プログラマーの仕事内容5選|システムエンジニアとの違いや必要なスキルを解説
プログラマーの仕事内容はコーディングだけでない
プログラマーの仕事内容とは何でしょう。その名前から「プログラムを作る人」と想像する方が多いのではないでしょうか。
プログラマーの仕事内容には、プログラムのソースコードを書くコーディングのほか、システムの設計も仕事に含まれることがあります。
プログラマーがコーディングだけをするのか、システムの設計もするのかは、勤務先によって異なるので注意しましょう。
システムエンジニアとの違い
システムエンジニアとプログラマーは、どちらもIT職としてプログラミングもシステム設計もこなす場合があります。では、システムエンジニアとプログラマーの違いは何でしょう。
両者の違いは、システムエンジニアがクライアントのヒアリング・システムの設計・プロジェクトの進行管理を主に行うのに対し、プログラマーは、仕様書に基づいたプログラミング作業を主に行うという点にあります。
プログラマーの仕事内容5選
プログラマーの仕事内容は、具体的にどのようなものがあるのでしょう。ここからは、プログラマーの仕事内容について5種類ほどご紹介します。
仕事内容について知ることで、プログラマーはどのような業務をこなすのかを具体的にイメージし、将来の参考にしてみて下さい。
プログラマーの仕事内容1:プログラミング
プログラマーにとって、プログラミングは代表的な仕事でしょう。
プログラミングとは、プログラミング言語を使用してコンピューター上で動作するアプリやソフトウェア、システムを開発することです。
プログラミング言語にはたくさんの種類があり、携わる産業分野によって主流となる言語は異なります。たとえば、Web系ではJava、AI・機械学習分野ではPythonがよく使用される言語でしょう。
プログラマーの仕事内容2:テスト
プログラマーの仕事内容の中には、テストが含まれています。
テストとは、作成したプログラムを実際に動かして、設計した通り動作するのかを確認する作業です。動かした際にバグが見つかった場合、そのバグの原因を特定して修正することも、テストの大切な作業になるでしょう。
プログラマーの仕事内容3:データベースの構築・操作の実装
プログラマーの仕事内容に、データベースの構築・操作の実装があります。
データベースとは、コンピューター上にある情報の集合体のことです。情報を効率的に使用できるように整理・管理することが、データベースの構築です。
操作の実装とは、データベースにアクセスして検索・更新をするなど、データベース上の情報を操作するための機能を付与することを指します。データベースの構築と合わせて、有用な技術と言えるでしょう。
プログラマーの仕事内容4:バージョン管理
プログラマーの仕事内容の1つに、バージョン管理があります。
バージョン管理とは、アプリやシステムなどプログラミングで作成したものが更新された場合、その履歴を管理する作業のことを指し、プロジェクトを進める上で大切な作業の1つとなるでしょう。
たとえば、最初に作成したアプリのバージョンを1.0とした場合、そのアプリを更新した後にバージョン1.1とするなどして変更の履歴を残していきます。
プログラマーの仕事内容5:APIの開発
API開発は、プログラマーにとって大切な仕事の1つでしょう。
APIとは、Application Programming Interfaceの頭文字を取ったものです。大規模なシステム開発では、機能ごとに分担してアプリを開発します。APIによって別々に作られた機能同士をつなぎ合わせて、1つのシステムとして機能させることが可能になるのです。
APIの開発ができるプログラマーは、業界にとって必要な人材でしょう。
プログラマーに必要なスキル6選
プログラマーになるためには、どのようなスキルがあると理想的なのでしょう。ここでは、プログラマーに必要なスキルを6つ選んでご紹介します。
プログラマーの仕事内容に加えて必要とされるスキルを知ることで、将来プログラマーとして働くかを決める上での参考にしてみて下さい。
プログラマーに必要なスキル1:プログラミングスキル
プログラミングスキルは、プログラマーに必要なスキルの1つです。プログラミングがプログラマーの仕事内容に含まれる以上、これは当然と言えるでしょう。
プログラムを作るには、プログラミング言語の習得が必要です。プログラミング言語は定期的にバージョンアップされることがあるので、最新の技術を身につけていられるよう、常に勉強し続ける必要があるでしょう。
プログラマーに必要なスキル2:コミュニケーション能力
プログラマーに必要なスキルには、コミュニケーション能力が含まれます。
プロジェクトは、1人ではなく複数人のチームで完成させていくものです。チーム内でコミュニケーションがスムーズに図れていないと、円滑な業務遂行の妨げとなってプロジェクトの進行に影響を及ぼすでしょう。
基本的なマナーと合わせて、コミュニケーション能力は社会人として必須のスキルと言えます。
プログラマーに必要なスキル3:ミドルウェアやOSのスキル
ミドルウェアやOSのスキルも、プログラマーに求められる能力でしょう。
OSはWindowsやAndroidなどのことで、パソコンやタブレットの制御を担っているものです。ミドルウェアはOSとアプリの間を仲介するソフトウェアで、OSやアプリの機能を助ける働きもしています。
OSやミドルウェアはアプリが動作する土台となるものなので、プログラマーはその特性について理解しておく必要があるでしょう。
プログラマーに必要なスキル4:答えを自分で見つけられる力
プログラマーは、答えを自分で見つけだす力が求められます。
一般的に、システム開発の設計書にはコードは書かれていません。プログラマーは、仕様通りになるようなコードを自分で考えだす必要があるのです。テストでバグが発生した場合は、原因を特定し修正する必要にも迫られます。
どのようなコードを書き、どのようにバグを修正するべきなのか、自分で答えを見つけられるスキルがプログラマーには求められるでしょう。
プログラマーに必要なスキル5:論理的思考力
論理的思考力は、プログラマーには必須のスキルと言えるでしょう。
プログラムを作るためには、コンピューターに指示を伝えるための言語であるプログラミング言語を用いて、処理の内容を順序だてて書いていくことが必要です。
よいプログラムのコードを書くためには、筋道を立てて論理的に物事を考えるスキルが不可欠と言えるでしょう。
プログラマーに必要なスキル6:根気強く努力できること
プログラマーとして働くには、根気強く努力できることが大切になるでしょう。
1つのプロジェクトの完遂には、長期間を要する場合があります。バグ発生時の対処も、問題解決までに1度ではなく、何度もトライアルアンドエラーを繰り返す必要に迫られることもあるでしょう。
地道にコツコツと努力できる能力は、プログラマーとして働く上で大切な素質になると言えます。
プログラマーに向いている人材
プログラマーは、チームで働くために必要なコミュニケーション能力、長期間の地道な作業に耐えられる根気強さ、問題解決のための思考能力が求められます。
進化するテクノロジーについていくため、プライベートでも自主的に学習を継続できる勤勉さも大切な素質と言えるでしょう。
プログラマーに向いている人材とは、これらの素質に加えて、プログラミングやコンピューターなど業務に必要なスキルを持つ人と言えます。
プログラマーに適したプログラミング言語4選
プログラミング言語は数多くあり、プログラミング未経験者は、どれから学習すべきか判断が難しいところもあるでしょう。
ここからは、数多くあるプログラミング言語の中から、4つを選んでご紹介していきます。自分の目的に合ったプログラミング言語を見つけて、効率よく学習を進めていきましょう。
おすすめのプログラミング言語1:Java
Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語で、OSに依存しないプログラムをコードできるという汎用性を持っていることが特徴です。
Javaは、その汎用性から学んでおいて損はない言語と言えるでしょう。Javaを使って開発できるものは、金融などの業務システム、Web系のアプリ、ゲーム開発など多岐にわたります。
Javaを習得していることで、IT業界で仕事を見つけやすくなることが期待できるでしょう。
おすすめのプログラミング言語2:C言語
C言語は、他と比較して処理速度が速いプログラミング言語です。
OSの記述にも使用されているため、C言語を学ぶことでOSに関係したシステムや、ハードウエアに関しても自然に詳しくなれるでしょう。
C言語は高速処理を可能にするので、ビッグデータやバーチャルリアリティーなど、大量のデータを処理する作業に向いている言語と言えます。
おすすめのプログラミング言語3:PHP
PHPは、サーバーサイドで使用されるプログラミング言語です。
PHPを使えば、データベースと連携したり、HTMLのソースコードを作り出すことが可能になります。サーバーサイドの言語なので、ユーザー側のアクションを受け取って、サーバーで処理した結果を返すプログラムを組むことが可能です。
JavaやC言語と文法的に似ているため、先にどちらかを習得していれば、PHPは学びやすい言語と言えるでしょう。
おすすめのプログラミング言語4:Ruby
Rubyは、日本で開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語です。
Rubyには、Ruby on Railsというフレームワークがあります。このフレームワークを利用すれば、プログラマーが書かなければならないコードを最小限に抑えられるため、開発効率を格段に上げられることでしょう。
Rubyを用いれば、Webアプリの作成や、Web系サービスの構築を効率よく行えることが期待できます。
プログラマーの仕事内容について知ろう
プログラマーは、IT業界の根幹を支えなくてはならない存在です。
常に学び続けなければならない大変さもありますが、自分のスキルを上げることで達成感を得られたり、習得しているスキルによっては年収アップも期待できる、やりがいのある職業とも言えます。
プログラマーの仕事内容を知り、職業の選択肢を広げていきましょう。