新卒1年目で転職するメリット3つとデメリット2つ!転職を成功させるコツは?

新卒1年目で転職は可能?

就職活動を経て新卒入社した会社が、思い描いていたものと違いすぎて「正直辞めたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。新卒1年目での転職は第2新卒扱いとなり、マイナスになることもありますが、自身の状況を見極めメリットがあるなら転職も可能です。

この記事では新卒1年目で転職することによるメリット・デメリットをお伝えしますので、ぜひ両方を理解したうえで判の断材料にしてください。

新卒1年目のエンジニアが転職したいと思うときとは

エンジニアの場合、職場の環境や仕事の任され方など、入社してみてわかるリアルな面もあるでしょう。新卒SEが転職を考える場面にはいくつかパターンがあります。

ここでは、新卒1年目のエンジニアが転職を考えるきっかけとなりうる例を3つご紹介します。主にスキルアップしたい、労働環境が悪い、人間関係がまずい、といった部分の詳細をそれぞれ見ていきましょう。

スキルアップしたいと思ったとき

SEとしての活躍を想定して入社したものの、自分が思っていた業務に就けないということはある話です。すぐに転職を決めてしまうのはあまりにも短絡的すぎますが、中長期的に見ても自分の目指す方向に行けなさそうだと判断した場合はスキルアップとしての転職も可能でしょう。

思い切って自分が携わりたい分野に特化している企業へ転職することで、その道のスペシャリストとしてスキルアップできる可能性は高まります。

労働環境が悪いとき

入社して初めてそこがブラック企業だったということに気づいた場合です。あまりにも残業が多く全く休めない、上司のパワハラがひどいなど、環境に明らかな働きづらい要因がある場合は転職したほうが良いケースもあります。

とくに職場環境は実際配属されてみないと分からないことも多いため、入社前には判断しきれない部分です。自分の職場環境がどの程度整っているかは、可能な限り入社前から確認しておきましょう。

人間関係でつまずいたとき

いくら職場環境が良くても、周囲との人間関係が良好でないと働き続けるのがつらくなる場合もあります。これもすぐに判断してしまうと危険ですが、明らかに上司と合わない・価値観が違いすぎる・かといって別部署へ異動の打診もできない、となったら転職という選択肢も出てきます。

職場にいる人や社風といった価値観の相違は、この先、働き続けていても埋まることはないため、社風が合う企業への転職をおすすめします。

新卒1年目で転職するメリット・デメリット

それでは、新卒1年目で転職する、つまり第2新卒として入社することによるメリットとデメリットをお伝えしていきます。

転職する・しない、それぞれにメリットとデメリットがあります。どちらが正解というわけではありませんので、自分自身がどちらを重視したいのか、何を大切に考えたいのかを見極めて、後悔しない判断をできるようにしましょう。

新卒1年目で転職するメリット3つ

新卒1年目で転職するメリットは大きく3つあります。転職の際にスキルを重視されにくいこと、大きく成長できる可能性があること、そして別の職種に挑戦しやすいということです。

3つのメリットそれぞれの詳細を見ていきましょう。

新卒1年目で転職するメリット1:転職の際にスキルを重視されにくい

通常、中途市場で転職する場合はスキルを重視されます。それまでにどのような経験や実績があって、どのようなスキルが発揮できるかが評価のポイントとなります。

従来の中途採用に比べ、第2新卒としての採用はほぼポテンシャル採用です。必要なスキルは教育する前提で見てもらえることが1番のメリットです。また、新卒よりも社会人経験があることから、基本のビジネスマナーが身についていることがプラスになる場合もあります。

新卒1年目で転職するメリット2:大きく成長できる可能性がある

とくに現職で自分のやりたい業務や環境とギャップがある場合、職場を変えると自身の飛躍的な成長につながることもあります。自分に合う業務や、全力で仕事に打ちこめる環境がどんなものなのかを描いて転職活動をするようにしましょう。

エンジニアの場合、職場が変わると一緒に働く技術者のレベルやスキルの内容も変わることが多いため、明確にやりたいことを持って転職を成功させられれば、自身のスキルアップにつながります。

新卒1年目で転職するメリット3:別の職種に挑戦しやすい

新卒1年目は良くも悪くも経験が少ないため、キャリアをリセットできることもメリットです。SEが本当に向いていないと気づいたのであれば、思い切ってエンジニア以外の職種にチャレンジすることも可能です。

第2新卒の採用求人だと未経験歓迎のものも多くあります。新たな職種に挑戦する場合も、転職エージェントなどに相談して、自身に合っている業界職種をよく探してみましょう。

新卒1年目で転職するデメリット2つ

第2新卒での転職はメリットばかりではありません。デメリットとしては、給与が落ちる可能性が高いこと、また新しい職場に馴染めるかが分からないことが挙げられます。

デメリット2つの詳細もしっかり確認しておきましょう。

新卒1年目で転職するデメリット1:給与が落ちる可能性が高い

新卒1年目での転職となると、スキルによる評価ではなくポテンシャル枠になるため、給与アップは見込めません。新卒で設定されている給与よりも下がる可能性が高いと考えておいたほうが良いでしょう。

このため、第2新卒での転職は目先の給与アップよりも、自分のやりがいや働きやすい環境を求める人に適していると言えます。自分が何のために転職するのかを今一度考えてみましょう。

新卒1年目で転職するデメリット2:新しい職場に馴染めるか分からない

もちろん会社を変えることで、人間関係や職場環境もリセットされます。ですが、新しい場所に馴染めるかは未知数だということは忘れてはなりません。あくまで職場に対し受け身になるのではなく、自分がそこでどう立ち回れるかまで考え入社先を決めましょう。

また、勤続年数が1年に満たないと「うちの会社もすぐ辞めるのではないか」と思われてしまうこともあります。そのような負のイメージを払しょくできるだけの活躍が期待されます。

大見出し:新卒1年目での転職を成功させるコツ3つ

先に挙げたメリット・デメリットを踏まえ、いざ転職するとなった時に押さえておきたいコツが3点あります。コツは、主に転職の目的・時期とタイミング・情報収集です。ここが上手くいくかどうかのカギとなるため、しっかり理解したうえで臨みましょう。

ここからは3つのコツそれぞれについて、詳細をお伝えします。

新卒1年目での転職を成功させるコツ1:会社を辞めるための転職になっていないか注意

転職を考える発想としては「今の会社を辞めたい」という人は多いでしょう。ただ、今の会社を辞めるということを目的に転職をしても上手くいきません。転職先での活躍を見据えていないので当然のことです。

第2新卒の転職は勤続年数の短さがネックになりがちです。期間のマイナスをカバーできるだけの転職目的を明確にし、次は自分がどうなりたいのか、次の職場でどういうことをやっていきたいのかを描くようにしましょう。

新卒1年目での転職を成功させるコツ2:転職の時期やタイミング

一般的に第2新卒採用には、通年採用と一時的採用があります。

年間を通してすぐ人材を採用したい、来春まで新卒の入社を待てない、という企業は通年採用を取り入れています。このような企業であれば、募集が出ている間は常に応募できるチャンスといえます。

一方、新卒採用の人数不足に対して行われるような一時的な採用の場合は、来春の新卒採用状況が明らかになる7月~9月頃に募集が出ることが多くなります。

新卒1年目での転職を成功させるコツ3:転職先の情報収集

同じエンジニアの仕事でも、職場によってやり方や内容は大きく異なります。特に新卒1年目では自分の知識もまだ少ないため、転職先の候補となる職場の情報収集は入念に行いましょう。

ウェブ上の情報を集めるのはもちろん、エージェントや専門家、信頼できるメンターなどに相談するのも有効です。思い切って転職したのに、またすぐ辞めたい、と思うことがないよう公開のない選択をしましょう。

新卒1年目の転職の際に企業側から見られること3つ

新卒1年目で転職するときに、企業から見られるポイントは学歴・社歴・学生時代に力を入れたことの3つです。

学生時代の就職活動とも、スキル重視の中途転職活動とも異なる観点のため、しっかり理解したうえで臨みましょう。

企業側から見られること1:学歴

新卒1年目だと、就活をする大学生とほとんど同等の扱いとなります。業務的なスキルよりも学歴を重視する企業が多いでしょう。後述しますが、どこの大学へ行っていたか、どのような経験を積んできたかがPRのポイントです。

また、企業は第2新卒であっても教育することを前提に採用する場合がほとんどのため、ポテンシャルが評価の軸となります。いかにその企業での伸びしろがあるかを念頭に置いて面接に臨みましょう。

企業側から見られること2:社歴

新卒1年目でわずかながら業務経験があるのなら、社歴でPRできることはしておきましょう。とくに入社直後から身に着けられる社会人基礎力やマナーといったベースになる部分は、あれば重宝されることも多く有利に働きます。

さらに、規模は小さくても業務で乗り越えた経験や、成功体験などもエピソードとして話せたなら、あなたの努力が伝わりやすくなるでしょう。

企業側から見られること3:学生の頃に力を入れたこと

社会人1年目なら、まだまだ学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)も自己PRに使えます。

大学時代に長期間注力したアルバイト、部活動、ゼミ活動など粘り強く努力してきた経験を話せると、1年未満で会社を辞めることになった期間面でのマイナスが払しょくしやすいでしょう。

そういった経験の中で、どのような目標を持ち、達成に向けて工夫・努力をすることで自身が何を得たのか話せるようにしましょう。

新卒1年目はよく考えて転職しよう

新卒1年目での転職はメリット・デメリットともにあります。いまの自身の境遇・状況があまりにも厳しい、転職するメリットの方が大きいと感じたなら、まずは信頼できるところに相談してみましょう。

結果、理想の職場を見つけられたら、入社手続の時に住民税の納付切り替えも忘れず行ってください。次の入社まで期間が空く場合には確定申告の必要などにも留意し、自身にとって後悔のない選択をしていきましょう。