クラウドを扱うエンジニアにおすすめの資格12選|資格を取るメリットとは?

クラウドを扱えるエンジニアは不足している?

クラウドの知識やスキルを持つエンジニアは人材不足の状態になっています。

IT業界は慢性的なエンジニア不足となっており、将来的にも右肩上がりで人手不足の状態が続くと予測されています。

また、近年ではクラウドの需要の高まりとともにクラウドエンジニアの需要も上昇していますが、需要に対してクラウドのスキルを持った人材は不足しており、クラウドに強みを持つ人材を優先している企業も多いです。

クラウドを扱えるエンジニアに必要なスキル3つ

クラウドを扱えるエンジニアにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

クラウド関連のスキルを持つ人材は需要が高く、優先的に採用されるケースもあることから、将来クラウドを扱えるエンジニアを目指している方も多いでしょう。しかしクラウドを扱えるエンジニアになるには、具体的にはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。

ここではクラウドを扱えるエンジニアに必要なスキル3つをご紹介します。

エンジニアに必要なスキル1:コミュニケーションスキル

クラウドを扱えるエンジニアにはコミュニケーションスキルが必要です。

クラウド関連の業務では、オンプレミスからクラウドへ移行を希望しているクライアントの要望をヒアリングすることもあります。そのため、クライアントやシステム開発者と円滑なコミュニケーションを取り、どのような仕様になっているのかしっかりと把握することが重要です。

また、他部門との調整などさまざまな業務にコミュニケーションスキルは求められます。

エンジニアに必要なスキル2:インフラの設計や構築

クラウドを扱えるエンジニアにはインフラの設計や構築スキルが必要です。

クラウドを扱うエンジニアはITインフラに関係した業務を行うことも多いため、インフラ全般の知識やスキルも必要になります。

たとえばサーバーやネットワーク、OSとアプリケーションの中間にあるミドルウェア、オンプレミスでのシステム運用の知識やスキルなどを習得しておくことで、システムのクラウド移行などの業務にも役立ちます。

エンジニアに必要なスキル3:クラウドサービス関連の知識

クラウドを扱えるエンジニアにはクラウドサービスに関する知識が必要です。

クラウドサービス関連の知識としては、クラウド環境構築のためのサーバーの仮想化、ネットワークの仮想化、RDBMSやNoSQLといったデータベースの知識などがあります。

これらの知識を併せ持っていることで、クラウドを扱うエンジニアとしてより活躍できる幅が広がるでしょう。

クラウドを扱うエンジニアにおすすめの資格12選

クラウドを扱えるエンジニアになるにはどのような資格が有効なのでしょうか。

クラウドを扱うエンジニアになるために必要な資格はありませんが、取得しておくことでクラウドを扱うために必要な知識やスキルを習得していることを証明することができます。

ここではクラウドを扱うエンジニアにおすすめの資格12選をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

おすすめの資格1:Microsoft Azure 認定試験

Microsoft Azure 認定試験はAzureのスキルや専門的な知識を認定する資格です。

Microsoftが実施している試験で、Azureの「基礎」「管理者」「開発者」「DevOpsエンジニア」「アーキテクト」という5つの分野、さらに「Fundamentals」「Associate」「Speciality」「Expert」という4つのカテゴリがあります。

おすすめの資格2:AWS認定ソリューションアーキテクト

AWS認定ソリューションアーキテクトはAWSに関する知識を認定する資格です。

クラウドコンピューティングサービスとしてAWSは多くの企業が利用しているため、AWS認定資格を取得することでAWSを使った設計のスキルや専門的な知識があることを証明できます。

また、実際にAWSを利用し、クライアントの要件やニーズに合った環境構築ができるようになるでしょう。

おすすめの資格3:Google Cloud 認定資格

Google Cloud 認定資格はGoogle Cloudを利用した設計や開発などのスキルを認定する資格です。

Google CloudはGoogleが提供しているクラウドコンピューティングサービスで、AWS認定資格と同じようにGoogle Cloud 認定資格を取得することで、Google Cloudを活用したアプリケーションなどの設計や開発などができるようになります。

おすすめの資格4:Alibaba Cloud 認定試験

Alibaba Cloud 認定試験はAlibaba Cloudのセキュリティサービスや一般のクラウド知識を認定する資格です。

Alibaba Cloud 認定試験は難易度の高い方から「ACE」「ACP」「ACA」という3つの種類にわかれており、さらに計8つの試験に細分化されています。

クラウドコンピューティングやセキュリティ、ビッグデータなどの専門的な知識やスキルを身に着けることができます。

おすすめの資格5:CompTIA Cloud+

CompTIA Cloud+はクラウドコンピューティング環境に必要な知識とスキルを認定する資格です。

クラウドコンピューティング環境で働くITエンジニアのための国際的な認定資格となっており、標準的なクラウドの理解やスキル、クラウドテクノロジーの実装や保守を行うスキル、ITセキュリティの知識やクラウド実装のベストプラクティスなどについて問われます。

おすすめの資格6:CCSP

CCSPはクラウドサービスを安全に利用、運用するために必要な知識やスキルを認定する資格です。

CCSPは「Certified Cloud Security Professional」の略で、CCSKの上位資格という位置づけになっています。

CCSPでは、サイバー情報に関する専門的スキルやクラウドコンピューティングセキュリティの専門的なスキルなどを認定します。

おすすめの資格7:CCNA Cloud

CCNA CloudはCiscoのクラウドソリューションの設定やサポートを行うためのスキルを認定する資格です。

世界有数のコンピュータネットワーク機器の開発会社であるCiscoが認定しているベンダー試験で、CCNA Cloudを取得することでクラウドエンジニアやクラウドの管理者などに必要なCiscoのスキルを身に着けることができます。

おすすめの資格8:VMware 認定資格

VMware 認定資格はVMWareの営業職向け、もしくは技術職向けのスキルを認定する資格です。

技術者向けの資格には「VCA(Associate)」「VCP(Professional)」「VCAP(Advanced Professional)」「VCIX(Implementation)」があります。

特にVCPは、VMwareのインストールや構成、管理、最適化などクラウドエンジニアに適した内容です。

おすすめの資格9:ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験はネットワークシステムに関するスキルを認定する資格です。

情報処理推進機構が認定している情報処理技術者試験の1区分で、もっとも難易度の高いレベル4相当となります。ネットワークシステムの要件定義や設計、構築、テスト、運用保守、管理、評価、コンサルティングなどの分野についての問題が出題されます。

ネットワークエンジニアからクラウドへステップアップする人にもおすすめです。

おすすめの資格10:ORACLE MASTER

ORACLE MASTERはオラクル製品に関するスキルを認定する資格です。

オラクルが認定しているベンダー試験で、データベースに関する世界共通の資格です。

レベルは「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」という4つで、ステップアップ式となっているため、まずは一番やさしいBronzeから挑戦する必要があります。

おすすめの資格11:PMP

PMPはプロジェクトマネジメントに関するスキルを認定する資格です。

PMP(Project Management Professional)はクラウド関係だけでなく、すべてのエンジニア職に有効な国際資格です。プロジェクトマネジメントに関する経験や知識などを測り、プロフェッショナルとして認定します。

エンジニアとしてキャリアアップしていきたい人におすすめです。

おすすめの資格12:情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は情報セキュリティに関する知識やスキルを認定する資格です。

情報処理推進機構が認定している資格で、情報処理技術者試験とは別の独立した試験となっています。

クラウドを扱う以上、セキュリティに関する知識も必要とされるため、情報処理安全確保支援士を取得しておくことで説得力が生まれやすくなるでしょう。

クラウドを扱うエンジニアが資格を取るメリット2つ

クラウドを扱うエンジニアとして資格を取得することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは最後にクラウドを扱うエンジニアが資格を取るメリット2つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

自身の技術やスキルの証明になる

資格を取得することでクラウドやITに関する知識やスキルを取得している証明することができます。

エンジニアとしてどの程度のスキルを持っているかは実際に業務を行わなければわかりませんが、IT系の資格を取得していれば、エンジニアとしてのレベルが目に見えるようになります。

クラウドサービスの導入を検討している企業への貢献

クラウド系の資格を取得しているエンジニアがいることで、企業はクラウドサービスの導入がしやすくなります。

クラウドを導入する場合、セキュリティやトラブル時の対応、具体的な運用方法などを検討する必要があるため、まだまだハードルは高いです。しかしクラウドを扱うエンジニアが社内にいれば、はじめての導入でも踏み切りやすくなるでしょう。

資格を取ってクラウドを扱えるエンジニアを目指そう

クラウドを扱う知識やスキルを取得していることを証明するには資格を取得するのがおすすめです。

ぜひこの記事でご紹介したクラウドを扱えるエンジニアに必要なスキルやクラウドを扱うエンジニアにおすすめの資格、資格を取るメリットなどを参考に、クラウドやIT関連の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。