Javaプログラマーの年収を上げる方法5つ!年収が高い理由とは?

Javaプログラマーの平均年収はどのくらい?

日経 xTECHが行った2019年の「プログラミング言語実態調査」によると、Javaを利用しているプログラマーの平均年収は573万円です。

また、株式会社ビズリーチが運営する求人検索エンジン「スタンバイ」による、2017年のプログラミング別求人における平均給与調査では、Javaプログラマーの平均年収が552万円と報告されています。

Javaプログラマーの年収についての詳細2つ

プログラマーの年収は習得している、かつ利用しているプログラミング言語によって差があります。

厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」によると2019年のプログラマーの平均年収は425.3万円です。平均年収が550万円以上であるJavaプログラマーは、全プログラマーの中でも高い収入が見込める職種であると言えます。

数あるプログラミング言語の中でJavaプログラマーの年収が高い理由を解説します。

年収についての詳細1:Javaプログラマーの年収が高い理由

Javaプログラマーの年収が高い大きな理由は案件数が多いことです。汎用性が高く多機能を持つJavaによって開発されたシステムは数多くあり、大勢のプログラマーが関わっています。

さらに、Javaは求人数が多いわりに、難易度が高いプログラミング言語であることも、年収が高い理由の一つです。現在Web系開発で人気が高いRubyやPHPに比べると、ハードルが高いと言われています。

大手企業で使われることが多い

大企業ではその会社独自の社内管理ツールがあり、その開発にJavaを使用することが多いため、大規模な開発にJavaプログラマーが参画します。結果的に大企業で活躍するJavaプログラマーも多くなり、高い収入が見込めます。

また、JavaはWindowsで使用される言語の一つです。そのため、セキュリティが高いWindowsを使用している大企業でJavaプログラマーは重宝されます。

市場価値が高い

前述したとおり、Javaは汎用性が高く応用しやすいプログラミング言語で、多くのシステムの開発に活用されています。一方で、習得するのが難しいため、市場価値が高く年収も高い傾向にあります。

さらに、Javaで作られた既設のシステムのアップデートやトラブル処理にもJavaを習得したエンジニアが必要なため、市場価値が簡単に下がることはありません。

年収についての詳細2:年収が変動する

プログラマーの年収にもっとも影響するのがスキルと実績です。JavaプログラマーはJavaという武器を持っていますが、実績や経験がなければ高い年収は期待できません。

前述した「スタンバイ」による平均給与調査では、下は年収220万円から上は年収2000万円と実に大きな幅があります。

実績や企業規模、雇用形態などで年収に差が出ることは、覚悟しておく必要があります。

Javaプログラマーの年収を上げる方法5つ

Javaプログラマーは比較的年収が高く、安定して稼ぐことができる職種であることは間違いありません。

しかし、常に同じ仕事を同じようにしていたのでは、年収を大幅にアップさせることは難しいでしょう。

ここからは、Javaプログラマーが年収を上げるために必要なことを見ていきましょう。

年収を上げる方法1:フリーランスになる

会社員として十分実績を積んだら、フリーランスのエンジニアになることをおすすめします。

Javaプログラマーのフリーランス案件は開発内容によって単価に幅がありますが、プログラミングの外注が増加傾向にあるため、高単価の案件が多く見られます。単価相場は50~60万円ですが、月収100万円の案件も珍しくありません。

さらに、フリーランスとしての実績も増やしていけば、自身で価格交渉も可能になるでしょう。

年収を上げる方法2:アジャイル開発を経験する

Javaプログラマーとしての実績の一つにアジャイル開発の経験を積むことも挙げられます。アジャイル開発とは、システムやソフトウェア開発の際、大きな単位で区切るのではなく小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていく手法のことです。

事務系のプログラマーとしての経験だけでなくシステム開発の中のアジャイル開発に携わることで、自分の実績に付加価値をつけて参画できる案件の幅を広げることができます。

年収を上げる方法3:上流工程を経験する

Javaプログラマーの年収を上げるための実績として、他のプログラマーが経験していないことを経験しておくことは重要なことです。

Javaプログラマーは業務系システムのプロジェクトに携わる機会が多いでしょう。その中でも、プログラミングや運用だけでなく、要件定義やシステム設計などの上流工程の経験は貴重な実績です。

顧客の要望を理解して設計書を作成できる人材は重宝され、年収アップにつながります。

年収を上げる方法4:高度な資格をとる

転職の際などにJava開発の経験があると申告しても、それを証明するのは難しいでしょう。しかし、資格があれば知識とスキルがあるという客観的な指標となります。

例えば、Oracle認定JavaプログラマーやJavaプログラミング能力認定試験はJavaに特化した資格です。また、Android 技術者認定試験は、Android開発にJavaが用いられるため間接的にJavaの資格となっています。

年収を上げる方法5:大手企業への転職を考える

厚生労働省発表の「2019年賃金構造基本統計調査」によると、プログラマーの平均年収は大企業で547.7万円、中企業で427.4万円、小企業で389.8万円で、他の職種と同様、企業の規模が大きくなるほど収入が増える傾向にあります。

そのため、収入アップを考えるとしたら転職をするのも一つの手段です。ただし、スキルや実績などがなければ有利な条件での転職は難しいため、しっかりと準備をしておきましょう。

Javaプログラマーに必要とされる能力4つ

プログラマーとして必要なのは、まず基礎をしっかりと身につけることです。先へ進むほど複雑化していくプログラミングこそ、最初は基礎の知識を確実に固めておきましょう。

さらに、Javaプログラマーとして必要な要素を身につけていきましょう。

ここからは、そのJavaプログラマーに必要とされる能力やスキルを紹介していきます。

Javaプログラマーに必要な能力1:フレームワークを駆使する能力

プログラマーは、システム開発を効率よく進めるために不可欠であるフレームワークを駆使できなければいけません。

フレームワークとは、システムを1から作成することなく短時間で開発を進めることができる汎用プログラムです。Javaプログラマーならば「Java EE」などは知っておくべきフレームワークです。

フレームワークも進化し続けているため、その都度情報を得て習得する柔軟さも必要です。

Javaプログラマーに必要な能力2:データベースを扱える能力

Javaプログラマーとして欠かせないのがデータベースを扱えるスキルで、どんなタイプのシステム開発であってもデータベースに関する知識は必要です。

Javaでデータベースにアクセスする際は、標準的なAPIである「JDBC」を利用します。また、リレーショナルデータベースは、「SQL」という問い合わせ言語で操作します。

このように、多機能なJavaを有効に使うためにはAPIや他言語の知識も必要です。

Javaプログラマーに必要な能力3:Java Server Pagesを扱える能力

Webアプリ開発のJavaプログラマーは、Webサイト制作には欠かせない「HTML」や「CSS」などの知識が必要になります。

さらに、サーバー上でプログラムを動かすための「Java Server Pages」を扱うスキルも欠かせません。Java Server Pagesによって、サーバーで簡単にJavaのコードを実行することが可能になります。

Javaプログラマーに必要な能力4:Java Servletを扱える能力

Webアプリ開発のJavaプログラマーが、「Java Server Pages」とともに必要なのが、「Java Servlet」を扱えるスキルです。

Java Servletは、動的なWebページを作成するためのJavaプログラムで、Webサーバー上で動くプログラムです。

Java Server PagesやTomcatなどのプログラムと連携してWebアプリケーション作成します。

Javaプログラマーの年収を把握しておこう

従来から根強い人気があるJavaプログラマーは、今でも多くの需要があり、年収も安定していると言えます。

Javaの習得難易度は決して簡単ではありませんが、身につけておいて損はないプログラミング言語でしょう。

Javaプログラマーは実績を積めばフリーランスとして独立することも可能であり、将来を見据えて多くの選択肢があるうえ、安定した未来を設計することができるでしょう。