SEの適性検査によく使われるCAB適性検査とは?適性がある人の特徴3つも紹介

SEの適性とは

SEに必要な適性は、技術力やスキルだけではありません。SEは知識が豊富でパソコンに詳しくないと難しそうと思う方がいるかもしれませんが、技術力は仕事をしている中で身に付きます。

それよりも論理的思考ができたり、コミュニケーションスキルが高い人の方が適性があると言えます。この記事では、SEの適性がある人とない人の特徴、適性検査に良く使われるCAB適性検査について解説していきます。

SEの適性検査によく使われるCAB適性検査とは

CABとは、「Computer Aptitude Battery」の略称で、SEやプログラマー採用時に使われる適性検査です。日本エス・エイチ・エル株式会社が提供しています。

CAB適性検査はパソコン上で受験するウェブ版と、実際に試験会場に出向き受験する筆記版があります。内容はどちらも一緒で、職務適性だけでなくチームワークや論理的思考ができるかを診断することができます。

SEのCAB適性検査についての詳細2つ

CAB適性検査の試験内容は四則演算や命令表、暗号問題などがあります。

出題される問題の難易度はウェブ版と筆記版で大きく異なり、ウェブ版は筆記版よりも難易度が高いと言われています。ここでは、CAB適性検査についての詳細を解説していきます。受験する際は内容を理解し、対策を取るようにしましょう。

CAB適性検査についての詳細1:検査時間

CAB適性検査の検査時間はテスト全体の所要時間が筆記版は95分、ウェブ版は72分です。大まかな内訳は暗算が50問で10分、法則性が40問で15分、命令表が50問で20分、暗号読解が39問で20分、性格テストが68問で30分です。

計算すると1問20秒から30秒で解かなければならない計算になります。解答時間が短いので、過去問でしっかり練習し問題に慣れておく必要があります。形式は同じなので決まりやルールを覚えておけば、問題なく解答できるでしょう。

筆記版の場合

CAB適性検査の筆記版は、試験会場に行き紙ベースでテストを受ける形式です。検査時間は95分で、筆記版の方が比較的簡単なことが特徴です。

筆記版の検査は電卓使用不可なので、素早く要領よく解くことが大切です。

ウェブ版の場合

CABにはパソコンで受験するウェブ版もあります。自宅などからパソコンで受験が可能で、検査時間は72分です。筆記版よりも制限時間が短いので難易度が高いと言われています。

検査内容はどちらも同じなので、効率的な解答が必須です。問題を解く際は、電卓の使用もできるので試験対策をして慣れておくことが大切です。出題数が多いため傾向に慣れておくと、よりスムーズに検査を受けることができます。

CAB適性検査についての詳細2:測定科目

CAB適性検査の測定科目は、暗算・法則性・命令表・暗号読解・性格テストがあります。また、解答方法は5択の選択式です。ある程度直感で解答できるまで練習しておくと良いでしょう。

CAB適性検査は練習することである程度傾向がつかめるので、学歴や履歴書に囚われない「努力」の部分を見ることができます。そのため、諦めず努力できる人材を欲しているSE業界には適切な試験です。

SEの適性がある人の特徴とない人の特徴

ここからは、SEに適性がある人とない人の特徴をそれぞれ解説していきます。SEの仕事をしてみたいけど自分には適性があるのか、長く続けられるかと不安な方もいるでしょう。

SEは常に人手不足が続いているため就職や転職は比較的やりやすいですが、楽な仕事ではないので適性がないと辛いと思う場面が多々あります。自分が本当にSEとして仕事ができるか見極めるために、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

SEの適性がある人の特徴3つ

ここでは、SEの適性がある人の特徴を解説します。適性がある人は論理的思考力を持ち、問題解決能力や高いコミュニケーション能力があります。

SEの仕事は一人でやることはなく、グループやプロジェクトに属して仕事を進めていきます。その際に協調性があり、周りの意見を聞けることも大切です。また、SE業界は技術の変化もめまぐるしいので、技術変化に柔軟に対応できるスキルも重要視されています。

SEの適性がある人の特徴1:論理的思考能力がある

SEになるためには、論理的思考能力が大切です。SEは研究心や好奇心、豊富な知識が必要で、応用しながら仕事を進めるため頭の回転の速さが重要になります。

SEは設計作業を行うこともあるので、論理的になぜこの仕様になったのかを説明できる力が必要です。また、顧客に対しても論理的に説明するケースが多いので、物事に対してしっかり考える力が重要です。

SEの適性がある人の特徴2:忍耐力がある

SEの仕事は、納期のタイミングや急なトラブルで毎日遅くまで残業ということも起こる職業です。

また、顧客からの要望が急に変更になったり仕様が変わることもあります。そんなとき、忍耐力や我慢強さが発揮されます。SEはどんなトラブルが起きても、最後までやり遂げられる力が重要視されます。

SEの適性がある人の特徴3:コミュニケーションが得意

SEになるために重要なのは、コミュニケーション能力です。

システム開発は個人作業ではなくチームやプロジェクトで動くことが多いです。開発メンバーや顧客とうまくコミュニケーションが取れる人ならば、スムーズに業務を進めることができます。情報共有ができないと、間違った仕様を作ってしまうなど無駄な作業が増えることになります。

顧客の要望、また納期に間に合うようシステムを構築させるためには、メンバー間でコミュニケーションが取れる力が大切です。

SEに向いていない人の特徴3つ

ここからは、SEに向いていない人の特徴を解説していきます。SEは仕様書を用いシステムを構築していく仕事なので、非常に細かい作業になります。その細かい作業を丁寧にできない人や飽きやすい人は向いていないと言えます。

また、SEの仕事は技術の移り変わりのペースが速いため自主的に勉強をし、知識のアップデートをする必要があります。細かく丁寧な作業ができない人、勉強するのが苦手な人はSEには向いていないと言えます。

SEに向いていない人の特徴1:ものづくりに興味がない

SEの仕事は顧客にヒアリングや提案を行いながら、新たなシステムという「ものづくり」をします。つまり、ものづくりに興味がないと顧客への提案やより良いシステム構築をしようという気にはなりません。

形として手に取れるものではありませんが、パソコンやスマートフォン上で自分の作つたシステムが動くことの喜びが感じられなければ、やりがいも感じられないでしょう。

SEに向いていない人の特徴2:雑になりがち

SEが行うシステムの設計書づくりは、設計書と言うだけあって細かい作業が求められます。もし設計書が雑で大雑把ならばシステム構築が進んでいくと、欠陥が生じる恐れがあります。

SEは仕事が適当だったりこれくらい大丈夫だろうという雑さはマイナスポイントです。また、完成したシステムにも丁寧さや雑さは表れてしまうため、自分が雑な性格だなという方は向いていないと言えるでしょう。

SEに向いていない人の特徴3:繰り返す作業が苦手

SEはシステムの設計書を作れは終わりというわけではありません。仕事では設計書の訂正や、システムの手直しなど地味な作業の繰り返しを行うことが多いです。また、システムのテスト作業を繰り返し行うこともあります。

常に新しいことをしたい、単純作業だと飽きてしまうという方は向いていないでしょう。

SEの勉強方法3つ

ここからは、SEとして活躍するために必要な勉強方法を紹介します。 SEに向いている人の適性を紹介しましたが、やはりあらかじめ知識やスキルがあれば就活において有利に働くでしょう。

SEの代表的な勉強方法は本を活用するかサイトの活用、スクールに通う方法が挙げられます。それぞれ解説していくので自分に合った方法で勉強してみましょう。

SEの勉強方法1:本を活用する

独学の王道ともいえる本を用いた勉強方法は、手っ取り早く勉強がスタートでき、安価であることがポイントです。同じ本を何度も繰り返しながら勉強をすることで、基本的な知識の定着や忍耐力をつけることができます。

また、自分が勉強したい分野や分かりやすそうな本を選ぶことができるので、続けやすいです。しかし、分からないところは質問ができず止まってしまい、結局身に付かないというデメリットもあるので、注意しましょう。

SEの勉強方法2:サイトを活用する

昨今、サイトの作成やシステム開発の勉強ができるサイトが多くあります。特に便利なサイトが動画学習サイトです。動画の場合は静止画よりも情報量が多く、イメージもつかみやすい点がメリットです。

無料で利用できるシステム構築サイトもあるため、実際に手を動かしながら勉強できるところもポイントです。注意しなければいけない点は、最初は無料でも応用編になると有料になるケースが多いことです。

SEの勉強方法3:スクールに通う

確実に知識を付け、即戦力として働きたい方にはスクールがおすすめです。スクールの場合は、自分の目標に合わせたカリキュラムで勉強できる点がメリットです。

目指す職種に必要な専門知識を無駄なくプロから習得できるので、短期間で結果を得ることができます。一方、スクールに通う時間や学費がかかることがデメリットと言えます。

SEの適性検査ができるその他のサイト2つ

ここでは、SEの適性検査ができるサイトについて紹介します。企業で採用されているCAB以外にもSEの適性検査ができるサイトがあります。

また、ほとんどが無料でその場で結果が出るものが多いので気軽に使えることも特徴です。暇つぶし感覚でSEの仕事が向いているかの診断ができるので、ぜひ活用してみましょう。

適性検査ができるその他のサイト1:「エンジニアリング業界への適性診断」エンジニアリング協会

一般財団法人が実施している、エンジニアリング業界向けの適性検査です。エンジニアリング適性検査の内容は、15問の仕事の進め方や考え方に関する設問に答えることでエンジニアリング業界に向いているのかを判定することができます。

パソコンやスマートフォンから無料で診断でき、結果もすぐに出るため手軽に適性検査を行いたい方におすすめです。

適性検査ができるその他のサイト2:転職支援サイトによる診断サービス

転職支援サイトによる診断サービスも活用することができます。転職支援サイトによる診断サービスは自分の性格や仕事に対する姿勢などを基に、向いている職種を知ることができます。

大手転職支援サイトの場合はSEに特化せず、全業種・職種が対象となる場合が多いので、自分がどんな仕事に向いているのかを図る材料になります。

SEの適性検査をしてみよう

SEの適性検査に利用されるCAB適性試験の概要とSEに向いている人、向いていない人の特徴について解説しました。SEになるには特別な知識は必要なく、忍耐力やコミュニケーション力があることが大切です。

適性検査は採用の可否を左右する重要な要素です。SEに必要な適性を知り、採用を勝ち取りましょう。ぜひSEの適性検査をして、新しい分野に挑戦しましょう。