SEの将来性が高い分野6選と高い人の特徴|SEの将来有望なキャリアプラン

SEとは

SEとは情報システム開発の上流工程を担う仕事です。

SEが担当する情報システム開発の上流工程とは、クライアントの要求をヒアリングし、システムの設計を行うことです。

所属する企業やSEの業務形態によって業務内容は異なりますが、クライアント対応を行うSEの場合、要求分析や要件定義、基本設計、詳細設計、テストや評価などがSEの担当業務となります。

SEの業務形態3つ

SEはクライアント対応を行うSEの他にもさまざまな業務形態があります。

SEにはいくつかの種類があり、大きく分けると「社外SE」と「社内SE」という2つタイプがあります。また、社外SEにも所属企業に出社して働く形態だけでなく、客先常駐SEや在宅SEなどの複数の働き方があります。

ここではSEの業務形態3つをご紹介しますので、SEにはどのような形態があるのか参考にしてみてください。

SEの業務形態1:社内SE

社内SEは自社のシステムの企画や設計、開発、運用などを行う業務形態です。

社内SEは情報システム部に所属する、あるいは独立したIT担当者として社内のITシステムの業務すべてを担います。

企業によって社内SEの業務は異なりますが、実際に社内で使用するシステム開発を行ったり、システムが安定稼働できるように保守運用をおこなったり、社員のIT関連のトラブル対応全般を担うなど、その業務内容は多岐に渡ります。

SEの業務形態2:客先常駐SE

客先常駐SEはクライアントのオフィスに出社して業務を行う業務形態です。

客先常駐とは技術者を求めている企業へ社員を派遣し、そのままクライアント企業に常駐してシステム開発を行うことです。客先常駐は契約の種類によってタイプが分かれますが、一般的には特定派遣がIT業界では一般的だと言われています。

客先常駐SEは契約期間ごとにさまざまな企業やプロジェクトで仕事を行います。

SEの業務形態3:在宅SE

在宅SEはリモートで業務を行う業務形態です。

オフィスに出社せず、メールやチャット、テレビ電話などを活用したリモートワークでSEの仕事を行うのが在宅SEです。

出社しないため自由な働き方がしやすい一方で、他のエンジニアと直接顔を合わせて仕事を行うわけではないため、コミュニケーションスキルやSEとしての高いスキルが必要とされます。

SEの現状3選

SEという職業は、現在どのような状況にあるのでしょうか。

SEの将来性を考える場合、SEの現状についても把握しておくことが大切です。ここではSEの現状3選をご紹介しますので、参考にしてみてください。

SEの現状1:人手不足の問題

SEは人手不足のため需要が上がってきています。

現在の日本は少子高齢化により労働人口が減ってきていることから、SEを含めたIT人材は現在深刻な人材不足となってきています。

また、IT人材が不足するのとは逆に社会におけるITの需要は年々増加しており、IT市場も拡大し続けています。そのため、将来的にもSEの人材不足はさらに加速していくと言われています。

SEの現状2:他の職種からも需要が上がっている

SEは金融機関や流通、メーカー、製造業などさまざまな業種から需要が上がってきています。

業務系やインフラ系などシステム開発を行う企業はもちろん、近年では他の業種でもSEは求められるようになってきています。

たとえば金融機関に生保、流通、製造業、メーカーなどでも新規事業の立ち上げなどでシステムを再構築しているため、それぞれの専門知識を持ったSEの需要が拡大しています。

SEの現状3:モバイル普及に伴い需要が上がっている

SEはスマートフォンなどのモバイルの普及に伴って需要が上がってきています。

SEの需要は上昇傾向にあり、さまざまな業種で案件が増えてきています。特に近年のスマートフォンの普及に伴い、スマートフォンアプリの開発や品質テスト、デバッグなどの業務が増加しているため、それらを行うSEが求められるようになってきています。

また、消費者向けだけでなく、業務に活かせるスマホ用システムの開発も盛んになってきています。

SEの将来性が高い分野6選

SEには将来性の高い分野があります。

将来的にも高い需要があると言われているSEですが、その中でも特に需要が高い分野があります。そのため、特定の分野のスキルを伸ばすことで、企業にとってより価値のあるSEとして活躍することもできるでしょう。

ここではSEの将来性が高い分野6選をご紹介しますので、ぜひこの機会に参考にして将来を考えてみてはいかがでしょうか。

SEの将来性が高い分野1:クラウドサービス分野

クラウドサービス分野に対応できるSEは将来性が高いと言えます。

クラウドサービス市場は今後も拡大すると言われており、多くの企業が生産性の向上や業務効率化のためにAWSやAzureなどの代表的なクラウドサービスを導入しています。

そのため、クラウドに関するスキルや知識を持ったSEは今後需要が伸びていくと予測できます。クラウドサービスのスキルを身につけるなら、AWS認定を取得するのも視野に入れましょう。

SEの将来性が高い分野2:医療機器・家電のIoT分野

医療機器や家電のIoT分野に対応できるSEは将来性が高いと言えます。

IoTとはモノがインターネットに接続される技術のことで、身近なものならロボット掃除機や喋る冷蔵庫などがあります。また、IoTは医療分野でも活用が拡大しており、ウェアラブル端末で患者の心拍数や体温などをリアルタイムで確認するといった方法で活用されています。

IoTもまだ専門的なスキルを持った人材が少ないため、需要は高いでしょう。

SEの将来性が高い分野3:AI・ビッグデータ分野

AIやビッグデータ分野などの先端ITに対応できるSEは将来性が高いと言えます。

近年、AIを活用したさまざまなサービスの需要が拡大しており、将来的にも需要は高まっていくことが予想できます。

しかしAIやビッグデータの扱いには専門的な知識が必要となるため、AI人材は限られている状況となっており、今後も非常に高い需要が見込まれます。

SEの将来性が高い分野4:情報セキュリティ分野

情報セキュリティ分野などの特定領域への専門性が高いSEは将来性が高いと言えます。

高度情報化社会である現代において、情報漏えいのリスクに多くの企業が危機意識を持つようになっています。そのため、セキュリティ人材の需要は今度ますます拡大すると予測できます。

セキュリティに関する知識を身につけるには、「情報処理安全支援士試験」や「情報セキュリティマネジメント試験」などを取得するのがおすすめです。

SEの将来性が高い分野5:プラント分野

プラント分野などの生産設備に関するスキルを持ったSEは将来性が高いと言えます。

プラントは機械や化学、電気、土木などの領域があり、それぞれ業務も異なっています。プラント分野も人材不足がささやかれており、需要は高い状態です。

また、プラント分野のSEは経験者を中心に採用が行われているため、まずはSEとして経験を積み重ねてからプラント分野のSEとして転職するのがおすすめです。

SEの将来性が高い分野6:モバイル通信分野

モバイル通信分野などの移動体通信に関するスキルを持ったSEは将来性が高いと言えます。

人々の生活に欠かせないスマートフォンやタブレットなどのモバイル通信端末ですが、その通信を支えているのが移動体通信関連のエンジニアです。

2020年からは5Gのサービスも開始しており、今後もモバイル通信分野は高い需要が続くと予想できます。そのため、SEとして働く場合も将来性が高いと言えるでしょう。

将来性の高いSEの特徴4選

将来性のあるSEにはどのような特徴があるのでしょうか。

SE自体は将来性のある職種だと言えますが、多くの場合求められているのは先端技術や専門的なスキルを持った人材なので、従来型のSEは今後人材が余っていくとも言われています。そのため、需要が高い資質を持ったSEを目指すことが重要です。

ここでは将来性の高いSEの特徴4選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてご自身の目指すところを考えてみてはいかがでしょうか。

将来性の高いSEの特徴1:高いスキルを持っている

高いスキルを持つSEは今後も必要とされるでしょう。

特性分野のスキルに特化していない従来型のSEであっても、高いITスキルがあれば多くの企業が求めている人材になれます。

たとえばセキュリティに関する知識やセキュアプログラミングのスキル、クラウドに関する知識、さらにプレゼン能力やコミュニケーション能力などを磨く方法があります。

将来性の高いSEの特徴2:最新技術を柔軟に習得できる

最新技術に対して柔軟に対応できるSEは今後も必要とされるでしょう。

IT業界は技術の移り変わりが激しく、時代によってこれまで主流となっていたものが廃れ、新しくその時代に適したものが生まれます。

そのため、常にその時代のトレンドを理解し、時代の移り変わりに対応していける柔軟性を持ったSEであれば、IT業界の最先端で活躍していけると言えます。

将来性の高いSEの特徴3:キャリアビジョンを明確に持っている

キャリアビジョンを明確に持っているSEは今後も必要とされるでしょう。

今現在のことだけでなく、5年後10年後のキャリアビジョンを持っていることで、目標達成のための具体的な手段が見えてきます。

また、はっきりと将来のビジョンを持っている人は自分で成長していける人材なので、技術を身につけながらSEとして活躍できる人だと言えるでしょう。

将来性の高いSEの特徴4:積極性と意欲を持っている

SEとしての積極性や意欲のあるSEは今後も必要とされるでしょう。

現在の自分の持っているスキルや技術が、年齢やキャリアに合っているのかどうかを冷静に見極められる能力もSEには必要です。

また、時には転職活動などを行い、自分に見合ったポジションを得ようと努力できる積極性や意欲があれば、将来性も十分だと言えるでしょう。

SEのキャリアプラン3選

SEにはどのようなキャリアプランが考えられるでしょうか。

SEとして働くのなら、その先にどのようなキャリアプランがあるのかについても知っておきましょう。もちろん、働く分野や業種によっても異なりますが、ITスペシャリストやプロダクトマネージャーなどはSEのメジャーなキャリアプランだと言えます。

ここではSEのキャリアプラン3選をご紹介しますので、参考にしてみてください。

SEのキャリアプラン1:ITスペシャリスト

ITスペシャリストとしてSEのスキルを磨いていくキャリアプランがあります。

SEとしての着実に経験を積み上げることで、将来ITスペシャリストとして高い年収を得ることも難しくはありません。

そのため、若いうちは技術を磨くことに集中し、転職するのであれば十分経験を身につけてからにするのがおすすめです。

SEのキャリアプラン2:プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとしてマネジメント力を磨いていくキャリアプランがあります。

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの計画や実行に責任を持つ人材となっており、SEのスキルや経験だけでなく、マネジメントスキルや対応力、チームの統括力なども必要になります。

そのため、プロジェクトマネージャーを目標に据えるのであれば、早い段階からスキル形成を行っていきましょう。

SEのキャリアプラン3:フリーランスとして独立する

独立してフリーランスのSEとして働くキャリアプランがあります。

年々フリーランスとして働く人口は増加していますが、エンジニア職はスキルが明確なため、フリーランスになりやすい職業でもあります。

そのため、SEとして数年の経験を身につけたのちにフリーランスになることも可能です。

将来性の高いSEについて知ろう!

SEを目指すのであればスキルを磨いて需要の高い人材になりましょう。

ぜひこの記事でご紹介したSEの現状やSEの将来性が高い分野、将来性の高いSEの特徴などを参考に、将来性の高いSEの特徴について理解を深めてみてはいかがでしょうか。