Pythonでスマホアプリを開発する流れ5つ|アプリ開発以外の活用方法7つ

Pythonとは

Python(パイソン)とは、プログラミング言語の1つであり、少ない行数でコードが書けるため読みやすく、他の開発言語との連携も可能であることからさまざまな開発環境で使われています。

InstagramやYouTubeなどの代表的なアプリケーションがPythonによって開発されていることからも、注目度の高い言語であるということが分かるでしょう。

Pythonプログラミング言語の特徴

シンプルな文法でコードを書けるPythonは、プログラミング言語を学びたい初心者におすすめな言語であるという特徴があります。

プログラミング言語を覚えるということは、私たちが英語圏の人と会話をするために英語を覚えることと同じで、スマホアプリを作るなどの目的に沿った学習をすることです。

しかし、1から学習をすることは容易ではないため、比較的簡単かつ多く使われている言語を学ぶことが望ましいでしょう。

Pythonでスマホアプリを開発する流れ5つ

Pythonを使ってスマホアプリ開発を行うためには、コードを学ぶだけでなく、ライブラリや機械学習などの開発環境についても理解しておく必要があります。

Pythonでスマホアプリを開発するための企画から審査登録までの流れについて、1つずつ説明します。

Pythonでスマホアプリを開発する流れ1:企画をする

Pythonは汎用性が高く、他のプログラミング言語でできることはほぼ実現できると言っても過言ではないため、企業のホームページや業務システムはもちろんSNSやブログなどのWebサービスを作ることが可能です。

そのため、どのような仕様のスマホアプリにするかを検討する際にも、企画が制限されることはほぼないため、選択肢が広がります。

Pythonでスマホアプリを開発する流れ2:設計をする

どのようなスマホアプリを作成するかが決まったら、次は画面のレイアウトや動きを考えていく必要があります。

ホームページを見ると分かると思いますが、写真の配置や文字のサイズ、スクロールをするとどのように画面が変わるのか、またはボタンの設置など、実際の使用感を考えながら設計をしないと、使いにくいアプリとして認識されてしまいますので注意しましょう。

Pythonでスマホアプリを開発する流れ3:開発をする

スマホアプリの設計ができたらいよいよプログラムの入力をしていくのですが、0からプログラムを書くのは骨の折れる作業であるため、ライブラリを使用しましょう。

Pythonはライブラリの種類が多いことも特徴のひとつであるため、適したライブラリを選んで開発作業を行うことで、プログラムの時間短縮にもつながります。

Pythonでスマホアプリを開発する流れ4:テストをする

スマホアプリ開発におけるテストとは、設計した通りの動作が可能か、またはソフトウェアに問題がないかなどの確認作業をすることです。

スマホの実機やライブラリを使用して、開発とテストを繰り返し行うことで想定通りの動作に近づけていきます。

スマホ実機でのテストは、iOSとAndroidそれぞれにおいて確認することが望ましいでしょう。

Pythonでスマホアプリを開発する流れ5:審査登録をする

スマホアプリの作り方を一通り理解し、開発からテストまでの作業が終わったら審査登録に進みましょう。

スマホアプリを公開する際には、iOSとAndroidによって異なる審査基準をそれぞれにクリアしなくてはならず、場合によっては公開後でも申請が却下されてしまう可能性があります。

思いがけず申請却下にならないよう、規約サイトなどでしっかりと内容を確認しておくことが望ましいです。

Pythonでスマホアプリを開発するメリット3つ

Pythonを使ってスマホアプリを開発する流れを一通り理解したところで、今度はそのメリットについて理解を深めていきましょう。

プログラミング言語によるところのメリットが明確になっていると、スマホアプリの開発においてプラスに役立てられる部分がより多くなり、スムーズな開発作業ができるようになります。

Pythonで開発するメリット1:充実したライブラリ

Pythonで実装されたスマホ向けフレームワークは数多く存在しますが、そのなかでよく使われるものの特徴は、学習のしやすさや備えている機能によって選ばれているところであると言えるでしょう。

Pythonのライブラリとしては、Web開発の王道であるDjangoが一番使われているためおすすではありますが、開発したいスマホアプリによって数あるライブラリの中から選べるところがPythonのメリットです。

Pythonで開発するメリット2:開発しやすい

Pythonの特徴であるコードの読みやすさやオブジェクト指向のプログラムを作成できることは、開発のメリットとしても役立つでしょう。

オブジェクト指向とはクラスを基準としたプログラム設計の方法論の1つであり、Pythonはオブジェクト指向をサポートしている言語であるため、全てのデータ型がオブジェクトになっています。

コードが覚えやすく書きやすいことは、開発のしやすさにつながります。

Pythonで開発するメリット3:情報がたくさんある

Pythonは人気の高いプログラミング言語であるため、今では日本語のPython本が月に数冊出版されており、学習材料となる情報が豊富です。

また、プログラミングの情報サイトでもPythonは多く見られていることからも、注目度の高さがうかがえるでしょう。

学習を進めて行く中で分からない問題が出てきたときに、情報がたくさんあることで求める答えに辿り着くことが安易になるでしょう。

Pythonのスマホアプリ開発以外の活用方法7つ

Pythonは他のプログラミング言語でできることはほぼ実現可能であるため、スマホアプリ開発だけでなくさまざまな活用方法があります。

Pythonを使ってプログラミングを行うことで可能になるさまざまな事柄において、詳しくご紹介します。

汎用性についてしっかりと理解するとともに、活用方法によって可能になることを明確にして頭に入れておきましょう。

Pythonのさまざまな活用1:データの分析や処理

Pythonの強みとしては、数値計算能力と連携できるシステムの多さがあり、大量のデータの分析や処理能力に優れています。

活用事例としては、楽天通販におけるビッグデータを用いた物流販売戦略やマクロミルにおけるマーケティングリサーチなどが挙げられます。

膨大な量のデータを処理するのは簡単な作業ではありませんが、Pythonを使うことで大規模な作業でもスムーズにこなすサービスを作ることが可能になります。

Pythonのさまざまな活用2:画像の処理

Pythonは画像処理や画像解析にも優れているため、画像を識別して商品カテゴリー別に分けたり、ユーザーの嗜好に沿った商品画像を表示するなど、マーケティング面においても積極的に取り入れられています。

画像を扱うとデータの容量に問題が生じることもありますが、そこをクリアできるところもPythonの強みと言えるでしょう。

Pythonのさまざまな活用3:Webサービスの開発

ライブラリの充実も特徴の1つであるPythonは、Webアプリケーションの開発にも多く活用されています。

活用事例としては、InstagramやYouTubeなどが挙げられますが、写真や動画の共有ができるWebサービスのような、一見開発が難しそうなものでもPythonのフレームワークを使うことで、工程を省くことが可能になるでしょう。

Pythonのさまざまな活用4:機械学習による人工知能開発

PythonではAI分野に特化したライブラリが豊富なため、機械学習による人工知能の開発も行うことが可能です。

自動車の配車を行うサービスUberや、AIを組み込んだ産業用ロボットの製造を行うKUKAなどの活用事例があり、膨大なデータを扱えるという特性をさまざまな分野で役立てています。

AI技術が進んでいく中で、時代に沿ったサービスを増やすために、人工知能の開発は更に活用されていくでしょう。

Pythonのさまざまな活用5:スクレイピング

スクレイピングとは、Webサイトから抽出したデータを分析可能なデータに変換する技術であり、それによってビッグデータにも対応でき、より多くのデータの分析や解析が可能になるでしょう。

また、スクレイピングはAI技術や機械学習にも役立つ技術であるため、目まぐるしく変化していく時代において常に新しいデータの分析が求められる分野には必要な存在です。

Pythonのさまざまな活用6:自動操作で業務を効率化

企業での業務におけるタスク作業を自動操作にして、効率化を図ることがPythonでは可能になります。

仕事を進めていくうえでタスク作業は、時間を要する割に人員も必要で非効率ですが、避けることができないのも事実でしょう。

その作業を自動化するために役立つファイルの自動作成や、管理などのツールもPythonによって誕生し、業務効率に一役買っています。

Pythonのさまざまな活用7:組み込みアプリケーション開発

Pythonは汎用性の高いプログラミング言語であると説明しましたが、それゆえに特化型のアプリケーション開発にも役立つでしょう。

組み込みアプリケーションとは特化型のアプリケーションのことであり、開発やメンテナンスのしやすさ、AIや機械学習のしやすさからIoT分野で活用されています。

IoT分野はこれから更に広まっていくことが予測されているため、同時にPythonの重要度も更に高まっていくでしょう。

Pythonでスマホアプリを開発してみよう

プログラミング言語はその数が多いため、最初に学習する言語は特に迷ってしまいがちですが、その点でもPythonはおすすめの言語です。

しかし、特定のものだけを開発したいのであればそれに適した言語を学べば良いですが、せっかく学習するのであれば汎用性が高く、コードが分かりやすいというメリットは魅力的なのではないでしょうか。

未知数な可能性を秘めているPythonで、まずはスマホアプリを開発してみましょう。