Javaの将来性がある理由9つ|需要のあるJavaエンジニアを目指す方法は?

なぜJavaの将来性を考えるべきなのか

Javaは、現在世界でも非常に高いシェアを誇るプログラミング言語です。

そのため、これからプログラミングを学ぼうと考えている方の中には、Javaを最有力に考えている方も多いでしょう。

しかし、現在Javaのシェアが高くても将来的にJavaの案件が減少していくのであれば、別の言語を学んだ方が良い可能性もあります。そのため、将来性について検討する必要があると言えるでしょう。

Javaエンジニアの年収

Javaエンジニアの平均年収は503万円程と言われています。

エンジニアの平均年収は日本の平均年収よりも高い傾向にありますが、Javaエンジニアも比較的年収は高めです。

もちろんJavaを開発言語に採用している企業は多いため、企業の規模などによっても年収は変わります。特に上場企業に勤めるJavaエンジニアは年収が高い傾向にあると言えるでしょう。

Javaの将来性がある理由9つ

Javaの将来性がある理由についてご紹介します。

Javaは現時点では需要の高いプログラミング言語ですが、将来性についても有力であるという意見があります。

ここではJavaの将来性がある理由9つをご紹介しますので、Javaの将来性についてぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

将来性がある理由1:サーバサイドでの需要がある

Javaはサーバサイドでの将来性があると言えます。

サーバサイドで動作するアプリケーションの多くは、Javaサーブレットで開発されています。そのため、Javaはサーバサイドでの利用においては、中小企業から大企業まで幅広い需要があります。

また、Spring Framework、Play Framework、JSFなどのフレームワークのスキルを持っていると、Javaエンジニアとしてより需要があるでしょう。

将来性がある理由2:世界中で広く使われている言語である

Javaは世界中で広く使われており、歴史も古い言語のため今後も将来性があると言えます。

Javaはこれまで世界中で多くの開発に使用されてきた実績のある言語のため、突然需要がなくなるということは考えにくいです。

また、さまざまな種類が存在するプログラミング言語の中でもJavaは標準的な言語として扱われているため、今後も新規案件の開発言語にJavaを採用するケースは多いでしょう。

将来性がある理由3:Javaのシステム開発案件は減っていない

Javaの案件自体は減少していないため、今後も将来性があると言えます。

近年ではPythonなど他の言語の案件が増えてきていることから、Javaの開発案件の割合が減ってきているように感じることもあるでしょう。

しかし「ソフトウェア開発データ白書」によると、Javaの占める割合は2014-2015版で約30%、2016 -2017版では約32%、2018-2019版においては42.7%と需要が拡大しています。

将来性がある理由4:安定した既存技術を好む傾向が強い

大手企業や官公庁は安定した既存技術を好むため、今後も将来性があると言えます。

Javaはこれまで世界中でシステム開発に採用されてきた実績を持つ言語です。また、その中でも安全性の求められる金融関係のシステムや大企業で利用するシステム開発に用いられており、安定した実績を持ちます。

そのため、Javaは他の言語よりも大企業や官公庁に有利だと言えるでしょう。

将来性がある理由5:すでにJavaで組まれたシステムの保守案件は継続する

Javaで開発されたシステムの保守案件は継続的に発生するため、今後も将来性があると言えます。

将来的に、Javaの新規開発案件が減っていく可能性がないと言い切ることはできません。しかしすでにJavaで構築されたシステムは多く存在しており、大企業や金融機関などで使用されています。

そのため、仮に新規案件が減ったとしても今後も保守開発は継続して発生するでしょう。

将来性がある理由6:企業の中枢システムに使われていることが多い

Javaは企業の中枢システムなどにも使われるため、今後も将来性があると言えます。

Javaは汎用言語であり、堅牢な言語なので、企業の中枢システムなど高い品質が求められる開発に採用されるケースも多いです。

また、中枢システムであれば利用期間も長く、引き続きメンテナンスや機能追加などの案件が発生することが見込まれます。

将来性がある理由7:大規模開発にも向いているため

Javaは大規模開発に向いているため、今後も将来性があると言えます。

Javaは官公庁や大手企業が使用するような、規模が大きく堅牢なシステム開発に採用されている言語です。

また、オブジェクト指向型の言語ということで、大人数でのシステム構築の際にも、部品を組み上げていくかのように進められるため、大規模システムの開発には今後もJavaが採用される傾向が続くでしょう。

将来性がある理由8:他のプログラミング言語でも応用できる

Javaは他のプログラミング用語の習得にも応用できるため、今後も将来性があると言えます。

Javaはオブジェクト指向型の言語であり、システム開発で使用する標準的な言語として新人研修などでも広く使われています。

そのため、Javaを習得すれば、C#やRubyなどの他のオブジェクト指向型言語を習得するのも容易になるでしょう。

将来性がある理由9:エンタープライズ向けシステム以外でも多く使われる

JavaはWebシステムなどのエンタープライズ向け以外でも使われるため、今後も将来性があると言えます。

Javaは前述のとおり、企業の中枢システムなどエンタープライズ向けのシステム開発にももちろん採用されますが、それ以外でも需要が高い言語です。

たとえば組み込みシステムやAndroid向けのアプリ開発など、さまざまな分野で採用されています。

Androidアプリ開発ニーズの増加が見込まれる

特にAndroidアプリ開発において、Javaはもっとも多く使われていると言われています。

現在Javaは拡大し続けるスマホアプリ市場での開発案件が非常に多いです。また、将来的にiPhoneやiPadの売れ行きが鈍化し、逆にAndroidはシェアを伸ばすとも言われています。

そのため、今後もAndroidアプリの開発ニーズがなくなることはないと予測でき、Javaのニーズも高まると言えるでしょう。

Javaの将来性の懸念2つ

Javaの将来性には懸念点もあります。

ここまでJavaに将来性があるといえるさまざまな理由をご紹介しましたが、一方で、将来性について懸念があるという意見もあります。

ここではJavaの将来性の懸念2つをご紹介しますので、Javaの将来性についてぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

収入面の低さ

Javaの収入面では高くないことから、将来性に懸念があると言えます。

この記事でもJavaエンジニアの年収について記載しましたが、エンジニアはもともと日本の年収の平均よりも給与水準が高いです。そのため、他の職種と比較するとJavaエンジニアの年収は高めですが、他の言語と比較するとJavaは高いとは言えません。

Javaエンジニアは数が多く、市場価値が上がりにくいことが収入が低い原因となっています。

他の言語が徐々に伸びてきている

近年は他の言語の需要が拡大してきていることから、将来性に懸念があると言えます。

Javaの需要は現在も高い状態にありますが、それでも他の言語も徐々に実績を伸ばしており、シェアを奪われつつあります。

特にScalaは、Javaと同じくオブジェクト指向型言語でありながら、コード量がJavaの半分でさらに安全性が高いことから、今後はScalaがJavaに代わってシェアを伸ばしていくことが注目されています。

Javaエンジニアを目指す方法3つ

Javaエンジニアを目指すにはどのような方法があるのでしょうか。

将来性に懸念もあるとはいえ、Javaのシェアは世界でも有数の規模で、今後も高い需要が見込まれています。そのため、Javaエンジニアを視野に入れている方も多いでしょう。

ここではJavaエンジニアを目指す方法3つをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

Javaエンジニアを目指す方法1:資格を取得する場合

Javaエンジニアになるには資格を取得する方法があります。

IT関連の資格を取得することで、その分野のIT知識やスキルを持っていることを証明することができます。しかしIT系の資格は種類も多いため、Javaエンジニアに向いている資格がどれなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定JavaプログラマはJava関連の資格の中でも人気の高い資格です。

Javaを開発しているOracle社が実施しているベンダー資格で、世界共通の資格です。Oracle認定Javaプログラマは「Bronze」「Silver」「Gold」という3つのレベルがあり、BronzeとSilverは誰でも受験することができます。

また、GoldはSilverを合格していることが受験資格となります。

Javaエンジニアを目指す方法2:Androidアプリのトレンドを押さえておく

JavaはAndroidアプリ開発でシェアを伸ばしているため、Androidアプリについて知っておくことが重要です。

Androidは日々新しいモデルが発売されており、新しい機能も追加されています。そのため、JavaエンジニアとしてAndroidアプリの開発を行う場合は、最新のトレンドを常に押さえておく必要があります。

Javaエンジニアを目指す方法3年:マネジメントの経験を備える

Javaエンジニアになるならマネジメントの経験も備えておくことが重要です。

エンジニアにはプログラミングなどのスキルは当然必要ですが、マネジメントの経験があればより給与面でも優遇されるようになります。

そのため、転職でJavaエンジニアを目指す場合はマネジメント経験をアピールすると良いでしょう。

Javaの将来性について理解しよう

Javaは今後も将来性があると言われていますが、一方で懸念点もあります。

ぜひこの記事でご紹介したJavaの将来性がある理由やJavaの将来性の懸念、Javaエンジニアを目指す方法などを参考に、Javaの将来性について理解を深めてみてはいかがでしょうか。