フロントエンドエンジニアにおすすめのフレームワーク総合9選!注意点とは?
フレームワークとは
フレームワークとは、システムやアプリケーションなどの開発を行う際に必要な機能を集めた枠組みのことです。
プログラミング言語ごとにそれぞれ合ったフレームワークがあり、一般的にシステム開発やWebアプリケーション開発を行う場合はフレームワークを利用します。
フレームワークを使うことによってコードを一から記述する必要が無くなるため、非常に効率的な開発が可能になります。
フロントエンドエンジニアがフレームワークを使う3つのメリット
フロントエンドエンジニアがフレームワークを活用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
フロントエンドエンジニアとは、Webサイトでのブラウザ側であるフロントエンドを担当するエンジニアです。フロントエンドの開発では、主にHTMLをはじめとしてCSS、JavaScriptなどを用います。
ここではフロントエンドエンジニアがフレームワークを使う3つのメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
フレームワークのメリット1:作業効率があがる
フロントエンドの開発でフレームワークを利用すれば、作業効率や生産性が向上します。
フレームワークには必要最低限の機能が最初から揃っています。また、フロントエンドの開発に必要なテンプレートも用意されているため、エンジニアが一からコーディングする手間が省けます。
そのため開発作業効率が上がり、開発にかかる期間を短縮することが可能です。
フレームワークのメリット2:コンポーネントが簡単に使用できる
フロントエンドの開発でフレームワークを利用すれば、さまざまなコンポーネントを使用できます。
コンポーネントとは部品や構成要素のことで、アプリケーション開発においてはボタンやフォームなどのパーツを指します。
フレームワークなら、エンジニアはタグにクラスを追加することで容易にコンポーネントを利用できるようになります。
コンポーネントとは
コンポーネントとは「部品」や「構成要素」を指す言葉です。
コンポーネントはソフトウェアシステムのさまざまな機能を分割したもので、システム構成における部品や要素を指します。
また、似た言葉に「モジュール」がありますが、モジュールの場合は「他の部品への接合部の標準化された構成要素」という意味も含まれています。
フレームワークのメリット3:コードの書き方が統一できる
フロントエンドの開発でフレームワークを利用すれば、コードの書き方が統一できます。
システム開発は多くの場合チーム単位で行うため、エンジニアの技術力や癖などによってコードの書き方が異なり、統一感がなくなります。
しかしフレームワークという共通のルールを用いることでコードの書き方が統一できるため、バグの発生を防ぐことができ、さらに修正も簡単になります。
フロントエンドエンジニアにおすすめのJavaScriptフレームワーク4選
フロントエンドエンジニアにおすすめの、JavaScriptのフレームワークをご紹介します。
フロントエンドエンジニアが用いる主要なプログラミング言語にJavaScriptがあります。
ここではフロントエンドエンジニアにおすすめのJavaScriptフレームワーク4選をご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
JavaScriptフレームワーク1:Vue.js
Vue.jsはUIを構築するためのシンプルなJavaScriptフレームワークです。
JavaScriptを一まとめにし、1つのファイルとして使用できます。モノリシックなフレームワークとは異なり、少しずつ適用できるように設計されているという特徴があります。
また、日本語の公式ドキュメントも用意されており、比較的学習コストも少ないことから初心者でも使いやすいでしょう。
JavaScriptフレームワーク2:jQuery
jQueryはWebブラウザ用のコードを容易に記述できるJavaScriptフレームワークです。
アニメーションなどを容易に実装できるライブラリで、JavaScriptのフレームワークの中でも長い歴史を持っています。また、Web製作現場では広く採用されています。
ドキュメントやプラグインも豊富にあるため、初心者でも学習しやすいでしょう。
JavaScriptフレームワーク3:React.js
React.jsは高速レンダリングが可能なJavaScriptフレームワークです。
Facebookとコミュニティによって開発されており、さまざまな大企業で採用されています。また、WebサイトやWebアプリだけでなく、モバイルアプリやVRの開発も可能です。
ユーザーが管理しやすいような設計になっているため、大規模開発に適しているという特徴があります。
JavaScriptフレームワーク4:AngularJS
AngularJSはJavaScriptのJavaScriptフレームワークです。
Googleが開発したフレームワークで、複雑なWebアプリケーションのフロントエンドを効率的に実装できます。HTMLテンプレート機能や双方向データバインディング、サーバー連携などの機能も用意されています。
そのため、Reactと並んで非常に人気のフレームワークです。
フロントエンドエンジニアにおすすめのCSSフレームワーク5選
フロントエンドエンジニアにおすすめのCSSのフレームワークをご紹介します。
CSSはWebページのスタイルを指定し、デザインを整えるスタイルシートのことで、フロントエンドの開発で用いられます。
ここではフロントエンドエンジニアにおすすめのCSSフレームワーク5選をご紹介しますので、こちらも参考にしてみてください。
CSSフレームワーク1:Bootstrap
Bootstrapはレスポンシブ対応の、フロントエンドのCSSフレームワークです。
Twitterが開発したフレームワークで、レスポンシブ対応となっているため、BootstrapでWebサイトを構築すればスマホでも快適に閲覧できるサイトになります。
また、豊富なデザインが用意されているため、好きなデザインを選んで効率的にWebサイトを構築できます。
CSSフレームワーク2:Milligram
Milligramはベースのデザインを整えるための、フロントエンドのCSSフレームワークです。
Web制作を行う際に、フォームやボタン、テーブルといったよく使う要素のスタイリングを整えるために使えます。たとえばボタンであれば塗りボタン、枠ボタン、透明ボタンの3種類があり、フォームもスッキリとしているため、特に中身を触らなくてもデザインが整います。
また、非常に軽量なので作業もしやすいでしょう。
CSSフレームワーク3:Foundation
Foundationはカスタマイズ性の高い、フロントエンドのCSSフレームワークです。
BootStrapの次に高い知名度を誇るCSSフレームワークで、Bootstrapよりもカスタマイズ性が高いことからテンプレート感のないWeb制作ができます。また、Webページだけでなくアプリケーションも作成可能です。
グリッドシステムを採用しているため、レスポンシブタイプのWebサイトが作れます。
CSSフレームワーク4:Uikit
Uikitは使いやすく軽量なフロントエンドのCSSフレームワークです。
豊富な機能が利用でき、カスタマイズ性も高いためさまざまなWebサイト作成に利用できます。また、UIが使いやすく軽量なため、快適に作業ができます。
知名度は他のフレームワークよりも低めですが、デザインがスマートでオシャレな点もポイントです。
CSSフレームワーク5:Materialize
Materializeはマテリアルデザインをベースにした、フロントエンドのCSSフレームワークです。
Googleが提唱しているマテリアルデザインを取り入れており、デバイスごとにデザインが最適化できるようにシンプルなデザインになっています。
また、よく使うスタイルがあらかじめ定義されているため、整ったデザインのWebページが作成できます。
フロントエンドエンジニアがフレームワークを使う際の注意点
フレームワークは、プログラミング言語について十分に理解を深めてから利用するようにしましょう。
フレームワークはコードの記述量を減らすことができるため非常に便利ですが、プログラミングスキルを身につける前に使ってしまうと、言語への理解が不十分なままプログラムが完成してしまいます。
そのため、不具合が出てもどのように修正すればいいのかわからず、修正できなくなる可能性があります。
フロントエンドエンジニアのフレームワーク学習方法3選
フロントエンドエンジニアのフレームワークはどのように学習すればよいのでしょうか。
フロントエンドエンジニアとしてフレームワークの使い方を学びたいのであれば、書籍やプログラミングスクール、学習サイトなどを利用して学びましょう。
ここではフロントエンドエンジニアのフレームワーク学習方法3選をご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
フレームワーク学習方法1:書籍
フロントエンドエンジニアのフレームワークは書籍を使って学ぶことができます。
フレームワークについて解説している書籍もあり、ここでご紹介した「Bootstrap」や「AngularJS」、「Vue.js」などそれぞれのフレームワークごとに発売されています。
そのため、学びたいフレームワークの書籍が出ている場合は、まずは書籍を読んでみると良いでしょう。
フレームワーク学習方法2:プログラミングスクール
フロントエンドエンジニアのフレームワークはプログラミングスクールを利用して学ぶことができます。
プログラミングスクールであればプロの講師に直接指導してもらえるため、わからないことがあってもその都度解決して学習を進めていけます。そのため、独学よりも途中で挫折するリスクが少ないと言えるでしょう。
また、より実践的なフレームワークのスキルも身につけられます。
フレームワーク学習方法3:学習サイト
フロントエンドエンジニアのフレームワークは学習サイトを利用して学ぶことができます。
オンライン上でプログラミングを学べるサイトも多いです。たとえば「ドットインストール」なら、3分という短い動画でプログラミングについて学べて、フレームワークの講座も無料で受けることができます。
そのため、書籍やスクールに通う前にまずはフレームワークのイメージを掴みたい人にもおすすめです。
フロントエンドエンジニア向けフレームワークを習得しよう
フレームワークを用いることでフロントエンドの開発が効率化できます。
ぜひこの記事でご紹介したフロントエンドエンジニアがフレームワークを使うメリットやおすすめのJavaScript・CSSフレームワーク、フレームワーク学習方法などを参考に、フレームワークの使い方をマスターしましょう。