iOSエンジニアの仕事例3つ|iOSエンジニアのキャリアパスと将来性

iOSエンジニアの概要

iOSとはApple社製品で動作するOSのことを言います。

iOSエンジニアはiPhone、iPad、PCではMac等で動作するアプリの開発をする職業のことです。

会社に所属し、アプリの機能追加や保守運用を行う作業をしたり、クライアントから依頼されたゲーム等の開発に取り組んだりすることが多いです。

そして、副業としてや起業するなどしてAppStoreで流通するようアプリの開発を個人で行う方もいます。

iOSエンジニアの仕事例3つ

あなたがもし、日ごろiPhoneを使っていて「好き」「興味がある」と思っていても、仕事として関わるならそれだけでは、就職できません。

iOSエンジニアを目指すためには、その職業の仕事がどのようなものであるか、またはどのような職場で働けるかを知ることが大切です。

次は、気になるiOSエンジニアの仕事例をご紹介していきます。

iOSエンジニアの仕事例1:アプリの開発

iOSエンジニアは、iPhoneやiPad等で動作するアプリ開発を行い、小規模のアプリ開発では数人でチームを組んで、担当範囲のコーティングを行います。

ゲーム、電子書籍、アルバイト就活求人、ネット通販等様々なアプリを開発していきます。

新規リリースを担当することになれば、新機能や不具合の改善を行い、規模が大きければ、サーバーサイドの担当等他の職種と共同作業することも増えてくるでしょう。

iOSエンジニアの仕事例2:競合アプリの市場調査

Apple社のアプリを流通しているAppStoreでは、日々新しいアプリがリリースされ、アプリの順位も変わってきます。

新しくリリースされたアプリをダウンロードし、試してみたりデザイン性や機能を日ごろからチェックしたりしていかなければなりません。

TwitterやFacebook等のソーシャルネットワークサービスでの口コミ、アプリの順位やダウンロード数を集計する等の市場調査も重要な業務になってきます。

iOSエンジニアの仕事例3:インフラの保守および運用

iOSアプリのサービスを動かすためのコンピュータ、通信するために必要な回線、継続するための運用体制等を示すインフラを構築し、メンテナンスを行います。

そのためクラウド環境、Linuxに関する知識が必要になります。

アプリのエラーなどの障害、バージョン管理の対応を行うことで、24時間安定してサービスを提供することができるのです。

iOSエンジニアに必要とされる言語2種

次はiOSエンジニアになるために必要とされる言語を2種類紹介します。SwiftとObjective-Cが代表的なプログラミング言語です。

iOSエンジニアを目指すなら、Swiftからの習得をお勧めします。未経験者にとって、Objective-Cは難易度が高いのですぐに挑むことはおすすめできません。

まずSwiftを習得して、就職したら並行してObjective-Cを学びましょう。

iOSエンジニアに必要とされる言語1:Swift

新規のiOS案件では、Swiftを使うことがたくさんあります。SwiftはApple社が作った、新しいプログラミング言語です。

初心者にとってSwiftは、Objective-Cに比べ、シンプルかつ分かりやすい仕様となっています。そのためSwiftから学習する方がよいでしょう。

iOSエンジニアに必要とされる言語2:Objective-C

初期のiOSアプリ開発案件では、よくプログラミング言語に採用されていました。

Objective-Cは、C言語をベースにして「オブジェクト指向」を取り入れた言語で、他の言語と比べるとかなり複雑で、習得が難しいと言われています。

Swiftが登場してからは、新規の開発ではObjective-Cの案件は少なくなってきているようです。

iOSエンジニアに求められるスキル6つ

iOSエンジニアを目指すために、あらかじめ知識、必要スキルを身につけることはとても大事です。

未経験者で就職したい場合は、これらも把握しておくことも大切で、またiOSエンジニアに必要な資格なども取得しておくと良いでしょう。

次は、iOSエンジニアが求められるスキルセットを6つ紹介します。

求められるスキル1:Macのパソコンが使いこなせる

iOSエンジニアになるには、Macを使いこなすことは必須条件です。

Apple製品向けのアプリ開発はMacでしかできません。Appleが開発した代表的な製品のiPhone等の端末用アプリの開発には必ずMacが必要になります。

この開発には、AppStoreで無料提供している開発環境のXcodeを使用しなければならず、Macからインストールを行う必要があるため、iOSアプリ開発にはMacが必要です。

求められるスキル2:iOSの仕組みが分かる

iOSはApple社独自のOSであるため、Android等とは違う特徴を持っていて、特にAndroidユーザーにとっては、iOSのメリット、デメリットをイメージし難くなります。

そのため、iPhone等の製品を使った経験があることが必須で、ある程度のコストはかかりますが、そのぶん実体験を開発に活かすことができます。

加えて、iOSの仕組みを覚えておくことも、開発を進めるうえでは欠かせません。

求められるスキル3:HIG(iOS Human Interface Guidelines)について理解している

ユーザーに支持され使われるアプリにするために、使いやすいものにしなければなりません。
 
iOSをはじめとしたApple社製品のアプリを製作するときは、HIG(iOS Human Interface Guidelines)が必要です。

HIGは、UI設計の原則を定めたガイドラインで、どんな点に留意するべきか細かい部分まで示されているので、必ず理解しましょう。

求められるスキル4:プログラムの作成スキル

アプリ開発には、SwiftやObjective-Cでプログラムを作れる能力が必須となります。

知識を身につけるだけではなく実際に、簡単なアプリを作ってみることが大切です。自分でアプリを作ることで、これまで学習してきたことも理解でき、仕事にも活かすことができます。

そうしたら、iPhoneなどで実際作ったアプリを使うことでどのようなものが使いやすいかも理解できるでしょう。

求められるスキル5:コミュニケーションスキル

IT業界の他の言語のエンジニアやAndroidエンジニア同様に、iOSエンジニアも自ら学習し、成長する必要があります。

特にSwiftはまだ歴史が浅く、仕様変更も頻繁にされていますので、自ら情報を拾っていかなければなりません。

開発業務は一人ではできないので、現場で働く他のエンジニアとコミュニケーションをとることが必要です。つまり、他のエンジニアと連携をとることが重要になります。

求められるスキル6:行動力や自走力

iOSエンジニアは、指示待ちの姿勢では仕事がなくなってしまう恐れがあり、自分で常に考えて行動しなければならないし、エラーが出たらすぐに改善できる対応力も必要です。

疑問や改善すべき点などがあれば、積極的に提案し試してみる「自走力」が求められます。

iOSエンジニアの年収は?

iOSエンジニアの平均的な年収は、550万円程度とされています。

未経験で入社した場合は、300~400万円からスタートし、一通り業務をこなしていけるようになれば、500~600万程度給料単価のアップが期待できます。

フリーランスで働くiOSエンジニアは、スキルや経験次第では年収が1000万円を超える場合もあります。

iOSエンジニアの活躍場所2つ

次にiOSエンジニアの活躍場所を紹介します。

開発するシステムやソフトの種類に応じて「業界系」「Web系」など主に2種類に分類わけされます。

具体的にどのようなアプリ開発を担当しているか、詳しく説明していきます。

iOSエンジニアの活躍場所1:Webアプリ業界

Webエンジニアは、主にWebメディア、ゲームなどの会社やWeb開発の受託企業などにいます。

スマホ、PC、タブレット端末などにインストールして使うアプリもありますが、Web上にも様々なアプリがあります。

SNSで人気のTwitterやFacebookなどもWebアプリの一つです。

その他ネット通販でよく利用されるシッピングサイト等も作ることが多いです。

iOSエンジニアの活躍場所2:Apple社製品で利用されるアプリ製作会社

アプリエンジニアの中でも人材不足のため、企業からの求人需要が高いのがアプリ開発のエンジニアです。

iOSエンジニアはiOSの端末に対応したアプリを設計、開発をします。スマホが普及したことで、アプリ利用者はどんどん増えています。

インターネットでの買い物や、調べたりするときも、スマホのアプリで済ませる人も多く、そのためスマホアプリ開発ができるエンジニアの需要は高くなるのです。

iOSエンジニアのキャリアパス

iOSエンジニアのキャリアパスは、他のエンジニアとそれほど変わらず、経験の浅いエンジニアは、コーディングやテストを担当します。

そしてある程度経験を積んだエンジニアは、設計や案件定義等や、クライアントとの折衝も行います。さらに上を目指すならプロジェクトマネージャーや管理職、プログラミングを極める道もあります。

iOSエンジニアは、自分自身の実力を身につけていけば、様々な未来に進んでいける職業です。

iOSエンジニアの将来性

次は、iOSエンジニアの将来性について紹介していきます。

iOSアプリの販売は、AppStoreのみで、審査内容もAndroidより厳しく、リジェクトされる割合も高めです。

その分優良なアプリが量産されるので、エンジニアにとってはとてもやりがいのある仕事と言えます。

iOSは国内のシェアが高く、需要も圧倒的に多いので、今後もiOSアプリ開発市場は安泰と言えるでしょう。

iOSエンジニアには開発言語の知識や様々なスキルが必要!

iOSエンジニアには様々なスキル、言語の知識が必要で、特に意識していきたいポイントをまとめました。

初心者はSwiftの知識は必須です、就職に合わせてObjective-Cを学習し、実際にアプリを作ってみてください。

HIGやUI等の基本的な考え方を身につけて、チームとのコミュニケーショや連携をとることも必要です。そしてIT業界に強い転職エージェントを活用すると良いでしょう。