標を設定する前に、見極めておきたい事項を紹介します。

目標設定する前の準備1:マネジメント志向かスペシャリスト志向か見極める

エンジニアと呼ばれる技術者としてスタートしても、スキルアップを重ねてキャリアアップする中では、管理業務を行う方向に進んでいくのか、技術者としての頂点を極める方向に進んでいくのかという2つの道筋があります。

将来的にマネジメントを担当したいのか、専門職としてのスペシャリストを目指したいのかによって、習得すべきスキルや身につける資質にも違いがあります。

目標設定する前の準備2:スキルを整理する

自分がすでに身につけているスキルの棚卸をしておくことも大切です。十分なスキルがある分野でさらにスキルを積み重ねるよりも、自分に不足しているスキルを補うスキルアップ目標を立てた方がエンジニアとしてのバランスが良くなります。

幅広いスキルを身につけるのか、専門的な知識に特化してスキルを深掘りしていくのか、どちらの方向に進むとしても現状のスキルを棚卸ができていないと、強化ポイントがつかめません。

エンジニアが目標設定するときのポイント4つ

エンジニアの人や、エンジニアを目指している人は、エンジニアならではのポイントを押さえておくと、エンジニアとしての成長により有益な目標になります。

有益な目標設定をするためには、エンジニアの仕事を理解し、自分のスキルを棚卸して、仕事に必要なスキルと保持しているスキルのギャップを把握できていることが大切です。

ここでは、強化すべきスキルを把握し、短期間でギャップを埋めるために抑えたいポイントを紹介します。

目標設定するときのポイント1:理想のエンジニア像と今の自分とのギャップを埋める

目標は「自分がなりたい自分」「あるべき姿」に近づくためのポイントとして掲げるものです。なりたい自分やあるべき姿は頭の中で考えているだけでは具体化しづらいので、「この人のようになりたい」という目標となる人を掲げると、目標が見えやすくなります。

自分にとって理想のエンジニア像と思える目標となる人を分析すれば、自分に不足しているスキルや能力が見えやすくなります。

目標設定するときのポイント2:日常の行動が変わる目標を設定する

目標設定では、自分の日常の行動が変わる目標なのかを考えることも大切です。日常の行動を変えない目標では、目標を掲げずに毎日を過ごすのと将来的にも大きな違いが発生しません。

自分の行動パターンを変えてみることで、あらたな発見があったり、新しい方向性が見えてきたりします。目標達成を目指す中で、自分の行動を変えてみましょう。

目標設定するときのポイント3:短期スパンで明確な目標を立てる

目標設定では、期間を区切り、その期間内に達成可能な目標を具体的に立てます。「〇〇の専門家になる知識を身につける」という目標では、いつまでに達成させるのか、「専門家」とはどのようなレベルなのか、「知識」とはどのような知識なのかがわかりません。

目標設定では、短いスパンで達成可能な目標を立てておくことで、達成目標も明確になり、モチベーションも維持できます。

目標設定するときのポイント4:仕事への向き合い方についての目標を持つ

スキルアップは、資格を取ったり、勉強したりして身につけるだけでなく、仕事への向き合い方を見直してみることも大切です。

エンジニアとして目標設定するときは、資格取得ばかりに目を向けず、日ごろの仕事への向き合い方からもスキルアップ目標を探してみましょう。仕事への向き合い方に変化をつけることで、新たな能力が開発されることもあります。

エンジニアの目標の立て方例3つ

エンジニアが目標設定するときは、ここまで紹介してきたポイントを踏まえ、複数の観点からの目標を立てるべきです。目標は大小複数の内容で設定しますが、中長期的な目標として何を置くかによって、短期目標の立て方も変ってきます。

ここでは、中長期的な目標の内容に応じた目標設定の例を紹介します。

エンジニアの目標の立て方例1:大企業への転職を目標にする場合

大企業への転職を目標に掲げ、目標設定していくのなら、大企業の求める人材を理解し、その人材に近づけるための目標設定をしましょう。大企業も、新卒採用の場合はエンジニアとしての素人を受け付けていますが、転職では即戦力を求めています。

大企業が求める人材に見合う、技術と能力を身につけることが目標になります。技術や能力のエビデンスとなる、プロジェクトの経験時間や資格取得などを目標に掲げましょう。

エンジニアの目標の立て方例2:上位職種を目標にする場合

自社内での上位職種に就くことを目標にするのなら、上位職種の要件を把握しましょう。必要とされる資格や経験業務・年数などの要件を満たせるように目標を立てます。

当然ですが、すでに保有しているスキルや資格は目標に含める必要はありません。「プロジェクトマネージャーを目指し、PMPを取得する」とか「ITコンサルになるため、コンサル件数を〇件達成する」のように、具体的な資格名や数値目標を掲げましょう。

エンジニアの目標の立て方例3:資格取得を目標にする場合

若手のエンジニアの場合は、「資格取得」を目標に掲げ、範囲を絞って知識や技術を身につけていくのも有効な目標の立て方といえます。

資格取得に向けた勉強をすることで、特化した知識の深堀ができ、結果として業務に活かせる知識が身につきます。浅く広い知識をつけるよりも専門的なエンジニアとしては早く独り立ちできるでしょう。

初めから難しすぎる資格に挑戦するのではなく、段階的に積み上げていくのが早道です。

目標を設定してエンジニアとしてスキルアップを目指そう

仕事が忙しくて、毎日担当業務に対応するので精一杯というエンジニアが多いものの、業務をこなすだけではエンジニアとしてのスキルアップや成長は難しいといえます。

目標設定は、自分自身や、自分を取り巻く環境に目を向け、仕事との向き合い方も見直せるので、エンジニアには欠かせません。自分の未来像を考えたうえで目標設定をし、エンジニアとしての目標を達成しましょう。