海外でSEになるのに必要な3つのスキル|海外で仕事をするなら英語が必要
SEとは
SEとは、システムエンジニアのことで、簡単に言うと「システムの設計図を作る人」です。System Engineerの頭文字を取ってSE(エスイー)と呼ばれています。
システム開発にはさまざまな工程があり、システムエンジニアはシステムの設計図(設計書)を作ることが主な仕事になります。ソフトウエア開発者のプログラマーと区別されていましたが、最近では欧米と同じように明確な区別はなくなってきているようです。
SEの適性は?
論理的思考能力を持ち、好奇心旺盛で常に向上心があり、高いコミュニケーション能力を持つ人がSEに向いています。
ITシステムを構築するための論理的思考能力があり、IT技術をはじめ多種多様な学習を続けられ、またクライアントの要求を正しく理解して自分の言葉でわかりやすく説明できる、そういう力がSEには必要です。激務に耐えられる体力とメンタル面の強さなども必要な能力とされます。
海外と日本のSEの違い
海外と日本のSEはいろいろな点で違いがあります。
アメリカではITエンジニアは、大学や大学院でコンピューターサイエンスを専攻した人がつく社会的地位の高い職業ですが、日本では比較的容易にSEの資格が取れるということもあり、収入や労働時間、スキルについては大きな違いがあります。
アメリカのITエンジニアと日本のSEの違いを、待遇とスキルの面から見てみましょう。
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待遇の違い
海外のSEと日本のSEは待遇について違いがあります。
日本のSEは企業の中では技術者として評価されていて、アメリカのITエンジニアは、プロジェクトマネージャーやコンサルタントといった企業経営により近いところに位置しています。
日本とアメリカのITエンジニアの収入は2倍近く差がありますが、これは日本では年功序列制によってポストが決まることや、企業や社会における評価の違いによります。
スキルの違い
海外と日本のSEにはスキルの違いがあります。
日本人はプログラミング言語が理解しにくいこともあり、ハードウエアの開発に比べてプログラミングの開発は少し遅れています。また理系や大学院卒のSEの割合は海外ほど多くありません。
大手IT企業の本社があるアメリカは、優れた技術者を各国から集め、IT技術のクオリティは大きく発展しました。プログラミング言語は母国語なので最速でIT技術や知識を学べる環境です。
海外でSEになるのに必要な3つのスキル
海外でSEになるためには、語学力・コミュニケーション能力・実績を示す力の3つのスキルが最低限必要とされます。
他には、マネジメント能力・最先端のIT知識・異文化を理解する力などが求められます。
海外でSEになるのに必要なスキル
海外でSEになるために必要なのは、語学力、コミュニケーション能力、実績を数字で示す力です。
海外のメンバーと問題なく仕事を進めるために、英語と現地語を学ぶことはとても重要です。また、クライアントや開発メンバーとの、スムーズな意思疎通を可能にするコミュニケーション能力、自己の経験と実績を、数値で表すことのできる能力が必要です。
海外でSEになるのに必要なスキル1:語学
海外でSEとして働くためには、社内外でコミュニケーションをとることができる語学力は必ず必要です。
また技術的な問題にぶつかったとき、最新の情報がわかる海外のコミュニティにアクセスして解決の近道となることもあるので、語学力は大変役に立ちます。
英語は絶対必要
英語は世界共通の言語であり、現地語がわからない場合でもコミュニケーションが取れるので、海外で英語力は必須のスキルです。
また、最先端のIT技術がリリースされたときのマニュアルやレファレンスは、英語で記述されているので、英語力があればいち早く情報収集ができます。
現地言語の場合
現地の言葉を話せることは、仕事の上で大きなメリットになります。社内の共通言語が英語の場合でも、流暢でなくとも現地の公用語が話せると、社内メンバーとのコミュニケーションも取りやすくなります。
中国では中国語を話すことを求められます。また、ベトナムなど東南アジアの国々や企業によっては通訳が常駐していることもあるので、現地語が話せなくても心配することはありません。
海外でSEになるのに必要なスキル2:コミュニケーション能力
海外では社内メンバーやクライアントとの対話を円滑にするためのコミュニケーション能力が必要とされています。
仕事を進めていく上で、プロジェクトメンバーとの意思疎通をはかったり、クライアントのニーズを聞いて円滑な作業報告や営業交渉をする、また日々進化する情報を入手できる人脈を作るためにも、コミュニケーション能力はとても重要なスキルです。
海外でSEになるのに必要なスキル3:数字で示す力
海外では、自らの実績を数字で表すことが求められます。
日本では顧客に細かいサービスを提供しますが、それを数字に表すことは難しいことです。しかし海外の場合は「お客様の業務を○○%改善した」ときちんと数字で示せなければ評価されません。
これは、日本より海外のほうが合理的でドライな働き方が求められるということでしょうか。
海外でSEの仕事を探す時に大切なこと
海外でSEの仕事を探す際には、働きたい国にこだわるよりも、企業に対して自分はどのような価値を提供できるか、どのような技術で会社に貢献できるかという視点で探すことが大切です。
海外の場合は、会社に就職するというよりも、募集されている仕事をするために就職するという考え方なので、スキル・実務経験があまりない場合は、資格があっても仕事につくのはかなり難しくなります。
会社名で就職先を決めない
海外では、会社名で就職先を決めません。日本では就職というと「会社に入ること」を指しますが、海外の場合は、会社に就職するのではなく「募集されているポストに就職」するという考え方です。
SEとして海外で働くためには「その会社が募集しているポストに合うスキル」が必要になります。そのため、日本の採用の時にはあまり見られないような細かいスキルが求められる場合もあります。
自分のスキルを必要としている企業を選ぶ
海外企業に入るためには、まず書類選考や面接に通らなければならないので、自分の持つスキルを必要とする企業を選ぶことが大切です。
応募した企業が実績・スキルに興味を持てば、他の分野の経験なども含めて企業に適した人材かどうか、次の選考のステップに進みます。
海外のSEを目指すなら知っておくべきこと
海外のSEを目指すなら、資格よりも実務経験が重視されることを知っておく必要があります。
海外には日本のような研修制度がなく、即戦力として採用されるので、基本的に実務経験と語学力があると有利です。
最近、海外でも需要が高まっているSEをご紹介します。
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海外では開発経験が求められる
海外では開発経験が求められるため、ブリッジSEが必要とされています。
システム開発などを海外企業に委託するオフショア開発が増えていて、ブリッジSEとは、日本と海外企業の間に立って円滑に業務を進められるよう指示できるSEのことです。
東南アジア諸国、中国、インド、フィリピンなどが主な国ですが、特にベトナムは、小学校義務教育の第一外国語が日本語という親日国なので、日系企業の進出も増えることが予想されます。
文化の違いを認識する
海外と日本の文化の違いを認識することが大切です。
海外と日本では働き方における意識も違うため、ブリッジSEは日本の価値観を押し付けずに、相手国の労働文化も理解したうえでコミュニケーションを取りながら調整する必要があります。
海外は、食事、気候、風習、歴史、価値観などすべてが日本と違います。現地の環境に適応できることも、仕事を進めていくためには重要なことです。
海外でSEとして働こう
海外でSEとして働きましょう。
海外でSEとして働くためには、海外留学などで本場のIT最先端技術を学んで仕事をする、または焦らずに日本でエンジニアとしてのキャリアを積んでから挑戦する方法があります。
またブリッジSEとして、東南アジア圏の人口増加で若者が多いインターネット経済の拡大が注目されるエリアで、グローバルに活躍するという選択もあります。
明確な目標を持って、スタートに向けて踏み出しましょう。