サーバーエンジニアの年収の詳細2つ|求人の探し方もあわせてご紹介!

サーバーエンジニアの仕事内容とは

サーバーエンジニアとは、インターネットを利用する上で必要不可欠なサーバーを、構築・設計および保守管理をする仕事です。企業が円滑に仕事を進める上で、重要な役割を担っているサーバーエンジニアの仕事内容は、具体的にはどのようなものでしょうか。

主な仕事内容について、ご紹介いたします。

サーバーのトラブルへの対応

サーバーエンジニアは、サーバーに何かトラブルが発生した場合に、その原因を究明しサーバーが正常に動くまで復旧作業を行います。そのため、トラブルを未然に防ぐためにサーバーを常に監視しなければなりません。

主な対策として、ファイルサーバーの空き容量が基準値以下になると、サーバーの負荷が増えるため、不要なファイルの削除や再起動などで対応します。

また、サーバーにインストールされているOSやアプリケーションに対してのアップデートチェック、万一トラブルが発生した時のために、定期的にバックアップ処理を行うなどの対策も行います。

様々なサーバーの構築と設計

サーバーエンジニアは、企業からどのようにサービスを利用したいのかをヒアリングし、サーバーの構築と設計を行います。

サーバーの通信速度や容量、コストパフォーマンスなどをプログラマーと相談しながら設定します。サーバーには、メールサーバー・Webサーバー・ファイルサーバーといったさまざまな種類があり、企業の要望に沿って、使いたいサーバーアプリのインストールと設定を行います。

安定したサーバーシステムの提供に努めることが、サーバーエンジニアの大事な仕事だといえるでしょう。

サーバーエンジニアの年収の詳細2つ

大手転職サイト、dodaが2020年1月に発表した「平均年収ランキング最新版【職種別】(2020年版)」によると、サーバーエンジニアの平均年収は467万円とされています。SEなどのプログラマの平均年収が422万であることから、比較的高い年収であるといえます。

平均年収は、年代や雇用形態でも変動します。ここから、より細かく解説いたします。

サーバーエンジニアの年収の詳細1:年代別の平均年収

サーバーエンジニアの年収は、年代によって大きく変動します。

年収は、知識だけでなく実務経験が大きく考慮されるため、ある程度経験を積んできた40代あたりが最も平均年収が高くなる傾向にあるようです。

さらに年代別の平均年収をみていきましょう。

20代の場合

サーバーエンジニアが20代である場合の平均年収は、358万円とされています。

サーバーエンジニアとしての経験が無くても、社内に研修制度がある企業では採用に至るケースが多いようです。

中途採用の場合、サーバー設計や構築の実務経験を持っていれば、高いスキルを保有していなくても採用に至ることも多く、それほどサーバーエンジニアという職種の需要が高いといえるでしょう。

30代の場合

サーバーエンジニアが30代である場合の平均年収は、537万円とされています。

サーバーの設計や構築の実務経験をある程度経験してきた年齢層のため、スキルも20代よりも高いレベルを求められます。

特にサーバーの設計スキルを重要視する企業が多く、仮想化ソフトウェア(クラウドサーバーなど)を利用したサーバー設計・構築経験を持っていれば、高く評価され年収もあがる傾向にあるようです。

40代の場合

サーバーエンジニアが40代である場合の平均年収は、613万円とされています。

サーバーエンジニアとして実務経験が10年以上あり、技術的スキルも高い年齢層であるため、給与面で優遇されることが多い世代です。

また、サーバーエンジニアとしての技術的スキルに加え、プロジェクトをまとめ上げたり、次世代を育てるマネジメントスキルも持っていれば、より優遇されるケースが多いようです。

サーバーエンジニアの年収の詳細2:雇用形態別の平均年収

ここまで、主に正社員であった場合のサーバーエンジニアの年収について解説してきましたが、雇用形態が変わることによって、その平均年収はどの程度変動するのでしょうか。

ここでは、正社員、契約社員、フリーランス、といった3つの雇用形態別の平均年収について、ご説明します。

正社員

サーバーエンジニアとして、多くの人が正社員を選択し働いています。

実際に大手求人サイトで検索してみても、ほとんどの企業が正社員募集の求人を出しています。平均年収は年代にもよりますが、およそ467万円前後とされており、SEなどのプログラマの平均年収が422万円であるため、比較的高い年収であるといえます。

需要の高い職種でもあるため、採用されれば長く勤めることが可能であることも、正社員のメリットといえるでしょう。

契約社員

契約社員とは、雇用する期間を設けて企業と契約をする社員のことをいいます。よく似た雇用形態では、嘱託社員や限定社員があります。

サーバーエンジニアが契約社員として雇用された場合、その年収は正社員よりも低い、およそ300万円から400万円が多いようです。しかし、仕事内容は正社員と変わりないため、可能な限り正社員を目指した方が得策といえます。

企業によっては、試用期間の間は契約社員として雇用し、その後正社員としての登録制度を設けているところもあるため、応募の際にきちんと確認しておきましょう。

フリーランス

ある程度サーバーエンジニアとしての知識や経験がある場合は、フリーランスとして独立する働き方も選択肢の1つです。

フリーランスの案件のなかには年収1000万円を超えるものもあり、高い年収を獲得することが可能です。しかし、実績がないと当然案件を依頼される可能性は低いため、十分にサーバーエンジニアの知識や経験を積んでから選んだ方が良いでしょう。

サーバーエンジニアの年収を上げる方法3つ

サーバーエンジニアとして年収を上げたいと考えた場合、スキルアップは欠かせません。では、どのようにスキルアップを図れば年収を上げることができるのでしょうか。

ここでは、年収を上げるための3つの方法について、ご説明いたします。

サーバーエンジニアの年収を上げる方法1:大企業への転職を目指す

サーバーエンジニアとして年収を上げる方法として、大企業への転職が挙げられます。

しかし大手企業は転職難易度が高いため、当然求められるスキルや実務経験もレベルの高いものを求められます。そのため、ある程度のスキルと経験をしっかり身に付けてから、転職に望みましょう。

サーバーエンジニアの年収を上げる方法2:データベース層に関する専門性を高める

サーバーエンジニアとして年収を上げる方法として、データベース層に関する専門知識を身に付けておくと良いでしょう。

例えば、資格取得もスキルのアピールポイントに繋がります。情報処理技術者試験である、データベーススペシャリストや、シスコシステムズのシスコ技術者認定がお勧めです。

これらの資格の知識を活かし、業務レベルで扱えるようになることが、年収アップに繋がるといえるでしょう。

サーバーエンジニアの年収を上げる方法3:ネットワークエンジニア業務を並行して行う

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアを兼務することで、より需要が高い人材になることができます。

知識の範囲は異なりますが、サーバーはネットワークの構築ができていないと使用できません。ネットワークに関する知識を深めておくことで、ネットワーク上のトラブルにも対処することが可能になります。

ネットワークエンジニアとしての知識を深めたい場合、情報処理技術者試験であるネットワークスペシャリストや情報セキュリティスペシャリスト、シスコシステムズのシスコ技術者認定などの資格取得を目指すのも、スキルアップに繋がることでしょう。

ネットワークエンジニアとの違いは?

ネットワークエンジニアとは、ネットワークを繋ぐアプリケーションの構築・運用および保守管理を行う仕事です。

サーバーエンジニアがミドルウェアやOS、サーバーの構築・運用・保守を行うのに対して、ネットワークエンジニアは主にネットワーク間のみの担当となります。

役割の多さからも、サーバーエンジニアが重宝される職種であることがわかります。

サーバーエンジニアの求人の探し方

サーバーエンジニアの求人を探した場合、顧客のニーズに応える顧客優先の開発をするSI企業と、自社独自のサービスを開発する企業の、二通りの企業に分けることができます。

SI企業は顧客の求めるシステムづくりを目指すため、提供する企業に沿ったシステムを構築することができます。自社独自のサービスを開発する企業は、新しいシステムを構築し、多くの利用者に自分の作ったシステムを利用して貰うことも可能です。

自分がサーバーエンジニアとしてどのように仕事に関わっていきたいかを考え、どちらの企業を選ぶのかを見定めましょう。

サーバーエンジニアの年収を把握しておこう

サーバーエンジニアの年収を把握することで、今後自分がどのようにサーバーエンジニアとして働いていきたいのか、という将来のビジョンが見えてくるはずです

サーバーエンジニアとしての知識や技術スキルが上がることで、年収アップに繋がるだけでなく、自身の雇用形態や選択する企業によっても、年収は大きく変わっていきます。

自分がどんな風にサーバーエンジニアとして開発に関わっていきたいかを考え、より良い将来の選択ができることに、今回の記事を役立てて下さい。