テストエンジニアの求人をみる際のポイント2つ!テストエンジニアの転職動向とは

テストエンジニアとは

テストエンジニアとは、開発したソフトウェアやIT製品などのテストや検証、評価を主に行うエンジニアのことです。

テストエンジニアは複数のテストケースを実施し、ソフトウェアや電子機器などのプログラムに含まれたバグやデータベースなどの設計ミスなどを発見し、製品の品質向上を行うことを目的としています。

また、テストエンジニアはテスターやQAエンジニアなどと呼ばれることもあります。

テストエンジニアの転職動向3つ

テストエンジニアの転職動向をご紹介します。

近年は規模の大きなシステム開発でテストエンジニアのニーズも高まってきていることもあり、テストエンジニアを目指している方も多いのではないでしょうか。

ここではテストエンジニアの転職動向3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

テストエンジニアの転職動向1:テストエンジニアの求人が多い企業

テストエンジニアの求人はIT企業やゲーム会社での求人が多いという特徴があります。

規模が大きなシステムや複雑なシステム開発でのニーズが高いため、IT企業での求人が多いです。また、ゲーム会社ではゲームのバグを取り除くデバッガーやテスターの需要が高いため、テストエンジニアの求人が多く出ています。

どちらの場合も開発者兼任とテスト専門の場合がありますが、テスト専門の場合はテスターとして単純作業を行います。

テストエンジニアの転職動向2:第三者検証へのニーズが高まっている

第三者検証へのニーズが高まっていることから、テスト業務自体をアウトソーシングする企業が増えています。

メーカーなどの製造業ではテスト業務が外注されるケースが増えてきているため、テストエンジニアの求人は減少傾向となっています。

ただし、製造業に転職できた場合、最初は基本的に単純作業になりますが、こつこつとキャリアを積むことでキャリアアップする機会も巡ってくるでしょう。

テストエンジニアの転職動向3:なぜテストエンジニアは売り手市場?

テストエンジニアがテストを専門に行う前は、開発者本人が製品のテストまで行うことが大半でした。

しかし開発者では重大なバグを見落とすことが珍しくなく、重大なバグが含まれたままリリース後に見つかるケースも多くありました。

そのため、テストの専門家であるテストエンジニアが開発を専門に行うエンジニアと同様に、必要な存在として注目されるようになってきました。

テストエンジニアの求人をみる際のポイント2つ

テストエンジニアの求人をみる際のポイントをご紹介します。

現在転職の求人を見てみると、さまざまな企業からテストエンジニアの求人が出ているのがわかります。それでは、テストエンジニアの求人を見る際にはどのような点がポイントになるのでしょうか。

ここではテストエンジニアの求人をみる際のポイント2つをご紹介しますので、優良企業のテストエンジニアの求人を見つける参考にしてみてください。

テストエンジニアの求人のポイント1:企業の事業形態を確認しよう

テストエンジニアの求人をみる際には、企業の事業形態を確認するようにしましょう。

テストエンジニアの求人を出している企業の事業形態には、大きく分けて「ソフトウェア開発を手掛ける企業」「第三者検証をする専門企業」「メーカー製品の検証テストを受託する企業」の3つがあります。

ここでは企業の事業形態ごとにわけて解説していきます。

ソフトウェア開発を手掛ける企業の場合

テストエンジニアの求人には、ソフトウェア開発を手掛けるIT関連の企業があります。

ソフトウェアやWebアプリケーション、Webサービス、ゲームといったサービスを開発している企業のテストエンジニアは、不具合を見つけたり、使い勝手の悪い部分を見つけ出して報告や修正を行うことが主な仕事になります。

また、IT関連企業ではサービス公開時期が決まっているため、優先順位を決めて修正を行うことになります。

第三者検証をする専門企業の場合

テストエンジニアの求人には、第三者検証をする専門企業があります。

さまざまな業界からアウトソーシングという形でテストを専門に請け負っている企業もあります。テスト専門の企業では中立な立場から第三者検証を行うため、近年ニーズが高まっており、テストエンジニアの求人も増えています。

第三者検証を行う専門企業ではテストが主な仕事となるため、高い技術が求められます。

メーカー製品の検証テストを受託する企業の場合

テストエンジニアの求人には、メーカー製品の検証テストを受託する企業があります。

携帯電話や半導体などの電子機器製品を製造しているメーカーの中には、自社でテストを行っている企業もあります。しかし近年は第三者検証のニーズが高いことから、テスト業務をアウトソーシングしている企業も多いです。

そのため、メーカー製品のテストエンジニアを目指す場合はメーカーを顧客にしているテスト企業を目指すのがおすすめです。

テストエンジニアの求人のポイント2:資本系列を確認しよう

テストエンジニアの求人をみる場合は、資本系列を確認するようにしましょう。

テスト業務を行っている企業は独立系の場合もありますが、グループ企業に属しているケースも多いです。

ここではグループ系の場合、独立系の場合それぞれの系列ごとに特徴をご紹介していきます。

グループ系の場合

グループ系のメーカー系列のテスト企業の場合、同じグループ内のメーカーから安定したテストの受注を受けることができます。

そのため、受ける仕事の内容はおおよそ固定されますが、定期的に仕事が発生するため企業の経営は安定するというメリットがあります。

独立系の場合

独立系のテスト専門会社の場合、資本金などをしっかりチェックするようにしましょう。

グループ企業に属していないテスト専門会社の場合は経営力に十分注意する必要があります。たとえば資本金や売上などがどの程度あるのかを事前に確認し、問題ないかどうか検討することが大切です。

テストエンジニアに必要なスキルや資格

テストエンジニアに必要なスキルや資格をご紹介します。

テストエンジニアは開発者であるエンジニアが開発した製品のチェックを行い、問題点を探し、改善や提案を行うことが主な仕事です。それでは、テストエンジニアにはどのようなスキルや資格が求められるのでしょうか。

ここではテストエンジニアに必要なスキルや資格をご紹介していきます。

必要なスキル3つ

テストエンジニアに必要なスキルをご紹介します。

テストエンジニアには一般的なエンジニアと違い、プログラミングスキルは必須ではありませんが、代わりに「Excel・Word」「コミュニケーションスキル」「発想力の柔軟性」といったスキルが必要とされます。

ここではテストエンジニアに必要なスキル3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

必要なスキル1:Excel・Word

テストエンジニアにはExcelやWordの基本スキルが必要です。

テストエンジニアに限りませんが、ExcelやWordを扱うスキルは多くの場合必要になります。テストエンジニアの場合は、システムテストを行ったあとの結果報告や集計などにExcelやWordを利用することになります。

また、テスト結果をわかりやすく記載するためにも、Excelの関数なども使えることが望ましいです。

必要なスキル2:コミュニケーションスキル

テストエンジニアにはコミュニケーションスキルが必要です。

テストエンジニアには高いスキルは求められませんが、その分コミュニケーションスキルは身につけておくことが重要です。

たとえば、テストエンジニアは発見したエラーや不具合を他のプロジェクトメンバーと正確に共有する必要があります。そのためには、うまく説明するコミュニケーションスキルを身につけるようにしましょう。

必要なスキル3:発想力の柔軟性

テストエンジニアには発想力の柔軟性が必要です。

テストエンジニアは単調なテストだけでなく、考えられるあらゆるエラーを想定してエラーやバグを見つけるスキルが必要です。特にユーザーがどのような操作を行うかを想定し、柔軟なテストを行うことが大切です。

テストエンジニアとして最終チェックをした製品に重大なバグが発見されれば、責任問題に発展する可能性もあります。そのため、あらゆるエラーを想定することが重要です。

必要な資格2つ

テストエンジニアに必要な資格をご紹介します。

テストエンジニアとしてスキルアップを目指すには資格取得を目指すのがおすすめです。特に「JSTQB認定テスト技術者資格」や「IT検証技術者認定試験」などは、テストエンジニアとして必要なスキルを身につけることができます。

ここではテストエンジニアに必要な資格2つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

必要な資格1:JSTQB認定テスト技術者資格

「JSTQB認定テスト技術者資格」はソフトウェアテスト技術者認定資格運営組織(JSTQB)が認定している資格です。

JSTQBは国際的なソフトウェアテストの認定組織で、資格を取得することで高いテストスキルを保有していることを証明することができます。

JSTQB認定テスト技術者資格には基礎の「Foundation Level」と上級者向けの「Advanced Level」があります。

必要な資格2:IT検証技術者認定試験

「IT検証技術者認定試験」は一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定している資格です。

実務を重視したテストエンジニアの資格試験で、IVECのキャリアレベルに応じた実務力を問う試験を設けています。

レベルは大きく分けて3段階、細かく分けてIT検証技術者レベル1からレベル7までの7段階があり、知識試験と実務経験の両方に合格することで認定されます。

テストエンジニアの履歴書・面接対策

テストエンジニアの履歴書・面接対策についてご紹介します。

テストエンジニアになるには、履歴書の書き方や面接についても対策を行っておくことをおすすめします。

ここでは最後にテストエンジニアの履歴書や面接対策についてご紹介します。

履歴書対策

テストエンジニアの履歴書では、実績や経験をアピールすることが重要です。

ITエンジニアの履歴書の場合、これまで経験してきた開発実績や持っているスキルなどが重要視されます。テストエンジニアの場合はスキルはそれほど重要視されませんが、資格などを保有している場合はしっかりとアピールするようにしましょう。

また、具体的なスキル以外にアピールできる経験があれば記載するのがおすすめです。

面接対策

テストエンジニアの面接では、テストに関する質問に対して明確に返答できるようにしておきましょう。

テストエンジニアの採用面接ではいくつかのよくある質問があります。たとえば「新しい製品を学習する際にどのように進めるか」「自分のことを完璧主義者だと思うか」などです。

良いテストエンジニアは新しい製品について学ぶ努力を厭わず、完璧主義者である必要があります。そのことを踏まえて解答できるようにしましょう。

テストエンジニアの求人を探そう

テストエンジニアはソフトウェアやIT製品などのテストや検証を専門的に行う、近年需要が高まっているエンジニアです。

ぜひこの記事ご紹介したテストエンジニアの転職動向やテストエンジニアの求人をみる際のポイント、テストエンジニアに必要なスキルや資格などを参考に、テストエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。