C++とJavaはどっちが使いやすい?比較ポイント10個と他の言語をご紹介!

C++とJavaはどっちが使いやすい?

C++とJavaは似た特徴を多く持つことから、よく比較されるプログラミング言語です。

C++とJavaどちらもオブジェクト指向型のコンパイル言語であるという特徴があります。また、開発の際には、スマートフォン向けのアプリや業務システムの開発によく用いられます。

そのため、これからプログラミングを学ぼうと考えている方の中にはC++を学ぶかJavaを学ぶか迷っている方もいるのではないでしょうか。

C++とは?

C++は長い歴史を持つ保守性の高いプログラミング言語です。

C++はC言語の拡張版のプログラミング言語で、例外処理や多重継承などさまざまな機能が追加されています。C言語と互換性があり、C言語よりもハードウェアに関わるシステム開発を行う場合に適しています。

また、C++はオブジェクト指向型ということからコードを使いまわすことができ、C言語よりも短いコードで開発することができます。

Javaとは?

Javaは現在のオラクル社が開発したプログラミング言語です。

高い汎用性を持つ言語で、OSに影響されないため、WindowsやMac OS、Androidスマートフォンなどさまざまなデバイスで利用できるシステムやアプリケーション開発が可能です。

そのため、生産効率が良いシステム開発やメンテナンスが実現し、多くの企業で利用されています。

C++とJavaの比較ポイント10個

C++とJavaの比較ポイントをご紹介します。

C++とJavaは似た特徴やメリットを持つプログラミング言語となっているため、これからプログラミングを学ぶ方の中にはどのような違いがあるのか知りたいと考えている方もいるでしょう。

ここではC++とJavaの比較ポイント10個をご紹介しますので、違いを知りたい方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

C++とJavaの比較ポイント1:ポインタの概念

C++はJavaと違い、ポインタの概念があります。

ポインタではプログラムで行う処理のまとまりである関数がメモリ上にあり、直接参照することができます。そのため、C++ではメモリにたいしてダイレクトに処理を行い、操作することが可能です。

一方、Javaなどの他のプログラミング言語ではメモリを直接扱うことはリスクをともなうため、操作できないようになっています。

C++とJavaの比較ポイント2:Webシステムやアプリ開発

JavaはC++よりもWebシステムやアプリ開発に有利という特徴があります。

Javaはさまざまなプログラミング言語の中でも汎用性が高い言語で、規模の大きなシステム開発はもちろん、Webシステムやアプリの開発などオールマイティに活用できます。

一方、C++はアプリ開発にはあまり用いられませんが、組み込みシステムの開発やロボット技術などに活用される言語となっています。

C++とJavaの比較ポイント3:処理速度重視

C++はJavaよりも処理速度が速いという特徴があります。

C言語系のプログラミング言語はどれも処理速度に特化しており、C++もプログラムの実行速度が非常に速い点がメリットの1つです。

また、C++はJavaと比較しても実行速度が速いため、JavaとC++で同じ機能を持つシステムを開発した場合は基本的にC++の方が速く動作するでしょう。

C++とJavaの比較ポイント4:求人数

JavaはC++よりも求人数が多いという特徴があります。

Javaはその汎用性の高さから多くの企業で採用されているため、求人数はプログラミング言語の中で1位です。特にJavaはスマートフォン決済など近年需要が拡大している市場で利用されているため、前年よりも需要は増しています。

そのため、Javaを習得すれば多くの求人の中から求人を選ぶことができるでしょう。

C++とJavaの比較ポイント5:IoTに興味がある

C++はJavaよりもIoTに強みを持つという特徴があります。

IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット化)」という意味を持つ言葉で、これまでインターネットに繋がっていなかった家電などにIoTデバイスを搭載し、遠隔からでもコントロールすることができるようにしたものです。

C++はハードウェアと関係するシステム開発に特化しており、IoTの開発にも強みを持ちます。

C++とJavaの比較ポイント6:短時間で身に付けたい

JavaはC++よりも身につけやすいという特徴があります。

プログラミング言語はそれぞれ習得の難易度が異なります。基本的な部分はC++の方がJavaよりも早く習得できますが、実際にアプリケーション開発を行う場合はC++はJavaよりも多くのことを覚えなければいけません。

そのため、全体で見ればJavaの方が短期間で身につけることができるでしょう。

C++とJavaの比較ポイント7:細かく環境を設定したい

C++はJavaよりも好みの環境に設定できるという特徴があります。

C++では使いやすいクラスやメソッドなどが用意されているJavaよりも低い階層で扱う関数が多く、メモリ操作やマクロと組み合わせて利用することができます。

そのため、開発したいプログラムに合わせて自分の好きなように環境を細かく設定できるというメリットがあります。

C++とJavaの比較ポイント8:自由度が高い

JavaはC++よりもOSなどプラットフォームに依存しないという特徴があります。

前述のとおり、Javaはプラットフォームに依存しないプログラミング言語です。Javaプログラムを実行するためのJVMさえインストールしていれば、どのような環境でも実行することができます。

そのため、C++などの他のプログラミング言語のようにプラットフォームごとにプログラムを作り替える必要がありません。

C++とJavaの比較ポイント9:プログラムに関する知識を身に付けたい

C++はJavaよりも幅広い知識を身につけることができるという特徴があります。

C++を習得しようと思うと、C言語に関する知識も必要になります。また、オブジェクト指向だけでなくコンピュータの知識も要することから、Javaと比べて習得難易度は高いですが、プログラムに関するさまざまな知識を身につけることもできるでしょう。

C++とJavaの比較ポイント10:大規模な開発を行う

JavaはC++よりも大規模な開発に向いているという特徴があります。

Javaは複数のソースと連携することに特化しているため、プログラムを改変しなくても外部に参照しやすくなっています。また、品質も安定しており、広く利用されているJavaであれば長期間のメンテナンスも容易です。

そのため、Javaは規模の大きなシステム開発に適しています。

C++とJava以外のおすすめの言語10選

C++とJava以外のおすすめの言語をご紹介します。

ここまでC++とJavaのどっちが使いやすいかに焦点を当てて解説してきましたが、プログラミング言語は種類が豊富です。そのため、他にもさまざまなメリットを持つ言語が存在します。

ここではC++とJava以外のおすすめの言語10選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

おすすめの言語1:Python

Pythonは人工知能や統計などに強みを持つプログラミング言語です。

近年需要が高まっているAI開発にも用いられている人気の高い言語で、YoutubeやInstagramの開発にも用いられています。文法もシンプルで読みやすく、他の人が書いたコードでもメンテナンスがしやすいという特徴があります。

また、習得難易度も高くないため初心者にもおすすめです。

おすすめの言語2:CSS

CSSはHTMLを装飾するプログラミング言語です。

Webページは色を決めたり配置を綺麗にするなど具体的なデザインを決めるもので、スタイルシートとも呼ばれます。普段インターネット上で閲覧しているWebページは、基本的にHTMLとCSSを組み合わせて構成されています。

おすすめの言語3:PHP

PHPはWebサービスの開発に特化したプログラミング言語です。

PHPはHTMLにタグを入れ込むようにして記述できる言語で、世界中で利用されている「WordPress」の構築にも用いられています。また、習得難易度も高くないため初心者にもおすすめです。

特にWebサービスの開発を行いたい人に適しています。

おすすめの言語4:C#

C#はC言語をベースにしたプログラミング言語です。

Webアプリやデスクトップアプリ、スマホアプリなど幅広い開発に利用できる言語で、ゲーム開発にも用いられます。そのため、求人も多く今後も高い需要が続くことが予想されます。

C言語をベースにしていることから習得難易度は少し高めですが、初心者でも習得可能です。

おすすめの言語5:SQL

SQLはデータベースを操作するためのデータベース言語です。

厳密にはプログラミングが可能なプログラミング言語ではなく、データベースを管理できるデータベース言語です。

SQLはもっとも広く普及しているデータベース言語で、ISOで規格が標準化されているため、SQLを習得すればオラクルやAccess、MySQL、PostgreSQLなどどのデータベースでも利用できます。

おすすめの言語6:JavaScript

JavaScriptは動的なWebサイトを構築できるプログラミング言語です。

ブラウザ上で動作する言語で、動きのある魅力的なWebサイト作りに役立ちます。また、開発環境の構築などが必要なく、成果もわかりやすいため初心者でも楽しみながら学べる言語だと言えるでしょう。

そのため、フロントエンドエンジニアなどを目指す人におすすめの言語となっています。

おすすめの言語7:Swift

SwiftはiOSアプリ開発向けのプログラミング言語です。

Apple社公式の開発言語で、iPhoneやMac OSで利用するアプリケーション開発を目的として開発された新しい言語です。これまで利用されていたObjective-Cよりもシンプルで短いコードで記述できます

また、Swiftを扱えるエンジニアがまだ少なく高い需要があるため、これから習得するのにおすすめです。

おすすめの言語8:HTML

HTMLはWebサイトの文章などを表現するプログラミング言語です。

HTMLはWebページを作るためのマークアップ言語です。HTMLタグを利用することで、Webブラウザに表示する文章や画像、タイトルや小見出しといった要素の配置などを表現し、全体を構造化することができます。

世の中にあるWebページの内容は基本的にHTMLで構築されています。

おすすめの言語9:Ruby

Rubyは日本人が開発したプログラミング言語です。

楽しく開発ができることをコンセプトにした言語で、日本発ということもあり、インターネット上にも日本語での情報が豊富にあります。そのため、初心者でも習得しやすいでしょう。

文法もわかりやすく、「Ruby on Rails」というフレームワークを活用することでスピード感のある効率的な開発が可能です。

おすすめの言語10:Go

GoはGoogleが開発したプログラミング言語です。

余計な機能を省くことで記述しやすくした言語で、エンジニアのレベルに関係なく安定した開発ができる点が特徴です。現在はまだ求人は少なめですが、これから需要が拡大していくことが予想されるため期待できます。

また、習得難易度も比較的低めな点もポイントです。

C++とJavaを比較してみよう

C++とJavaは同じオブジェクト指向型のコンパイル言語です。

しかし特徴はそれぞれ異なっており、開発できるものも異なります。そのため、目的に合わせて適した方を習得することが大切です。

ぜひこの記事でご紹介したC++とJavaの比較ポイントやC++とJava以外のおすすめの言語などを参考に、自分の目的にぴったりのプログラミング言語を習得してみてはいかがでしょうか。