ITパスポートのおすすめの勉強法4選|受けるメリット・おすすめの本5選紹介

ITパスポートについて

ITパスポートとはITエンジニアを目指す人なら取得しておきたい情報処理技術者試験の1つです。

ITパスポートは通称「iパス」と呼ばれている資格で、IPA(情報処理推進機構)が実施している国家試験です。

ITパスポートはIT系の資格の中ではもっとも基礎的な内容を扱うもので、取得することで日常生活においてなくてはならないIT技術や知識、経営全般などの幅広い内容を身につけられます。

ITパスポートの試験詳細3選

ITパスポートとはどのような試験なのでしょうか。

IT系の国家資格として毎年多くの人が受験しているITパスポートですが、具体的にどのような試験なのかよくは知らないという方も多いでしょう。

ここではITパスポートの試験詳細3選をご紹介しますので、どのような資格試験なのか理解を深めてみてはいかがでしょうか。

ITパスポートの試験詳細1:出題範囲と合格点

ITパスポートの出題範囲はストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系という3つの分野となります。

ストラテジ系(経営全般)が35問程度、マネジメント系(IT管理)が20問程度、テクノロジ系(IT技術)が45問程度となります。

また、合格するには総合評価点が1,000点中600点以上、かつそれぞれの分野の評価点も1,000点満点中300点以上取得する必要があります。

ITパスポートの試験詳細2:受験方法

ITパスポートは当日会場に用意されたパソコンで受験します。

試験はCBT(Computer Based Testing)方式となっているため、受験者は時間になるとパソコンの用意された席へ着席し、受験番号やIDなどを使ってログインして、試験開始時刻になったら操作を始めます。

また、身体的な理由などでCBT方式を受験できない人には、年2回筆記による試験も実施されています。

ITパスポートの試験詳細3:合格発表日

ITパスポートは試験受験月の翌月中旬に発表されます。

試験終了後には自動的に採点が行われ、試験終了後の2~3時間後には試験結果が表示されます。そのため、合格発表前に自分の結果はわかるようになっています。

合格発表自体は受験月の翌月中旬頃に行われ、合格証書は翌々月中旬ごろに送付される流れになっています。ITパスポートの公式サイトに合格発表のスケジュールが掲載されているため、チェックするようにしましょう。

ITパスポートを受けるメリット

ITパスポートを受験することでさまざまなメリットがあります。

ITパスポートに興味がある方の中には、資格を取得することでどのようなメリットがあるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。

ITパスポートは国家試験となっているため、取得することで多くのメリットが得られます。ここではITパスポートを受けるメリットをご紹介しますので、どのようなメリットがあるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

ITパスポートを受けるメリット1:就職に役立つ

ITパスポートは就職にも役立ちます。

ITパスポートを取得しておけば、ITに関する基本的な知識を持っていることを証明することができます。そのため、就職活動でも採用担当者にITスキルがあることをアピールすることができるでしょう。

また、入社後の業務でもITパスポートを受験するために勉強した内容は役に立ちます。

ITパスポートを受けるメリット2:ITの知識が身につく

ITパスポートの受験勉強をすることでIT周りの知識が身につきます。

ITパスポートの出題範囲は広く、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系からバランスよく出題されます。そのため、資格取得のために勉強をすることで、IT関連や経営に関する基本的な知識を身につけることができます。

ITパスポートを受験することで得られるIT知識は、現代のどのような企業で働く場合にも役立つものだと言えます。

ITパスポートを受けるメリット3:奨励金が企業からもらえることも

ITパスポートを取得することで企業によっては奨励金のパックアップがあります。

業務を正しく行うためにもITの知識が求められるため、大企業の中にもITパスポートの取得を推奨しているところがあります。また、ITパスポートに合格した従業員に対して奨励金を支給しているケースもあります。

他の情報処理技術者試験よりもレベルが低いことから少額なケースが多いですが、奨励金は受験のモチベーションにもなるでしょう。

ITパスポートの勉強にかかる時間

ITパスポート合格のための勉強時間は100時間程度だと言われています。

ただし、受験者のもともともITレベルによって必要な勉強時間は変わります。全くIT知識がない状態でITパスポートを受験するなら、勉強には180~200時間程度かかると考えましょう。

一方、理系出身などすでにIT系の知識がある程度ある場合は、少し余裕を持って130時間程度の勉強を行うと良いでしょう。

ITパスポートは独学でも大丈夫な理由

ITパスポートは情報処理技術者試験の中でももっともやさしい試験です。

ITパスポートの試験難易度は他の国家試験を比較しても低めで、合格率は50%前後です。そのため、独学でも合格を目指せるレベルだと言えるでしょう。

独学であれば自分のペースで勉強することができ、さらに少ない費用で済むため、しっかりと勉強時間を取って試験合格を目指しましょう。

ITパスポートのおすすめの勉強法4選

ITパスポート受験のためのおすすめの勉強法をご紹介します。

ITパスポートは独学でも十分合格を目指せる試験ではありますが、しっかりと勉強法で知識を身につけなければ不合格になる可能性ももちろんあります。

ここではITパスポートのおすすめの勉強法4選をご紹介しますので、ITパスポートの受験勉強の参考にしてみてはいかがでしょうか。

ITパスポートの勉強法1:インプットを重要視する

ITパスポートの勉強法ではインプットを重視しましょう。

資格試験を独学で行う場合、インプットとアウトプットをバランスよく行うことが重要です。特に参考書をしっかりと読み込んで知識を蓄えていくインプットは重要で、インプットが7、アウトプットが3程度のバランスで勉強をするのが効果的です。

限られた勉強時間で何度もテキストを読み返し、知識をインプットしましょう。

ITパスポートの勉強法2:アウトプットは適度に行う

インプットをしたら適度にアウトプットも行いましょう。

前述のとおり、テキストを読み込んでインプットをしたら、7:3のバランスで知識が身に付いたかどうか確認するためにもアウトプットを行いましょう。

流れとしては、テキストを中心のインプット作業を行い、知識が固まってきたら使いこなすためのアウトプット作業をしましょう。

ITパスポートの勉強法3:参考書やテキストをはじめから理解しようとしない

インプット作業では参考書やテキストをまず一通り読んで流れを掴みましょう。

最初から参考書の内容をすべて理解しようと思うと、最後まで読むのに時間がかかってしまいます。また、時間内で十分な勉強ができなくなりかねないため、まずは最後まで読んで全体の流れを理解しましょう。

全体の流れを掴んだら、何度も繰り返し読み返すことで知識を定着させていきましょう。

ITパスポートの勉強法4:過去問を解く

アウトプットでは過去問題を解きましょう。

問題演習や過去問題を解くことで、テキストを読み込んでインプットした知識がきちんとアウトプットできるか確認できます。

また、過去問では頻出問題や試験の出題傾向などを確認しながら解くことで試験本番での得点力をアップさせることができ、過去問を解くことで自分の苦手分野もわかるようになり、間違えた問題を復習することで不足分を補えます。

試験直前は苦手分野を重点的に解く

試験直前では問題集で間違えた問題や苦手な問題の補完を行いましょう。

試験直前になると、インプットしたはずの知識でも時間が経過して忘れてしまっているものもあるでしょう。そのため、特に苦手分野などの復習を行ってインプットし直すことが重要です。

あらかじめ試験直前に勉強する内容を決めておき、時間を確保しておくのもおすすめです。

ITパスポートの勉強におすすめの本5選

ITパスポートの勉強におすすめの本をご紹介します。

これから独学でITパスポートの試験勉強を始めようと考えている方の中には、関連テキストが多すぎてどれを選べばいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

ここでは最後にITパスポートの勉強におすすめの本5選をご紹介しますので、ITパスポートの試験勉強に活用してみてください。

ITパスポートの勉強におすすめの本1:令和2-3年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集

「令和2-3年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集」はインプットもアウトプットもできるおすすめの参考書です。

ITパスポートのシラバスVer.4.0の内容を網羅した対策テキスト兼問題集です。自己採点機能付きの過去問題800問を収録したCD-ROMも付属しており、この1冊だけでしっかりとインプット&アウトプットができます。

また、スマホからでも利用できるWeb試験付きとなっています。

ITパスポートの勉強におすすめの本2:かんたん合格 ITパスポート教科書 令和2年度

「かんたん合格 ITパスポート教科書 令和2年度」はIT初心者でもわかる言葉で解説している参考書です。

ITパスポートの内容について誰でも知っている言葉で解説しているため、ITに馴染みがない人でも途中で挫折することなく勉強できるでしょう。

また、各項目にはどこがどのように出題されるのかわかるように解説がついており、効率よく学習がすすめられます。

ITパスポートの勉強におすすめの本3:キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和02年

「キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和02年」はキタミ式イラストIT 塾のITパスポート用参考書です。

イラストベースにすべての内容を解説しているためわかりやすく、初心者でも飽きることなく読み進められます。また、過去問から厳選した練習問題と解説も付いています。

ITパスポートの勉強におすすめの本4:画像&クレバーモードで一致する栢木先生のITパスポート教室

「画像&クレバーモードで一致する栢木先生のITパスポート教室」はイメージ&クレバー方式でよくわかる参考書です。

出題頻度が高い分野をメインに、豊富なイラストや図解、たとえ話などを交えてわかりやすく解説しています。過去問題は最新の問題を含めて237問を収録しており、効率よく合格を目指せます。

ITパスポートの勉強におすすめの本5:【令和2号】いちばんやさしいIT伝ポートの教科書+出順多集

「【令和2号】いちばんやさしいIT伝ポートの教科書+出順多集」はITの初歩からわかりやすく解説した参考書です。

短期間でITパスポートに合格するためのノウハウを解説した1冊です。IT未経験者の学生でも学習を進められるように丁寧に解説しています。

ITパスポートを取得して転職しよう

ITパスポートを取得することで就職にも役立つというメリットがあります。

ぜひこの記事でご紹介したITパスポートの試験の詳細やITパスポートを受けるメリット、ITパスポートのおすすめの勉強法などを参考に、ITパスポートの取得を目指してみてはいかがでしょうか。